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天使救出編
二体の魔物
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賢者先生の提案はザックリ言うとこうだ。
アルバはユウト(つまり俺)に助けられた事で恩があり、今回の緊急事態に対して恩返しが出来ると判断し、俺達の味方として戦闘に参加する、というもの。
俺とアルバが契約で結ばれている事は誰にも知られていないし、支配者階級の魔物が味方となれば、その安心感から、ある程度の違和感は誤魔化せるだろう、と。
賢者先生はそう締めくくった。
そんな説明を聞いて俺は思い出した事がある。
さっきアルバが話に出てきた時にずっと引っかかってたが、そういえばまたアルバの事置いてけぼりにしたな、と。
いや!今回の件は緊急事……あ、出発前の声掛けもしてなかったな。
ごめんなアルバ、なんか毎回忘れてしまうんだよ。
で、今どこにいるのか。
契約した魔物の場所は意識すればある程度わかる。
なので集中して探ってみると。
今は……ん?動いてる?
『おーいアル―』
『ユウト!!また置いていったな!』
頭に響くような大声で被せるように返事が来た。
アルバは俺に置いてかれたのに気付き町まで追いかけてきたらしい。
こっちがアルバ達の居場所がわかるように、アルバも俺の居場所が何となくわかるようだ。
『それはごめん』
『全く我の事をなんだと思って……。まぁいい、それよりも体は大丈夫なのか?長い間意識が無かったようだが』
声には心配の色が濃く出ていた。
俺が意識を失ってた事は契約で繋がる相手にも伝わるようでウィリーも心配していると続け様に教えられた。
『そこは大丈夫。怪我してる訳じゃないし、ウィリーにも後で大丈夫だって伝えておくよ』
『うむ、そうした方がいいな』
大体の話を終えてから今の場所を聞くと、町まであと少しの場所だったのでそこで止まってもらい、それに文句を言ってくるアルバを宥めながら賢者先生が発案した作戦を伝える。
『――という訳で協力してほしいんだ』
『うむ、それは構わないが一つ頼みがある』
『頼み?』
協力を軽く了承してくれたアルバだが、頼みとはなんだろうか?
……まさか代わりにエッッな事を要求してくるんじゃ。
それだったらアルバには協力しないでもらって――
『ユウトは転移が使えるだろう?それである程度の魔物をウィリーの方へ送って欲しいのだ』
なんて考えてたら全然違う提案でした。
え、ウィリーに魔物を転移させるってなんでよ?
あそこにはまだ小さいゴブリンとかウルフとかいるし危険じゃない?
そう聞いてみるとアルバがサラッと答えた。
『ウィリーはまだまだ弱い。どんな相手にも危険無く戦えるように、丁度いい今回のタイミングで鍛える必要がある』
つまりは、ゲームでいうレベリングをするって事か?
……うん、良い提案かもな。
今のウィリーって確かレベル二十にも達してなかったと思うし、レベルが上がってある程度戦えるようになれば、もしもの時の作戦の幅が広がるし。
一応賢者先生にも聞いてみたらオッケーを貰えたので早速伝える。
『わかった、ウィリー達にも知らせて作戦決行としよう』
『うむ!』
一先ずアルバとの通話を切り、ノニさん達に話しかける。
俺達が会話してた間にも何人かの人達が部屋に来て色々話していたので現状はある程度把握済みだ。
賢者先生が。
「それじゃあ、状況も状況なので行ってきます」
「ああ、俺たちゃバリケードでも置いて万が一に備えておくからよ、安心して戦えや」
「そうです!冒険者の皆さん達に協力は推しみません!」
ノニさんと作業員の人が応援してくれるその声を背に、俺はさっきまで戦っていた門の方へ向かう。
少し前まであった弛緩した空気感は既に薄れ、町全体がスタンピード直後のようなピリピリとした雰囲気になっている。
中には家を一部壊して、それをバリケードに変えている場所もあった。
そんな様子を見ながら門に近付くとカジェフさんが周りの冒険者達に指示している姿が見える。
ルーヴァさん達も既に戻ってきて襲撃に備えてるようだ。
「む!ユウト君!」
カジェフさんがこっちに気付いて話しかけてきた。
そういえばカジェフさんってずっと動き回ってるけどちゃんと休めてるのか?
