【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
307 / 361
第20章 女神降臨編

第304話 女神降臨(中編)

しおりを挟む
 風評被害を受け、閑古鳥が鳴いていたアクアスター・リゾートは、女神フィリアが連れてきた38名の女神で全館貸切となっていた。
 女神一族の収益ランキングでダントツ1位の女神として、絶大な力を持つ女神フィリアは、女神一族の中で一番若く、やり手であると言われているが、パッと見にはとてもそのように見えない。

 女神フィリアの見た感じは、やんちゃで、そそっかしくて言葉遣いはぞんざいで、オレにはとても女神には見えないが、オレの7人の婚約者フィアンセ達には、全く違って見えているようだ。
 その印象は、上品で神々こうごうしく、滋味あふれる微笑みをたたえ、物静かな話し方であると言うことだ。
 しかも女神フィリアの後ろからは、後光が差していると言うのである。
 オレには後光など見えないのだが、いったいどういうことだろう。

 その女神達は、4種類の温泉を順繰りに入ったり、インフィニティプールで泳いだあとサマーベッドで昼寝したり、庭園や薬草園、果樹園を散歩したり、ボートで中島に渡ったり、釣りをしたりと、それぞれ思い思いにリゾートの休暇を過ごしていた。

 オレンジ色の夕陽が沈む頃、オレとメイド達数名で湖畔の砂浜に張った巨大タープの下で、バーベキューコンロに備長炭で火を熾し、牛肉や海老、魚介類を焼き始めた。

 その香ばしい匂いに釣られて、近くにいた女神3人が集まってきた。
「まぁ、美味しそうな匂いねぇ~」
「焼き肉の匂いを嗅いだらお腹が減ってきちゃったの~」
「あら、そのお肉、かなりいいお肉ね」

「えっ、分かりますか?
  これはシャトーブリアンと言う希少な部位の肉です」

 肉の良し悪しが、ひと目で分かるとは、この女神たちはかなり舌が肥えているようだ。
「色も綺麗で柔らかそうだし、美味しそうね~」

「もし良ければ、食べてみて下さい」
 オレは焼き立てのシャトーブリアンの塊をカットし、一切れずつ女神たちに渡した。

 3人の女神は、その肉を美味しそうに頬張りながらこう言った。
「柔らかくて美味しい~、味付けも絶妙。
 これは何か、飲み物が欲しくなるわね~」

「ビールをご用意しておりますが、如何ですか?」

「いいわね~、いただくわぁ」
 女神たちは、すぐに飛びついた。

「ちょっとちょっと~、姉さんたちだけズルいじゃない」
 そこへやって来たのは女神フィリアであった。

 今日は夕方からバーベキュー・パーティーをすると女神フィリアに伝えていたが、3人だけフライングで食べ始めたと言う訳だ。

 館内放送で、今日の夕食は湖畔でバーベキューパーティーを行う旨伝えると、女神たちが続々と集まってきた。
 今日は制服である女神服(白いシルクのロングドレスに、金色のクラウン)ではなく、それぞの私服と思われるワンピースやスカート姿で、中にはプールで泳いでそのまま来たようなビキニ姿の女神までいた。

 こうして見る女神たちは、神々しさはあるものの綺麗な一般女性と言う感じだ。
 フィリアを含め女神たちは容姿が似ているが、それぞれ個性もあり、何れもスマートでスタイルが良い美女というのがオレの感想である。
 しかし、露出が多いビキニを着ている女神を見ても、何故か清楚なイメージでイヤラシさは微塵も感じられないのは何故だろう。

 女神たちは4つのテーブルに別れ、それぞれのテーブルの真ん中に卓上バーベキューコンロを置き、バーベキューパーティーが始まった。
 食材は厳選した海の幸、山の幸、希少な食肉など豪華である。
 飲み物はドリンクコーナーを設置してメイドたちが、女神たちから注文を聞いてビールやワイン、ソフトドリンクなどをテーブルへ運ぶ形式だ。
 バーベキューを焼く係のメイドをそれぞれのテーブルに2名ずつ配置して食材に火が通り過ぎないように注意していた。

 オレも焼き方の1人として、先程の女神3名と女神フィリアが居るテーブルで汗だくでサービスしていた。

「カイトく~ん、まだ焼けないの~?」
 女神フィリア達の食べるペースが早いので、焼くのが間に合わないのだ。

「もうちょっと待って下さい、まだ生焼けなので…」

「それ、牛肉でしょ、多少生っぽくても大丈夫よ」
 そう言って女神フィリアはシャトーブリアンの塊を自分の皿にかっ攫った。

「あ~、フィリアったら、自分だけズル~い」
 他の女神が文句を言っている。
 女神フィリアはフォークとナイフを使って目の前の肉の塊をカットし自分の口へ運んだ。
「美味し~い、この牛肉!、最高だね~カイトくん」とご満悦である。

 1テーブル10人当たり2つの卓上コンロなので、間に合うと思ったのだが甘かった。

「あっ、そうそうカイトくん、うちの従姉いとこたちを紹介するね。
 私の右隣から順番にフィリス、フィオナ、フィリオ、フィアネ、フィリン、フィアナ、フィオレ、フィリナ、フィオンだよ」

