70 / 92
問6 等速で進む線と線の交点をさぐれ
問6-5
しおりを挟む
とはいえ。
ペアデッキの作成はとにかく難航した。
結局無難なもの以外のデッキもいくつか見たが、ピンとくるものは無かった。
それでも基本を少し崩してシナジーに振ったデッキは面白そうだったので、まずはそれをコピーさせてもらい、何はともあれ一度模擬戦をしようということになった。
幸い、俺の使う側のデッキは手持ちのカードに少し買い足すだけで事足りるレベルだった。ミューミューはデッキの半分ほど必要なカードがあったが、居るメンツでカードを交換したら何だかんだ揃ってしまった。
いや、玻璃猫組からの貢ぎたい欲求を満たしてしまったと言うべきか。
なにはともあれ、急造デッキが完成した。
練習相手は孤狼丸と前田さんの臨時ペアだ。彼らには仮想敵たる無難なデッキで挑んでもらった。
急造デッキVS臨時ペアで、索敵無しの正面戦闘を3回。
結果はまぁ、互角だった。
……結果だけを見ればだが。
1勝1敗1分。
成績とは裏腹に、内容は全くよろしく無かった。
初戦は引き分け。
お互い探り探りで撃ち合い、押し始めた俺たちから主導権を取り戻すべく前田さんが味方も巻き込む大技を放った。
結局それは前衛の孤狼丸を潰そうと二人掛かりで行ってしまった俺たちの作戦ミスで、前田さんまでまとめて自滅したのは使い慣れてないカードによるただの前田さんのミスだった。
2戦目は負け。
今度はそれぞれ1対1の状況を作ろうとしたが、相手にそれを気取られ、逆に俺が2人に囲まれてしまった。
そういう「引き」のテクは孤狼丸の得意な戦法だし、前田さんの戦況コントロールは俺たちのペアの結びつきより上手く働いていた。
人間相手に1対2の戦闘は、ゲームの性質上非常に厳しい。
マシンガン相手にボルトアクション……いや、火縄銃で挑むくらいには厳しい。
結局俺は長く持たず潰され、戦闘では容赦の無い2人がミューミューもあっさり潰して終わった。
流石に、この負け方は俺たちペアにはダメージが大きかった。
お互いそれなりに動けている自負があったし、1対1じゃ相手に負けない自信もあった。
それは油断ではなく、分析。単なる戦力比較だ。
ならば負ける理由はない。
――だが負けた。
急造とはいえ、ペア戦経験のある前田さんとはこうも差があるのかと驚いた。
さっきの負けは、ようは二人を分断すべく動いたことこそが大きな「隙」だったのだ。
隙を見せた方が負ける、とはこのことか。
理解はしていても、身に染みていなかった。当たり前だ。ペア戦経験は0なのだから。
昨日、ミューミューがパーティ経験が無い故に大きなミスを連発していたのを思い出す。
愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶという。
俺たちは経験も無く、歴史も知らぬただの「初心者」だった。
脱却したい。ならば学べ。
俺たちは彼らの戦いから一つでも多くを吸収すべく3戦目に挑んだ。
対戦はスムーズに進んだ。
デッキにも慣れ、お互いにフォローし合いながらも、それぞれの個の力で押していく展開。
二人で一人を狙うのも、リターンは大きいがリスクも大きい。
ようやくそこに気づき、とにかく手堅く、そして隙なく俺たちは戦った。
結果は、無事勝利。
得たものは無かった。
無難に隙なく戦えばそりゃ無難に強い。
ただただその事実の再認識になってしまった。
俺は戦闘が終わり、テーブルにつくなりはっきり言った。
「ペア戦、めちゃ難」
ミューミューは何かを考えているような複雑な顔をしている。
悪くはないけど、良くもない。でもこれで行ったら行ったでいい感じになるんじゃないか。
と、そんなところで悩んでいるのではなかろうか。
不安と希望が等しく天秤にかけられたその表情に向かって、俺は良い提案が出来なかった。
「ホントに難しいですねぇ」
「いやいや、いい戦いでしたぞ!」
孤狼丸と前田さんが口々にフォローしてくれる。
だが今欲しいのは具体的な次の案だ。一時凌ぎの慰めでは無い。
「俺はこのままじゃダメだと思う。今勝てたのは、前田さんと孤狼丸のペアもまだ強固じゃないからだ。結局戦い自体は個の力でなんとかしちゃっただけで、強い『ペアの戦い方』じゃないと思う」
「……私も同意見です。悪いのは私たちか、はたまたこのデッキか……」
「残念だけど、多分両方」
デッキは正直イマイチだった。シナジーはあったが、やはり噛み合わなくても戦えるようになっているため、結局順番にカードを使うだけの面白みの無い戦い方になってしまった。
ハマれば多少上振れするが、そうでなければ少し弱い無難なデッキ。そんな印象だ。
どっちにしろコピーデッキを使う予定も無いし、もちろん手を加える予定だったが、それにしても地が弱いデッキじゃダメだ。考え直す必要がある。
「まだチョッキも戻って来ないし、一旦保留で。今居ないメンツにも相談したいし」
「そう、ですね。分かりました」
