4 / 11
4.婚約者と転生無神経悪役令嬢
しおりを挟む
アミーラ達を悪く言った令嬢達は、足速に立ち去った。
その後アレクシスやオスカー達は、アミーラを褒め称えている。
(……全員アミーラ様の虜ということね)
マーヤはその様子を遠巻きに眺めていた。
「そうだ、アミーラ。叔父上もまた君と話をしたがっていたよ」
「まあ、マクシミリアン殿下が……!」
アレクシスの言葉に、アミーラの真紅の目が輝いたように見えた。
(マクシミリアン……!)
遠巻きに話を聞いているマーヤは、その名前に聞き覚えがあった。
(マクシミリアン・ブルーローズ。『君ティア』の隠しキャラだわ。今の国王陛下の、歳の離れた弟君。顔立ちはどこかミステリアスな雰囲気で、確か漆黒の髪に菫色の目だったわね)
マクシミリアンは現在二十一歳なのだ。
(先代国王がお城で働くメイドに手を出して生まれたのがマクシミリアン王弟殿下。ゲームでは先代国王から認められず、おまけにお城で働く人達から冷たく当たられて嫌がらせも受けていたから、バッドエンドでは闇落ちしてブルーローズ王国を滅ぼす存在になってしまうのだけれど……話を聞く限りアミーラ様がどうにかして闇落ちを回避したのかしら?)
マーヤはぼんやりとアミーラ達の様子を眺めながらそう考えていた。
「おい、お前!」
ぼんやりとしていたら、不意に声をかけられた。
オスカーである。
相変わらずマーヤに対しては最悪な態度だ。
「オスカー様、何でしょうか?」
マーヤは怪訝な表情になる。
どうせ碌なことではなさそうだと身構えてしまう。
「アミーラ嬢が通るんだ。さっさと道を開けろ!」
オスカーはそう怒鳴り散らした。
周囲は皆驚き、肩をピクリと震わせる者もいた。
「左様でございますか。ですが、怒鳴り散らされる筋合いはありません」
マーヤはオスカーからの怒鳴り声に慣れてしまったので、淡々とした態度だ。
「何だと!? 俺の婚約者の癖に俺に歯向かうな!」
いよいよマーヤはオスカーに殴られそうになる。
思わず目を瞑り、自身庇う体勢になるマーヤ。
「オスカー様、やめてちょうだい。この人はオスカー様の婚約者なのでしょう?」
そこへ、柔らかな声が聞こえた。
アミーラである。
「アミーラ嬢、でもこいつは俺達が通るから邪魔で」
「でも可哀想よ」
オスカーはアミーラに対しては優しい声である。
「貴女、オスカー様の婚約者なのよね?」
「はい……一応そうですが」
アミーラからの問いに、マーヤはそう答えた。
正直な話、早く婚約解消したいところであるが、家同士の話し合いがもう少しかかりそうなのだ。
アミーラに夢中なオスカーは恐らくこのことを知らないだろう。
「オスカー様、根は優しい人なのよ。私に優しくしてくれるし。だから、貴女もきっと話せば分かると思うの。でも、あまりオスカー様が怒ったり悲しむようなことはしないでちょうだい」
「はあ……」
マーヤはアミーラの言葉にポカンとしてしまう。
(この人は……一体何を言っているのかしら……?)
ズレたことを言うアミーラに、若干の苛立ちを抱いてしまうマーヤである。
一方アミーラはマーヤの苛立ちなど知らないかのようにニコニコと微笑んでいた。
◇◇◇◇
(アミーラ様……どう言って良いか分からないけど……ズレているというか無神経というか……)
アミーラ一行が立ち去った後、マーヤはモヤモヤとしていた。
するとその時、マーヤの前に一人の令嬢が現れてカーテシーをする。
恐らく公爵令嬢であるマーヤより爵位が低いのだろう。
一応学園では身分問わず平等だが、社交界デビューするまでの練習期間でもある。
マナーは守った方が良しとされている。
「楽になさってください」
マーヤがそう声をかけると、令嬢はゆっくりと頭を上げた。
緩くウェーブがかった緑の髪に紫の目の令嬢である。どことなく見覚えのある甘めの顔立ちだ。
「ありがとうございます。ゼラニウム伯爵家が長女エレノアでございます」
「ゼラニウム伯爵家……」
マーヤは水色の目を見開いた。
(さっきいた『君ティア』攻略対象サイモンの家の……!)
