こんな異世界望んでません!

アオネコさん

文字の大きさ
89 / 146
第3章 魔導帝国ハビリオン編

獣人って匂いフェチなの?

しおりを挟む
「………」

皆さんおはようございます…22日目の朝?を迎えました…多分

なぜ多分かというと視界が何かに覆われているからです…すっごいモサモサしてます…目に入りそうでちょっと怖いです

「お…重い…」

体を動かそうとするも目の前の何かが重くて体が動きません

「んー…んぁ…」

俺が力を入れたのが伝わったみたいで目の前のフサフサがモゾモゾと動く…そして

「んん…ユウトぉ…」

俺の事を抱きしめて再び寝息を立て始めた

「………」

この状態がフェル君…フェルが起きるまで続くのだった

おいっ!起きろや!!じゃないと俺が動けないんですけど!?


・・・


「…う……おはよ…ユウト」

「オハヨウゴザイマス」

ようやくベッドから解放された俺はフラフラと顔を洗いに行く…対してフェルはスッキリとした顔をして伸びまでしている…くっ…ツライ…

明日の朝も同じ事が起きたら今度は水をかけてやると考えながらフェルと一緒に食堂へ向かう

「おっユウトっ!お前大丈夫だったか?」

食堂へ行く途中でアディ君と会ったので一緒に歩く…フェルの言う通り心配してくれていたようなので心配かけてごめんねと伝える

「いやいいんだけどよ?…それより…」

アディ君は俺の体に鼻を近付けてフンフン嗅いでくる…またか!獣人は人の匂い嗅ぐの好きなの!?起きたばかりだから寝汗で臭いって!

「僕とユウトは昨日一緒に寝たんだよ!」

自慢気に話すフェル…そんな事が自慢になるの?逆に子供っぽいって笑われそうだけど…

「ふーん…だからか…」

俺の体から顔を離したアディ君は納得がいったように頷く…もしかしてフェルの匂いが体についてたのかな?そりゃそうだよ…ずっと抱きつかれていたんだから…


そのあとシアル君とアルル君も来て5人で朝食を食べた…その間ずっとアディ君に匂いを嗅がれていたけど…っ!だから男子高校生の匂いを嗅ぐな!!


・・・


「それじゃあユウトがんばってね!」

「うんフェル達も勉強がんばれ!」

食事が終わってフェル達は近くの図書館に行くようで食堂で別れた

特別授業の詳細は今日聞くので俺はそのまま部屋に戻る…

前に話しかけられた

「ユウト君」

その声に振り向くと熊…ノルス先生が立っていた…ぐふぅっ!タイミングが悪い!

迎えに来たノルス先生と少しギクシャクしながら一緒に食堂を出て学舎に向かう…

ウィアベルさんの知り合いだから大丈夫だと思うけどちょっと緊張するな…はっ!もしやあの糸目ニコニコ野郎だったらどうしよう…っ!ウィアベルさんどうかアイツだけはやめて!

俺が必死に祈っているとノルス先生が話しかけてきた

「もう1人ユウト君の他に授業を受ける生徒がいるんだが仲良くして欲しいとウィアベル学長が言っていたぞ」



……おい…ウィアベルさん?俺専用の授業だとかなんとか言ってなかったか?


また忘れてたのか!?


・・・


俺の中でウィアベルさんの信頼が落ちたところで学長室の前に到着してノルス先生が扉を開けるとそこには見知った顔がいた

「あれ…?ハティオさん?」

「……やっぱり…ユウトだったか…」

目の前にいたのは昨日お世話になったハティオさんだった…え?なぜここに…いや…ここにいるってことは…まさか…

「ユウト君…ハティオ様と知り合いだったのか!?」

ノルス先生がとても驚いた顔をしている…ハティオさんの事を様付けってやっぱりこの人が先生なのか…

ウィアベルさんの知り合いみたいだし…もしかしてハティオさんって結構凄い人なのでは…

ハティオさんはウィアベルさんから聞いたのか俺が生徒って知っていたみたいだけど…昨日はそんな事言ってなかったよね?

