悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第四章 心を満たす魔法の手

リュート様のお母様

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 誰かの息遣いを感じる……大きくて硬い手が優しく撫でてくれた。
 あれ?
 この手を、私は覚えているような……?

「全く……意表をついてくれる……」

 聞こえた声の主が誰であるかなんて、聞かなくてもわかる。
 どうやら眠っている間に、再びベオルフ様のところへお邪魔してしまっているようです。
 神石のクローバーと時空神のルーペが一体化したペンダントは、高性能というか……もしかして、相乗効果でパワーアップしてませんか?
 リュート様の室内は、肌寒く感じなかったけれども、あちらはまだ冷たい風が吹き、冷え込む時期だ。
 近くにあるぬくもりに擦り寄ると苦笑されてしまったけれども、寒さから守るように布団ですっぽりとくるまれてしまう。
 寒くないです、ぬくぬくですね。

「ふわふわで柔らかな毛並みだな。今まで出会ったカーバンクルの中で一番だ」

 褒めてもらえて素直に嬉しくなり、頬がゆるみます。
 そんな中、お互いの間を行き来する何かの流れを感じ、それに身を任せました。
 ゆっくりふわふわ落ち着くような、不可思議な感覚。
 守られている安堵感と、満ちていく何か───
 思い出したいのに思い出せない遠い記憶は、私に何を語りかけたいのでしょう。
 脳裏に浮かぶ幼い私は、嬉しそうに「心配しなくても大丈夫ですよ」と言って笑った。

 大丈夫です、心配なんてしていません。
 だって、この手は私を守ってくれる手だと知っておりますもの。
 そして、お互いに不足しているモノをやり取りするのは、ずっと昔から……

 昔から?

 キョトンと目を丸くして首を傾げた私に、幼い私はくすくす笑い手を振ります。
 遠ざかる過去の記憶を見送りながら感じる、大きくて硬いけれども、優しい手のぬくもり。
 全てはまるで夢の中の出来事のように、曖昧でおぼろげでした───



 次に意識が浮上したのは、それからどれくらい経った頃でしょうか。
 あまり正確にわかりませんが、瞼越しに感じる光は朝日のようです。
 瞼を開き、体を起こしたいのに言うことをきいてくれない体は、まだ彼から貰ったモノが馴染んでいないのだと教えてくれているようでした。
 そんな私の頭から背中を、小さな手が撫でます。
 リュート様の手ではありません。
 もっと小さい手です。
 甘い香りのする小さな手は、恐る恐るといった様子で触れていきました。

「そんなに緊張しなくても大丈夫だって」
「はじめて……触ったの……ビックリなの」
「俺もだけど、すげー可愛いよな」
「ルーらしいの、可愛くて、綺麗で、やわらかくて、あたたかいの」

 リュート様とチェリシュの声が聞こえます。
 さっきの手はチェリシュの手でしたか、大丈夫ですよ、そんなに恐る恐る撫でなくても壊れたり傷ついたりしませんからね?
 噛んだり引っ掻いたりもしませんよ?
 あ……リュート様の指は噛みました。
 とはいっても甘噛みですけどね?
 でも、どうして噛まれたのにあんな嬉しそうというか……とろけるような顔をなさったのでしょう。
 も、もう、本当に……こちらが子供っぽい行動に恥じてしまうじゃないですか。

 でも……またやってみたいですね。
 あれだけで、リュート様のとろけそうな笑みが見られるなら……やる価値があります!
 傷つけないように、そぉっとかじかじ噛んでいたら、また微笑んでくださるでしょうか。
 エナガだったら毛玉団子みたいな感じですし、頬ずりするように全身を使ってぐりぐりするのも手ですね。
 ぐりぐりだったらチェリシュにもできそうですし、私なりの愛情表現を喜んでくれるかしら。

「そろそろ起きるだろうから、撫でてあげるといい。きっと喜ぶ」
「リューは?」
「俺はいつでも撫でられるからなぁ」
「チェリシュもなのー!」
「んー?俺の方が撫でる機会が多いと思うぞ?」
「ズルイの!」

 父と娘でケンカ勃発ですか?
 これはいけないと、慌てて意識を浮上させていきますが、それを中断させる声が聞こえてきました。

「あらあら、本当に父と娘のように仲が良いわねぇ。わたくしも仲間に加えて欲しいわ」
「昨晩チェリシュをずーっと抱っこしてたろ?まだ足りねーの?」
「だって、わたくし、ずーっと娘が欲しかったのよ?ようやく素敵な娘が来たと思ったら、こんな可愛らしい孫まで一緒に来たんですもの」
「いや、孫じゃねーし」
「あまり家に帰ってこないのですから、こういう時ぐらいお母様も混ぜて欲しいわ」

 そう言われると何も言い返せなくなったのか、リュート様は「しょーがねーな」と呟くように言います。
 リュート様は、お母様が言葉にしなかった「寂しい」という色を含んだ声に気づいたのでしょう。
 優しいリュート様のことですから、お母様の気持ちになって考えて何も言えなくなったのかもしれません。

