13 / 14
#13 熱を上げるユージ
しおりを挟む
気持ちいいかもしれません、というユアの言葉を受け、より一層熱を上げた様子のユージ。
「本当? じゃあ……こっちは?」
ユージの手がユアの耳に優しく触れる。
「んっ……!」
温かい指の感触に肩がすくむユア。
ゆっくりと、指で優しくこするように撫でられていく。
「ふぅっ…………!」
よくわからない感覚に、ますます肩がすくんでいく。顔にも力が入る。
「ふはっ……あはははっ」
ユージが愛おしそうに笑った。
「今、とてもおかしな顔をしていたよ。僕からしたらそういう表情もすっごく可愛いんだけどね」
嬉しそうなユージ。対するユアは口をきゅっと閉じて真っ赤になっている。
(私はすごく恥ずかしいです……!)
ユアの顔が再びなんともいえない顔になっていたのか、ユージは楽しそうに笑うと、彼女の後頭部を手で支えた。
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
唇をついばむような、触れている時間の短いキスが5回連続で行われる。
「ユージ様っ……それはっ○△■……」
残念ながら言葉になっていない。
「ユア……」
ユージの指がユアの顎にそっと触れる。
「少し、口を開けておいてくれるかい?」
「……はい……」
言われるがまま少し開けたが、これが何を意味するのかがわからず頭に?を浮かべるユア。
対するユージはコップを手に取り水を少し飲んだ後、口の中に水を含め、その状態のままユアに顔を近づけていく。
(えっ……? ユージ様……?)
ユアが状況を理解するよりも先に唇が重ねられ、ユアの口の中へと水が流れていく。
「!!!」
ゴクン……ゴクン…………ゴクン…………
ユージは唇を離す際、ユアの下唇を唇で挟んだ。初めて経験する感覚が下唇に伝わり、ユアはますますよくわからない不思議な気分になった。
つーー……
ユアの口からこぼれた水が、首を伝って胸の方へと流れていく。
ちゅるっ
「ひゃっ……!?」
経験したことのない感触に驚くユア。
「っ……」
「あ……」
「……んっ……!」
ユージの舌が、ユアの首から胸へと流れた水を、追いかけるように舐めていく。舌の熱く湿った感触に、ユアの心臓は激しく波打つ。
「あっ……ユージ様……!? ユージ様っ……!!!」
どんどん、ユージの舌が下へ下へと下がっていく。
にゅる……
「!!!!!」
「んっ…………そ……そこはっ…………」
ユージの舌は、ドレスの下に隠れている胸の谷間にまで侵入した。
「本当? じゃあ……こっちは?」
ユージの手がユアの耳に優しく触れる。
「んっ……!」
温かい指の感触に肩がすくむユア。
ゆっくりと、指で優しくこするように撫でられていく。
「ふぅっ…………!」
よくわからない感覚に、ますます肩がすくんでいく。顔にも力が入る。
「ふはっ……あはははっ」
ユージが愛おしそうに笑った。
「今、とてもおかしな顔をしていたよ。僕からしたらそういう表情もすっごく可愛いんだけどね」
嬉しそうなユージ。対するユアは口をきゅっと閉じて真っ赤になっている。
(私はすごく恥ずかしいです……!)
ユアの顔が再びなんともいえない顔になっていたのか、ユージは楽しそうに笑うと、彼女の後頭部を手で支えた。
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
ちゅっ
唇をついばむような、触れている時間の短いキスが5回連続で行われる。
「ユージ様っ……それはっ○△■……」
残念ながら言葉になっていない。
「ユア……」
ユージの指がユアの顎にそっと触れる。
「少し、口を開けておいてくれるかい?」
「……はい……」
言われるがまま少し開けたが、これが何を意味するのかがわからず頭に?を浮かべるユア。
対するユージはコップを手に取り水を少し飲んだ後、口の中に水を含め、その状態のままユアに顔を近づけていく。
(えっ……? ユージ様……?)
ユアが状況を理解するよりも先に唇が重ねられ、ユアの口の中へと水が流れていく。
「!!!」
ゴクン……ゴクン…………ゴクン…………
ユージは唇を離す際、ユアの下唇を唇で挟んだ。初めて経験する感覚が下唇に伝わり、ユアはますますよくわからない不思議な気分になった。
つーー……
ユアの口からこぼれた水が、首を伝って胸の方へと流れていく。
ちゅるっ
「ひゃっ……!?」
経験したことのない感触に驚くユア。
「っ……」
「あ……」
「……んっ……!」
ユージの舌が、ユアの首から胸へと流れた水を、追いかけるように舐めていく。舌の熱く湿った感触に、ユアの心臓は激しく波打つ。
「あっ……ユージ様……!? ユージ様っ……!!!」
どんどん、ユージの舌が下へ下へと下がっていく。
にゅる……
「!!!!!」
「んっ…………そ……そこはっ…………」
ユージの舌は、ドレスの下に隠れている胸の谷間にまで侵入した。
103
あなたにおすすめの小説
今夜で忘れる。
豆狸
恋愛
「……今夜で忘れます」
そう言って、私はジョアキン殿下を見つめました。
黄金の髪に緑色の瞳、鼻筋の通った端正な顔を持つ、我がソアレス王国の第二王子。大陸最大の図書館がそびえる学術都市として名高いソアレスの王都にある大学を卒業するまでは、侯爵令嬢の私の婚約者だった方です。
今はお互いに別の方と婚約しています。
「忘れると誓います。ですから、幼いころからの想いに決着をつけるため、どうか私にジョアキン殿下との一夜をくださいませ」
なろう様でも公開中です。
完結 愛人さん初めまして!では元夫と出て行ってください。
音爽(ネソウ)
恋愛
金に女にだらしない男。終いには手を出す始末。
見た目と口八丁にだまされたマリエラは徐々に心を病んでいく。
だが、それではいけないと奮闘するのだが……
元婚約者が「俺の子を育てろ」と言って来たのでボコろうと思います。
音爽(ネソウ)
恋愛
結婚間近だった彼が使用人の娘と駆け落ちをしてしまった、私は傷心の日々を過ごしたがなんとか前を向くことに。しかし、裏切り行為から3年が経ったある日……
*体調を崩し絶不調につきリハビリ作品です。長い目でお読みいただければ幸いです。
完結 喪失の花嫁 見知らぬ家族に囲まれて
音爽(ネソウ)
恋愛
ある日、目を覚ますと見知らぬ部屋にいて見覚えがない家族がいた。彼らは「貴女は記憶を失った」と言う。
しかし、本人はしっかり己の事を把握していたし本当の家族のことも覚えていた。
一体どういうことかと彼女は震える……
拗れた恋の行方
音爽(ネソウ)
恋愛
どうしてあの人はワザと絡んで意地悪をするの?
理解できない子爵令嬢のナリレットは幼少期から悩んでいた。
大切にしていた亡き祖母の髪飾りを隠され、ボロボロにされて……。
彼女は次第に恨むようになっていく。
隣に住む男爵家の次男グランはナリレットに焦がれていた。
しかし、素直になれないまま今日もナリレットに意地悪をするのだった。
完結 婚約破棄は都合が良すぎる戯言
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子の心が離れたと気づいたのはいつだったか。
婚姻直前にも拘わらず、すっかり冷えた関係。いまでは王太子は堂々と愛人を侍らせていた。
愛人を側妃として置きたいと切望する、だがそれは継承権に抵触する事だと王に叱責され叶わない。
絶望した彼は「いっそのこと市井に下ってしまおうか」と思い悩む……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる