こんな異世界望んでません!

アオネコさん

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第2章 世界の異変が大変編

天使様ご出発

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「え……」

テントの外にはたくさんの兵士と冒険者がいた…

え…何事…

いきなりの事に俺が動けなくなっていると俺の姿を見た彼らが

「「「おおおおお!!!」」」

と同時に叫びだした

ひぃぃ!!なに!なに!怖いよ!

驚いている俺にクロードさんが近づいてくる

「おはようユウト殿よく眠れたか?」

「あ…はい…おはようございます」

それはよかったと言って笑うクロードさん…あの…こんなことになってる説明をお願いします…

「ユウト殿が帰ってしまうからな…みんな見送りに来たのだろう」

「え?そうなんですか?」

チラッと集団を見ると見たことのある顔がちらほら見える

あの人達は俺(賢者先生)が治した人達だね…だから見送りに来てくれたのか…ありがとう!

「馬車の準備は出来ているぞ」

クロードさんの視線を辿るとその先にはこの基地に来た時と同じ馬車がありカイルさんが顔を出して手を振っていた

ちょっとおかしな光景だと思いながら俺は馬車に向かう…その途中で握手を求められたり声をかけられたり抱きつかれそうになったり(もちろん回避した)しながら馬車まで辿り着く

「ユウト殿暫しの別れだな」

カイルさんの手をやんわりと避けながら馬車に乗り込むとクロードさんがそう声をかけてくる

「クロードさん皆さんお世話になりました」

そう言ってペコッと礼をするとさらに歓声があがる…うるさいわっ!

「こっちこそ世話になりっぱなしで何も出来ず申し訳ない」

クロードさんはそのまま続けて口を開く

「ユウト殿が使った魔法などはレイト達も含めて他言しないように命令しているから安心していい」

まあそもそも恩人の秘密を喋る者などいないがなと言って笑うクロードさんにありがとうございますと感謝する

これで勧誘とか誘拐とかはされる可能性は低くなったな…まぁ人の口になんとやらだし完全ではないだろうけどね…

俺達はそのまま天使様ー!やら好きだー!やらなんやらと叫ばれながら基地を後にするのだった…昨日まで怪我人だったんだから寝てろよ!

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

俺達を乗せた馬車はスータ地区の町へと進んでいく…ちなみに馬車の中には俺とカイルさんしかいない…なぜだ…

俺達の馬車の他にも基地から町へと戻る馬車が数台あるのにこの馬車だけ2人きりってどういうことやねん!

「ユウト君朝から疲れたかい?休んでもいいんだよ?」

ほら!といいながら膝を叩いても寝ませんよ?男に膝枕なんてされたくない!相手がカイルさんでも!

というかカイルさんとはあんなことになっちゃったけどカイルさんは普通に接してくれるし…これが普通なの?まだこの世界がわかりません!

疲れていないのでカイルさんの膝枕から逃げて外を見る
馬車は基地から出て少し経つのでもう森を抜け草原の道を走っている

またこれから尻の痛みと暇な時間に耐えなければならないのか…
外を見ていても景色が変わらないので頭を馬車の中に戻す

そういえばこの世界に来てから忙しくてあんまり考えた事無かったけど…


家族はどうしてるだろう…

俺が元いた世界はどうなってるのかな…


俺は行方不明にでも…って俺トイレから異世界に来たんだよな…あの時は弟と一緒にテレビを観てたんだっけか…兄がトイレに行ったっきり行方不明ってのもおかしなことだけど心配してるかな…

こういう異世界トリップ系だと元の世界に帰れないってのがほとんどだし…賢者先生俺は元の世界には帰れないんでしょうか…この世界は結構辛いです…

俺は全く返事を期待していなかったが驚くことに賢者先生はそれに応えてくれた


《理論上は可能です》


なん…だと…!?
それは本当かね!?ていうか理論上ってなに!


賢者先生がいうには俺がこの世界に来ることが出来たのだから逆も可能だろう…と

そういうもんかね?まぁ称号にもそんなことが書いてあったような…
ていうかここに俺を呼んだ?のってトイレの神様じゃないのかね?神様の力でここに来たなら帰れないんじゃ…
でもまぁ帰れる方法があるなら帰りたいけども…というか帰りたい

だって今まで色々忙しくてあまり気にしてなかったけどこの世界は男ばっかなんだよな…あー!!思い出したくなかったよー!!
基地ではそこまで男だらけに違和感が無かったから忘れてたよ!

