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パーティー1
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「パーティー、そうね、いいかもしれないわね」
「ドレスを選んでくださる?」
「勿論よ、姉様が選んであげるわ」
「いえ、母様が選ぶわ」
「男性の方がいいだろう、兄様が選ぼう」
「いや、ここは父様が」
ドレス一枚でも、いつものことなので、フランアールも慣れている。
「では、皆で選んで、決めてください」
皆は頷き合い、フランアールが選んでもいいのだが、選んでいると皆が顔を出しては、ああでもないこうでもない、でもフランアールが決めたことだからと、話がややこしくなる。
だったら、始めから皆に選んでもらえばいい。
そして、皆でドレスを引っ張り出して、大会議の末、決まったドレスを着たフランアールを、迎えに来たルジエールはその姿を見て、やはりドキリとした。
「お迎えありがとうございます」
「いや、今日も美しいな」
「まあ、ありがとうございます」
にっこりと笑うフランアールにも、再びドキリ、ドキリと胸が落ち着かなかった。
「では、お嬢様をお借りいたします」
「ええ、しっかりエスコートしてください」
「はい、無事に邸まで送り届けます」
フランアールはルジエールの手を取って、馬車に乗せて、動き出した。
「見た目だけは絵になるわね」
「悔しいが、確かにそうだな……」
リートルとルキュアは、その姿を見送りながら、呟いていた。
今回のパーティーは王家主催で、フランアールもルジエールも、さすがにどちらも参加予定であった。
「美しいドレスだな」
「ありがとうございます」
選び抜かれたドレスは淡いシルバーで、胸元も大胆ではないが開かれ、レースで上品に仕上げられた美しい物であった。
これはルジエールの下心を見極めようという母と姉の提案に、父と兄の譲歩できるギリギリのラインであった。
会場に着くと、当然と言えば当然、美しいルジエールと、美しいフランアールに視線は一気に集中した。
今まで一緒にいることはもちろん、話をしている姿を見たこともない二人が腕を組んで一緒にいることに、ざわついた。
「どういうことなの?」
「どうして、ルジエール様が……」
「どうして、フランアール様が……」
美しい公爵令息と、美しい公爵令嬢、憧れている者も多く、思わずうっとりしてしまう者も多かったが、悲鳴にも似た声を掌で押さえた者もいた。
「ルジエール様とお呼びしても?」
「ああ、私もフランアール嬢と呼ぼう」
フランアールはルジエールを見つめて、小さな声で問い掛け、そんな些細なやり取りの姿にまた、小さな悲鳴が上がっていた。
「では、どこにいても目立ちそうですけど、端の方にいましょうか?それとも、相性のいいお相手を探しますか?」
「今日はいい、あまりに君に不誠実だろう」
「まあ、今日はそうですわね。我慢していただきましょうか、ふふっ」
可笑しそうに笑うフランアールにも、またルジエールはドキリとしていた。
パーティーが始まり、国王陛下、王太子夫妻、王子夫妻も揃ったが、個別に挨拶に行く者は限られる。
フランアールは軽食とデザート、ジュースを楽しみ、ルジエールも隣で付き合っていた。
「お酒は飲まないのか?」
「外では飲んでは駄目だと言われておりますの」
「弱いのか?」
「弱くはないのですけど、頬が少し赤くなりますの」
そう言って、にっこり笑ったが、ルジエールにはそのくらいいいではないかとしか思えなかった。
「おじ様にご挨拶に行っても?」
「おじ様?」
「国王陛下です」
「ああ、そうか。行こうか」
フランアールの祖母は元王女で、ラルフリード国王陛下は甥にあたる。ルジエールは近々で血縁ではないが、接することも多い、立場ではある。
「国王陛下、王妃陛下にご挨拶申し上げます」
「国王陛下、王妃陛下にご挨拶申し上げます」
「ああ」
「ええ」
「お招きいただきありがとうございます」
「ドレスを選んでくださる?」
「勿論よ、姉様が選んであげるわ」
「いえ、母様が選ぶわ」
「男性の方がいいだろう、兄様が選ぼう」
「いや、ここは父様が」
ドレス一枚でも、いつものことなので、フランアールも慣れている。
「では、皆で選んで、決めてください」
皆は頷き合い、フランアールが選んでもいいのだが、選んでいると皆が顔を出しては、ああでもないこうでもない、でもフランアールが決めたことだからと、話がややこしくなる。
だったら、始めから皆に選んでもらえばいい。
そして、皆でドレスを引っ張り出して、大会議の末、決まったドレスを着たフランアールを、迎えに来たルジエールはその姿を見て、やはりドキリとした。
「お迎えありがとうございます」
「いや、今日も美しいな」
「まあ、ありがとうございます」
にっこりと笑うフランアールにも、再びドキリ、ドキリと胸が落ち着かなかった。
「では、お嬢様をお借りいたします」
「ええ、しっかりエスコートしてください」
「はい、無事に邸まで送り届けます」
フランアールはルジエールの手を取って、馬車に乗せて、動き出した。
「見た目だけは絵になるわね」
「悔しいが、確かにそうだな……」
リートルとルキュアは、その姿を見送りながら、呟いていた。
今回のパーティーは王家主催で、フランアールもルジエールも、さすがにどちらも参加予定であった。
「美しいドレスだな」
「ありがとうございます」
選び抜かれたドレスは淡いシルバーで、胸元も大胆ではないが開かれ、レースで上品に仕上げられた美しい物であった。
これはルジエールの下心を見極めようという母と姉の提案に、父と兄の譲歩できるギリギリのラインであった。
会場に着くと、当然と言えば当然、美しいルジエールと、美しいフランアールに視線は一気に集中した。
今まで一緒にいることはもちろん、話をしている姿を見たこともない二人が腕を組んで一緒にいることに、ざわついた。
「どういうことなの?」
「どうして、ルジエール様が……」
「どうして、フランアール様が……」
美しい公爵令息と、美しい公爵令嬢、憧れている者も多く、思わずうっとりしてしまう者も多かったが、悲鳴にも似た声を掌で押さえた者もいた。
「ルジエール様とお呼びしても?」
「ああ、私もフランアール嬢と呼ぼう」
フランアールはルジエールを見つめて、小さな声で問い掛け、そんな些細なやり取りの姿にまた、小さな悲鳴が上がっていた。
「では、どこにいても目立ちそうですけど、端の方にいましょうか?それとも、相性のいいお相手を探しますか?」
「今日はいい、あまりに君に不誠実だろう」
「まあ、今日はそうですわね。我慢していただきましょうか、ふふっ」
可笑しそうに笑うフランアールにも、またルジエールはドキリとしていた。
パーティーが始まり、国王陛下、王太子夫妻、王子夫妻も揃ったが、個別に挨拶に行く者は限られる。
フランアールは軽食とデザート、ジュースを楽しみ、ルジエールも隣で付き合っていた。
「お酒は飲まないのか?」
「外では飲んでは駄目だと言われておりますの」
「弱いのか?」
「弱くはないのですけど、頬が少し赤くなりますの」
そう言って、にっこり笑ったが、ルジエールにはそのくらいいいではないかとしか思えなかった。
「おじ様にご挨拶に行っても?」
「おじ様?」
「国王陛下です」
「ああ、そうか。行こうか」
フランアールの祖母は元王女で、ラルフリード国王陛下は甥にあたる。ルジエールは近々で血縁ではないが、接することも多い、立場ではある。
「国王陛下、王妃陛下にご挨拶申し上げます」
「国王陛下、王妃陛下にご挨拶申し上げます」
「ああ」
「ええ」
「お招きいただきありがとうございます」
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