隠された第四皇女

山田ランチ

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17.近くて、遠い人

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「坊っちゃん、そのお方は?」

 フックス家で出迎えてくれた背筋の伸びた老人は、驚いたようにこちらを見て僅かに目を見開いていた。それくらいに留めて置いてくれたのは、この老人はデキる使用人だからなのだろう。それよりも今は、すぐにでも飛び降りたい衝動に駆られていた。

「お、降ろして下さい! 一人で歩けますから!」
「この場であの子鹿のような歩き方を披露したいなら降ろすが?」

 そう言われればウィノラは赤い顔で俯くしか出来なかった。初めての乗馬の印象は強烈なものだった。ずっと続く上下の動きは思っていたよりもかなり激しく、それでいてイヴは全速力じゃないのだと聞いたから驚いてしまった。

「ウィノラだ。しばらく滞在するが訳あってここにいる事は内密に頼む。ウィノラ、この者は家令のサシャだ。何か困った事があればこの者に言うといい。良いようにしてくれるだろう」
「……坊っちゃん」
「なんだ?」

 若干苛立ったような返事にも怯まず、サシャはまじまじとライナーとウィノラを見た。

「女性にその抱き方は宜しくないかと思いますよ」

 クイッと上げられた眼鏡の先には、肩に担がれているウィノラをしっかりと捉えていた。そう、ウィノラはお姫様のような抱き方ではなく、肩に担がれる大荷物のような格好でライナーにぶら下がっていた。

「だが重い物はこうして肩に担いだ方が……」

 その瞬間、ウィノラは肩の上で固まってしまった。

「いや、今のはそういう意味ではなくてだな」

 さすがのライナーもまずいと思ったのか下から弁解するような声が聞こえてくる。しがみついていたシャツを掴む手に更に力を込めた。

「……もういいですから早く降りられる場所へ連れて行って下さい」
「サシャ、女性に必要な物を用意してくれ」
「かしこまりました」

 ウィノラが通されたのは至って普通の部屋だった。いや、言い直せば普通ではない。公爵家の客間なのだからとにかく広く、そしてどこもかしこも輝いている。置いてある花瓶一つとってもきっと高価な物なのだろう。とにかくどれにも触れないようにし、ちょこんとソファの端に座っていると、扉が叩かれて侍女が一人入ってきた。

「ウィノラ様のお世話をさせて頂きますガティネと申します」

 ガティネはとても綺麗な女性だった。体格は同じくらいだろうが、とにかく整った顔立ちに綺麗な黒髪が目を惹く異国の美女といった所だ。思わずじっと見つめてしまっていると、ガティネは少しだけ身を捩った。

「申し訳ありません。この姿がご不快ならば他の者に変わって貰えるかサシャ様にお伺いして参ります。……ああでも、せっかくサシャ様が私の事を信頼して任せてくれたお役目を出来ないなどとお伝えしてしまったら幻滅されてしまうでしょうか。サシャ様が他の誰でもなく私を選んで下さったというのに! でも選んだと言ってもそういう意味の選んだではなく部下として選んで下さっただけなのですけどね。でもお客様にご不快な思いをさせる事をサシャ様がお喜びになるとは思えないし一体どうしたら……」
「ちょっと待って下さい!」

 一息で一気に話し出すガティネに驚きながら割って入ると、ガティネは不安そうに見つめてきた。

「なんでしょうか?」
「まずあなたを見ていたのは不快だからではなく、綺麗だと思ったからです。珍しい容姿だなとは思いましたが、他意はないので他の誰かと変わらなくても大丈夫です!」
「それは良かったです」

 さっきの勢いはどうしたのか、ガティネはさも興味が失せたように表情を消して頷いた。

「それともう一つ、私に様を付けなくて結構ですよ。どうぞウィノラと呼んで下さい」
「それは出来ません」
「でも私は平民ですから」
「ではお客様に快適にお過ごし頂くのが侍女の努めなので、ウィノラ様のご意思を尊重してウィノラさんと呼ばせて頂きます」

 扉が叩かれるとライナーが入ってきた。ガティネは当たり前のように部屋から出ていく。ウィノラは居心地が悪く、そっとソファから立ち上がろうとしたがすぐにライナーの手で制された。ライナーも少し離れて座ると、家らしく寛いだように深く腰掛けた。

「少しは落ち着いたか?」
「こんなに立派なお部屋をご準備下さりありがとうございます」
「子供部屋だが気に入ったのなら良かった」
「子供部屋? ここがですか?」

 十分広い室内に、内装は言われなくては子供部屋だとは気づかないもので、全体的に紺色で統一されていた。
「もしかして、ライナー様のお子様のお部屋ですか?」

 その瞬間、ライナーは訝しげに眉を潜めた。

「結婚もしていないのに子供部屋などあるものか。普通子供の頃使っていた部屋だと思うんじゃないか?」
「そうですよね。なんだかライナー様はもうずっとライナー様なのかなって思ってしまいまして」
「なんだそれ。俺にも幼少期くらいあるさ」