俺の場合の休息はスキルとかのお陰で短時間の睡眠でも何とかなるけど……。
「緊急事態だ、大変だと思うが頼む」
「はい!」
今回はまだ休めてないけど、一応元気に返事をして門の上へ向かう。
壁の上に立つ人達が見ている先には、流れる川のような魔物の群れ。
そこは変わらない。
でも、先程まではいなかった存在がいた。
「あれが……」
無意識に言葉を零してしまう。
そのぐらいヤツらは別格であった。
片方は、横に大きく薄茶色の脂肪を体に纏ったような魔物で、その太い腕に見合った木の幹のようなものを引っ提げている。
もう片方は逆に縦に大きく赤茶けた筋肉質の体を持ち、手には何も持たず、だが武器に十二分になり得る鋭い爪を持つ魔物だった。
両者の身の丈数メートルはあろうかという巨体は、魔物の流れの中に大きな違和感を与えている。
それだけではなく、凄まじい筋肉の厚さと獰猛な眼光は他の魔物とは一線を画すもので、遠くからでもわかるほどの威圧感を放っていた。
その魔物達こそアルバと同じ支配者階級の魔物であるオークキングとジャイアントオーガだろう。
「こんなの勝てるのか……?」
誰かがポツリと、そう呟いたのがやけに響く。
周りにいる冒険者達は緊張からか、黙って前を見据えるだけ。
そんな中、俺は前を見ながら賢者先生と相談をしていた。
相談内容としてはどのタイミングでアルバを呼ぶのか、というもの。
こちら側に犠牲者が出るのは絶対にダメだからその前に呼ばなきゃいけないけど、ウィリー達の方に魔物を送らなければならないので皆の目がある今はマズイ。
ある程度混乱……じゃないけど、他に目が移る状況でなければいけない。
という事で、アルバを投入するのはヤツらが門にある程度接近した段階で行う事に決まった。
『という事だから分かった?』
『うむ!既に準備は出来ているからな、いつでもいいぞ!』
『グアァ!』
俺の言葉に二人が応えを返す。
ウィリーには門に向かっている間に作戦内容は伝えていたので、向こうでは魔物を討伐する為の準備が進められているはずだ。
俺は通話を切り、前に向き直る。
遠距離攻撃が出来る冒険者達は既にオークキング達に攻撃を仕掛けていた。
だが、多数の攻撃が当たっているはずなのに、まるで痛痒を感じないかのように進み続ける二体の魔物。
そのせいで冒険者達の方が怯む有様だ。
少なくとも攻撃に対して相当な防御能力があると見ていいな。
《……》
なんて考えてると賢者先生から何か無言の訴えが。
いや、賢者先生からしたら相手にならない魔物かもしれないけどさ、どんな力を持ってるかなんて詳しくわからな……あ。
あー!!そうでしたね!ちょっぴりだけ忘れてましたよ!
俺には【鑑定】があったね!ごめんなさい!
いや、あれだよ!賢者先生が余裕かましてるから調べる意識が薄かったのさ!
という訳で!賢者先生からこれ以上圧力かけられないようにさっさと鑑定!
――――――――――――――――
いつも読んでいただきありがとうございます!
アオネコさんです。
今年も残り僅か。
皆様に良い年が迎えられますように祈っております。
来年もまた【こんな異世界望んでません!】をよろしくお願いします!m(*_ _)m
アルバはユウト(つまり俺)に助けられた事で恩があり、今回の緊急事態に対して恩返しが出来ると判断し、俺達の味方として戦闘に参加する、というもの。
俺とアルバが契約で結ばれている事は誰にも知られていないし、支配者階級の魔物が味方となれば、その安心感から、ある程度の違和感は誤魔化せるだろう、と。
賢者先生はそう締めくくった。
そんな説明を聞いて俺は思い出した事がある。
さっきアルバが話に出てきた時にずっと引っかかってたが、そういえばまたアルバの事置いてけぼりにしたな、と。
いや!今回の件は緊急事……あ、出発前の声掛けもしてなかったな。
ごめんなアルバ、なんか毎回忘れてしまうんだよ。
で、今どこにいるのか。
契約した魔物の場所は意識すればある程度わかる。
なので集中して探ってみると。
今は……ん?動いてる?
『おーいアル―』
『ユウト!!また置いていったな!』
頭に響くような大声で被せるように返事が来た。
アルバは俺に置いてかれたのに気付き町まで追いかけてきたらしい。
こっちがアルバ達の居場所がわかるように、アルバも俺の居場所が何となくわかるようだ。
『それはごめん』
『全く我の事をなんだと思って……。まぁいい、それよりも体は大丈夫なのか?長い間意識が無かったようだが』
声には心配の色が濃く出ていた。
俺が意識を失ってた事は契約で繋がる相手にも伝わるようでウィリーも心配していると続け様に教えられた。
『そこは大丈夫。怪我してる訳じゃないし、ウィリーにも後で大丈夫だって伝えておくよ』
『うむ、そうした方がいいな』
大体の話を終えてから今の場所を聞くと、町まであと少しの場所だったのでそこで止まってもらい、それに文句を言ってくるアルバを宥めながら賢者先生が発案した作戦を伝える。
『――という訳で協力してほしいんだ』
『うむ、それは構わないが一つ頼みがある』
『頼み?』
協力を軽く了承してくれたアルバだが、頼みとはなんだろうか?
……まさか代わりにエッッな事を要求してくるんじゃ。
それだったらアルバには協力しないでもらって――
『ユウトは転移が使えるだろう?それである程度の魔物をウィリーの方へ送って欲しいのだ』
なんて考えてたら全然違う提案でした。
え、ウィリーに魔物を転移させるってなんでよ?