 紹介された女神たちが、それぞれ手を挙げたり会釈したりして挨拶してくれたが、名前も顔も似ているので一度には覚えられそうに無い。

「あっ、カイトです。
 いつもお世話になってます」
 と挨拶するのが精一杯であった。

 紹介された9人の中で、辛うじて判別出来るのは、既に仕事で何度も会いMOGで建物の生成をお願いしている2人の女神『フィオナ』と『フィリス』くらいである。

「ほら、カイトくんも飲みなさいよ~!」
 女神フィリアは、ビアジョッキをオレの前にドーンと置いた。

「さあ、乾杯するよ~」
 女神フィリアがビアジョッキを掲げると、そのテーブルに座っていた女神全員がジョッキを持った。

「カイトくん、乾杯の音頭お願いね~」
 女神フィリアの無茶振りに観念してオレは席を立ちアドリブで乾杯の音頭を取った。
「女神の皆さま、乾杯致しますのでご起立下さい」
 オレの言葉に女神達は一斉に席を立った。

「私は、当リゾートの経営者カイトと申します。
 この度は当リゾートにご滞在下さいまして誠にありがとうございます。
 当リゾートは、風光明媚な大自然に囲まれた森と湖と温泉が自慢のリゾートでございます。
 1週間の滞在で心身共にリフレッシュして頂ければ幸いです。
 皆様の滞在中は4種類の温泉と各種アクティビティをぜひお楽しみ下さい。
 また滞在中は毎晩ステージにて趣向を凝らしたショーを開催致しますので、ぜひ御覧下さい。
 それでは、乾杯の音頭を取らせて頂きます。
 女神の皆様のご繁栄とご健康を祈念してカンパーイ!」

 オレがジョッキを掲げると女神たちもジョッキを掲げて乾杯した。
 辺りには、ビアジョッキを合わせるガラスの音が鳴り響いた。

 女神たちの酔いが回って来た頃、砂浜に隣接したステージから、心地良いピアノの音色が聞こえてきた。
 ステージ上では、癒しの天使レオチェル・エイントワースがピアノを弾いていた。
「へ~、いい音色ねえ、とても癒されるわ」
 女神フィリアは、レイチェルの曲を褒め称えた。

「フィリア様、いいでしょ。
 うちの癒しの天使レイチェルです」

「えっ、天使なの?」

「あ、天使って言うのは愛称です」

「なるほど~、でもピッタリの愛称ねぇ」

 レイチェルのソロピアノが3曲終わり、4曲目に入ると曲調が変わり、ステージ左手から、アイリス・リーンが登場した。
 今日の2人はアイリスが赤のナイトドレス、レイチェルが白のナイトドレスであった。

 アイリスがステージ中央でマイクを握ると、女神たちに元気に挨拶した。
「皆さま、こんばんは~。
 私はアクアスター・プロ所属のアイリス・リーンと申します。
 本日はアクアスター・リゾートにご宿泊下さいまして誠にありがとうございます。
 先ほどからお肉の焼ける香ばしいいい匂いがしておりますが、皆さまバーベキューお楽しみいただいておられますでしょうか」

「楽しんでるよ~、お肉最高~」
 女神フィリアがステージに向かって叫んだ。

「元気にお答えいただき、ありがとうございま~す」
 アイリスは女神フィリアに向かって手を振った。
 まさかそれが、この世界の絶対神フィリアであるとは夢にも思っていないだろう。

「それでは、ここからは暫くの間、私の唄と癒しの天使レイチェルのピアノ演奏をお楽しみ下さい」
 そう言って一礼すると、レイチェルは『アクアスターのテーマ』のイントロを演奏し始めた。
 アイリスはピアノ伴奏に乗り、歌い出しからパワー全開で歌いだした。
 その声の素晴らしさに感激した女神達は全員立ち上がり、スタンディングオベーションで拍手した。
 
 この曲は雄大な森と湖、背後にミラバス山が聳え立つアクアスター・リゾートの美しさを歌った曲で実際の風景を目の当たりにしながらの生演奏は素晴らしいの一言であった。

 2曲目はアイリスが作詞作曲したオリジナル曲『ライズ』である。
 大平原に朝日が上がる力強い朝をイメージした曲で、アイリスのデビュー曲だ。
 3曲目は『美の女神ビーナス』という曲だ。
 ソランスター王室の王女3姉妹の美しさを美の女神に例えた曲で4オクターブの音域を自由自在に操る伸びやかで美しい歌声に女神たちは感動していた。
 4曲目は『永久とわの光』と言う静かなラブバラードである。
 5曲目は『エメラルド・ブルーの楽園』である。
 エメラルド・リゾートのプロモーション用にアイリスが作詞作曲した曲である。
 リズム感、音程、声量、表現力、声質こえしつ、音域、容姿すべてが揃った七拍子の歌姫は聴衆を虜にした。
 予定していた5曲を歌い終わると、その場にいた女神たちはスタンディングオベーションでアイリスの熱唱とレイチェルの伴奏を讃えた。

 その後もアイリスとレイチェルは、アンコールに答えて3曲ほどリクエスト曲を歌ってステージは終了した。
 女神たちは満足そうに部屋へ戻っていった。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...