「とりあえず俺はまだランクも上げなきゃいけないから、今から自分のランク戦行ってくるよ」
「了解です。私はもう少し皆さんと練習しています。お付き合いして頂いても?」
まぁ、二人にとっては願ったりかなったりだろう。返事は大きなイエスだった。
俺は彼らに別れを告げると、フィールド内でも少し離れた、さらさらと流れる小さな川のほとりに腰かけた。
「フライングエクスプレス」と名付けられたデッキリストを開く。
リストの横に【光弾:小】を表示させた。
今日はどっちにしろ長くランク戦に潜る予定はない。
どうせ連戦は無理なのだ。多少の負けは許容出来る。
ならば、その対戦も有効に使うべきだ。実験、実証、実践。それはそれで楽しい。
すでに完成と言ってもいいこのデッキに、【光弾:小】を入れる余裕なぞ本来なら無い。
だが、俺はそこから八面六臂の活躍をしてきた【刀身の苦無】を抜き、同じ枚数の【光弾:小】を入れた。
誰がどう見ても弱体化だ。射出時間は変わらず、威力は落ち、コンボ性能は消える。唯一違うのはカードのコストくらいか。
それも微々たる差だ。デッキは100ジャストのコストだった為に、逆に少し余裕が出てしまった。
まぁいいや、何が起こるかわからんし。
俺は軽い気持ちで「フライングエクスプレスfeat.ライトバレット」とデッキ名を付け、ランク戦に向かうべく立ち上がった。
そう、このゲームは何が起こるか分からない。
その何気ない選択が、意外な結果を生み、新たな潮流を作り出す事も、まだこの時の俺は知らない。
俺のデッキの中で、誰にも頼られなかったそのカードは、自らの力を眠らせていた。
ペアデッキの作成はとにかく難航した。
結局無難なもの以外のデッキもいくつか見たが、ピンとくるものは無かった。
それでも基本を少し崩してシナジーに振ったデッキは面白そうだったので、まずはそれをコピーさせてもらい、何はともあれ一度模擬戦をしようということになった。
幸い、俺の使う側のデッキは手持ちのカードに少し買い足すだけで事足りるレベルだった。ミューミューはデッキの半分ほど必要なカードがあったが、居るメンツでカードを交換したら何だかんだ揃ってしまった。
いや、玻璃猫組からの貢ぎたい欲求を満たしてしまったと言うべきか。
なにはともあれ、急造デッキが完成した。
練習相手は孤狼丸と前田さんの臨時ペアだ。彼らには仮想敵たる無難なデッキで挑んでもらった。
急造デッキVS臨時ペアで、索敵無しの正面戦闘を3回。
結果はまぁ、互角だった。
……結果だけを見ればだが。
1勝1敗1分。
成績とは裏腹に、内容は全くよろしく無かった。
初戦は引き分け。
お互い探り探りで撃ち合い、押し始めた俺たちから主導権を取り戻すべく前田さんが味方も巻き込む大技を放った。
結局それは前衛の孤狼丸を潰そうと二人掛かりで行ってしまった俺たちの作戦ミスで、前田さんまでまとめて自滅したのは使い慣れてないカードによるただの前田さんのミスだった。
2戦目は負け。
今度はそれぞれ1対1の状況を作ろうとしたが、相手にそれを気取られ、逆に俺が2人に囲まれてしまった。
そういう「引き」のテクは孤狼丸の得意な戦法だし、前田さんの戦況コントロールは俺たちのペアの結びつきより上手く働いていた。
人間相手に1対2の戦闘は、ゲームの性質上非常に厳しい。
マシンガン相手にボルトアクション……いや、火縄銃で挑むくらいには厳しい。
結局俺は長く持たず潰され、戦闘では容赦の無い2人がミューミューもあっさり潰して終わった。
流石に、この負け方は俺たちペアにはダメージが大きかった。
お互いそれなりに動けている自負があったし、1対1じゃ相手に負けない自信もあった。
それは油断ではなく、分析。単なる戦力比較だ。
ならば負ける理由はない。
――だが負けた。
急造とはいえ、ペア戦経験のある前田さんとはこうも差があるのかと驚いた。
さっきの負けは、ようは二人を分断すべく動いたことこそが大きな「隙」だったのだ。
隙を見せた方が負ける、とはこのことか。
理解はしていても、身に染みていなかった。当たり前だ。ペア戦経験は0なのだから。
昨日、ミューミューがパーティ経験が無い故に大きなミスを連発していたのを思い出す。
愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶという。
俺たちは経験も無く、歴史も知らぬただの「初心者」だった。
脱却したい。ならば学べ。
俺たちは彼らの戦いから一つでも多くを吸収すべく3戦目に挑んだ。
対戦はスムーズに進んだ。
デッキにも慣れ、お互いにフォローし合いながらも、それぞれの個の力で押していく展開。
二人で一人を狙うのも、リターンは大きいがリスクも大きい。
ようやくそこに気づき、とにかく手堅く、そして隙なく俺たちは戦った。
結果は、無事勝利。
得たものは無かった。
無難に隙なく戦えばそりゃ無難に強い。
ただただその事実の再認識になってしまった。
