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炭鉱の街アスタリア
異形の接近
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瘴気を押し上げるように、穴の奥から黒い塊が姿を現した。
最初に見えたのは触腕のようなものだった。
しなるように動くそれは、骨も筋も感じさせない。
粘膜のような光沢を帯びながら、まるで探るように地面を撫でた。
触れられた岩が音もなく腐食し、脆く崩れ落ちる。
思わず喉の奥が鳴る。
このような異形を目にするのは初めてだ。
「あれ……普通じゃないね」
クリストフが肩越しに低く言った。
手にしているのは汎用性のあるショートソード。
魔法がほぼ使えない彼にとって、この状況における唯一の武器だ。
異形の全貌が穴から這い出すにつれて、瘴気が一段と濃くなる。
視界がゆらぐように揺れて、耳鳴りがひどくなってきた。
目の前に現れたそれは、人の数倍はあろうかという巨大な塊だった。
獣のような背骨が湾曲し、皮膚の代わりに無数の目が蠢いている。
腕のようなものは四本あるが、それらは節を持たず、動く度に形を変えていた。
魔鉱体――否、これはもうその域を越えている。
この存在に呼び名など意味はない。
異界の意思がこちら側の物理法則に適応しようとする過程で生まれた「何か」。
理性も欲もない。ただ、侵蝕することだけを目的にしている。
「来ます!」
俺が叫んだ瞬間、一本の腕が地を這って伸び、真っ直ぐリリアへと向かってきた。
思うよりも先に身体が動いていた。
剣を逆手に握りこんで、リリアの前に飛び出した。
「……ま、間に合った」
思わず安堵の息が漏れる。
金属と肉のようなものがぶつかる手応えと、甲高い悲鳴のような音。
手にした剣の刃が未知なる存在の腕を裂いた。
しかしすぐに切れた端から泡のような肉片が生じて、新たな部位を再構築しようとする。
「リリア、下がって!」
「は、はい……」
リリアがよろめきながら後退する。
連戦が続いたことで消耗しているようだ。
その間にも異形はさらに地上へと這い上がってくる。
背中の棘が天井を抉り、落石が辺りに降り注ぐ。
「マルクくん! 横から来る!」
クリストフの警告とともに、もう一本の腕が地面を割って突き出た。
足元が崩れ落ちて、俺の体が宙に浮いた。
転倒する瞬間、かろうじて背後に転がる。
空中を裂く異形の腕が肩の辺りをえぐった。
その部分の服は破れて、接した部分に血がにじんでいた。
幸いなことに傷は浅く、痛みはほとんどなかった。
相手の動きが読めない以上、まともに戦うのは得策ではない。
起き上がろうとする俺の前で、クリストフがショートソードを振るった。
振り抜かれた刃が、異形の腕の付け根を捉える。
骨も筋も無視してめりこんだその一撃は、瞬間的に瘴気を吹き飛ばすほどの切れ味だった。
「効いてる……のか?」
だが、腕は崩れず、むしろ裂け目から内側の何かが顔を出した。
無数の目がこちらを睨みつける。
いや、睨むというより、すべてを飲みこもうとするような視線だった。
「マルクくん、もう目を潰すしかない!」
クリストフの言葉に俺はうなずく。
異形の本体は、まだ門の内側に半分埋まっている。
その背から伸びる幾本もの棘には、いずれも小さな瘴気の渦が宿っていた。
中心に他よりも大きく蠢く目が一つ。
――おそらく、あれが核だ。
「リリア! 奴の注意を引けるものはある?」
「使えるものはほとんどないけど……」
リリアは額に汗を滲ませながら小さく息を吐いた。
クリストフの呼びかけに応じて、小さな鈴のようなものを取り出した。
「この音で注意を引けるかもしれません」
リリアが鈴を振ると甲高い音が坑道全体に響いた。
金属音と共鳴するように、異形の目が一斉にリリアの方を向く。
俺はその隙を見逃さなかった。
「よし、今だ!」
地面を蹴って跳躍する。
破損しかけた結界を飛び越え、異形の背に飛びついた。
棘の一つが伸びてくるのが見えたが、剣で跳ねのけて腕を奥に突っこんだ。
この機を活かすために、落ちるわけにはいかなかった。
胴のあたりまでよじ登り、膨れた目に刃を突き立てる。
その瞬間、悲鳴のような異音が響き渡った。
剣が焼けつくように振動し、視界が真白に染まる。
霧に包まれたような視界の端で何かが剥がれ落ちた。
それと重なるようにして、異形の動きが一瞬止まる。
「クリストフさん、今です!」
下で待ち構えていたクリストフが全体重を乗せて飛びついた。
俺と彼の刺した刃が根元に叩きこむようになり、骨のような部分を砕いていく。