賢者先生!早くこの世界から帰る方法を見つけてください!お願いします!切実に!!

俺が必死に賢者先生にお願いしているとパタパタと布を叩く音がする

ん?と思い外を見ると空が黒い雲に覆われている
そのまま空を見ていると目の近くに水滴が落ちてくる

「雨が降ってきたね」

後ろでカイルさんが同じく空を見ながら言っている…この世界で初めて雨を見たな…うーん異世界でも普通の雨なのね…まぁ普通じゃない雨なんて嫌だけども…

そう思っている間にも雨が強くなってきたので馬車の中に顔を引っ込めるとカイルさんが天井辺りをいじる
すると布がスルスルと落ちてきて馬車の前後を塞いだ
その布で雨が入ってこないようにするらしい

俺はその落ちてきた布を固定しているカイルさんを見ながら考える

俺…カイルさんと…シテしまったんだよな…俺としては記憶の奥底に封印しておきたい出来事だったがカイルさんにとってはどうなんだろう…

あの時は俺が悪かったと思うしやっぱりカイルさんも封印しておきたい出来事だったのかね?あの後も普通に接して…まぁちょっと過保護が強くなったけど…

視線を感じたのかカイルさんが振り向く

「どうしたんだい?ユウト君」

そういってイケメンスマイルを惜しげも無く披露するカイルさん…ま…眩しい…

そういえばカイルさんのこと全然知らないな…家族とかいるのかな…あれ?家族…?カイルさんの家族…なんか知りたいような…知りたくないような…

「いや…カイルさんの家族って…」

そこまで言って俺は気が付く…家族が生きているとは限らないと…

ぎゃぁ!もし家族が既に亡くなっていたりしたらめっちゃ失礼だよね!?いやぁぁ!俺のバカ!男しかいない家族ってどうなんだろうとか考えてばっかでそこまで考えていなかったよー!!

「ユウト君は俺の事を聞きたいのかい?」

そう言ってニコニコと笑うカイルさんはすぐに布を固定し終えて俺の隣に座る

「俺の家族は俺を合わせて5人いてね…」

それからカイルさんは自分の家族について話し始めた…聞けば家族はご健在だそうで…よかった!

カイルさんの話を聞くにカイルさんは商業都市ルーペスという所で生まれたらしい
家族は父親と母親(父親と何が違うのか)と兄と弟がいるらしく家族は商人としてルーペスで暮らしているみたいだ

…そりゃ姉や妹はいないんだろうなと思っていましたよええ

「兄と弟は商人の才能があったんだけどね…俺には残念なことにその才能は無かったみたいなんだ」

あははと笑うカイルさんは少し寂しそうに見えた…まぁ家族の中で自分だけ才能が無かったらそりゃ悲しいよな…まぁイケメンの商人ってのもちょっと違和感あるけども…

…いやまて…カイルさんがイケメンならその家族もイケメンな可能性が…
イケメンばっかの商人か…元の世界では結構な売上を出しそうだな…
…この世界でもイケメンはイケメンなのかね…そうだとしたら結構その家族は得をしているんじゃ…

ケッ!!




――――――――――――――――――――――――――――――

アオネコさんです

いつもこの小説を読んでいただき
本当にありがとうございます

今回でこの小説が50話になりました!きゃー!ステキー!

長かったような…いや…短かったような…まあどっちでもいいんですが皆さんありがとうございます!

長編としているのでまだまだ話は続きますがゆっくりとお待ちいただけると嬉しく思います!
これからもチマチマ更新していきます…

ただ!これは作者自身の問題なのですが少し話のストックが減り始めています!ノー!なのでもしかしたら更新が途絶えるかもしれません…

作者としては出来るだけ頑張りたいのですがもしそうなってしまった時は広いお心でお待ちいただけると作者は嬉しくて泣いてしまいます

もしくはクズ!なり使えない作者!なり罵倒していただいても作者は構いません!むしろご褒…げふんげふん…

といったところでこれからも【こんな異世界望んでません!】をよろしくお願いします!







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