この結婚に、恋だの愛など要りません!! ~必要なのはアナタの子種だけです。

若松だんご

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第10話 いざ、いざ、いざっ!!2 ♡ (王妃 *陛下の視点)

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 ナニあれ、ナニあれ、ナニあれっ!

 自分の見た光景が信じられず、逃げるように走り出してしまった。
 オルガとルシアンの情事。

 まさか、あんなことをするなんてっ!

 ハアハアと息が苦しくなって、立ち止まる。けど、ドキドキしてるのは、走ったからだけじゃない。

 オッ、オルガがあんな風に乱れるなんてっ!

 故郷にいた頃、オルガに恋人がいたことは知っていた。多分、そういう関係になった相手もいたのだろう。男女の営みについては、彼女はわたくしよりも詳しい。けど、普段はそんなことおくびにも出さず、侍女としての仕事をこなしていた。貴族の子女でもある彼女は、侍女としての矜持と、気品、威厳を持っていた。

 その彼女が、あんな、あんなっ!

 顔がどうしようもなく熱い。なんとか冷まそうと手を頬に当てるけど、ちっともうまくいかない。ギュッと目を閉じれば、否応なく、先ほどの光景が思い浮かぶ。
 口づけを交わし、脱がされていくドレス。オルガも、声をあげながらも、嫌がる様子もなくって。
 まろび出た胸に吸いつくルシアン。チュウッと吸い上げられれば、オルガが気持ちよさそうに身を捩って。

 胸、気持ちいいの?

 オルガに触れられた時は、秘所と同時だったから、よくわからない。
 思わず、自分の夜着を押し上げている、そのふくらみを見下ろす。……少し尖ってる?
 おそるおそる、自分で触れてみる。

 「あっ……!」

 ナニこれ。少し気持ちいい。

 ルシアンの手の動きを思い出しながら、試しにいじり続けてみる。胸全体を揉んでみたり、乳首をつまんでみたり。

 「あっ、ああっ、あっ……!」

 初めて触れたわけではない。けど、こんな感覚は初めて。

 もっと触れたい。もっと感じたい。

 そんな衝動にかられ、手近にあったベンチに座りこむ。
 布越しに触れるのでは、物足りない。どうせ暗くて見えないのだし、夜も遅いのだし誰も来ないに違いないわ。そう自分に言い聞かせて、少しだけ夜着をはだける。

 「ああっ!」

 やっぱり、直に触れたほうが気持ちいい。先ほどよりさらに乳首が硬く勃ってくる。
 コリコリとつまみ上げて、胸をパン生地のようにこねてみる。

 「あっ、あっ、ああっ……」

 身体がどうしようもなく熱くなってくる。脚の間が、なんだか濡れてきているような。月のものではないと思うのだけど。

 ちょっとだけなら、触れてもいいかしら。

 ベンチに片膝を立て、広げた脚の間に手を差し込む。

 「あっ!」

 トロリと濡れた秘所。かすかに触れただけなのに、ビクンと身体が跳ねた。

 これ……、胸以上に気持ちいい。

 もう一度、そっと触れる。

 「あっ、ああっ、いっ、あっ!」

 ビクビクと身体が震える。息がドンドン熱くなってくる。

 ここ、こんなに気持ちいい場所だったかしら。

 触れることをやめられない。
 オルガから習ったのと同じように、突起に触れ、孔の入り口に触れる。

 「んっ、んんっ、はあっ……!」

 指を動かすと、クチュリと音がした。
 昼間は感じなかった、不思議な熱。
 その熱が気持ちよくって、ためらうことなく指を孔に挿しこむ。
 熱い膣のなか。少しザラザラした肉が指を歓待する。少し気持ち悪い感触だけど、それでも触れることをやめられない。
 溢れたぬるみが、グチュグチュと先ほど聞こえたのと同じ音を立てた。

 もっと。もっと感じたい。オルガが感じていたのと同じものを、わたくしも感じたい。

 身体の奥からせり上がってくる衝動に合わせて、指の動きを速めた。円を描くように、押しつぶすように突起をいじると、それだけで腰が揺れる。
 目を閉じ、突起と膣、二つの場所からわき上がる気持ちよさに意識を集中させる。

 「あっ、あっ、ああっ……!」

 勢いにまかせ、奥にまで指を挿れてみる。奥をドン、ドン、ドンッと三回叩く。
 その衝撃に、身体がブルリと震えた。奥も気持ち……いい。

 「んっ……!」

 ハアハアと荒くなった息のまま、ズルリと指を引き抜く。指と一緒に、ぬるみが滴り落ちる。

 ガサリ。

 突然、目の前にあった茂みが左右に割れた。

 「……陛下」

 驚き、見上げたそこに立っていたのは、怒ったような顔の陛下。

*     *     *     *

 あれが、男女の正しいまぐわいというものか。
 ルシアンと女の性交を見て理解する。
 ルシアンの指や舌でなぶられた女が、あられもない声を上げていた。裸になり、互いの性感を高め合う。女がルシアンの陰茎に触れたときは、思わず自分も自慰行為に走りそうになった。
 あのように、オレも女をよがらせてみたい。挿れるだけじゃない。快感に悶える女を存分に味わいたい。
 ギュッと目をつむれば、あの女の官能的な肢体が思い浮かぶ。南の国の女だろうか。艶やかな黒髪が、妻となった女と似ている気がした。
 妻も、王妃も、あのように愛撫すれば、女のように乱れて、オレを求めてくれるのだろうか。
 それは、試してみたい。
 想像するだけで、陰茎が痛いほど張り詰めてくる。
 さっきから勃ちあがったままなのだ。どこかで出さねば、とてもじゃないが、治まりそうにない。
 しかし、こんな時間に娼婦を呼びつけるわけにもいかず、王妃のもとを訪れるわけにも……。

 ん?

 ルシアンたちとは違う方向から、新たな嬌声が聞こえた。
 ルシアン以外にも、女を抱いている輩がいるのか? 
 もしそうなら、この王宮の風紀はかなり乱れていることになる。
 近づいてどこの誰だか確認せねば。
 そっと足音を消して、忍び寄る。

 王妃――――?

 茂みのむこう、ベンチに腰掛け、こちらに向かって脚を開く女。
 自分の両手で秘所をもてあそび、淫らな声をあげているのは、まぎれもなく、王妃、その人だった。

 どうして、王妃が一人で、こんなところに?

 理解出来ないまま、その行為を見続ける。

 「んっ、んんっ、はあっ……!」

 こちらには、気づいていないのだろう。
 目を閉じ、上を向きながら必死に指を動かしている。息も荒い。こんなところで、誰かに聞かれたらどうするつもりなんだ?

 「あっ、あっ、ああっ……!」

 オレの心配をよそに、王妃が身体を大きく震わせた。その姿は、先ほど見た女と変わらず、いや、女よりもなまめかしく感じる。

 もうダメだ。ガマン出来ん。
 彼女が泣こうが叫ぼうが知ったことか。
 オレは、この女を抱きたくて仕方ない。
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