「はい。お恥ずかしながら、サイモンは私の双子の弟でございます」
エレノアは肩をすくめながら苦笑していた。
「あ……!」
マーヤはそこで再び前世の記憶を思い出した。
(『君ティア』のサイモンは確か、幼少期に目の前で双子の姉を事故で亡くしたのがトラウマになっていたわね)
目の前にいるエレノアは確かに言われてみればサイモンと顔立ちが似ている。
「……もしかして、幼少期に事故に遭いかけたことはございませんか? それで、アミーラ様に助けられたとか」
マーヤは思わずそう口を開いていた。
するとエレノアは紫色の目を見開く。
「どうしてそれを……!?」
「あ、ごめんなさい。ただ、何となく……ね」
マーヤは咄嗟に誤魔化した。
(やっぱりアミーラ様が……)
アミーラは転生者で、攻略対象達のコンプレックスやトラウマを払拭しているだろうとは予想していた。
「改めて、私はウィステリア公爵家が長女マーヤでございます。よろしくお願いしますね、エレノア様」
マーヤは自己紹介がまだだったことを思い出した。
「そのように畏まらなくても構いません。どうぞエレノアとお呼びください」
伯爵令嬢であるエレノアは、公爵令嬢であるマーヤに少し恐縮していた。
「そう。じゃあエレノアさんとお呼びするわ。私のことも、マーヤと呼んでちょうだい」
マーヤはエレノアを怖がらせないよう、穏やかな笑みを見せた。
「では、マーヤ様と呼ばせていただきます」
するとエレノアの緊張は解れたようで、彼女は控えめな笑みを浮かべていた。
「マーヤ様、先程は大変でございましたね」
エレノアは眉を八の字にしている。
先程アミーラ一行の中にいた婚約者であるオスカーに怒鳴られたところを見られていたのだ。
「ええ、まあ。でも、慣れているわ。オスカー様は昔からああだったのよ。アミーラ様に夢中で、アミーラ様を引き合いに出しては罵倒してきたこともあったわね」
マーヤはため息をついて苦笑した。
オスカーに対して、あまり良い思いは抱いていない。
「やはりそうでしたか。実は私もです。カサブランカ侯爵家のグレン様とは婚約しておりますが、グレン様もアミーラ様に夢中で、私はアミーラ様程才がないと見下されておりました」
「そうだったの……」
「おまけにサイモンもアミーラ様に夢中でして、ゼラニウム伯爵家でもサイモンからアミーラ様と比べられる始末ですわ。アミーラ様もあの様子ですし……」
どうやらエレノアも婚約者や双子の弟だけでなく、アミーラにも思うところがあったようだ。
「グレン様やサイモンの態度、そしてアミーラ様に対して不満を伝えたこともありました。ですが、グレン様とサイモンからはより嫌われる結果になりましたわ。特にサイモンからは、『アミーラ嬢のお陰で生きていられる癖に』と言われました」
エレノアは少し悲しそうに俯いた。
「あらまあ……」
マーヤは思わず俯いているエレノアの背中を優しくさすった。
「ではもしかして、サイモン様のご婚約者も私達と同じ思いを……?」
「いえ、サイモンには幸いまだ婚約者はおりませんので。ですが、いずれサイモンも家を継ぐので他の令嬢と婚約しなければならないのですが、あの様子ですし……。ゼラニウム伯爵家がどうなるのか少し不安です」
エレノアはやや暗い表情だ。生家の行く末を案じている。
(……エレノアさんと私は、婚約者とアミーラ様の態度による被害者。支え合っていきましょう)
マーヤはそんなことを思うのであった。
その後アレクシスやオスカー達は、アミーラを褒め称えている。
(……全員アミーラ様の虜ということね)
マーヤはその様子を遠巻きに眺めていた。
「そうだ、アミーラ。叔父上もまた君と話をしたがっていたよ」
「まあ、マクシミリアン殿下が……!」
アレクシスの言葉に、アミーラの真紅の目が輝いたように見えた。
(マクシミリアン……!)
