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第104話 庭園
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朝食の席でリアはジークフェルドから、その日のスケジュールを聞かされた。
「父上との接見用のドレスを用意させたんだが、午後からリアの衣装合わせがあるそうだ。クリスは夕方ごろに到着する予定と聞いているし、朝は庭園でゆっくりしよう。」
2人でゆっくり過ごせるのは今日の午前中で終わりということだ。
少し残念な気持ちでリアは頷いた。
「分かりました。」
西の離宮の庭園は主に2つのエリアに分かれていた。
一つ目は色とりどりの花が植えられた花園で、もう一つは大きな池を中心とする散策エリアだった。
2人はまず、花園を訪れることにした。
季節的には花のシーズンではないはずだが、そこは流石に王宮の花園だった。
コスモス、ダリア、リンドウなどの秋の花以外にも見たことのない花々であふれていた。
「あっ。ガーベラが咲いてる。私、このお花好きなんです。」
リアがサーモンピンクのガーベラを見つけ立ち止まった。
ジークフェルドも隣に並び花を見つめた。
「なんか元気そうな花だな。リアみたいだ。」
花に元気そう・・・
独特の感性にリアはクスクスと笑った。
ジークフェルドは笑顔になったリアを見て何を思ったのか、急にかがみこむとガーベラを一本摘み、リアの髪にさしてきた。
「うん。よく似あってて可愛い。」
ジークフェルドは普段クールなのに、リアが油断した時に限っていきなりこういう行動に出るのだ。
「ありがとうございます。」
リアは頬を染めてうつむいた。
そして、どちらからともなく手をつなぎ、花園の散策を続けたのだった。
※
花園を一通り見終わると、ジークフェルドが池の方へ行こうと言い出した。
「クリスが来るから、夕食は歓迎会も兼ねて少し重めになるだろうし、昼食は軽くつまめる物を頼んでおいた。池のほとりで食べよう。」
そして、一度離宮に戻り、サンドイッチを詰めたバスケットを受け取った。
それを手に2人は池のほとりへと向かった。
池には赤や白などカラフルな魚が泳いでおり、水辺に置かれたベンチからそれを眺めることが出来た。
ベンチに腰掛けると2人の間にバスケットを置き、サンドイッチをつまみながら池の魚を眺めていた。
お腹がいっぱいになると、ジークフェルドがパンをちぎり池の魚にやり始めた。
するとパシャパシャと魚がたくさんやってきた。
「わあ、取り合ってる。」
リアも真似をしてパンくずを投げてやった。
それを何回か繰り返したが、しばらくすると飽きてしまい2人でぼうっとキラキラ光る水面を眺めていた。
「なあ、リア。バスケットどけてもいいか?」
ジークフェルドはそう言うと、2人の間に置いてあったバスケットを自分の左側にどかすとリアのすぐ隣へと移動してきた。
いきなり2人の距離が縮まりリアがドキドキしていると、ジークフェルドがリアの顔を見てクスリと笑った。
「?」
「唇の横にパンくずがついてるぞ。」
そう言うとジークフェルドは指でリアの顔についていたパンくずをつまみ取り自分の口へと入れてしまった。
自分の口元を見て頬を染めたリアをジークフェルドが引き寄せた。
見つめ合う2人。
ジークフェルドがリアに口付けようと顔を寄せた瞬間、女性の声が聞こえた。
「クリス殿下~。どちらですか~?」
その声が聞こえた直後、2人から少し離れた低木の植え込みからカサカサと音がしたかと思うと、そこから焦った様子のクリスが現れた。
ジークフェルドは顔を赤くすると、さっとリアから離れた。
「おまえ。いつからそこに?」
「父上との接見用のドレスを用意させたんだが、午後からリアの衣装合わせがあるそうだ。クリスは夕方ごろに到着する予定と聞いているし、朝は庭園でゆっくりしよう。」
2人でゆっくり過ごせるのは今日の午前中で終わりということだ。
少し残念な気持ちでリアは頷いた。
「分かりました。」
西の離宮の庭園は主に2つのエリアに分かれていた。
一つ目は色とりどりの花が植えられた花園で、もう一つは大きな池を中心とする散策エリアだった。
2人はまず、花園を訪れることにした。
季節的には花のシーズンではないはずだが、そこは流石に王宮の花園だった。
コスモス、ダリア、リンドウなどの秋の花以外にも見たことのない花々であふれていた。
「あっ。ガーベラが咲いてる。私、このお花好きなんです。」
リアがサーモンピンクのガーベラを見つけ立ち止まった。
ジークフェルドも隣に並び花を見つめた。
「なんか元気そうな花だな。リアみたいだ。」
花に元気そう・・・
独特の感性にリアはクスクスと笑った。
ジークフェルドは笑顔になったリアを見て何を思ったのか、急にかがみこむとガーベラを一本摘み、リアの髪にさしてきた。
「うん。よく似あってて可愛い。」
ジークフェルドは普段クールなのに、リアが油断した時に限っていきなりこういう行動に出るのだ。
「ありがとうございます。」
リアは頬を染めてうつむいた。
そして、どちらからともなく手をつなぎ、花園の散策を続けたのだった。
※
花園を一通り見終わると、ジークフェルドが池の方へ行こうと言い出した。
「クリスが来るから、夕食は歓迎会も兼ねて少し重めになるだろうし、昼食は軽くつまめる物を頼んでおいた。池のほとりで食べよう。」
そして、一度離宮に戻り、サンドイッチを詰めたバスケットを受け取った。
それを手に2人は池のほとりへと向かった。
池には赤や白などカラフルな魚が泳いでおり、水辺に置かれたベンチからそれを眺めることが出来た。
ベンチに腰掛けると2人の間にバスケットを置き、サンドイッチをつまみながら池の魚を眺めていた。
お腹がいっぱいになると、ジークフェルドがパンをちぎり池の魚にやり始めた。
するとパシャパシャと魚がたくさんやってきた。
「わあ、取り合ってる。」
リアも真似をしてパンくずを投げてやった。
それを何回か繰り返したが、しばらくすると飽きてしまい2人でぼうっとキラキラ光る水面を眺めていた。
「なあ、リア。バスケットどけてもいいか?」
ジークフェルドはそう言うと、2人の間に置いてあったバスケットを自分の左側にどかすとリアのすぐ隣へと移動してきた。
いきなり2人の距離が縮まりリアがドキドキしていると、ジークフェルドがリアの顔を見てクスリと笑った。
「?」
「唇の横にパンくずがついてるぞ。」
そう言うとジークフェルドは指でリアの顔についていたパンくずをつまみ取り自分の口へと入れてしまった。
自分の口元を見て頬を染めたリアをジークフェルドが引き寄せた。
見つめ合う2人。
ジークフェルドがリアに口付けようと顔を寄せた瞬間、女性の声が聞こえた。
「クリス殿下~。どちらですか~?」
その声が聞こえた直後、2人から少し離れた低木の植え込みからカサカサと音がしたかと思うと、そこから焦った様子のクリスが現れた。
ジークフェルドは顔を赤くすると、さっとリアから離れた。
「おまえ。いつからそこに?」
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