「あー、親父はいいのか?」
「もう既に送り出したわ。ルナちゃんのことを気にしていたけれども、あの方は黒の騎士団を統括する人ですもの。お仕事はお仕事ですから頑張って貰わないと」

 うふふと笑いながら言ったお母様にリュート様が苦笑し、チェリシュは「カッコイイの」と手をたたきます。

「そうじゃなければ、兄さんが帰ってこれないしねぇ」
「だよな。テオ兄も心配してくれていたのに、仕事頑張ってたんだからさ……どこかの誰かがオロオロしすぎて使い物にならねーって判断した……なんてことは、テオ兄だからねーか。心配だけど自分がこういう時には頑張ろうって感じなんだろうな。テオ兄らしい」
「次期当主に憂いがなくて嬉しいわ。でも、お父様のあのオロオロした様子は、まさしく娘を心配する父そのものだったわねぇ」
「そうだね。つくづく我が家に妹がいなくて良かったって思ったよ。それよりも、お兄ちゃんはリュートの方がもっとオロオロするんじゃないかと考えていたかな」

 ロン兄様にそう言われて、私を撫でていたリュート様の手がピクリと反応しました。

「みっともねーくらいオロオロしたよ。でも、アーゼンラーナのおかげで事情はわかったし、いつまでも情けない姿を晒してたらチェリシュが不安になるし、帰ってきたルナに笑われる」

 笑ったりなどしません。
 リュート様がそれだけ心配してくださっていたのに、何も出来なかった自分が不甲斐ないと憤るとは思います。
 でも、チェリシュを私とリュート様のせいで不安にさせてしまうのは可哀想ですよね。
 どんなときでも誰かを思いやり、己を奮い立たせる事が出来るリュート様は、さすがなのです!

「こんな状況のルナちゃんがいたら、何があっても目を覚ますまで動かないだろうと思っていたんだよ?それなのに、必要な手続きや報告なども自分でやってたから、お兄ちゃん感心しちゃった。さすがはリュートだね」

 えらいえらいと褒めるロン兄様の言葉が照れくさかったのか、リュート様は「べ、別に……当たり前のことだし……」と、少々言葉につっかえながら答えておりました。

 でも、待ってください。
 ここはリュート様の寝室……ですよね?
 チェリシュはわかりますが、どうして、お母様とロン兄様もいらっしゃるのでしょう。
 リュート様のお部屋に、みんな集合しているということですか?
 もしかして、もう日が高い時間……だったりするのでしょうかっ!
 お、お寝坊さんですよ、私!

「リュー、ルーがうなされてるの」
「どうしたんだろうな。みんなの声が聞こえて慌ててたりして?」
「ルナちゃんだったら、ありえそうだね」

 よしよしとリュート様の手が優しく撫でてくださいます。
 それが余計に眠気を……
 い、いけません。
 ここで寝たら、次はいつ起きるかわかりませんよっ!?

「なーんかジタバタしてんな」
「起きたいのに起きられないのではないかしら。体の魔力の流れがまだ一定ではないみたいですものねぇ」
「それが馴染むまで……か。回復には時間がかかりそうだな」
「ルー、いいこいいこなの。起きたらいっぱい食べて、また寝て、たくさーん回復なの」

 頭をチェリシュの小さな手が撫でていきます。
 うぅ……こんな小さなチェリシュにまで心配させて……私は……!
 早く起きて、チェリシュをぎゅーってしたいですっ!
 それにはまず、人間の姿に戻らないとですね。
 皆様に心配ばかりかけていないで、動きなさい!私の手足ーっ!

 念が通じたのか、薄っすらと瞼を開くことに成功した私は、そこから徐々に自らの意思で体を動かせるようになっていき、みんなの驚きの声に耳がピクピク反応しました。

「あ!ルーの耳がぴくぴくなの、目がうっすら開いたの!リュー、ルーがお目覚めなのっ」
「ああ、良かったなチェリシュ」
「リューも良かった……なの」

 この父娘は、本当に優しいですね。
 互いに良かったねって言える二人の関係が、とても尊く感じます。

「お耳ぴくぴく、しっぽがふさーっなの」
「だな。お、猫のように伸びたぞ」

 ぐーっと体を伸ばし、ようやく全身がいうことをきくようになった感じがしました。

「おはようございます」
「ルー、おはようなの」
「おはよう」

 見上げると、笑顔のチェリシュとリュート様がいて……ここは……どこ……ですか?
 お布団の上……ではないですね。
 恐る恐る寝台だと思っていた場所を見ると……黒い布地が……見えまし……た。

 上質な黒い布地に包まれた、均整の取れている鍛えられた脚……つ、つまり……

「リュート様のお膝の上っ!?」
「まあ、目を覚ましたルナがコンパクトになってくれたから、寝かせているよりも、ずっとそばにいられるように運んだだけだ」

 これで時間制限関係ないだろ?と得意げにおっしゃいますが、私はずっと寝姿を皆様に晒していたことに……!
 ま、まあ……今更ですが……

「あ、そ、そうではありません。人間の姿に戻って……あの……その……えっと……」
「挨拶だったら気にしなくていい。ここは実家だ。ルナにとってもそうだからな?」
「え、でも……そういうわけには……!」
「あらあら、いいのよ。わたくしの娘ですもの、気を楽にしていれば良いのよ?」