遠巻きに話を聞いているマーヤは、その名前に聞き覚えがあった。
(マクシミリアン・ブルーローズ。『君ティア』の隠しキャラだわ。今の国王陛下の、歳の離れた弟君。顔立ちはどこかミステリアスな雰囲気で、確か漆黒の髪に菫色の目だったわね)
マクシミリアンは現在二十一歳なのだ。
(先代国王がお城で働くメイドに手を出して生まれたのがマクシミリアン王弟殿下。ゲームでは先代国王から認められず、おまけにお城で働く人達から冷たく当たられて嫌がらせも受けていたから、バッドエンドでは闇落ちしてブルーローズ王国を滅ぼす存在になってしまうのだけれど……話を聞く限りアミーラ様がどうにかして闇落ちを回避したのかしら?)
マーヤはぼんやりとアミーラ達の様子を眺めながらそう考えていた。
「おい、お前!」
ぼんやりとしていたら、不意に声をかけられた。
オスカーである。
相変わらずマーヤに対しては最悪な態度だ。
「オスカー様、何でしょうか?」
マーヤは怪訝な表情になる。
どうせ碌なことではなさそうだと身構えてしまう。
「アミーラ嬢が通るんだ。さっさと道を開けろ!」
オスカーはそう怒鳴り散らした。
周囲は皆驚き、肩をピクリと震わせる者もいた。
「左様でございますか。ですが、怒鳴り散らされる筋合いはありません」
マーヤはオスカーからの怒鳴り声に慣れてしまったので、淡々とした態度だ。
「何だと!? 俺の婚約者の癖に俺に歯向かうな!」
いよいよマーヤはオスカーに殴られそうになる。
思わず目を瞑り、自身庇う体勢になるマーヤ。
「オスカー様、やめてちょうだい。この人はオスカー様の婚約者なのでしょう?」
そこへ、柔らかな声が聞こえた。
アミーラである。
「アミーラ嬢、でもこいつは俺達が通るから邪魔で」
「でも可哀想よ」
オスカーはアミーラに対しては優しい声である。
「貴女、オスカー様の婚約者なのよね?」
「はい……一応そうですが」
アミーラからの問いに、マーヤはそう答えた。
正直な話、早く婚約解消したいところであるが、家同士の話し合いがもう少しかかりそうなのだ。
アミーラに夢中なオスカーは恐らくこのことを知らないだろう。
「オスカー様、根は優しい人なのよ。私に優しくしてくれるし。だから、貴女もきっと話せば分かると思うの。でも、あまりオスカー様が怒ったり悲しむようなことはしないでちょうだい」
「はあ……」
マーヤはアミーラの言葉にポカンとしてしまう。
(この人は……一体何を言っているのかしら……?)
ズレたことを言うアミーラに、若干の苛立ちを抱いてしまうマーヤである。
一方アミーラはマーヤの苛立ちなど知らないかのようにニコニコと微笑んでいた。
◇◇◇◇
(アミーラ様……どう言って良いか分からないけど……ズレているというか無神経というか……)
アミーラ一行が立ち去った後、マーヤはモヤモヤとしていた。
するとその時、マーヤの前に一人の令嬢が現れてカーテシーをする。
恐らく公爵令嬢であるマーヤより爵位が低いのだろう。
一応学園では身分問わず平等だが、社交界デビューするまでの練習期間でもある。
マナーは守った方が良しとされている。
「楽になさってください」
マーヤがそう声をかけると、令嬢はゆっくりと頭を上げた。
緩くウェーブがかった緑の髪に紫の目の令嬢である。どことなく見覚えのある甘めの顔立ちだ。
「ありがとうございます。ゼラニウム伯爵家が長女エレノアでございます」
「ゼラニウム伯爵家……」
マーヤは水色の目を見開いた。
(さっきいた『君ティア』攻略対象サイモンの家の……!)
