【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
319 / 361
第20章 女神降臨編

第316話 建築デザイナー採用試験

しおりを挟む
 MOG(多次元物体生成装置)が10台に増え、建物や構築物の建設速度が飛躍的に速くなったのは良いが、肝心の設計データが間に合わなくなっていた。

 過去のBIM(Building Information Modeling)データをコピーして使うにしても、立地や要望に合わせた手直しが必ず必要だ。
 また、新たに設計しなければならない建物も急激に増えている。

 こうなる事は、ある程度予想していたが、オレが建築デザインに割ける時間は限られているので、新たな社員を採用し、建築デザイナーを育成することが急務となっていた。

 幸い、小さな天才リトルジーニアスのスー(スージー・ローズマリー)がBIMをマスターし、オレの仕事を手伝ってくれるようになったので、多少は助かっているが、建築デザイナーの育成が喫緊きっきんの課題であることに変わりはない。

 グループ会社の1つであるアクアスター・デベロップメント株式会社は、王都を中心にソランスター王国内全土の商業施設、ホテル、住宅、公共施設を設計施工する総合建設会社ゼネコンである。

 王都に建設した複合商業施設併設型合同庁舎『フローリア・ガーデンモール』を見学して、商業施設やホテルの建設を打診する企業が増えてきた。
 今は、セントフィリアの都市開発を優先しているが、それがある程度落ち着けば、他社の要望に答えようと、オレは考えている。

 今日は、これから建築デザイナー採用試験をアクアスター王都アリーナの会議室を借りて実施するのだ。
 ソランスター王国には王立大学など建築学科がある大学が幾つかあり、その大学から建築の基礎知識を持った学生を社員として採用しようと考えていた。
 今回の採用予定者数は12名であるが、優秀な人材が多ければ採用を増やしても良いとオレは考えていた。

 試験は大学の学業成績を元にした書類選考と学力試験を経て、最終選考に残った約30名(男性17名、女性13名)の中から面接で合否を決めることとした。

 試験官はオレとアスナとジェスティーナ、それと面接試験には欠かせないサクラにお願いした。
 午前9時から面接試験を開始し、1人10分~15分の持ち時間で面接した。
 それだけでも30人全員を面接すると、約7時間掛かるのだ。
 今回もサクラが作った5点満点の面接評価シートを使って面接に臨んだ。

 面接評価シートは、第一印象、コミュニケーション能力、志望動機、業務理解、職業適性、学業成績、建築技術、デザイン力、発想力、順応性など20項目を各5点満点で採点、それを合計し、数値化して採用の判断材料とする評価ツールである。

 面接試験は順調に進み、残すところ後1人となっていた。
 最終面接者の履歴書を見ると女性である。
 名前は『アリス・ティンバーランド』とあった。

 アリスか……
 そう言えば白バニーのアリスは、その後どうしているだろう。
 あれから2ヶ月近く経ったが、奨学金の受給条件として夜の仕事に就くことを禁じたから、恐らくバニーの仕事は辞めている筈だ。

 この世界の履歴書には当然写真は無く、本人と会うまでどんな人が来るのか分からないのだ。
 大学名・学科を見ると『エッセン市立大学建築学科』とあった。
 まさかな……

 その時、面接会場のドアがノックされ、失礼しますと言って1人の女性が入ってきた。
「エッセン市立大学建築学科のアリス・ティンバーランドと申します。
 どうぞ宜しくお願いします」
 そう言ってその女性は、深々とお辞儀した。

 その綺麗な金髪ポーニーテールの両脇には、なんと可愛いうさぎの耳がついているではないか。
 リクルートスーツを着ているものの、その見事なプロポーションと目鼻立ちが整った清純系の顔立ちは、紛れもなく白バニーのアリスであった。

「アリスさん、どうぞお掛け下さい」

「はい、失礼致します」
 アリスが座り、正面を向くとオレと視線があった。
 その瞬間、アリスは飛び上がるほど驚いているのが分かった。

 オレもアリスと目が合って動揺を隠せなかった。
「それでは、面接を開始します」

「は、はい……」

 明らかに動揺しているアリスを見て、進行役のサクラが異変に気付いた。
「アリスさん、どうかされましたか?」

「い、いえ、ちょっとビックリしただけです」

 こうなっては、もう知らんぷりは出来ない。
「サクラ、彼女はオレがエッセン市に視察に行った際に、市長のアーロンが連れて行ってくれたバーでバイトしていただ」
 オレは嘘は言っていない。