 砕けた言い方に盗み見たその表情には初めて見る笑顔が浮かんでいた。

――なによそれ、反則よ。

 その笑顔と共に胸が甘く苦しくなりとっさに下を向いたが、ライナーの言葉に一気に現実に引き戻された。

「少しだけ状況を整理させてくれないか」
「お答え出来る事であればもちろんです」
「状況からするに、君はリナ様に監禁されていたのだろうか?」
「残念ながらそうなります。ライナー様はどうしてバルコニーから現れたんですか?」

 するとライナーは気まずそうに、胸元から小さな小瓶を取り出した。

「それはなんです?」
「ミモザの葉か抽出した香油だよ。リナ様がお好きかと思って試作として作らせたんだ」
「失礼ですが、ライナー様と第二側妃様とのご関係は?」
「友人だ」
「友人ですか?」
「そう、友人だ」

 何度目かのやり取りの後、ウィノラはその質問をする事を止めた。

「まずは謝らせてください。私はあなたに嘘をついていました。私は男爵家の娘ではなく、ヒュー娼館の者なんです」

 勢いをつけて頭を下げた。本人の了承を得ているとはいえ、ヘイワード男爵家の名を借り身分を偽っていた。そしてこともあろうか貴族を欺いていた。本来なら捕らえられても仕方のない事に、拳を握り締めて頭上から降ってくるであろう言葉を待った。

「なぜそんな事をしたのか聞いても?」
「三年前のあの日は、ヒュー娼館の高級娼婦に付き添って皇宮を訪問していました。でも一人だけ違う場所に行ってしまってとっさに身分を偽ってしまったのです」
「平民が貴族だと身分を偽るのは重罪だぞ」
「申し訳ありません」

 その瞬間、大きな溜息が聞こえてきた。

「オーティス殿下が後継人なのか?」

 これ以上ライナーに嘘を吐きたくない。でもそうしなければ皆が危険な目に遭ってしまう。拳を握り締めながら、小さく返事をした。

「それじゃあリナ様は君が捕らえられないようにと、監禁した訳だな」
「間違いありません」

――大丈夫よ、真実も混ざっているもの。

 自分にそう言い聞かせた瞬間、胸の奥に感じたちくりとした痛みは見逃す事にした。

「確かにリナ様やオーティス殿下が気を揉むのも理解出来る。娼館が目を付けられているのは本当だ。すでに何人も捕らえられているというし、色々な店が閉店や休業を強いられている。ヒュー娼館のような大きな場所でも時間の問題だろう」
「家族が一人掴まってしまったんです! 第一師団にです」
「それはバラードから聞いているがどうしようもないな」
「ですがクラウゼ伯爵様は陛下に謁見されると仰っておりました」
「あの馬鹿! 姿を見せないと思ったらそんな危険な事をしようとしていたのか。どうせ俺の耳に入らないように騎士団にも口止めをしていたんだろうな」
「騎士団、ですか?」
「私もバラードも元騎士団所属だったんだ。互いに爵位を継ぐ為に退団したが、今でも騎士団とは繋がりがあるんだ」
「だから騎士団の馬をお借りできたんですね。それに馬の扱いもとてもお上手でした」
「騎士団じゃなくてもあれくらいは乗れるさ」
「でもオーティス殿下はいつも馬車で来られていたので、馬に乗っている所は一度も拝見した事がありません」

 するとライナーは微妙な顔をした。

「……オーティス殿下は君を本当に大事にされているんだな」

 なぜか見当違いな答えが返って来て返事に困っていると、ライナーは勢いよく立ち上がった。

「そのうちオーティス殿下が迎えを寄越すだろうからそれまでの辛抱だ」
「家に連絡を入れて頂けませんか? きっと皆心配していると思うんです」
「そうしてやりたいが、君がここにいる以上慎重に動いた方がいいだろう。君が無事だという知らせだけなら出せると思うがそれで良いか?」
「構いません! それで十分です」

 部屋を出ていくライナーの背中を見送りながら、ウィノラはここにきて初めて背もたれにもたれ掛かった。

「坊っちゃんこれを。先程皇宮からの遣いが来て置いて行きました」

 サシャから渡されたのは第三側妃からの手紙。一瞬手の中で潰してなかった事にしてしまいたかったが、封蝋の刻印を面倒そうに一瞥すると勢いよく封筒を破って手紙を取り出した。
 内容は第五皇女との婚約について急かす内容のものだった。もうすぐ第五皇女が成人の儀を迎える。そうすればもうのらりくらりと躱す事は出来ないだろう。

「第三側妃から茶会のお誘いを受けた。おそらく第五皇女様へと引き合わせる気だろう」
「承知致しました。それでは贈り物をご準備致します」
「宜しく頼むぞ。俺は今からバラードの所に行ってくる」

