【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
351 / 361
第22章 ティンバーランド編

第348話 アフタヌーン・ティーパーティ

しおりを挟む
 うららかな午後の日射しが差し込むヴィーナス・ラウンジで優雅なアフタヌーン・ティーパーティが開かれた。
 因みにヴィーナス・ラウンジとは、領都エルドラードにあるシュテリオンベルグ公爵邸(別名シュテリオンベルグ城)18階の正室専用フロアにあるラウンジである。
 正室専用フロアには、オレの婚約者である王女三姉妹(ジェスティーナ、アリエス、フローラ)、エレナ、アスナ、リアンナ、セレーナ(現在資格停止中)の住む部屋がある。

 参加メンバーはオレの他、王女3姉妹、エレナ、アスナの婚約者5名の他、サクラとマリウス王子を招き計8名で開催した。

「カイト兄さま、本日はお招きいただきありがとうございます」
 マリウスは、アフタヌーン・ティーパーティに招かれたことに感謝の言葉を述べた。

「マリエル、今日のドレスはとても良く似合ってるよ」
 マリウスはオレが面倒を見るようになってからは、日常的に女装で過ごしており、名前もマリエルと名乗っているのだ。

「ありがとうございます。
 これ、ティーナねえさまのドレスなんですが、サイズがピッタリなんです」
 マリウス王子は、ジェスティーナ王女から借りた鮮やかなスカイブルーのパーティドレスで着飾り、どこからどう見ても極上の美少女にしか見えないのだ。

 この城の17階以上のフロアは男子禁制であり、本来はオレ以外の男は入室禁止のハーレムなのだが、今日はマリウスをマリエルと言う女性として招いたのだ。
 約180平米もある広々としたヴィーナス・ラウンジの真ん中には、周囲に20名は座れるであろうコの字形の白いテーブルが置かれていた。

 テーブルの上には、3段重ねのアフタヌーン・ティー・ケーキスタンドが6つ並べられ、それぞれの皿には美味しそうなスイーツが宝石を散りばめたように載せられていた。

「あちらのテーブルに並べてあるのは、ヒカリにお願いして今日のために特別に用意してもらったアフタヌーン・ティーパーティ用のミニケーキなんだ」

「え~、なにこれ~、まるで宝石みたい」
「うわ~、このケーキ美味しそうねぇ」
「こんなに食べきれるかしら」
「こんなにスイーツがたくさんあるなら、昼食抜いて来るんだったわ」
 などと女性たちは見た目も鮮やかな美味しそうなスイーツに見とれていた。

 全員が着席したところで、メイド長のソニア率いるメイドロイド3名が現れ、白磁のティーポットから、それぞれのお洒落なティーカップに紅茶を注いだ。
「みんな、集まったくれてありがとう。
 今日はルミエール・ド・エトワールの新作6種類と定番12種類のミニケーキを存分に味わって、お茶を飲みながら話に花を咲かせて欲しい」

 こうしてアフタヌーン・ティーパーティという名のお茶会が始まった。
 女3人集まればかしましいと言うが、女性が6名もいるのだからその賑やかさと言ったら半端がない。
 最近の王都や領都の噂、身内の出来事、オレの話など話題は多種多様で色々な話で盛り上がった。

 例えばヒカリのスイーツの店が大盛況で、連日行列ができて大繁盛しているとか、その店の店員として働いているセリーナ・セレーナ姉妹が男性客からモテモテで連日美人姉妹目当ての客が殺到して警備が大変だとか、噂話に花を咲かせた。

 話はいつしか、マリウスの話になった。
「そう言えば、マリウス。
 最近元気ないって聞いてたけど大丈夫?」
 そう言ったのは、アルテオン公爵家の長女エレナであった。

 その言葉に、一瞬座が静まり返ったが、すぐに本人がそれを否定した。

「えっ、エレナ、その話誰から聞いたの?、わたしはこの通り元気だよ。
 それに今日のわたしはマリウスじゃなくて、マリエルよ…」
 心なしか表情が引きつっており、明らかに作り笑いであることが見て取れた。

 今日のアフタヌーン・ティーパーティの真の目的は、マリウス王子をお茶会に呼んで様子を探り、悩んでいる理由を聞き出すことなのだ。

 アフタヌーン・ティーパーティは夕方5時にお開きとなった。
「もうお腹いっぱいで晩ごはん食べられないわ」などと言ってエレナや他のメンバーたちは自室へ引き上げた。

 結局、マリウス王子から本音を聞き出すことはできなかったが、オレは彼を呼び止めじかに話を聞くことにした。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 オレは、マリウスを書斎へ呼びジェスティーナ同席の上、直接話を聞いた。
「マリウス、単刀直入に聞く、何か悩んでいることがあるんじゃないか?
 最近、研修所で溜息ばかり付いてるから、何か悩みがあるんじゃないかとサクラが言ってたぞ」

 暫くの沈黙のあとマリウスの答えはこうだった。
「な、何もないです」
 オレとジェスティーナはマリウスの目を正面から見つめ、何でも話してご覧相談に乗るよ、と根気強く聞いていくと、マリウスはようやく悩みを打ち明け始めた。

「このことは誰にも知られたくないことなので、誰にも言わないで欲しいんです」
 そう前置きしながら、マリウスはようやく重い口を開いた。

「カイト兄様、ボク、本当の女の子になりたいんです。
 女性として研修生のみんなとASR39のようにアイドル活動をしてみたいと真剣に思っているんです。
 でも……、だんだん声は太くなってるし、処理しないとヒゲもスネ毛もどんどん伸びてくるんです…
 前より背も少し伸びたし、だんだん女の子の格好をするのが難しくなってきてるんです」

 今、15歳のマリウスは第2次成長期の終わりに差し掛かり、男性としての特徴が以前より顕著に現れているのだ。
 幸いなことにマリウスは小柄で、体毛は薄く声も高めなので、女装していれば全く違和感なく女性として見えるのだ。

 しかし、研修所でマリウスが男であることを知らない少女たちと同じ部屋で着替えることは後ろめたさがあるそうだ。
 そして面倒なムダ毛処理を毎日行わなければならず、つくづく男の体が恨めしいと思うのだ。
 それにマリウスには女性の特徴である胸が全く無いし、両足の真ん中には余計な物体がぶら下がっており、自分のものを見る度に自己嫌悪に陥るそうだ。

 そんなことを思っている時、傍目から見ると落ち込んでいるように見えたのではないかとマリウスは打ち明けてくれた。

 現代日本であれば、レーザー脱毛や女性ホルモンを投与したり、更には性転換手術を行って男性器を除去したり、豊胸手術をすれば見た目は女性に近づけることは可能であるが、この世界では何れも不可能なことだ。

 女性の心を持ち、生涯女性として生きていこうと決めたマリウスに取っては切実な問題なのだ。
「カイト兄様、何か良い方法は無いでしょうか?」
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...