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【テイラー】最期3
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「そんなつもりはなかったわ、私はあの子の望みを」
「親なら聞いていい望みと、聞いてはならない望みも分からないのか?疑似番など馬鹿な真似をしなければ、番様を殺すなどしなけば、こんなことにはならなかったのですよ!分からないのですか!」
「それ、は…」
ペジリーも疑似番に手を出さなければ、牢に入れられることはなかったとは理解している。
だが、ローズミーを拒むことが出来ただろうか。きっとあの時に戻って、疑似番の話を持って来られたら、同じことをしてしまうだろう。
それほどにローズミーは、子どもが出来ないことに追い詰められていた。
「でも、あの子は子どもが欲しくて…」
「番ではないのですから、難しいことは分かっていたでしょう」
妃になる前に既に嫁いでらっしゃる方が子どもが出来ないように、妃になっても子どもは難しいのだから、正妃になれることはまずないことは何度も話した。
「それでも嫁ぐと言ったのはローズミーで、認めたのはあなたです。陛下は愛して構ってくれる相手に嫁いだ方がいいとおっしゃっていたのに」
「あの子は陛下を愛していて」
「陛下を愛していても、愛されたいと思うような令嬢が他の妃も、番が現れるかもしれない相手は一番向かないと分かるではありませんか。身の丈に合った相手に嫁いでいれば、ローズミーがあんな姿になることもなく、孫だっていたかもしれませんよ」
ペジリーにはクラードの子どもが孫たちではあったが、ローズミーにべったりだったせいで、ほとんど会うことはなかった。
だからこそ、ローズミーの生まれてくる子をペジリーも楽しみにしていた。
だが、生まれた子は息もしておらず、見たこともない赤子の姿で、ペジリーも思わずビクリとしてしまったくらいであった。
今回は駄目だっただけだと、体調が良くなってから、まだ血は残っていたから輸血を再開したが、血が亡くなる前に再び妊娠することはなかった。
医師は二度と妊娠することはないと言っていたが、それを知っていても止めなかっただろう。
せめて、死産でも子どもを産んだのだから正妃にと訴えたが、精神的に不安定にもなっており、認められることはなかった。
だからペジリーはあなたは正妃だと言い続けて、ローズミーもそうだと嬉しそうであった。立場だけでも与えてくれればいいじゃないと思ったが、病を患うようになり、容姿も変わってしまった。
そうなるとディオエルが、訪れることもなくなってしまった。
病なのだからと伝えたが、原因の分からない病が陛下に感染したら困ると言われれば、何も言えなかった。
ただ、ローズミーも精神的にも狂ってしまったのは、良かったのかもしれない。そうでなければ、番はいなくとも、新しい妃もまた入って来ていた。
「後悔して欲しい、でなければ申し訳が立たない…あなたがローズミーを大事だったように、番様を大事に思う家族がいたのですよ?それをあなたは番だったからと利用したのですよ!逆だったらどうですか?そんな想像も出来ませんか?」
「…殺す気などなかった」
邪魔ではあったが、番が生きていればと思っていた。ディオエルの乳母だったと言って、立場を分からせてやった。とても気分が良かった。
殺す気などなかった…それは本当だった。
番の子どもが生まれても、ローズミーが子どもを産んだら、ディオエルに上手く言えば、皇族として優遇して貰えると思っていたからである。
「あなたは人を二人も殺したのです」
クラードはそう言って、終わりますと面会室から出て行った。その姿をペジリーは何も言えずに、見送るしかなかった。
続いて、クラードはローズミーに会うことにした。顔を合わせるのは久し振りであった。
ふらふらとした様子でやって来たローズミーに、クラードは前よりも老け込んだ姿に息を呑んだ。
「ローズミー分かるか?クラードだ」
「親なら聞いていい望みと、聞いてはならない望みも分からないのか?疑似番など馬鹿な真似をしなければ、番様を殺すなどしなけば、こんなことにはならなかったのですよ!分からないのですか!」
「それ、は…」
ペジリーも疑似番に手を出さなければ、牢に入れられることはなかったとは理解している。
だが、ローズミーを拒むことが出来ただろうか。きっとあの時に戻って、疑似番の話を持って来られたら、同じことをしてしまうだろう。
それほどにローズミーは、子どもが出来ないことに追い詰められていた。
「でも、あの子は子どもが欲しくて…」
「番ではないのですから、難しいことは分かっていたでしょう」
妃になる前に既に嫁いでらっしゃる方が子どもが出来ないように、妃になっても子どもは難しいのだから、正妃になれることはまずないことは何度も話した。
「それでも嫁ぐと言ったのはローズミーで、認めたのはあなたです。陛下は愛して構ってくれる相手に嫁いだ方がいいとおっしゃっていたのに」
「あの子は陛下を愛していて」
「陛下を愛していても、愛されたいと思うような令嬢が他の妃も、番が現れるかもしれない相手は一番向かないと分かるではありませんか。身の丈に合った相手に嫁いでいれば、ローズミーがあんな姿になることもなく、孫だっていたかもしれませんよ」
ペジリーにはクラードの子どもが孫たちではあったが、ローズミーにべったりだったせいで、ほとんど会うことはなかった。
だからこそ、ローズミーの生まれてくる子をペジリーも楽しみにしていた。
だが、生まれた子は息もしておらず、見たこともない赤子の姿で、ペジリーも思わずビクリとしてしまったくらいであった。
今回は駄目だっただけだと、体調が良くなってから、まだ血は残っていたから輸血を再開したが、血が亡くなる前に再び妊娠することはなかった。
医師は二度と妊娠することはないと言っていたが、それを知っていても止めなかっただろう。
せめて、死産でも子どもを産んだのだから正妃にと訴えたが、精神的に不安定にもなっており、認められることはなかった。
だからペジリーはあなたは正妃だと言い続けて、ローズミーもそうだと嬉しそうであった。立場だけでも与えてくれればいいじゃないと思ったが、病を患うようになり、容姿も変わってしまった。
そうなるとディオエルが、訪れることもなくなってしまった。
病なのだからと伝えたが、原因の分からない病が陛下に感染したら困ると言われれば、何も言えなかった。
ただ、ローズミーも精神的にも狂ってしまったのは、良かったのかもしれない。そうでなければ、番はいなくとも、新しい妃もまた入って来ていた。
「後悔して欲しい、でなければ申し訳が立たない…あなたがローズミーを大事だったように、番様を大事に思う家族がいたのですよ?それをあなたは番だったからと利用したのですよ!逆だったらどうですか?そんな想像も出来ませんか?」
「…殺す気などなかった」
邪魔ではあったが、番が生きていればと思っていた。ディオエルの乳母だったと言って、立場を分からせてやった。とても気分が良かった。
殺す気などなかった…それは本当だった。
番の子どもが生まれても、ローズミーが子どもを産んだら、ディオエルに上手く言えば、皇族として優遇して貰えると思っていたからである。
「あなたは人を二人も殺したのです」
クラードはそう言って、終わりますと面会室から出て行った。その姿をペジリーは何も言えずに、見送るしかなかった。
続いて、クラードはローズミーに会うことにした。顔を合わせるのは久し振りであった。
ふらふらとした様子でやって来たローズミーに、クラードは前よりも老け込んだ姿に息を呑んだ。
「ローズミー分かるか?クラードだ」
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