そう質問すると確証が無かったからだと言われた…まぁそりゃそうですよね

「そういえばもう1人いるんですよね?」

学長室には3人しかいない…もしかして遅刻か?

「ああ…彼は…」

ノルス先生の話だとその子は他にも用事があるらしくいつも来れるわけではないらしい…だからといって俺達が暇ってわけじゃないけどな!



「それではハティオ様お願いします…ユウト君がんばれよ」

「がんばりますっ」

ノルス先生が退室して二人っきりになるとハティオさんとテーブルで向かい合わせになるようにソファに座る

「……それじゃあ説明するぞ…」


特別授業は基本的に野外での実戦形式が中心らしい…まじか…実戦やん…

「……場合によってはダンジョンにも行くことになるかもしれん…気を引き締めろよ」

なんとダンジョンにも行くらしい…キター!!初ダンジョンだぜ!オラわくわくすっぞ!

「……それじゃあ行くぞ」

え?もう?

短い説明が終わったと思ったらハティオさんが立ち上がりそう言ってきた…もう行くんかい…早いな…

慌ててハティオさんについていく…学院から出て外に向かうのかと思いきや…

「……最初にギルドに行く」

なぜギルドに行くのか…そう思ったら説明してくれた…ギルドの依頼を受けて実戦訓練をすれば報酬も貰えて得だかららしい…つまり一石二鳥ってやつか

この一石二鳥作戦はハティオさんが考えたもので本当は特別授業の内容に無いものだったらしい…だけどウィアベルさんから俺が冒険者ということを知って思いついたみたいだ…さすがです


ハビリオンのギルドはスータの町のギルドよりも何倍も大きくて貴族の屋敷かと思ってしまうほどだ…出入りする人はやはり魔法使いっぽい人が多い

無駄に大きい両開きの扉を進むと吹き抜けのロビーが目に入る…天井はガラス張りのようでロビー全体は明るくそして賑やかだ…奥の壁には大きな1枚の依頼ボードがあり大勢の人がそこに集まっている

右には受付らしきカウンターが並んでおり長い列が出来ている…左は…これまた受付のようになっておりこちらも長い列が出来ている…左右で役割が違うみたいだ

依頼ボードの左右には階段があり2階へと続いている…吹き抜けなので2階や3階の一部がロビーから見ることが出来る…遠くであまり見えないが2階はお店らしきものがある

「……こっちだ」

ハティオさんは奥の依頼ボードの方へ歩いていく…俺もついて行くとある場所で止まる…依頼ボードの上を見ると【Dランク】と書いてありランクで依頼の場所を分けているようだ

ハティオさんは貼ってある依頼の中から3枚選ぶ…内容は3枚とも討伐系らしいけど俺には名前しかわからない…もしかしてダンジョンにいる魔物だろうか?ダンジョンに行くのかな?

そのままついていき受付に並ぶのかと思いきやその近くの箱のような物の前で止まる

「……ユウト…ギルドカードを」

「あっはい!」

急いでギルドカードを渡すとハティオさんは白い箱に上部にある細長い穴の中にカードを入れてしまう…そして続けて依頼書を全部入れた

俺の頭がハテナになっているとハティオさんが説明してくれた…大きなギルドだと冒険者が依頼を受ける時間を短縮するためにこういう箱が置かれているそうだ…この箱にギルドカードと依頼書を入れるとそれで受付完了するらしい…
なにそれすごい

少しするとさっきの穴の部分からギルドカードだけが出てくるので俺が取る…これでギルドカードに依頼が登録されたらしい…うむむ…ハイテクだ…

「……さあ行くぞ」

ハティオさんにそう言われてギルドカードを無量空間に入れて一緒にギルドを出る…さあ!これから修行の始まりじゃー!







しおりを挟む
感想 86

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

処理中です...