 ライナーは手紙をサシャに突っ返した。




 執務室で書物をしていたルシャードは入って来た息子を一瞥すると、再び視線を机に戻した。
 戦勝を挙げ続け、帝国の領土を広げ、意にそぐわない貴族達を粛清してきたとは思えない程の隠居振りでペンを走らせるルシャードの姿はガリオンが最も嫌う姿だった。ガリオンだけがルシャードの過去を記憶に持っている唯一の皇子だった。今生き残っている皇子、皇女はほとんどが年が離れている為、皆こうした戦争にいかないルシャードしか知らなかった。

「調査部隊から連絡が来たぞ。やはり奴らは魔女を兵器として使うらしい」
「俺は何も聞いていません」
「急ぎの連絡ゆえ、直接私の所に報告が来たのだ」
「ですが調査部隊は本来軍団の……」
「ガリオン! 私は皇帝だぞ」

 ガリオンは大きな掌を握り締めた。おもむろに引き出しが開けられ、机の上にコトリと小石が置かれた。

「これは?」

 小石に見えたそれは、そばで見ると紫と薄紫、そして若干の赤が混ざった不思議な色をしていた。そして色がある以外の場所は透明か、少し白濁していた。

「それがエミル王国反逆の証拠だ」
「まさかこれが魔女の力を操るという魔石でしょうか?」
「魔石か。物は言いようだな」
「この小石にどのような力があるのでしょうか」
「それは魔女が死んだ場所に出来ると言われる結晶だ。魔石、名はしっくりとくるな」
「どうやって手に入れたのです」
「エミル王国に送っている密偵が見つけたのだ。もう一刻の猶予もないようだな」
「エミル王国が進軍してきたらお前が指揮を執れ」
「……宜しいのですか?」
「エミル王国を退いた際にはお前を皇太子に任命しよう」
「ありがたきお言葉にございます。エミル王国の王族は根絶やしにして宜しいですね? もしこれが本当に魔女に力を与えるのだとしたら、今度こそ王室は解体しなくてはなりません」
「好きにしろ。だがもし失敗したら今後二度と帝位争いに加わる事は出来なくなるぞ。それでもいいのか?」
「お言葉ですが、俺以外に皇太子にふさわしい皇子はいないと思いますがなぜそのような事を仰るのですか」

 ガリオンの鋭い視線がルシャードに向く。するとペンの音が止まり、下を向いていた顔がゆっくりと上がった。

「お前こそ妙な事を言うのだな。弟ならば他にもいるだろう? 確かに身分も手柄もお前が一番皇太子に近い事は私も分かっている。それに何も帝位継承権は皇子だけにあるものでもなかろう」

 さっとガリオンの顔から表情が消えた。

「……ライナー・フックスですか」

 絞り出すように溢れた声は酷く冷えていた。

「分かりました。ライナー・フックスよりも俺の方が優れていると証明しますよ」
「期待しているぞ息子よ」
「エミル王国の王妃の処遇はどうされますか?」
「残念だがエミル王国はもう属国ではない」

 ガリオンは少しだけ頬を緩ませた。

「何がおかしい?」
「いえ、申し訳ございません」
「申してみよ」
「それでは恐れながら申し上げますが、我が兄妹達はつくづく短命だなと」
「王族とは常々そういうものなのだ」

 ルシャードは遠い場所を見るようにガリオンを見た。

「少し今度の話をしておこうか。エミル王国との戦争が終了したら、フックス公爵を大公へと昇爵し、エミル王国をフックス大公国とす事にする」

 ガリオンはルシャードを睨み付けた。

「フックス家はそれに見合う手柄を立ててはおりません! それこそライナー・フックスも以前は騎士団に入団していましたが、今ではこれといった役職にも就かず身分に甘んじているだけではありませんか! それでは他の貴族達が納得しないのではありませんか?!」
「誤解するでない。これは相談ではなく決定事項だ。お前も立場に甘んじる事なく己の手で欲しいものを掴み取るのだ。出来る事ならばお前とライナーが共に手を取り、ギルベルト帝国を背負っていってくれると期待しているぞ」
「……それは絶対に叶わない願いですね」

 ガリオンは去り際、窓際に飾られているこの部屋には不釣り合いなミモザの花を一瞥してから部屋を出た。
 皇帝の執務室を出ると剣を抜き、振り被った。目の前にいたのはライナー・フックスの幻。今まで何度切り捨ててきただろう。それでも何度も蘇ってきては行手に立ち塞がる男。扉の前を護衛していた近衛騎士団達は剣を抜いたガリオンに一瞬警戒したが、すぐに納められた剣を見て柄から手を離した。

「騎士団のお前達はライナー・フックスが帝位を継げばいいと持っているのだろうな」
「私どもはそのような事は……」
「冗談だ。皇子が何人もいるってのに傍系の男ごときに奪われてたまるか」
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