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キースとディランとユアンの深夜会議with工場長
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「あ……、グレイス、走って行ったぞ……」
2人ののやり取りを工場の中から静観していたキース、ディラン、ユアン、工場長の四人は思わず、ゴクリとツバを飲む。交わしている声までは聞こえなかったが、双方の表情や動きはなんとなく分かる距離感にあったからだ。
「一緒に行かれるんでしょうか……」
そう言ったユアンの言葉は微かだが震えている。婚約者がいながら駆け落ちをする……そんな小説にしか出てこないようなシーンに初めて遭遇したからかもしれない。
「いや、あれは違うね。もし一緒に行くことを快諾していたら、フレデリックと一緒に診療所に戻るだろ」
華やかな女性遍歴を持つディランは『甘い』と言わんばかりにユアンの予想を否定する。
「でも、何故あのようなことを許されるんですか?」
工場長・リタ兄は思わず首を傾げる。その自然な疑問にディランは大きく頷いた。
「俺なら、フレデリックが相談してきた時点で、怒鳴りつけるけどな」
フレデリックは事前に、『グレイスを連れて行きたい』とキースに相談していたのだ。だからキースはわざわざ夜中にも関わらず紅茶を取りに診療所にグレイスを帰した。
「命の保証がない仕事に行く奴に、心残りがないようにしてやりたかっただけだよ」
「お前のそういうところ傲慢だよな」
ディランの感想が、あまりにも予想外すぎてキースは思わず、顔をしかめる。
「いや、だってお前さ、グレイスが絶対断るってことも念頭に入れてフレデリックに『誘っていい』って言ったんだろ?」
「まぁ、冷静に考えればグレイス様はお断りになりますよね」
ユアンは、うんうんと頷く。決して付き合いは長くないが、グレイスが心底キースに惚れ込んでいるということを彼らは理解していた。
「違う!フレデリックと一緒になりたいってグレイスが思うなら、俺は喜んで身を引くつもりだったよ」
『断ることが前提だった』と指摘され、キースの語気は思わず荒くなる。彼の中では純粋な善意だったのだ。
「なぁ、前から思っていたんだけど、お前さ、なんでグレイスを自分で幸せにしようって思わねぇんだ?」
「え?」
「フレデリックと一緒にいる方が正直、ここで生活するより危険だぞ?今回の火竜だけじゃない、魔物だっているわけだし。まぁ、フレデリックのことだから、命をかけてでもグレイスを守ると思うけどさ、絶対早死にするぜ?」
通常、ギルドマスターとなると事務仕事が増え、前線に出ることは少ない。だが若くして就任しということもありフレデリックは常に前線で活躍している。自然と生存率は低くなるだろう。
「神官学校に行かせるのだってそうだ。なんだって自分の側から離そう離そうってすんだよ」
「神官学校の話だけど、ここだけの話グレイスはいわゆる『大聖女』なんだと思う」
「そうなのか?」
ディラン達も内心ではグレイスが『大聖女』なのではないかと思っていたが、『大聖女』を規定する基準がないためつい懐疑的になってしまう。『神』に近い存在が身近にいる……とはなかなか納得できないものだ。
「この前、レオの姉さんが客に刺された事件があったんだ。俺は往診に行っていてグレイスが先に駆けつけてくれたんだけど、回復魔法も知らないのに傷を治していたんだ」
「回復魔法をご存知ないんですか?!」
そう驚きを挙げたユアンにキースは、静かに頷く。基本的には手に刻まれた魔法陣を介さなければ回復魔法は作動しない。だが桁外れの魔力量を持つ人間はそれがなくても回復魔法を使うことができるケースも稀にあるのだ。ただそれですら回復魔法を知っていることが前提となる。
「あの場でレオの姉さんの傷が治ったって言ってしまうと、『大聖女』として存在が広まってしまうから最初から刺されていない風を装った。だけどグレイスは困っている人を見ると放っておけない性格だから、きっといつか俺の知らない場所で誰かを無意識に助けると思うんだ」
「おせっかいな所があるからな……」
「だから回復魔法を使っても違和感がないように、神官学校に行って『医者』になって欲しかったんだ」
キースは『大聖女』だから回復魔法が使えるのではなく、『医者』だから回復魔法を使えるという印象を周囲に与えたかったのだ。
「木を隠すなら森の中…というやつですね」
ユアンは感心して頷くが、ディランはまだ不満顔だ。
「じゃあ、グレイスの幸せはどうなんだ?グレイスは『誰か』じゃなくて『お前』に幸せにしてもらいたがっているぜ?」
言葉を続けながら、これは八つ当たりだ、とディランは密かに認識していた。グレイスが自分の手元にあることが分かっていながら『誰かのものになってもいい』という傲慢ともとれるキースの言動が、自分にも向けられていると感じたからかもしれない。
「お前達と俺は違う。お前達はどんな仕事についていても結局『元王子』だろ?」
ディランが商会で自由に動き回れるのもフレデリックが二十一歳という若さでギルドの長になれているのも、やはり『元王子』という身分が理由の一つでもあった。
「俺は違う。俺がどれだけ頑張っても、お前達がグレイスに与えられる幸せは用意できないんだよ」
思いつめたような表情を浮かべながらそう言うキースにディランは言葉を失う。自分も又恵まれた環境にいたことを思い出させられたのだ。そしてキースが自分の想像以上にグレイスを想っていることを認識させられた。
「悪かった悪かった。もう飲もうぜ」
今にも泣き出しそうなキースの背中をバンバンと叩きながら謝罪すると、ディランはおもむろにカバンの中からワインの瓶を取り出した。
