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問2 全てを注ぎ込む方法を示せ
答2-5
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「はい、じゃあお次はこの方! 今回は解説のお手伝いをして頂きます。皆さんご存知でしょうっ! みんなのアイドル、ミューミューちゃんでーす!」
綺麗な動作でミューミューが立ち上がり彼女にスポットライトが当たると、それだけで会場が俺の時とは比べものにならないくらい盛り上がる。
いいんだ、俺はやっぱり一般人だって見せつけられたけど、そんな事で腐らないぞ。
「あー、こんにちは。挨拶は先程しましたので割愛します。それと、この会の最後に重大発表があるので最後までお付き合い下さい」
ミューミューは何やら不穏なセリフを吐きながら着席する。
しかもこっちに顔を向け、口角を少し上げながら、だ。
会場が突然の報告にどよめくが、みずちが空気を読まずに会を進行させる。
「はい、ということでお二人の紹介は以上です! 司会進行は不詳わたくし、燃える鬼神こと火香ちゃんがお送りしまーす! よろしくー!」
ライトを浴びたみずちに会場から野太い声援と女性の甲高い声が上がった。
みずちもみずちで独特のファン層がいるらしい。それはさほど不思議でもないか。
リアルでも同級生だけじゃなく、先輩、後輩、教師とあらゆる層にやけに好かれているし。
「ではまずはこちらっ! いきなりですが、問題のシーンから行きましょう!」
みずちが段上の隅のコンソール前にちょこんと座っていたツインテールの少女に顔を向け、こくりと頷く。
少女は頷き返し、素早くコンソールに指を走らせた。
すると、その動きに同期して俺達が座っている背後に大きなディスプレイが現れた。
ついでにさっきまで2メートルほどの高さだった天井は5メートルほどに拡大し、さながら映画館や劇場のように変化する。
ふと観客席側に意識を向けると、いつのまにか立っている観客もおらず、皆用意された椅子に座っていた。
これが仮想空間の強みか、と妙に感心していると、俺の目の前にも小さな画面が現れ、背後の映像と同じものが流れ始めた。
映像は、当然先ほどの試合のリプレイだ。
画面に映るのは月光に顔半分が照らされ、落ち着いた表情の俺のアップ。
このアバター、めちゃくちゃ気に入ってるので、自分の仮の姿ながらカッコいいなと嘆息する。こういうのもナルシストって言うのか?
そして直後に輝く銀光がミューミューを貫く映像が、少しスローで入る。
ロマン砲ぶちかましシーンだ。
惚れ惚れするくらい完璧に決まっていたので、ついにやけそうになる顔を抑えるのが大変だった。
「いやー、シトラスさんのキメ顔もバッチリ決まったこちら。まずそもそもこの攻撃ってなんなんでしょうか? 解説の方よろしくお願いします!」
パッと俺にライトが当たると、俺は座ったままで手元のコントローラーを操作する。
俺の頭の右側に、吹き出しのようなポップアップでカードが表示される。
どこかで同期出来るのか、背後の画面にも同じカードが大きく表示された。
「このショットカードは【迸る鶴翼の閃光】です。この一撃を決めるためにこのデッキがあり、この一撃を外した場合、勝者は間違いなく入れ替わっていたでしょう」
俺は効果の説明が必要か会場を見渡すが、分からないプレイヤーは自分の手元や大画面の方で確認しているようだ。
【迸る鶴翼の閃光】
ゲーム後半になればなるほど威力の上がる、いかにも必殺技然としたショットカードだ。
攻撃方法自体はシンプルに直線的な光線といった変哲のないものだが、威力が高くなればなるほど鈍色から白銀色に変化するという特性がある。
性能といい見た目といいロマンの権化とも言えるカードで、初期の頃は俺が最も愛用していた一枚だ。
しかしそのカードの効果を知っていたプレイヤーが、いち早く反論の声をあげた。
「でも、いくらゲーム終盤でも、所詮ショットカードじゃ全然ダメージは足りてないはずですよね?」
その通り。ショットカード1発でライフが6割も削れたらゲームバランスが崩壊する。
「ごもっともな質問です。それはですね……」
俺が続けようとした言葉を、スッと顔の前で遮るように左から手が伸びた。
「続きは、私が」
未だ静かな表情のミューミューが解説を奪う。