「はい。お恥ずかしながら、サイモンは私の双子の弟でございます」
エレノアは肩をすくめながら苦笑していた。
「あ……!」
マーヤはそこで再び前世の記憶を思い出した。
(『君ティア』のサイモンは確か、幼少期に目の前で双子の姉を事故で亡くしたのがトラウマになっていたわね)
目の前にいるエレノアは確かに言われてみればサイモンと顔立ちが似ている。
「……もしかして、幼少期に事故に遭いかけたことはございませんか? それで、アミーラ様に助けられたとか」
マーヤは思わずそう口を開いていた。
するとエレノアは紫色の目を見開く。
「どうしてそれを……!?」
「あ、ごめんなさい。ただ、何となく……ね」
マーヤは咄嗟に誤魔化した。
(やっぱりアミーラ様が……)
アミーラは転生者で、攻略対象達のコンプレックスやトラウマを払拭しているだろうとは予想していた。
「改めて、私はウィステリア公爵家が長女マーヤでございます。よろしくお願いしますね、エレノア様」
マーヤは自己紹介がまだだったことを思い出した。
「そのように畏まらなくても構いません。どうぞエレノアとお呼びください」
伯爵令嬢であるエレノアは、公爵令嬢であるマーヤに少し恐縮していた。
「そう。じゃあエレノアさんとお呼びするわ。私のことも、マーヤと呼んでちょうだい」
マーヤはエレノアを怖がらせないよう、穏やかな笑みを見せた。
「では、マーヤ様と呼ばせていただきます」
するとエレノアの緊張は解れたようで、彼女は控えめな笑みを浮かべていた。
「マーヤ様、先程は大変でございましたね」
エレノアは眉を八の字にしている。
先程アミーラ一行の中にいた婚約者であるオスカーに怒鳴られたところを見られていたのだ。
「ええ、まあ。でも、慣れているわ。オスカー様は昔からああだったのよ。アミーラ様に夢中で、アミーラ様を引き合いに出しては罵倒してきたこともあったわね」
マーヤはため息をついて苦笑した。
オスカーに対して、あまり良い思いは抱いていない。
「やはりそうでしたか。実は私もです。カサブランカ侯爵家のグレン様とは婚約しておりますが、グレン様もアミーラ様に夢中で、私はアミーラ様程才がないと見下されておりました」
「そうだったの……」
「おまけにサイモンもアミーラ様に夢中でして、ゼラニウム伯爵家でもサイモンからアミーラ様と比べられる始末ですわ。アミーラ様もあの様子ですし……」
どうやらエレノアも婚約者や双子の弟だけでなく、アミーラにも思うところがあったようだ。
「グレン様やサイモンの態度、そしてアミーラ様に対して不満を伝えたこともありました。ですが、グレン様とサイモンからはより嫌われる結果になりましたわ。特にサイモンからは、『アミーラ嬢のお陰で生きていられる癖に』と言われました」
エレノアは少し悲しそうに俯いた。
「あらまあ……」
マーヤは思わず俯いているエレノアの背中を優しくさすった。
「ではもしかして、サイモン様のご婚約者も私達と同じ思いを……?」
「いえ、サイモンには幸いまだ婚約者はおりませんので。ですが、いずれサイモンも家を継ぐので他の令嬢と婚約しなければならないのですが、あの様子ですし……。ゼラニウム伯爵家がどうなるのか少し不安です」
エレノアはやや暗い表情だ。生家の行く末を案じている。
(……エレノアさんと私は、婚約者とアミーラ様の態度による被害者。支え合っていきましょう)
マーヤはそんなことを思うのであった。
122
あなたにおすすめの小説
私は愛する人と結婚できなくなったのに、あなたが結婚できると思うの?
