この結婚に、恋だの愛など要りません!! ~必要なのはアナタの子種だけです。

若松だんご

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第6話 愛されなくても、愛してなくても。 ♡ (王妃 * 侍女 *王妃の視点)

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 でも、具体的にどうしたらいいのかしら。
 オルガは、濡れれば痛みも減り、子も出来やすくなると言っていた。
 けど、濡れるためには、陛下に愛される必要があるようで。
 男女の愛というものがどういうものかは知らないけれど、陛下はわたくしを愛してくださらないと思う。
 だって。わたくしは陛下にとって金ヅル。
 この国に、お金をもたらすだけの存在だもの。
 愛なき夫婦なんて、身分ある者なら当たり前のこと。わたくしだって陛下に魅力なんて感じてないし、お互い様だとは思うんだけど。
 でも、愛されないことで、濡れない、痛い、子が出来ない……は、困るのよね。
 出来れば、一回で、はい出来ましたーってなってほしいのだけど。

 「ねえ、オルガ。一人で濡れるってこと、できないかしら」

 鏡越しに伝える。わたくしの後ろで脱いだドレスを片づけていた彼女が、大きく前のめりにこけそうになった。……ドレスの裾でも踏んづけたのかしら?

 「ひっ、姫さまっ?」

 「濡れたほうが、痛くないし、子が出来やすいんでしょ? でも、陛下が濡れるまで愛してくださるとも限らないし。ねえ、一人で濡らすことは出来ないの?」

 湯あみでもしたら濡れるかしら。

 「えー、あのー。……まあ、そうですね。濡れないことも、ない……では、ないです……けど」

 ゴニョゴニョとオルガの語尾がハッキリしない。

 「ねえ、そういう方法、あるの?」

 ふり返って身を乗り出す。そんな方法、あるならちゃんと教えてほしい。

 「子がデキる、デキないは、国家の大事なのよ? そのために濡れる必要があるなら、キチンと教えなさい」

 故郷を離れる時、お母さまがおっしゃっていたわ。オルガは、閨のことならなんでも知っているから、困ったら相談なさいって。気心のしれた乳姉妹だからだけじゃない、その手の知識もあるから、嫁ぎ先であるこの国にもついてくることになったんだって。
 だから、こうして相談しているのに。
 オルガは困ったように、あっちを見たりこっちを見たり。なんだか落ち着かない。

 「……わかりました。姫さま」

 しばらくして大きなため息とともに、オルガが了承した。
 窓にかかった大きなカーテンを次々に引いていく。それが終わると、今度は扉に鍵をかける。

 「では、姫さま。ドレスをお脱ぎください」

 身体の中のすべての空気を吐き出してから、オルガが向き直る。

 「実地でお教えいたしますわ」

*      *      *      *

 「ねえ、オルガ。一人で濡れるってこと、できないかしら」

 ぶはっ。
 なっ、なにを言い出すの、この姫さまはっ!
 突然の爆弾発言に、思わずこけそうになる。
 正気か? 驚いて鏡のなかの表情を見るけど、おかしな様子はない。むしろ真面目な顔つきで話している。
 真剣……なんだろうな。
 この国の歴史や言語を学んだ時と同じ。王妃になる者としての責任感から、……その。子を成すために必要なことを知ろうとしてる。
 その努力、向上心は認める。上に立つ者として、素晴らしいと思う。
 けど。
 よりによって、「濡れ方」を教えろとは。
 まだ、子のデキかたとか聞かれた方がマシ。おしべとめしべとか、ふんわり話せるし。
 「濡れ方」だなんて、そんなもん、どう教えろっていうのよ。
 何度も体の底から息を吐きだして、気持ちを落ち着ける。
 こうなったら、ヤケよヤケ。
 徹底的に自慰行為、教えてやるんだから。

*     *     *     *

 「そうです。まずは脚を開いて。ゆっくりでいいですから、指先で触れてみてください」

 「こ、こう?」

 「ええ。割れ目に沿って指を動かして。ああ、あくまでゆっくり、やさしくですよ」

 裸になって脚を開いて座り、正しいところを撫でているか、オルガに確認してもらう。
 脚の付け根、プックリしたふくらみの間の肉は、少ししっとりしている。でも、まだ「濡れて」はいないわ。

