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後世に残る申し込み
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「いいえ、おっしゃっておりません。失礼いたしました」
「おかしなことを言う。では、後ろが詰まっておるから、もういいか?」
「はい、お時間をいただき、ありがとうございました」
ルアサーラは、颯爽と去って行き、イスクは脱力した。
だが、ハッソ男爵家にコーランド王国へ、怒りを増させる状態で、婚約の申し込みをさせなくてはいけない。
それはルスデン王国は、あまりに愚かであるということを示すことに他ならない。
何年、いや、何十年、いや、何百年と言われることになるだろう。
おそらく、アリナは恥は晒すことにはなったが、二人より軽い罰で済んだだろう。それを自分で、さらにハッソ男爵家と共に背負うことになった。
アリナを責めることも出来たが、イスクも、ラリオも説明する気力もなかった。
帰りの馬車でイスクはラリオに、告げた。
「妃たちは東と西の宮に幽閉とする」
「離縁ではなく、ですか?」
「お前たちも監督責任というものがあるだろうが!」
「はい…」
ラリオも考えていなかったわけではなかったが、離縁となると思っていた。
「子どもたちもいるのだから、次代には繋がっている…女王陛下を慕う者たちの、経済制裁は覚悟しなくてはいけないな…アシロ王国が攻め込んで来たら終わりだが…」
「はい…」
「本当にコーランド王国に申し込みをさせるのですか?」
「させなければ、どうなるか分からない」
「そうですね」
ルスデン王国に戻ると、イスクはハッソ男爵夫妻を呼び出した。
「この度は、娘が申し訳ございませんでした」
「申し訳ございませんでした」
アリナは男爵家に帰し、外交大臣に事情は説明して貰っていたが、イスクには会っていなかった。
「それどころではなくなった。これからする話で、死んだり逃げたりすることなく、行って貰わなくてはならない」
ハッソ男爵は、ゴクリと生唾をのむしかなく、夫人は息が止まっていた。
「っは、はい…」
「どちらの王子殿下かは言われていないが…いや、両方という意味だな」
王太子と王子と言っており、どちらともという意味だろうと、受け取った。
「コーランド王国、王太子殿下、王子殿下にアリナ嬢との婚約を申し込んで貰う」
「はい?」
「…」
「私も行いたくないが、ルアサーラ嬢陛下の前で、そなたたちの娘が、今でも結婚する気持ちがあると認めたのだ」
「な!」
「そんな…」
短期留学での話を聞いて、夫妻はアリナとも話をした。
夫妻にとってアリナは普通の子で、才の聖女などと呼ばれ出した時も、そんなことはないと否定していた。それでも、物覚えがいいことは元から分かってはいた。でもそれだけであった。
それなのにアリナは驕るような態度は見せないが、もっと学んで認めて貰いたいというようになった。だから短期留学も、行きたいのならばと許可した。
翻訳や解読が出来るというのも、確かに分かっている様子ではあったが、どうしても特別だとは思えなかった。
だから、今回のこともやはりそうだったのかと思った。知識ではなく、覚えていただけ、だから間違えることもあった。
だが、どちらかの王子と結婚するなどという話は聞いたこともなかった。
アリナにもそんなことがあれば、私たちが言うはずだろうと言ったが、認めて貰ってからだと思っていたからだという。
良くも悪くも、男爵令嬢ということで、身分の高い方が嘘を言うはずがないと思っていたのだろう。せめて相談していてくれればと、後悔したが、もう遅かった。
「私も同じ気持ちだが、行うしか道はない」
「ですが、そのような失礼なことを…すれば、どうなるか」
「だからだよ、馬鹿なことを認めた、愚かな娘だ…正式に横槍を入れたことになる、一生言われ、後世にも残るだろう」
「そんな…」
これでハッソ男爵家は、間違いなくルスデン王国の汚点となる。
「おかしなことを言う。では、後ろが詰まっておるから、もういいか?」
「はい、お時間をいただき、ありがとうございました」
ルアサーラは、颯爽と去って行き、イスクは脱力した。
だが、ハッソ男爵家にコーランド王国へ、怒りを増させる状態で、婚約の申し込みをさせなくてはいけない。
それはルスデン王国は、あまりに愚かであるということを示すことに他ならない。
何年、いや、何十年、いや、何百年と言われることになるだろう。
おそらく、アリナは恥は晒すことにはなったが、二人より軽い罰で済んだだろう。それを自分で、さらにハッソ男爵家と共に背負うことになった。
アリナを責めることも出来たが、イスクも、ラリオも説明する気力もなかった。
帰りの馬車でイスクはラリオに、告げた。
「妃たちは東と西の宮に幽閉とする」
「離縁ではなく、ですか?」
「お前たちも監督責任というものがあるだろうが!」
「はい…」
ラリオも考えていなかったわけではなかったが、離縁となると思っていた。
「子どもたちもいるのだから、次代には繋がっている…女王陛下を慕う者たちの、経済制裁は覚悟しなくてはいけないな…アシロ王国が攻め込んで来たら終わりだが…」
「はい…」
「本当にコーランド王国に申し込みをさせるのですか?」
「させなければ、どうなるか分からない」
「そうですね」
ルスデン王国に戻ると、イスクはハッソ男爵夫妻を呼び出した。
「この度は、娘が申し訳ございませんでした」
「申し訳ございませんでした」
アリナは男爵家に帰し、外交大臣に事情は説明して貰っていたが、イスクには会っていなかった。
「それどころではなくなった。これからする話で、死んだり逃げたりすることなく、行って貰わなくてはならない」
ハッソ男爵は、ゴクリと生唾をのむしかなく、夫人は息が止まっていた。
「っは、はい…」
「どちらの王子殿下かは言われていないが…いや、両方という意味だな」
王太子と王子と言っており、どちらともという意味だろうと、受け取った。
「コーランド王国、王太子殿下、王子殿下にアリナ嬢との婚約を申し込んで貰う」
「はい?」
「…」
「私も行いたくないが、ルアサーラ嬢陛下の前で、そなたたちの娘が、今でも結婚する気持ちがあると認めたのだ」
「な!」
「そんな…」
短期留学での話を聞いて、夫妻はアリナとも話をした。
夫妻にとってアリナは普通の子で、才の聖女などと呼ばれ出した時も、そんなことはないと否定していた。それでも、物覚えがいいことは元から分かってはいた。でもそれだけであった。
それなのにアリナは驕るような態度は見せないが、もっと学んで認めて貰いたいというようになった。だから短期留学も、行きたいのならばと許可した。
翻訳や解読が出来るというのも、確かに分かっている様子ではあったが、どうしても特別だとは思えなかった。
だから、今回のこともやはりそうだったのかと思った。知識ではなく、覚えていただけ、だから間違えることもあった。
だが、どちらかの王子と結婚するなどという話は聞いたこともなかった。
アリナにもそんなことがあれば、私たちが言うはずだろうと言ったが、認めて貰ってからだと思っていたからだという。
良くも悪くも、男爵令嬢ということで、身分の高い方が嘘を言うはずがないと思っていたのだろう。せめて相談していてくれればと、後悔したが、もう遅かった。
「私も同じ気持ちだが、行うしか道はない」
「ですが、そのような失礼なことを…すれば、どうなるか」
「だからだよ、馬鹿なことを認めた、愚かな娘だ…正式に横槍を入れたことになる、一生言われ、後世にも残るだろう」
「そんな…」
これでハッソ男爵家は、間違いなくルスデン王国の汚点となる。
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