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第71話 トルドー公爵
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放課後、リアが生徒会室に行こうと歩いているとグラン先生に呼び止められた。
先生は植物学の研究をしていて、オレンジの栽培についてリアが相談したことがきっかけで親交があった。
「リア、さっき職員室で教頭先生がリアを探してたよ。」
教頭先生?なんだろう?
不思議に思いながら、リアはその足で職員室に向かった。
職員室に入ると教頭先生は誰かと話をしていたが、歩み寄るとリアに気付いてくれた。
「ああ、アーロン。こちら、トルドー公爵家の使いの方でね。今すぐ君に公爵家に来て欲しいとのことだったから呼ばせてもらったんだよ。」
トルドー公爵家とはルーファスの家だ。
「ルーファス先輩も一緒にですか?」
それには使いの男性が答えた。
「いいえ。リアさん、あなただけです。旦那様がお話したいことがあるとのことなので、来ていただけますね。」
有無を言わさぬ勢いで同意を求めてきた。
公爵の申し出を、男爵家のリアが断れるはずもない。
リアは不安を感じながらも、しぶしぶ頷いた。
「わかりました。でも今から生徒会の予定だったので、そちらに欠席の連絡をさせてもらってからでもいいですか?」
使者の男性は首を横に振った。
「いいえ。公爵様が屋敷でお待ちですので、急いでください。連絡は先生にお任せしましょう。よろしいですね?教頭先生。」
使者に問われ、教頭先生はバツが悪そうな表情で頷いた。
先生は本当に連絡して下さるのかしら?
リアが不安に思う間もなく、使者に強引に連れ出され公爵家の馬車に乗せられた。
馬車の中はとても居心地が悪かった。
「公爵様のご用は何なのでしょう?」
リアが尋ねても使者は素っ気なかった。
「私は存じません。」
「あの、公爵様はどのような方なのでしょうか?」
「私は馬車の中での客人との会話を禁じられていますので、お静かにいただけますか。」
愛想も何もなく、話しかけるなと言われてしまいリアは黙り込むしかできなかった。
トルドー公爵邸はエリザベスの家と同じく、お城のように立派な大豪邸だった。
豪華な客室に案内されると、そこには40代後半くらいの男性が座っていた。
銀髪に青い目の少し冷たい感じのする男性は雰囲気がルーファスに似ていた。
使者の男性がリアのことを紹介している。
「アーロン男爵令嬢をお連れしました。」
この方がトルドー公爵様。
少し先輩に似てる・・・。
リアが男性を見てそんな感想をいだいていると、公爵は軽蔑したような視線を向けてきた。
「まともに挨拶もできないのか?」
吐き捨てるように言われ、リアは愕然とした。
確かに初対面の挨拶は目下の者から目上の人にするのが一般的だ。
しかし、今回はリアは訳も分からず強引にここへ連れてこられたのだ。
たった今初めて会ったばかりなのに、この人からは敵意や悪意しか感じられない。
リアは恐ろしくなり、ブルブル震えた。
先生は植物学の研究をしていて、オレンジの栽培についてリアが相談したことがきっかけで親交があった。
「リア、さっき職員室で教頭先生がリアを探してたよ。」
教頭先生?なんだろう?
不思議に思いながら、リアはその足で職員室に向かった。
職員室に入ると教頭先生は誰かと話をしていたが、歩み寄るとリアに気付いてくれた。
「ああ、アーロン。こちら、トルドー公爵家の使いの方でね。今すぐ君に公爵家に来て欲しいとのことだったから呼ばせてもらったんだよ。」
トルドー公爵家とはルーファスの家だ。
「ルーファス先輩も一緒にですか?」
それには使いの男性が答えた。
「いいえ。リアさん、あなただけです。旦那様がお話したいことがあるとのことなので、来ていただけますね。」
有無を言わさぬ勢いで同意を求めてきた。
公爵の申し出を、男爵家のリアが断れるはずもない。
リアは不安を感じながらも、しぶしぶ頷いた。
「わかりました。でも今から生徒会の予定だったので、そちらに欠席の連絡をさせてもらってからでもいいですか?」
使者の男性は首を横に振った。
「いいえ。公爵様が屋敷でお待ちですので、急いでください。連絡は先生にお任せしましょう。よろしいですね?教頭先生。」
使者に問われ、教頭先生はバツが悪そうな表情で頷いた。
先生は本当に連絡して下さるのかしら?
リアが不安に思う間もなく、使者に強引に連れ出され公爵家の馬車に乗せられた。
馬車の中はとても居心地が悪かった。
「公爵様のご用は何なのでしょう?」
リアが尋ねても使者は素っ気なかった。
「私は存じません。」
「あの、公爵様はどのような方なのでしょうか?」
「私は馬車の中での客人との会話を禁じられていますので、お静かにいただけますか。」
愛想も何もなく、話しかけるなと言われてしまいリアは黙り込むしかできなかった。
トルドー公爵邸はエリザベスの家と同じく、お城のように立派な大豪邸だった。
豪華な客室に案内されると、そこには40代後半くらいの男性が座っていた。
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この方がトルドー公爵様。
少し先輩に似てる・・・。
リアが男性を見てそんな感想をいだいていると、公爵は軽蔑したような視線を向けてきた。
「まともに挨拶もできないのか?」
吐き捨てるように言われ、リアは愕然とした。
確かに初対面の挨拶は目下の者から目上の人にするのが一般的だ。
しかし、今回はリアは訳も分からず強引にここへ連れてこられたのだ。
たった今初めて会ったばかりなのに、この人からは敵意や悪意しか感じられない。
リアは恐ろしくなり、ブルブル震えた。
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