 「そこを何度かなぞりながら、その上に小さな突起があるのがわかりますか? それを、指の腹でそっと押してみて下さい」

 「こう? ……あっ!」

 ピリッと不思議な感覚が背筋を走る。

 「感じましたか?」

 「う、ん……。よくわかんない」

 今の刺激はなんだったんだろう。初めての感覚で、よくわからない。

 「悪くなければ、そのままその突起に触れ続けてください」

 言われるままに、もう一度触れる。

 「あ、これ……で、いい、の?」

 「ええ。そっと押すだけじゃなく、指で押しながらこねてもいいですし、痛くなければギュッとつまんでもいいですよ」

 言われるままに指を動かす。
 時折、背筋を何かが走り、身体がピクンピクンと揺れる。

 「こねるのがお好きなようですね。少し、濡れてきたんじゃないですか?」

 正面で確認しているオルガが言った。

 「そう……かしら?」

 自分ではよくわからない。でも、なんだか不思議な気分。

 「では、濡れ始めたことを確認するために、もう片方の手で孔の入り口をなぞってください」

 「ええ……ひゃっ、こ、これぇ……」

 さっきより大きな刺激が背中を伝わる。

 「いいですよ。そのままその二か所を責めましょうか」

 責める……?
 わからないけど、そのまま続ける。なんとなくだけど、やめたいとは思わなかった。
 孔のあたりに触れた指がヌルッとする。なにかしら、これ。月のものに似ているような……。
 不思議に思いながら指を動かす。

 クチュリ。

 粘り気のある水音がした。

 「ねえ、オルガ、これって……」

 「ええ。『濡れて』ますね」

 指を動かすたびに、クチュクチュと音がする。そうか。これが『濡れて』いる状態なのね。

 「あっ、ねえっ、あぁん……」

 音に合わせて腰が揺れる。ヘンな声もこぼれた。

 「感じていらっしゃるんですね」

 「感じ……る?」

 「気持ちいいのでしょう? 身体が熱くなってきていませんか?」

 「う……ん」

 確かに、先ほどから身体が熱い。息も上がってくる。

 「このままにしておくと、姫さまのお身体がツラいでしょうから。イキましょうか」

 「い、イキ……?」

 「ええ。その、孔の入り口にある指を中に挿れてください」

 「えっ、ああっ、んっ……!」

 訪れた刺激に、背中が軽く反る。

 「熱い……わ。それに、んっ、濡れて……る」

 指先から伝わる熱とぬるみ。それと今まで知らなかった、不思議な肉の感触。熱い、濡れているというだけなら、口腔内と同じはずなのに、ここの肉はもう少しザラザラしてヒダヒダしてる気がする。

 「では、そこも刺激してみましょうか。指を折り曲げて、入り口近く、一番ザラッとしている部分を探してください」

 「こっ、こうっ?」

 「ええ。お腹側の、指はあまり深く挿れないで」

 オルガが自分の指を鉤針のように曲げて、なにかを引っ掻くような仕草をした。
 同じように真似てみると、確かに、ザラッとした部分に指先が触れる。

 「そこを、押してみたり、指を小さく円を描くように動かしてみてください」

 言われるままに、やってみる。指で押さえれば、肉はグイッと沈むような感覚はあるけど……。

 「ねえ、オルガ。これ……」

 さきほどの突起のような刺激はない。どちらかというと、気落ち悪い肉の感触だけが指に伝わる。その微妙な感覚に、眉根を寄せる。

 「まあ、そこはくり返すことで開発されていく場所ですからね。今すぐ気持ちよくなる、感じることはないと思いますよ」

 そうなの?

 「でも、そこが感じるようになれば、もっと気持ちよくなって、もっと濡れれますから」

 そうなのね。では、これから何度でもいじって、感じるようにしたほうがよさそうね。

 「ああ、それと。もし陛下と情交に及んだ時には、気持ちいいと思わなくっても、喘いでくださいね」

 「喘ぐ?」

 「先ほど、突起に触れてた時にこぼれてたお声です。ウソでもいいですから、あのように喘いで啼いてあげてください。そうすることで、陛下も気分よくなられますし、姫さまも気持ちよくなるきっかけになったりするんですよ」

 そうなの? ではウソでも声をあげなくては。

 「啼いてみますか?」

 心を見透かされたように問われる。

 「啼きにくければ、先ほどの突起と同時にいじるといいですよ。あそこは感じるのでしょう?」

 うん。確かに。あの小さな突起はどうしようもなく気持ちよかった。

 「突起を、指の腹で円を描くようにこねながら、中のざらついたところを刺激してください」

 「あっ、これ、あっ、ああっ、ねぇ、あっ!」

 勝手に声がこぼれる。同時に、膣の中からグチュグチュと濡れた音がした。やっぱり、こっちの突起の方が気持ちいいわ。

 「いいですよ。もっと速度を上げて」

 「あっ、ああっ、あんっ、んっ、んんっ……!」

 目をギュッとつむって、指が与える気持ちよさに身を委ねる。尾てい骨から、腰にかけて、ゾクゾクするなにかが溜まっていく。

 「そう、もっと速く、もっと強くっ!」

 「あっ、あっ、ああっ、あっ……!」

 手がベタベタする。これが「濡れる」ってこと?

 「姫さまっ!」

 突然、オルガがわたくしの胸をつかむ。いつの間に勃ちあがっていた乳首を親指で弾いた。

 「あっ、あ、あああっ!」

 その刺激に、腰のあたりに溜まっていたものが、一気に弾ける。なにも考えられないぐらい、頭が真っ白になる。

 「……イキましたね」

 目の前にいるオルガが、なぜか満足そうに微笑んだ。
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