爆ぜるような音とともに瘴気が一気に弾け飛ぶ。
辺りに衝撃が広がり、坑道全体が揺れた。
異形の体が崩れていくのと同時に、異界とこちらの世界を繋いでいた穴が閉じていくのが見えた。
光の帯が再び収束し、広がった裂け目を縫うように戻っていく。
「やった、のか……」
俺はその場に膝をついた。
吐く息は乱れており、状況を把握するのがやっとの状態だった。
クリストフも同じように膝をつき、額の汗をぬぐっている。
そこへリリアが走ってきた。
表情には疲労の色がにじんでいるが、無事だったようだ。
「……門は閉じたのでしょうか?」
俺は小さくうなずいた。
このようなことは初めてで確信が持てなかった。
「もしかしたら、完全ではないかも。この先も異形のような存在が来ないようにしないといけないですね」
瘴気の渦はわずかに残っていた。
だが、それはもう向こうから押し出されてくるものではなく、閉ざされた扉の隙間にこびりつくような残滓に過ぎなかった。
俺たちの手で再び門を開かせないための処置が必要だ。
「……リリアさん。この門を補修できます?」
リリアは眉を寄せたまま、ぐるりと辺りを見回した。
「完全には無理だと思います。それでも、破損した箇所を絞れば、当分は抑えられるはずです」
「ひとまず十分ですね。それで時間を稼ぎましょう」
俺たちは、静まり返った坑道に立ち尽くしていた。
ここまでの疲れもあり、三人とも口数が少なくなっている。
異界の門が閉じかけたとはいえ、完全ではない。
だが、俺たち三人で止めきったのだ。
汗と血と瘴気にまみれた戦いを越えて、確かにその実感が残っていた。
次に備えるためにも、今は退くべき時だ。
「クリストフさん、撤収しましょう。リリアさんが門を直す間に封印用の石材を集めるので。何か使えそうなものはありますか?」
「ええと……運べそうなのがいくつか残ってる。あとは僕がやるよ」
坑道内の崩落が原因でこの辺りの封印にほころびが生じたのだろう。
リリアが膝をつきながら、手作業で門の修復を進めている。
今度は少しでも長く、ここが平穏を保てるようにと願いをこめるように。
俺は剣を地面に突き刺し、わずかに残る瘴気の渦を見つめた。
――いつかまた、異界の存在は現れるだろう。
あの門の奥に何があるのか、まだ見えていない。
だが、確実に何かがこちらを見ている気がした。
俺は静かに目を閉じて、その気配から注意を逸らした。
最初に見えたのは触腕のようなものだった。
しなるように動くそれは、骨も筋も感じさせない。
粘膜のような光沢を帯びながら、まるで探るように地面を撫でた。
触れられた岩が音もなく腐食し、脆く崩れ落ちる。
思わず喉の奥が鳴る。
このような異形を目にするのは初めてだ。
「あれ……普通じゃないね」
クリストフが肩越しに低く言った。
手にしているのは汎用性のあるショートソード。
魔法がほぼ使えない彼にとって、この状況における唯一の武器だ。
異形の全貌が穴から這い出すにつれて、瘴気が一段と濃くなる。
視界がゆらぐように揺れて、耳鳴りがひどくなってきた。
目の前に現れたそれは、人の数倍はあろうかという巨大な塊だった。
獣のような背骨が湾曲し、皮膚の代わりに無数の目が蠢いている。
腕のようなものは四本あるが、それらは節を持たず、動く度に形を変えていた。
魔鉱体――否、これはもうその域を越えている。
この存在に呼び名など意味はない。
異界の意思がこちら側の物理法則に適応しようとする過程で生まれた「何か」。
理性も欲もない。ただ、侵蝕することだけを目的にしている。
「来ます!」
俺が叫んだ瞬間、一本の腕が地を這って伸び、真っ直ぐリリアへと向かってきた。
思うよりも先に身体が動いていた。
剣を逆手に握りこんで、リリアの前に飛び出した。
「……ま、間に合った」
思わず安堵の息が漏れる。
金属と肉のようなものがぶつかる手応えと、甲高い悲鳴のような音。
手にした剣の刃が未知なる存在の腕を裂いた。
しかしすぐに切れた端から泡のような肉片が生じて、新たな部位を再構築しようとする。
「リリア、下がって!」
「は、はい……」
リリアがよろめきながら後退する。
連戦が続いたことで消耗しているようだ。
その間にも異形はさらに地上へと這い上がってくる。
背中の棘が天井を抉り、落石が辺りに降り注ぐ。
「マルクくん! 横から来る!」
クリストフの警告とともに、もう一本の腕が地面を割って突き出た。
足元が崩れ落ちて、俺の体が宙に浮いた。
転倒する瞬間、かろうじて背後に転がる。
空中を裂く異形の腕が肩の辺りをえぐった。
その部分の服は破れて、接した部分に血がにじんでいた。