あそこにはまだ小さいゴブリンとかウルフとかいるし危険じゃない?
そう聞いてみるとアルバがサラッと答えた。
『ウィリーはまだまだ弱い。どんな相手にも危険無く戦えるように、丁度いい今回のタイミングで鍛える必要がある』
つまりは、ゲームでいうレベリングをするって事か?
……うん、良い提案かもな。
今のウィリーって確かレベル二十にも達してなかったと思うし、レベルが上がってある程度戦えるようになれば、もしもの時の作戦の幅が広がるし。
一応賢者先生にも聞いてみたらオッケーを貰えたので早速伝える。
『わかった、ウィリー達にも知らせて作戦決行としよう』
『うむ!』
一先ずアルバとの通話を切り、ノニさん達に話しかける。
俺達が会話してた間にも何人かの人達が部屋に来て色々話していたので現状はある程度把握済みだ。
賢者先生が。
「それじゃあ、状況も状況なので行ってきます」
「ああ、俺たちゃバリケードでも置いて万が一に備えておくからよ、安心して戦えや」
「そうです!冒険者の皆さん達に協力は推しみません!」
ノニさんと作業員の人が応援してくれるその声を背に、俺はさっきまで戦っていた門の方へ向かう。
少し前まであった弛緩した空気感は既に薄れ、町全体がスタンピード直後のようなピリピリとした雰囲気になっている。
中には家を一部壊して、それをバリケードに変えている場所もあった。
そんな様子を見ながら門に近付くとカジェフさんが周りの冒険者達に指示している姿が見える。
ルーヴァさん達も既に戻ってきて襲撃に備えてるようだ。
「む!ユウト君!」
カジェフさんがこっちに気付いて話しかけてきた。
そういえばカジェフさんってずっと動き回ってるけどちゃんと休めてるのか?
俺の場合の休息はスキルとかのお陰で短時間の睡眠でも何とかなるけど……。
「緊急事態だ、大変だと思うが頼む」
「はい!」
今回はまだ休めてないけど、一応元気に返事をして門の上へ向かう。
壁の上に立つ人達が見ている先には、流れる川のような魔物の群れ。
そこは変わらない。
でも、先程まではいなかった存在がいた。
「あれが……」
無意識に言葉を零してしまう。
そのぐらいヤツらは別格であった。
片方は、横に大きく薄茶色の脂肪を体に纏ったような魔物で、その太い腕に見合った木の幹のようなものを引っ提げている。
もう片方は逆に縦に大きく赤茶けた筋肉質の体を持ち、手には何も持たず、だが武器に十二分になり得る鋭い爪を持つ魔物だった。
両者の身の丈数メートルはあろうかという巨体は、魔物の流れの中に大きな違和感を与えている。
それだけではなく、凄まじい筋肉の厚さと獰猛な眼光は他の魔物とは一線を画すもので、遠くからでもわかるほどの威圧感を放っていた。
その魔物達こそアルバと同じ支配者階級の魔物であるオークキングとジャイアントオーガだろう。
「こんなの勝てるのか……?」
誰かがポツリと、そう呟いたのがやけに響く。
周りにいる冒険者達は緊張からか、黙って前を見据えるだけ。
そんな中、俺は前を見ながら賢者先生と相談をしていた。
相談内容としてはどのタイミングでアルバを呼ぶのか、というもの。
こちら側に犠牲者が出るのは絶対にダメだからその前に呼ばなきゃいけないけど、ウィリー達の方に魔物を送らなければならないので皆の目がある今はマズイ。
ある程度混乱……じゃないけど、他に目が移る状況でなければいけない。
という事で、アルバを投入するのはヤツらが門にある程度接近した段階で行う事に決まった。
『という事だから分かった?』
『うむ!既に準備は出来ているからな、いつでもいいぞ!』
『グアァ!』
俺の言葉に二人が応えを返す。
ウィリーには門に向かっている間に作戦内容は伝えていたので、向こうでは魔物を討伐する為の準備が進められているはずだ。
俺は通話を切り、前に向き直る。
遠距離攻撃が出来る冒険者達は既にオークキング達に攻撃を仕掛けていた。
だが、多数の攻撃が当たっているはずなのに、まるで痛痒を感じないかのように進み続ける二体の魔物。
そのせいで冒険者達の方が怯む有様だ。
少なくとも攻撃に対して相当な防御能力があると見ていいな。
《……》
なんて考えてると賢者先生から何か無言の訴えが。
いや、賢者先生からしたら相手にならない魔物かもしれないけどさ、どんな力を持ってるかなんて詳しくわからな……あ。
あー!!そうでしたね!ちょっぴりだけ忘れてましたよ!
俺には【鑑定】があったね!ごめんなさい!
いや、あれだよ!賢者先生が余裕かましてるから調べる意識が薄かったのさ!
という訳で!賢者先生からこれ以上圧力かけられないようにさっさと鑑定!
――――――――――――――――
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