「恐らく【血の盟約:怨恨】、ですよね?」
ようやく出会った時のように無邪気な顔で彼女は笑う。
「ご名答」
俺はにやりと笑い返して肯定した。
綺麗な動作でミューミューが立ち上がり彼女にスポットライトが当たると、それだけで会場が俺の時とは比べものにならないくらい盛り上がる。
いいんだ、俺はやっぱり一般人だって見せつけられたけど、そんな事で腐らないぞ。
「あー、こんにちは。挨拶は先程しましたので割愛します。それと、この会の最後に重大発表があるので最後までお付き合い下さい」
ミューミューは何やら不穏なセリフを吐きながら着席する。
しかもこっちに顔を向け、口角を少し上げながら、だ。
会場が突然の報告にどよめくが、みずちが空気を読まずに会を進行させる。
「はい、ということでお二人の紹介は以上です! 司会進行は不詳わたくし、燃える鬼神こと火香ちゃんがお送りしまーす! よろしくー!」
ライトを浴びたみずちに会場から野太い声援と女性の甲高い声が上がった。
みずちもみずちで独特のファン層がいるらしい。それはさほど不思議でもないか。
リアルでも同級生だけじゃなく、先輩、後輩、教師とあらゆる層にやけに好かれているし。
「ではまずはこちらっ! いきなりですが、問題のシーンから行きましょう!」
みずちが段上の隅のコンソール前にちょこんと座っていたツインテールの少女に顔を向け、こくりと頷く。
少女は頷き返し、素早くコンソールに指を走らせた。
すると、その動きに同期して俺達が座っている背後に大きなディスプレイが現れた。
ついでにさっきまで2メートルほどの高さだった天井は5メートルほどに拡大し、さながら映画館や劇場のように変化する。
ふと観客席側に意識を向けると、いつのまにか立っている観客もおらず、皆用意された椅子に座っていた。
これが仮想空間の強みか、と妙に感心していると、俺の目の前にも小さな画面が現れ、背後の映像と同じものが流れ始めた。
映像は、当然先ほどの試合のリプレイだ。
画面に映るのは月光に顔半分が照らされ、落ち着いた表情の俺のアップ。
このアバター、めちゃくちゃ気に入ってるので、自分の仮の姿ながらカッコいいなと嘆息する。こういうのもナルシストって言うのか?
そして直後に輝く銀光がミューミューを貫く映像が、少しスローで入る。
ロマン砲ぶちかましシーンだ。
惚れ惚れするくらい完璧に決まっていたので、ついにやけそうになる顔を抑えるのが大変だった。
「いやー、シトラスさんのキメ顔もバッチリ決まったこちら。まずそもそもこの攻撃ってなんなんでしょうか? 解説の方よろしくお願いします!」
パッと俺にライトが当たると、俺は座ったままで手元のコントローラーを操作する。
俺の頭の右側に、吹き出しのようなポップアップでカードが表示される。
どこかで同期出来るのか、背後の画面にも同じカードが大きく表示された。
「このショットカードは【迸る鶴翼の閃光】です。この一撃を決めるためにこのデッキがあり、この一撃を外した場合、勝者は間違いなく入れ替わっていたでしょう」
俺は効果の説明が必要か会場を見渡すが、分からないプレイヤーは自分の手元や大画面の方で確認しているようだ。
【迸る鶴翼の閃光】
ゲーム後半になればなるほど威力の上がる、いかにも必殺技然としたショットカードだ。
攻撃方法自体はシンプルに直線的な光線といった変哲のないものだが、威力が高くなればなるほど鈍色から白銀色に変化するという特性がある。
性能といい見た目といいロマンの権化とも言えるカードで、初期の頃は俺が最も愛用していた一枚だ。
しかしそのカードの効果を知っていたプレイヤーが、いち早く反論の声をあげた。
「でも、いくらゲーム終盤でも、所詮ショットカードじゃ全然ダメージは足りてないはずですよね?」
その通り。ショットカード1発でライフが6割も削れたらゲームバランスが崩壊する。
「ごもっともな質問です。それはですね……」
俺が続けようとした言葉を、スッと顔の前で遮るように左から手が伸びた。
「続きは、私が」
未だ静かな表情のミューミューが解説を奪う。
「恐らく【血の盟約:怨恨】、ですよね?」
ようやく出会った時のように無邪気な顔で彼女は笑う。
「ご名答」
俺はにやりと笑い返して肯定した。
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