幸いなことに傷は浅く、痛みはほとんどなかった。
相手の動きが読めない以上、まともに戦うのは得策ではない。
起き上がろうとする俺の前で、クリストフがショートソードを振るった。
振り抜かれた刃が、異形の腕の付け根を捉える。
骨も筋も無視してめりこんだその一撃は、瞬間的に瘴気を吹き飛ばすほどの切れ味だった。
「効いてる……のか?」
だが、腕は崩れず、むしろ裂け目から内側の何かが顔を出した。
無数の目がこちらを睨みつける。
いや、睨むというより、すべてを飲みこもうとするような視線だった。
「マルクくん、もう目を潰すしかない!」
クリストフの言葉に俺はうなずく。
異形の本体は、まだ門の内側に半分埋まっている。
その背から伸びる幾本もの棘には、いずれも小さな瘴気の渦が宿っていた。
中心に他よりも大きく蠢く目が一つ。
――おそらく、あれが核だ。
「リリア! 奴の注意を引けるものはある?」
「使えるものはほとんどないけど……」
リリアは額に汗を滲ませながら小さく息を吐いた。
クリストフの呼びかけに応じて、小さな鈴のようなものを取り出した。
「この音で注意を引けるかもしれません」
リリアが鈴を振ると甲高い音が坑道全体に響いた。
金属音と共鳴するように、異形の目が一斉にリリアの方を向く。
俺はその隙を見逃さなかった。
「よし、今だ!」
地面を蹴って跳躍する。
破損しかけた結界を飛び越え、異形の背に飛びついた。
棘の一つが伸びてくるのが見えたが、剣で跳ねのけて腕を奥に突っこんだ。
この機を活かすために、落ちるわけにはいかなかった。
胴のあたりまでよじ登り、膨れた目に刃を突き立てる。
その瞬間、悲鳴のような異音が響き渡った。
剣が焼けつくように振動し、視界が真白に染まる。
霧に包まれたような視界の端で何かが剥がれ落ちた。
それと重なるようにして、異形の動きが一瞬止まる。
「クリストフさん、今です!」
下で待ち構えていたクリストフが全体重を乗せて飛びついた。
俺と彼の刺した刃が根元に叩きこむようになり、骨のような部分を砕いていく。
爆ぜるような音とともに瘴気が一気に弾け飛ぶ。
辺りに衝撃が広がり、坑道全体が揺れた。
異形の体が崩れていくのと同時に、異界とこちらの世界を繋いでいた穴が閉じていくのが見えた。
光の帯が再び収束し、広がった裂け目を縫うように戻っていく。
「やった、のか……」
俺はその場に膝をついた。
吐く息は乱れており、状況を把握するのがやっとの状態だった。
クリストフも同じように膝をつき、額の汗をぬぐっている。
そこへリリアが走ってきた。
表情には疲労の色がにじんでいるが、無事だったようだ。
「……門は閉じたのでしょうか?」
俺は小さくうなずいた。
このようなことは初めてで確信が持てなかった。
「もしかしたら、完全ではないかも。この先も異形のような存在が来ないようにしないといけないですね」
瘴気の渦はわずかに残っていた。
だが、それはもう向こうから押し出されてくるものではなく、閉ざされた扉の隙間にこびりつくような残滓に過ぎなかった。
俺たちの手で再び門を開かせないための処置が必要だ。
「……リリアさん。この門を補修できます?」
リリアは眉を寄せたまま、ぐるりと辺りを見回した。
「完全には無理だと思います。それでも、破損した箇所を絞れば、当分は抑えられるはずです」
「ひとまず十分ですね。それで時間を稼ぎましょう」
俺たちは、静まり返った坑道に立ち尽くしていた。
ここまでの疲れもあり、三人とも口数が少なくなっている。
異界の門が閉じかけたとはいえ、完全ではない。
だが、俺たち三人で止めきったのだ。
汗と血と瘴気にまみれた戦いを越えて、確かにその実感が残っていた。
次に備えるためにも、今は退くべき時だ。
「クリストフさん、撤収しましょう。リリアさんが門を直す間に封印用の石材を集めるので。何か使えそうなものはありますか?」
「ええと……運べそうなのがいくつか残ってる。あとは僕がやるよ」
坑道内の崩落が原因でこの辺りの封印にほころびが生じたのだろう。
リリアが膝をつきながら、手作業で門の修復を進めている。
今度は少しでも長く、ここが平穏を保てるようにと願いをこめるように。
俺は剣を地面に突き刺し、わずかに残る瘴気の渦を見つめた。
――いつかまた、異界の存在は現れるだろう。
あの門の奥に何があるのか、まだ見えていない。
だが、確実に何かがこちらを見ている気がした。
俺は静かに目を閉じて、その気配から注意を逸らした。
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