「人生、うまくいかねぇよな。こういう時は飲むに限る」
酒がなみなみと注がれたグラスが人数分そろった頃、ようやく全員の顔に笑顔が戻りつつあった。
2人ののやり取りを工場の中から静観していたキース、ディラン、ユアン、工場長の四人は思わず、ゴクリとツバを飲む。交わしている声までは聞こえなかったが、双方の表情や動きはなんとなく分かる距離感にあったからだ。
「一緒に行かれるんでしょうか……」
そう言ったユアンの言葉は微かだが震えている。婚約者がいながら駆け落ちをする……そんな小説にしか出てこないようなシーンに初めて遭遇したからかもしれない。
「いや、あれは違うね。もし一緒に行くことを快諾していたら、フレデリックと一緒に診療所に戻るだろ」
華やかな女性遍歴を持つディランは『甘い』と言わんばかりにユアンの予想を否定する。
「でも、何故あのようなことを許されるんですか?」
工場長・リタ兄は思わず首を傾げる。その自然な疑問にディランは大きく頷いた。
「俺なら、フレデリックが相談してきた時点で、怒鳴りつけるけどな」
フレデリックは事前に、『グレイスを連れて行きたい』とキースに相談していたのだ。だからキースはわざわざ夜中にも関わらず紅茶を取りに診療所にグレイスを帰した。
「命の保証がない仕事に行く奴に、心残りがないようにしてやりたかっただけだよ」
「お前のそういうところ傲慢だよな」
ディランの感想が、あまりにも予想外すぎてキースは思わず、顔をしかめる。
「いや、だってお前さ、グレイスが絶対断るってことも念頭に入れてフレデリックに『誘っていい』って言ったんだろ?」
「まぁ、冷静に考えればグレイス様はお断りになりますよね」
ユアンは、うんうんと頷く。決して付き合いは長くないが、グレイスが心底キースに惚れ込んでいるということを彼らは理解していた。
「違う!フレデリックと一緒になりたいってグレイスが思うなら、俺は喜んで身を引くつもりだったよ」
『断ることが前提だった』と指摘され、キースの語気は思わず荒くなる。彼の中では純粋な善意だったのだ。
「なぁ、前から思っていたんだけど、お前さ、なんでグレイスを自分で幸せにしようって思わねぇんだ?」
「え?」
「フレデリックと一緒にいる方が正直、ここで生活するより危険だぞ?今回の火竜だけじゃない、魔物だっているわけだし。まぁ、フレデリックのことだから、命をかけてでもグレイスを守ると思うけどさ、絶対早死にするぜ?」
通常、ギルドマスターとなると事務仕事が増え、前線に出ることは少ない。だが若くして就任しということもありフレデリックは常に前線で活躍している。自然と生存率は低くなるだろう。
「神官学校に行かせるのだってそうだ。なんだって自分の側から離そう離そうってすんだよ」
「神官学校の話だけど、ここだけの話グレイスはいわゆる『大聖女』なんだと思う」
「そうなのか?」
ディラン達も内心ではグレイスが『大聖女』なのではないかと思っていたが、『大聖女』を規定する基準がないためつい懐疑的になってしまう。『神』に近い存在が身近にいる……とはなかなか納得できないものだ。
「この前、レオの姉さんが客に刺された事件があったんだ。俺は往診に行っていてグレイスが先に駆けつけてくれたんだけど、回復魔法も知らないのに傷を治していたんだ」
「回復魔法をご存知ないんですか?!」
そう驚きを挙げたユアンにキースは、静かに頷く。基本的には手に刻まれた魔法陣を介さなければ回復魔法は作動しない。だが桁外れの魔力量を持つ人間はそれがなくても回復魔法を使うことができるケースも稀にあるのだ。ただそれですら回復魔法を知っていることが前提となる。
「あの場でレオの姉さんの傷が治ったって言ってしまうと、『大聖女』として存在が広まってしまうから最初から刺されていない風を装った。だけどグレイスは困っている人を見ると放っておけない性格だから、きっといつか俺の知らない場所で誰かを無意識に助けると思うんだ」
「おせっかいな所があるからな……」
「だから回復魔法を使っても違和感がないように、神官学校に行って『医者』になって欲しかったんだ」
キースは『大聖女』だから回復魔法が使えるのではなく、『医者』だから回復魔法を使えるという印象を周囲に与えたかったのだ。
「木を隠すなら森の中…というやつですね」
ユアンは感心して頷くが、ディランはまだ不満顔だ。
「じゃあ、グレイスの幸せはどうなんだ?グレイスは『誰か』じゃなくて『お前』に幸せにしてもらいたがっているぜ?」
言葉を続けながら、これは八つ当たりだ、とディランは密かに認識していた。グレイスが自分の手元にあることが分かっていながら『誰かのものになってもいい』という傲慢ともとれるキースの言動が、自分にも向けられていると感じたからかもしれない。
「お前達と俺は違う。お前達はどんな仕事についていても結局『元王子』だろ?」
ディランが商会で自由に動き回れるのもフレデリックが二十一歳という若さでギルドの長になれているのも、やはり『元王子』という身分が理由の一つでもあった。
「俺は違う。俺がどれだけ頑張っても、お前達がグレイスに与えられる幸せは用意できないんだよ」
思いつめたような表情を浮かべながらそう言うキースにディランは言葉を失う。自分も又恵まれた環境にいたことを思い出させられたのだ。そしてキースが自分の想像以上にグレイスを想っていることを認識させられた。
「悪かった悪かった。もう飲もうぜ」
今にも泣き出しそうなキースの背中をバンバンと叩きながら謝罪すると、ディランはおもむろにカバンの中からワインの瓶を取り出した。
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