俺は戦闘が終わり、テーブルにつくなりはっきり言った。
「ペア戦、めちゃ難」
ミューミューは何かを考えているような複雑な顔をしている。
悪くはないけど、良くもない。でもこれで行ったら行ったでいい感じになるんじゃないか。
と、そんなところで悩んでいるのではなかろうか。
不安と希望が等しく天秤にかけられたその表情に向かって、俺は良い提案が出来なかった。
「ホントに難しいですねぇ」
「いやいや、いい戦いでしたぞ!」
孤狼丸と前田さんが口々にフォローしてくれる。
だが今欲しいのは具体的な次の案だ。一時凌ぎの慰めでは無い。
「俺はこのままじゃダメだと思う。今勝てたのは、前田さんと孤狼丸のペアもまだ強固じゃないからだ。結局戦い自体は個の力でなんとかしちゃっただけで、強い『ペアの戦い方』じゃないと思う」
「……私も同意見です。悪いのは私たちか、はたまたこのデッキか……」
「残念だけど、多分両方」
デッキは正直イマイチだった。シナジーはあったが、やはり噛み合わなくても戦えるようになっているため、結局順番にカードを使うだけの面白みの無い戦い方になってしまった。
ハマれば多少上振れするが、そうでなければ少し弱い無難なデッキ。そんな印象だ。
どっちにしろコピーデッキを使う予定も無いし、もちろん手を加える予定だったが、それにしても地が弱いデッキじゃダメだ。考え直す必要がある。
「まだチョッキも戻って来ないし、一旦保留で。今居ないメンツにも相談したいし」
「そう、ですね。分かりました」
「とりあえず俺はまだランクも上げなきゃいけないから、今から自分のランク戦行ってくるよ」
「了解です。私はもう少し皆さんと練習しています。お付き合いして頂いても?」
まぁ、二人にとっては願ったりかなったりだろう。返事は大きなイエスだった。
俺は彼らに別れを告げると、フィールド内でも少し離れた、さらさらと流れる小さな川のほとりに腰かけた。
「フライングエクスプレス」と名付けられたデッキリストを開く。
リストの横に【光弾:小】を表示させた。
今日はどっちにしろ長くランク戦に潜る予定はない。
どうせ連戦は無理なのだ。多少の負けは許容出来る。
ならば、その対戦も有効に使うべきだ。実験、実証、実践。それはそれで楽しい。
すでに完成と言ってもいいこのデッキに、【光弾:小】を入れる余裕なぞ本来なら無い。
だが、俺はそこから八面六臂の活躍をしてきた【刀身の苦無】を抜き、同じ枚数の【光弾:小】を入れた。
誰がどう見ても弱体化だ。射出時間は変わらず、威力は落ち、コンボ性能は消える。唯一違うのはカードのコストくらいか。
それも微々たる差だ。デッキは100ジャストのコストだった為に、逆に少し余裕が出てしまった。
まぁいいや、何が起こるかわからんし。
俺は軽い気持ちで「フライングエクスプレスfeat.ライトバレット」とデッキ名を付け、ランク戦に向かうべく立ち上がった。
そう、このゲームは何が起こるか分からない。
その何気ない選択が、意外な結果を生み、新たな潮流を作り出す事も、まだこの時の俺は知らない。
俺のデッキの中で、誰にも頼られなかったそのカードは、自らの力を眠らせていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れた俺が辿り着いたのは、自由度抜群のVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は“料理人”。
だがそれは、戦闘とは無縁の完全な負け組職業だった。
地味な日々の中、レベル上げ中にネームドモンスター「猛き猪」が出現。
勝てないと判断したアタッカーはログアウトし、残されたのは三人だけ。
熊型獣人のタンク、ヒーラー、そして非戦闘職の俺。
絶体絶命の状況で包丁を構えた瞬間――料理スキルが覚醒し、常識外のダメージを叩き出す!
そこから始まる、料理人の大逆転。
ギルド設立、仲間との出会い、意外な秘密、そしてVチューバーとしての活動。
リアルでは無職、ゲームでは負け組。
そんな男が奇跡を起こしていくVRMMO物語。
遠すぎた橋 【『軍神マルスの娘と呼ばれた女』 3】 -初めての負け戦 マーケットガーデン作戦ー
take
SF
千年後の未来。ポールシフトによって滅亡の淵に立たされた人類は、それまで築き上げた文明を失いいくつかの国に別れて争いを繰り返していた。唯一の「帝国」に産まれ育った少女ヤヨイは、アサシンとなった。
ついに帝国はチナ王国に宣戦を布告した。
陸軍特務少尉に任官したヤヨイも総力戦の渦中に身を投じる。無線の専門家でも武術の手練れでもない、多くの部下を指揮して新たな戦いに臨むヤヨイは空挺部隊指揮官として敵地に降下する。ヤヨイを密かに慕い陰ながら支えるリヨンは一人敵地に潜入し機甲師団の進軍を援け、孤立した空挺部隊を救おうとするのだが・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる