The アフターゲーム 〜色映ゆる恋〜

一 千之助

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 〜破壊〜

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「ぁうっ、ひっ、ぁっ!」

「悦い声で啼くなぁ……」

 ニヤニヤと嗤いつつ、毅は雅裕を突き上げる。
 ぬちゃぬちゃ音をたてて捩じ込む凶器。
 トイレを素直にしなかったお仕置きに薬を呑まされ、中を掻き回される雅裕。
 ぐるぐると大きく唸るお腹の中を、毅の一物がありえないほど深く掻き回している。

「痛っ! はあっ、うぅぅっ、つぅぅっ!」

「痛ぇわなぁ? 腹痛まっ最中を掻き回されてんだもんよ?」 

 ぐずぐず抜き差しつつ、毅はくっくっくっと低くくぐもった声で嗤う。

「おまえ、俺と似てるわぁ。強情で折れないところとか。でもさぁ?」

 毅はガチガチに縛り上げた雅裕を膝に乗せて胡座をかき、尿道用のバイブを片手に取った。

「快楽に弱いとこと我慢きかねぇとこは似てないな? ん? ドギー」

 昏い笑みを浮かべ、毅は歯を見せて嗤い、容赦なく雅裕の尿道にバイブを捩じ込んだ。

「あーーーーーっっ?!」

 悲痛な絶叫が家畜小屋に谺する。



「.....ふっ、ふうぅ.....ぅぅっ」

 家畜小屋の寝床に横たわり、雅裕はカタカタ震えながら喘いでいた。
 毎日行われる調教で疲労困憊。さらには排泄管理され、お尻にも一物にも栓がされている。
 御願いしないと出させてもらえず、素直に浴室で粗相を披露せねば、酷い強制排泄が待っていた。
 小用を見られるのには慣れたが、大きい方は未だに出せない。
 結果、薬をたらふく呑まされ、ガンガン掻き回されたあげく、決壊させられるのだ。

 まるで、本物の家畜のように。

 今もまた、かれこれ三日ほど出せてなく、このままでは再び強制排泄が待っている。
 溜まってガチガチに強張る腹を掴み回され、激痛に身悶えながら醜態をさらすのだ。

 うくっと涙の込み上げる雅裕の前で、ふと扉が開いた。

 そこに現れたのは柏木。ここではブギーマンと呼ばれる男性である。

「わたくしのドギー? 大丈夫ですか?」

 柏木は近くにまできて、雅裕の頭を撫でた。
 その優しい掌に懐かしさを感じて、雅裕はホタホタと涙が零れる。

「毅君、この毛布、薄すぎじゃないですか? わたくしの可愛いドギーを虐めすぎてませんか?」

 心配げな柏木の言葉に、雅裕も、ふと彼の部屋にある檻を思い出していた。
 広い檻には厚くてフカフカな毛布が敷かれ、掛布もあり、全裸で入れられても寒くはない。
 水や御菓子も皿に用意され、両手を後ろ手に拘束されてても食べやすいようにしてあった。

 今思えば、すごく大切に扱われていたのだと気づく雅裕。

 調教も優しく気持ちの悦いことばかりで、たまに酷く扱われることもあったが、その後はことのほか甘く抱き締めてくれた。
 ホタホタと泣きながら、雅裕は撫でてくれる柏木の掌に頭を擦り寄せる。

 .....帰りたい、あの檻に。

 口にギャグを咬まされて言葉には出来ないが。

「だって、そいつ言うこと聞かねぇもんよ。可愛がる気も失せるわ」

「そんな事ばかり言ってっ! ドギー? もう三日も出してないと聞きました。お腹が痛くはないですか?」

 優しく聞いてくる柏木に、雅裕は小さく頷いた。

「やっぱり..... 出しましょうね? お薬は嫌でしょう? わたくしがトイレで出してあげますね? 良いですか?」

 一瞬躊躇したが、柏木の後に立つ毅の冷たい双眸を見て雅裕は全身を粟立てた。
 もし柏木にされないなら、きっとまた彼にメチャクチャにされるのだろう。
 必死に頷き、すがるように柏木を見上げる雅裕を抱き上げ、ブギーマンはトイレに向かう。

 抱き上げられて羞恥にうつ向く雅裕は気づかない。

 その時、柏木と毅が視線を合わせてニヤリとほくそ笑んだ事を。



「ああ、一杯出せましたね。偉いですよ、ドギー♪」

 真っ赤な顔で羞恥にうつ向く雅裕をわしゃわしゃと撫で回し、柏木は少年のお尻を拭いて水を流す。

「これからも、こうしてちゃんとしましょうね? 君の御世話をするのが、わたくしの楽しみなのですから♪ ついでに小用もたしておきましょう。ほら、出して?」

 もう、身も世もないないほどの恥ずかしさを披露したのだ。怖いモノなどない。
 ふぅふぅと息を荒らげ、雅裕は柏木に言われるまま、排泄を管理されていった。

「かーわいかったですぅぅぅ! 真っ赤な顔で、必死に力を入れてて。あー、もー、わたくしのワンコ可愛すぎるーーーーっっ!!」

「そりゃ、良かったな。じゃ、トイレトレーニングも終わったし、連れて帰るか?」

 散々酷い目に合わせてから優しく可愛がる。人の心を挫き、錯覚させる初歩の人心掌握術だ。

 まんまとそれに嵌まり、雅裕は柏木を慕い始めた。

 だいたい、どんなに厚遇しようとも、人間を犬扱いして奴隷化させる行為が優しい訳はない。
 ユートピアでの扱いが凄絶だったせいで、洗脳された雅裕の常識は壊れてしまう。柏木の犬になりたいと心から思う奴隷に。
 雅裕の価値観は、毅によって完全に粉微塵にされた。
 人間の尊厳を踏みにじり弄ぶ場所。それがユートピアである。

 悶絶してジタジタ暴れるブギーマンが微笑ましい。よほど彼を可愛がっているとみえる。

「そうですね。また何か困ったら御願いしますね」

「そりゃ、かまわないが。ブギーマンにだってやれんだろうに。何でわざわざ俺に?」

 一瞬、ブギーマンの眼に据えた光が浮かんだが、瞬きにも満たぬソレを毅が気づくことはなかった。
 にまっと笑ったブギーマンは、いけしゃあしゃあと宣う。

「だって、酷いことしたら嫌われるじゃないですかぁ? わたくし、可愛いワンコに愛されたいのですっ♪」

 で、躾の嫌な役は俺に押し付けるってか? 孫溺愛のジジババか、おめーは。

 じっとりと眼を据わらせる毅に、ブギーマンは思い付いたかのような顔で振り返った。

「今回のお代はいかほどでしょう?」

「ああ? あんたと俺の仲だし、いらねーよ。丁度、夏休みで暇してたしな」

「そうですか。では..........」

 ブギーマンは柔らかく笑うと、さりげない仕種で毅の両手を背中に絡め取り、片手で拘束すると少年の髪を掴んで口づけた。
 開幕、舌を深く絡めるディープキス。呆然と見開く毅の眼を見つめ、ブギーマンはちゅむちゅむと彼の舌を吸い上げた。

「ぅ.....っ? .....ふっ、ん.....」

 ブギーマンに口内を蹂躙され、毅は呻き声すら呑み込まれる。
 百戦錬磨の色事師の口づけは凶器だ。するのは得意な毅だが、されるのには慣れていない。
 あっという間に蕩けさせられ、まるで一物を撫でられるかのように唇が熱く火照る。
 それを見越して、ブギーマンはチロチロと毅の歯茎裏を舐め出した。

「ふっ? ぅ.....っ?! ぅぅうううっ!!」

 あまり知られてはいないが、実のところ歯茎裏や上顎は敏感な性感帯なのだ。
 自分自身ですら滅多に意識しないソコは、触れることも触れられる事もあまりない。
 フェラチオで女性が愉悦を感じ、幸福感を得る理由もコレだ。
 毅自身知らぬ敏感な部分を執拗に舐め回され、彼の足が震え始める。
 絶妙な力加減とテクニックで毅を翻弄し、徹底的に悦い処を抉じ開けたブギーマンの舌先は、容赦なく毅を絶頂に叩きつけた。

「ーーーーーーっっ!!」

 声も上げられずに、己の腕の中で果てる愛しい少年。
 その震える身体を支えつつ、素知らぬ振りでブギーマンは毅の唇を貪り続けた。

「おま.....っ! あっ! ちょっとぉぉっ!!」

 キスでイカされ、くたりと力の入らない毅を裏返し、ブギーマンはガッチリ片手で抱き締めると彼の前をくつろげる。

「お礼ですよ? 気持ち悦いこと好きでしょう? 君♪」

 果てて濡れそぼったソレを引き出し、ブギーマンの巧みな指が毅の一物に絡みつく。
 途端、エレクトしてギンギンにおっ勃つ毅の一物。
 超一流色事師の指に操られ、じわじわと昂る蕩けた身体。

「いらねーってっ! あっ! .....くうっ!! あっ、あっ! やめ.....っ!!」

 必死に抗う細い肢体。

 ブギーマンは然も愉しそうに舌舐めずりして弄び、結局、毅は彼の指の中で三回もイカされるはめになった。
 若いとはいえ、さすがユートピア随一の調教師。大した絶倫様である。



「若いですねーーっ♪ では、またっ♪」

 ぐったりとソファーにもたれかかる毅に朗らかな挨拶をし、ブギーマンは雅裕を連れて部屋を後にする。
 家畜小屋から連れ出された雅裕は、ソファーに頽れる毅の姿に眼を見張った。

 真っ赤に染まった顔。潤んで涙目な瞳。蕩けて忙しない息づかい。
 そのどれもが情欲を暴かれた後の印である。自身の身体で覚えさせられたモノだ。一目でわかる。

 彼と柏木さんは、そういう関係なのか?

 上機嫌で雅裕の鎖を引く柏木に、彼は尋ねる勇気が無かった。
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