 そう言って新たに輪に加わったのは、ロン兄様と同じ藤色にゆるやかなウェーブがかかった長い髪の女性……う、うわぁ……す、すごく美人です!
 さすが、麗しの三兄弟のお母様!
 こうして見てみると、ロン兄様がお母様の血を色濃く継いでいるのですね。
 テオ兄様の姉だと言っても通じそうな若さを保たれていて、あちらの世界でもこれほどの美人にお目にかかったことがありません。
 ミュリア様は見かけだけですし、ベオルフ様によると最近は性格の悪さが顔に出ているらしいですから、論外とさせていただきますね。

「ご挨拶が遅れて申し訳ございません。先日リュート様に召喚していただきました、グレンドルグ王国のクロイツェル侯爵の娘でルナティエラと申します。この度は、皆様に多大なるご迷惑を……」
「そういう堅苦しい挨拶はしなくていいの。家に帰ってきた娘がする挨拶といったら『ただいま』でしょう?わたくしの娘なのですから、気楽にして体を休めてね」

 ほら、「ただいま」です。と言われて、私は思わずお母様の言葉を繰り返すと、花がほころぶように微笑んだお母様は、私をリュート様の膝の上から抱き上げて、ぎゅーっと抱きしめてくださいました。

「とっても可愛らしいわぁ、人の姿も愛らしかったけれども、この姿も良いわねぇ。とても似合っていて素敵よ」
「あ、ありがとうございます」
「それに、今は人の姿に戻らないほうが良いわ。貴女の体を巡る魔力が、この姿でしたら安定しているようですから」

 そう言って微笑むお母様は、何かに気づいたように「あらあら、ごめんなさいね」と言って私を抱っこしたまま優しく撫でてくださいます。

「わたくしは、リュートの母でモア・ラングレイ。魔術師の家の出で、ボリスは甥っ子にあたるのよ。そうそう、わたくしのことは『お母様』と呼んでね。あの人だけ『お父様』はズルイわ」
「は、はい……で、では……お母様」
「嬉しいわ。ルナちゃんは、わたくしの娘。とっても嬉しいわ」

 こういう素直な可愛い娘が欲しかったのです。と、しみじみ呟かれてしまいました。
 私くらいの娘だったら、どこにでもいそうですが……
 麗しの三兄弟に妹ですか、ちょっぴり興味がありますね。
 もし生まれていたら、どんな方だったのでしょうか。
 とても美人であることに間違いはないでしょう。

「妹なんていたら、絶対に甘やかされてとんでもねーのになったと思うぞ」

 リュート様は誰かを思い出しているのか、少々呆れ気味な顔をしていらっしゃいます。
 もしかしたら、前世の妹さんでしょうか。

「それは同感だね。それに、ルナちゃんみたいに素直で良い子は、なかなかいないよ」
「そうよねぇ、こんなに可愛らしくて素直で良い子は、探してもそう見つからないわ。イーダちゃんもトリスちゃんも可愛いけれども、うちの子が一番よねぇ」

 嬉しそうに笑い、お母様とロン兄様が私を優しく撫でてくださるのが、とても嬉しい。
 でも、どうしたら良いでしょう。
 何故か前世の家族を思い出してしまって、胸がちょっぴり苦しいです。
 そして、ベオルフ様から伺った現在の両親を思い出しました。
 お二人は……いま、元気に日々を送っていらっしゃるでしょうか。
 少しだけ心配です。

「おふく……母さん、ルナをちょっとの間だけ頼むな。チェリシュ、行くぞ」
「あいっ!ルー、待っててなの!」

 私をお母様に頼んだリュート様は、チェリシュを抱き上げて部屋を出て行ってしまいました。
 いつもなら私も連れて行ってくださるのに……なんだかちょっぴり寂しいです。

「あらあら、やっぱりリュートと離れるのは寂しいのねぇ」
「耳と尻尾が垂れちゃったね」

 うぅ……私の気持ちを素直に表しちゃだめなのです。
 耳も尻尾もピーン!としておかなければ!
 ……という、気持ちとは裏腹に、耳も尻尾も垂れ下がったままです。
 正直すぎますよっ!?

「よしよし、ルナちゃん。心配しなくても二人はすぐ戻ってくるからね?」
「二人はルナちゃんのために、準備していたものがあったの。朝食は終わったところだったから、少し待ってあげてね」

 ロン兄様とお母様に慰められながら、私のために準備しているものというキーワードが気になり、耳がぴくぴく反応してしまいます。
 どうやらお二人にもそれがわかったようで、くすくす笑われてしまいました。
 で、ですから、耳も尻尾も素直すぎるのです!

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