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王子と王女の訪問1
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「解読中なのに、時間を取って貰ってすまない」
「申し訳ございません」
ヨルレアンと向き合ったローレルとメイランは謝罪をし、エルドールから預かった手紙とお菓子を渡した。ヨルレアンは笑顔で、ありがとうございますと受け取り、侍女のカレン渡した。
「いいえ、忙しいのはお互いさまでございましょう。何かありましたの?」
ローレルが聖女と呼ばれている男爵令嬢について、現在分かっていること全てをヨルレアンに説明をした。
ヨルレアンは時折頷き、真摯に聞いていた。
「それは素晴らしい能力ですわね」
「聖女というのはどう思う?」
「それはまるで、おとぎ話のようで…愛称のようなものでしょうか?」
「ああ、まさにそうだな」
「ご本人は喜んでいるのでしょうか?」
「始めは謙遜はしていたようだが、今では受け入れていると聞いている」
「そうですか…」
ヨルレアンの頭には二つの考えが浮かんではいたが、口にはしなかった。
「何か気になることはあるか?」
「いえ、その方を何も知らないのに、つい解読の際の癖で、どのような方かと考えていただけです」
ヨルレアンはつい解読をする際のように、どのような人物なのかを想像してしまっていた。
「どのような者だと思う?推測で構わない」
「私の作り上げた想像ですよ?」
ローレルは、深く頷いた。
「私も聞きたいです」
メイランも身を乗り出し、ヨルレアンに訴えた。
「一つは男爵令嬢ですから、おそらく周りは前とは違い、自分より身分の高い者で、否定したり、嫌だと言ったりすることは出来ず、言われるがまま過ごしている」
ローレルとメイランは聖女という言葉と、解読が出来るということばかり気にしていたので、どのような人間かなどとは考えることもなかった。
「もう一つは、元からなのか、周りが褒めることで、そう思ったかは分かりませんが、自分は天才なのだと思い、自らも望み、その場にいる」
「後者の方が厄介ですね」
「コーランド王国としてはそうですわね、でも精神的には前者の方が厄介ですよ」
「っあ、そうですわね。すみません」
メイランはトドック男爵令嬢のことで、すっかり悪しき者のように思ってしまっていたが、無理矢理に行わされているとしたら、アリナ・ハッソという男爵令嬢は苦しい立場なのかもしれない。
「謝ることではないわ、でも扱いやすいのは後者だわ」
「でも、この前の男爵令嬢のような者だったら」
「理解には苦しむけど、推察は出来るわ」
「推察ですか?」
「ええ、トドック男爵令嬢を勝手に推測してみたの」
ヨルレアンはトドック男爵令嬢と対峙して、つい癖で、どのような人間か想像し、その後で調査書も確認していた。
「どう推測されたのですか?」
「成績優秀者に入ったことで、高位貴族と結婚が現実味を帯びた。働くと言っていたのも、自立した女性だと思われたくて、口にした。そのためにエルドール殿下と親しいという立場も欲しいと思った」
「愚かにも最終的にはお兄様を狙っていたのかと、考えておりました」
メイランにとっては情けない兄でも、王子ということで、お近づきになりたかったのだと考えていた。
今はエルドールも改心していることから、口にすることにした。
「それもあったのかもしれませんね、私も最初に向き合った際には、思考能力が落ちていたのもありますが、そう感じておりました。でも本筋は一本ではなく、何か功績、寵愛を受けれればと思っていた」
「それで解読に?」
「手伝いを熱心に希望したが、叶わないことで、焦りもあったのでしょう。あの者の調査書も読みましたの。心の内までは分からないけれど、男爵令嬢という立場に不満を持っていたそうよ」
オマリーは誰かに心の内を話すことはなかったので、外部からの調査しかなかった。それでも男爵令嬢に不満を思っていることは、滲み出ていたそうだ。
「申し訳ございません」
ヨルレアンと向き合ったローレルとメイランは謝罪をし、エルドールから預かった手紙とお菓子を渡した。ヨルレアンは笑顔で、ありがとうございますと受け取り、侍女のカレン渡した。
「いいえ、忙しいのはお互いさまでございましょう。何かありましたの?」
ローレルが聖女と呼ばれている男爵令嬢について、現在分かっていること全てをヨルレアンに説明をした。
ヨルレアンは時折頷き、真摯に聞いていた。
「それは素晴らしい能力ですわね」
「聖女というのはどう思う?」
「それはまるで、おとぎ話のようで…愛称のようなものでしょうか?」
「ああ、まさにそうだな」
「ご本人は喜んでいるのでしょうか?」
「始めは謙遜はしていたようだが、今では受け入れていると聞いている」
「そうですか…」
ヨルレアンの頭には二つの考えが浮かんではいたが、口にはしなかった。
「何か気になることはあるか?」
「いえ、その方を何も知らないのに、つい解読の際の癖で、どのような方かと考えていただけです」
ヨルレアンはつい解読をする際のように、どのような人物なのかを想像してしまっていた。
「どのような者だと思う?推測で構わない」
「私の作り上げた想像ですよ?」
ローレルは、深く頷いた。
「私も聞きたいです」
メイランも身を乗り出し、ヨルレアンに訴えた。
「一つは男爵令嬢ですから、おそらく周りは前とは違い、自分より身分の高い者で、否定したり、嫌だと言ったりすることは出来ず、言われるがまま過ごしている」
ローレルとメイランは聖女という言葉と、解読が出来るということばかり気にしていたので、どのような人間かなどとは考えることもなかった。
「もう一つは、元からなのか、周りが褒めることで、そう思ったかは分かりませんが、自分は天才なのだと思い、自らも望み、その場にいる」
「後者の方が厄介ですね」
「コーランド王国としてはそうですわね、でも精神的には前者の方が厄介ですよ」
「っあ、そうですわね。すみません」
メイランはトドック男爵令嬢のことで、すっかり悪しき者のように思ってしまっていたが、無理矢理に行わされているとしたら、アリナ・ハッソという男爵令嬢は苦しい立場なのかもしれない。
「謝ることではないわ、でも扱いやすいのは後者だわ」
「でも、この前の男爵令嬢のような者だったら」
「理解には苦しむけど、推察は出来るわ」
「推察ですか?」
「ええ、トドック男爵令嬢を勝手に推測してみたの」
ヨルレアンはトドック男爵令嬢と対峙して、つい癖で、どのような人間か想像し、その後で調査書も確認していた。
「どう推測されたのですか?」
「成績優秀者に入ったことで、高位貴族と結婚が現実味を帯びた。働くと言っていたのも、自立した女性だと思われたくて、口にした。そのためにエルドール殿下と親しいという立場も欲しいと思った」
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メイランにとっては情けない兄でも、王子ということで、お近づきになりたかったのだと考えていた。
今はエルドールも改心していることから、口にすることにした。
「それもあったのかもしれませんね、私も最初に向き合った際には、思考能力が落ちていたのもありますが、そう感じておりました。でも本筋は一本ではなく、何か功績、寵愛を受けれればと思っていた」
「それで解読に?」
「手伝いを熱心に希望したが、叶わないことで、焦りもあったのでしょう。あの者の調査書も読みましたの。心の内までは分からないけれど、男爵令嬢という立場に不満を持っていたそうよ」
オマリーは誰かに心の内を話すことはなかったので、外部からの調査しかなかった。それでも男爵令嬢に不満を思っていることは、滲み出ていたそうだ。
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