 バニー・ガールズバーとは言え、バーには変わりないからだ。
 しかし、その店で彼女を指名して性的な関係を持ったことは、この場では言えない。
 オレの為にもアリスのためにもだ。

「へ~、バーねぇ…、それって健全な店なんでしょうね~」
 すかさずアスナがツッコミを入れた。

「もちろん、王国公認の適法な店だ。
 彼女は大学の学費を稼ぐために、そのバーでバイトしてたんだ」
 オレがエッセン市立大学の不正事件で元学長と経理責任者を処分し、奨学金制度を創設した件はジェスティーナやアスナ、サクラも知っていることだ。

「まさか、面接会場で面接官と応募者として再会するなんて、不思議な巡り合わせね」
 ジェスティーナは、まだ何か疑っているようであったが、それ以上追求しなかった。

「アリスさん、カイトの知り合いだからと言って、面接の手は抜きませんよ」
 アスナが釘を刺した。

「はい、もちろんです」

 そこから、ようやくアリスの面接が始まった。
 最初の質問者はサクラである。
「では、まず志望動機を教えて下さい」

「はい、私の出身地『ティンバーランド』は、周囲を森に囲まれ、林業が盛んで製材や伐採した木材を使ったログハウスの建築が盛んです」

 アリスの話では、ラビティア族は優れた木材加工技術を持ち、家業がログハウス建築業であったことから、幼い頃からログハウスに興味を持っていたそうだ。

 アリスは、エッセン市立大学に入学して3年間、この世界の建築設計技法を学び、将来は『ティンバーランド』へ戻ってログハウスの設計者になろうと考えていた。

 ある日、大学の掲示板に貼られていたアクアスター・デベロップメントの建築デザイナー募集の告知を見て、アリスは衝撃を受けたと言うのだ。

 この世界では、定規や製図盤ドラフターを使って設計図を書くのが当たり前だ。
 しかし、その募集要項にはコンピュータと言う機械とBIMと言う未知の仕組みで建築設計を行うとあり、施工実績として写っている建物の規模の大きさや精巧さに度肝を抜かれ、ぜひこの会社で働きたいと思い、応募を決意したと言うのだ。

「では、ご両親の職業を教えて下さい」

「はい、父はログハウスビルダーで、部族長をしています。
 母は木工職人で、木製の日用雑貨を製作しています」

 次に質問したのはジェスティーナである。
「あなたの名字と出身地は、同じ『ティンバーランド』ですが、それは何故ですか?」

「はい、我々一族は元々ファミリーネームを持たない部族で、名字を聞かれた時は、便宜上地域名である『ティンバーランド』を名乗っているのです」

 次はサクラが質問した。
「履歴書にはラビティア族とありますが、どんな種族か教えて下さい」

「はい、エッセン市北部の森林地帯に住む少数民族で、生まれながらに兎の耳と尻尾を持っている獣人です」
 アリスの話によるとラビティア族は、元々狩猟民族で大陸北部から南下し、数百年前に現在地に定住したそうだ。
 ラビティア族の総数は現在6千人ほどで、エッセン市の人口に占める割合は2%ほどである。

 次にアスナが質問した。
「あなたは、うさぎの耳と尻尾を持って生まれましたが、それをどう思いますか?」

「はい、私はこの耳と尻尾を一族の誇りだと思っています。
 この耳や尻尾があることで誂ったり、悪口を言う人もたまに居ますが、私は全く気にしていません」

 最初に若干時間ロスもあったこともあり、予定を10分もオーバーして約25分でアリスの面接は終了した。

「私、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」
 そう言って、一礼しアリスは部屋を退出した。

「なかなか、いいじゃない、カイト」
 アスナの印象は、良好であった。

「そうね、説明も理路整然としているし、熱意もあるみたいだし…」
 ジェスティーナの評価も上々である。

 もし、アリスが不採用だったら、会長権限でアリスを採用しようと思っていたが、どうやらその必要はなさそうだ。

 面接終了後、オレたち4人は会場に残り、採用者決定会議を行った。
 サクラがノートPCに全員の採点結果を入力し、集計結果を表にして配布した。
 合計得点の高い順にソートされ、とても見やすくなっていた。

 応募者が30人、面接官が4人なので120枚の評価シートがあるが、サクラはそれを短時間で入力し、集計表にしたのだ。
 さすがは優秀な元秘書である。

 その結果、18名(男性10名、女性8名)を採用することに決定した。
 因みにアリスは、どの項目でもトップ評価に近く、全員一致で首位合格と決まった。

 大学のインターンシップ制度を利用して勤務し始めるのは1ヶ月ほど先であるが、アリスと会えるのが今から楽しみである。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...