あんど もあ
ファンタジー
妹の画策で、第一王子との婚約を解消することになったレイア。
理由は姉への嫌がらせだとしても、妹は王子の結婚を妨害したのだ。
レイアは妹への処罰を伝える。
「あなたも婚約解消しなさい」
今さら救いの手とかいらないのですが……
カレイ
恋愛
侯爵令嬢オデットは学園の嫌われ者である。
それもこれも、子爵令嬢シェリーシアに罪をなすりつけられ、公衆の面前で婚約破棄を突きつけられたせい。
オデットは信じてくれる友人のお陰で、揶揄されながらもそれなりに楽しい生活を送っていたが……
「そろそろ許してあげても良いですっ」
「あ、結構です」
伸ばされた手をオデットは払い除ける。
許さなくて良いので金輪際関わってこないで下さいと付け加えて。
※全19話の短編です。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
婚約者の態度が悪いので婚約破棄を申し出たら、えらいことになりました
神村 月子
恋愛
貴族令嬢アリスの婚約者は、毒舌家のラウル。
彼と会うたびに、冷たい言葉を投げつけられるし、自分よりも妹のソフィといるほうが楽しそうな様子を見て、アリスはとうとう心が折れてしまう。
「それならば、自分と妹が婚約者を変わればいいのよ」と思い付いたところから、えらいことになってしまうお話です。
登場人物たちの不可解な言動の裏に何があるのか、謎解き感覚でお付き合いください。
※当作品は、「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
余命3ヶ月と言われたので静かに余生を送ろうと思ったのですが…大好きな殿下に溺愛されました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のセイラは、ずっと孤独の中生きてきた。自分に興味のない父や婚約者で王太子のロイド。
特に王宮での居場所はなく、教育係には嫌味を言われ、王宮使用人たちからは、心無い噂を流される始末。さらに婚約者のロイドの傍には、美しくて人当たりの良い侯爵令嬢のミーアがいた。
ロイドを愛していたセイラは、辛くて苦しくて、胸が張り裂けそうになるのを必死に耐えていたのだ。
毎日息苦しい生活を強いられているせいか、最近ずっと調子が悪い。でもそれはきっと、気のせいだろう、そう思っていたセイラだが、ある日吐血してしまう。
診察の結果、母と同じ不治の病に掛かっており、余命3ヶ月と宣言されてしまったのだ。
もう残りわずかしか生きられないのなら、愛するロイドを解放してあげよう。そして自分は、屋敷でひっそりと最期を迎えよう。そう考えていたセイラ。
一方セイラが余命宣告を受けた事を知ったロイドは…
※両想いなのにすれ違っていた2人が、幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いいたします。
他サイトでも同時投稿中です。
【完結】わたしの欲しい言葉
彩華(あやはな)
恋愛
わたしはいらない子。
双子の妹は聖女。生まれた時から、両親は妹を可愛がった。
はじめての旅行でわたしは置いて行かれた。
わたしは・・・。
数年後、王太子と結婚した聖女たちの前に現れた帝国の使者。彼女は一足の靴を彼らの前にさしだしたー。
*ドロッとしています。
念のためティッシュをご用意ください。
愛のない貴方からの婚約破棄は受け入れますが、その不貞の代償は大きいですよ?
日々埋没。
恋愛
公爵令嬢アズールサは隣国の男爵令嬢による嘘のイジメ被害告発のせいで、婚約者の王太子から婚約破棄を告げられる。
「どうぞご自由に。私なら傲慢な殿下にも王太子妃の地位にも未練はございませんので」
しかし愛のない政略結婚でこれまで冷遇されてきたアズールサは二つ返事で了承し、晴れて邪魔な婚約者を男爵令嬢に押し付けることに成功する。
「――ああそうそう、殿下が入れ込んでいるそちらの彼女って実は〇〇ですよ? まあ独り言ですが」
嘘つき男爵令嬢に騙された王太子は取り返しのつかない最期を迎えることになり……。
※この作品は過去に公開したことのある作品に修正を加えたものです。
またこの作品とは別に、他サイトでも本作を元にしたリメイク作を別のペンネー厶で公開していますがそのことをあらかじめご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる