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貴族の義務2
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夫妻は恐ろしいほど先を見据えた話に、驚いた。
確かにメリーナは爵位も持つことの出来る存在で、婚約をと考えている者は多いと思っている。だが、シュナイドがまだ考えているところだと話していることで、殺到するようなことはない。
成績が良くないメリーナを馬鹿にしているような爵位目当ての縁談は、調べた上で切り捨てている。
「そうか…しっかり考えた上なのだな?」
「はい」
「分かった、婚約者は探して置こう」
「ありがとうございます」
兄たちもエンバーにやって貰えばいいじゃないかと言っていたが、スペンサ侯爵家のためになる家に嫁ぐと言えば、エンバーのことは言わなくなった。
実際はおそらくシュナイドが、言わないように言ったのだと思っている。
メリーナもあまり成績が良くないことで、良縁はないかもしれない。でも後妻であれば、若さを買ってくれる者がいるのではないかと、考えていたのである。
そして、15歳年上のデートライ公爵の後妻の話が持ち上がった。
デートライ公爵家は輸出入の販路に長けており、縁者になれば、スペンサ侯爵家のガラス産業にも大いに利益があった。
デートライ公爵家も、今まで扱っていなかったガラスを取り扱うことが出来て、互いに利益がある。
「ジシュア・デートライ様との婚約を進めてください」
「いいのか?」
「女性関係が派手なのですよね?ご嫡男もいらっしゃる」
「ああ、そうだ」
ジシュアは有能ではあるが、仕事の関係もあって、邸を空けることも多く、女性の影も多いことは有名であった。
嫡男を産んだ前妻は、それが耐えられず、離縁して他国で再婚している。嫡男は12歳で、他にきょうだいはいない。
一番スペンサ侯爵家に利のある相手ではあるが、シュナイドも結婚相手としては喜べない部分も多く、メリーナの本気を試すためでもあった。
「次代になっても、事業は続くのでしょうか?」
「ああ、嫡男もいることから、そう言って貰っている」
「それなら良かったです。とてもいいお相手だと思います」
「分かった、一度話をする場を設けよう」
「はい、よろしくお願いいたします」
メリーナは受け入れる覚悟のようだったが、シュナイドもジシュアは優秀で、悪い人間だとは思っていない。
だが、妻の立場からすれば、好ましいと思えない要素が多々ある。実際、妻・サシーは難色を示したが、一番利益があることも分かっているために、会うことには賛成してくれている。
ゆえに、一度会って話してみることは譲れなかった。もしも、メリーナがやはり止めたいと言えば、何としてでも破談にするつもりであった。
そして、メリーナとジシュアは会うことになった。
メリーナは17歳、年齢よりも幼く見えることもあり、ジシュアは32歳。子どもというのはまずない年ではあるが、見えなくもない。
「ジシュア・デートライだ」
「メリーナ・スペンサでございます」
「若いな」
ジシュアは息子の相手の方が似合うのではないかと考えてしまい、思わず口に出していた。
「見た目だけでございます。中身は勉強も出来ない上に、若くありませんわ」
「自ら言うのか」
「ええ、売りは見た目の若さと爵位だけですから」
ジシュアも侯爵令嬢としては成績が良くないことは聞いており、だからこそ扱いやすい令嬢だと思ったが、自分のことを理解している令嬢だと考えを改めた。
「はっ、だが君なら当主にもなれるのに」
王家から派生しているデートライ公爵家と違って、スペンサ侯爵家は爵位を上げているので、持っている爵位があることは知っていた。
確かにメリーナは爵位も持つことの出来る存在で、婚約をと考えている者は多いと思っている。だが、シュナイドがまだ考えているところだと話していることで、殺到するようなことはない。
成績が良くないメリーナを馬鹿にしているような爵位目当ての縁談は、調べた上で切り捨てている。
「そうか…しっかり考えた上なのだな?」
「はい」
「分かった、婚約者は探して置こう」
「ありがとうございます」
兄たちもエンバーにやって貰えばいいじゃないかと言っていたが、スペンサ侯爵家のためになる家に嫁ぐと言えば、エンバーのことは言わなくなった。
実際はおそらくシュナイドが、言わないように言ったのだと思っている。
メリーナもあまり成績が良くないことで、良縁はないかもしれない。でも後妻であれば、若さを買ってくれる者がいるのではないかと、考えていたのである。
そして、15歳年上のデートライ公爵の後妻の話が持ち上がった。
デートライ公爵家は輸出入の販路に長けており、縁者になれば、スペンサ侯爵家のガラス産業にも大いに利益があった。
デートライ公爵家も、今まで扱っていなかったガラスを取り扱うことが出来て、互いに利益がある。
「ジシュア・デートライ様との婚約を進めてください」
「いいのか?」
「女性関係が派手なのですよね?ご嫡男もいらっしゃる」
「ああ、そうだ」
ジシュアは有能ではあるが、仕事の関係もあって、邸を空けることも多く、女性の影も多いことは有名であった。
嫡男を産んだ前妻は、それが耐えられず、離縁して他国で再婚している。嫡男は12歳で、他にきょうだいはいない。
一番スペンサ侯爵家に利のある相手ではあるが、シュナイドも結婚相手としては喜べない部分も多く、メリーナの本気を試すためでもあった。
「次代になっても、事業は続くのでしょうか?」
「ああ、嫡男もいることから、そう言って貰っている」
「それなら良かったです。とてもいいお相手だと思います」
「分かった、一度話をする場を設けよう」
「はい、よろしくお願いいたします」
メリーナは受け入れる覚悟のようだったが、シュナイドもジシュアは優秀で、悪い人間だとは思っていない。
だが、妻の立場からすれば、好ましいと思えない要素が多々ある。実際、妻・サシーは難色を示したが、一番利益があることも分かっているために、会うことには賛成してくれている。
ゆえに、一度会って話してみることは譲れなかった。もしも、メリーナがやはり止めたいと言えば、何としてでも破談にするつもりであった。
そして、メリーナとジシュアは会うことになった。
メリーナは17歳、年齢よりも幼く見えることもあり、ジシュアは32歳。子どもというのはまずない年ではあるが、見えなくもない。
「ジシュア・デートライだ」
「メリーナ・スペンサでございます」
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「自ら言うのか」
「ええ、売りは見た目の若さと爵位だけですから」
ジシュアも侯爵令嬢としては成績が良くないことは聞いており、だからこそ扱いやすい令嬢だと思ったが、自分のことを理解している令嬢だと考えを改めた。
「はっ、だが君なら当主にもなれるのに」
王家から派生しているデートライ公爵家と違って、スペンサ侯爵家は爵位を上げているので、持っている爵位があることは知っていた。
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