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【テイラー】ディオエル1
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「お前は妻と子が殺されて、平気でいられるのか!」
「い、え」
「お前はもういい。下がれ!」
「いえ、私も協力いたします」
何度も咎められても、イオリクはアイルーンに関して責任を感じていなければ、テイラーが何を言っても腹立たしく思っていた。
ディオエルは分かり易く例えたのだが、アイルーンは番だっただけで、妻ではない、子どもも生まれていないとしか思うことが出来ない。
イオリクはディオエルのためと言いながらも、気持ちを考えるようなことはしておらず、今もまた外されることは耐えられないとしか思っていない。
「どうせお前は未だにペジリーや、ローズミーに肩入れしているのだろう」
「そのようなことは、ありません」
「あれらは皇族殺しに間違いない!極刑しかない」
「っ!分かっております、私も協力させてください」
極刑という言葉には怯んだが、皆がローズミーの名前を出し、関与は明らかだと理解はしていた。
「ならば、一人では動くな。もしおかしな真似をすれば、拘束し、お前も共犯とする!いいな?」
「そっ、そのようなことはしません」
「ならば、これからやって来る者の尋問を手伝え」
「はい」
確認をしようと待っていたライシードが、イオリクに指示を出して、部屋をようやく出て行った。
「イオリクがおかしな真似をしたら、すぐに拘束しろ」
「承知いたしました」
ライシードは尋問の順番や配置などを確認し終えると、さすがに顔色の悪いディオエルに声を掛けた。
「ご気分が悪いようでしたら、少し休まれてください。明日もあるのですから」
「ああ…」
「何かあれば、すぐにお知らせします」
「分かった…すぐに呼んでくれ、皆も適度なところで切り上げて、休んでくれ」
「承知いたしました」
ライシードはこれから関係者がどんどんやって来るが、なるべくディオエルに出て来なくてもいいように、話を聞き出そうと思い、気合を入れて尋問の準備に向かった。
今日、行ったことは、本当はアイルーンが亡くなって、すぐに行わなければならなかったことである。
ディオエルもテイラーに殺されたと言われてからずっと、救いのない闇の中にいるような気分だった。いくら儀式を受けたからとはいえ、アイルーン・デリアの死はディオエルの心にどうにもならない喪失感が生まれていた。
冷静に振舞うことが出来ているのは、これまでの生き方の賜物であった。
何度死んでしまいたいと思ったか、何度全てを壊してしまいたいと思ったか、それでも皇帝という立場を誰よりも理解していたディオエルは立ち上がって来た。
希望が薄いとはいえ、子どもを産ませることにも協力した。
だが、その中の五人中三人が、アイルーン・デリアの血を奪っていた者であった。ディオエルには気付けなかった。
アイルーン・デリアのことは、病気だったのなら仕方ない…心の中で何度も唱えた言葉だった。
テイラーに会った時は、思わず腕を取ってしまうほど興奮していた。
だが、同時にテイラーの登場によって、一気に覆ることになった。
彼女の言葉は、ディオエルにはまるで研ぎ澄まされた凶器のようだった。
「お前が殺したくせに」
テイラーに、アイルーンに、そう言われているような気持ちだった。実際、何も知らずにいたディオエルのせいで、アイルーンは殺された。
妃の中にローズミーを入れて、皆の悪意を集めればいいと思っていたが、実際に悪意というより利用をされたのはアイルーンだった。
番だからと大事にすれば、悪意を集めることになる。ローズミーが何を言うか分からない。それでも、配慮すれば良かった。
せめて、そう指示すれば良かった。
アイルーンを生かすチャンスは何度もあったはずだ。亡くなってから後悔しても遅い、テイラーに詫びたところで、アイルーンの人生は戻って来ない。
「い、え」
「お前はもういい。下がれ!」
「いえ、私も協力いたします」
何度も咎められても、イオリクはアイルーンに関して責任を感じていなければ、テイラーが何を言っても腹立たしく思っていた。
ディオエルは分かり易く例えたのだが、アイルーンは番だっただけで、妻ではない、子どもも生まれていないとしか思うことが出来ない。
イオリクはディオエルのためと言いながらも、気持ちを考えるようなことはしておらず、今もまた外されることは耐えられないとしか思っていない。
「どうせお前は未だにペジリーや、ローズミーに肩入れしているのだろう」
「そのようなことは、ありません」
「あれらは皇族殺しに間違いない!極刑しかない」
「っ!分かっております、私も協力させてください」
極刑という言葉には怯んだが、皆がローズミーの名前を出し、関与は明らかだと理解はしていた。
「ならば、一人では動くな。もしおかしな真似をすれば、拘束し、お前も共犯とする!いいな?」
「そっ、そのようなことはしません」
「ならば、これからやって来る者の尋問を手伝え」
「はい」
確認をしようと待っていたライシードが、イオリクに指示を出して、部屋をようやく出て行った。
「イオリクがおかしな真似をしたら、すぐに拘束しろ」
「承知いたしました」
ライシードは尋問の順番や配置などを確認し終えると、さすがに顔色の悪いディオエルに声を掛けた。
「ご気分が悪いようでしたら、少し休まれてください。明日もあるのですから」
「ああ…」
「何かあれば、すぐにお知らせします」
「分かった…すぐに呼んでくれ、皆も適度なところで切り上げて、休んでくれ」
「承知いたしました」
ライシードはこれから関係者がどんどんやって来るが、なるべくディオエルに出て来なくてもいいように、話を聞き出そうと思い、気合を入れて尋問の準備に向かった。
今日、行ったことは、本当はアイルーンが亡くなって、すぐに行わなければならなかったことである。
ディオエルもテイラーに殺されたと言われてからずっと、救いのない闇の中にいるような気分だった。いくら儀式を受けたからとはいえ、アイルーン・デリアの死はディオエルの心にどうにもならない喪失感が生まれていた。
冷静に振舞うことが出来ているのは、これまでの生き方の賜物であった。
何度死んでしまいたいと思ったか、何度全てを壊してしまいたいと思ったか、それでも皇帝という立場を誰よりも理解していたディオエルは立ち上がって来た。
希望が薄いとはいえ、子どもを産ませることにも協力した。
だが、その中の五人中三人が、アイルーン・デリアの血を奪っていた者であった。ディオエルには気付けなかった。
アイルーン・デリアのことは、病気だったのなら仕方ない…心の中で何度も唱えた言葉だった。
テイラーに会った時は、思わず腕を取ってしまうほど興奮していた。
だが、同時にテイラーの登場によって、一気に覆ることになった。
彼女の言葉は、ディオエルにはまるで研ぎ澄まされた凶器のようだった。
「お前が殺したくせに」
テイラーに、アイルーンに、そう言われているような気持ちだった。実際、何も知らずにいたディオエルのせいで、アイルーンは殺された。
妃の中にローズミーを入れて、皆の悪意を集めればいいと思っていたが、実際に悪意というより利用をされたのはアイルーンだった。
番だからと大事にすれば、悪意を集めることになる。ローズミーが何を言うか分からない。それでも、配慮すれば良かった。
せめて、そう指示すれば良かった。
アイルーンを生かすチャンスは何度もあったはずだ。亡くなってから後悔しても遅い、テイラーに詫びたところで、アイルーンの人生は戻って来ない。
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