48 / 184
サーリーク王国のアルファたる者
4
しおりを挟む
次兄の言葉を受けてユリウスは、遅ればせながらこの部屋にエミールも居たことに気づいた。
目がリヒトに釘付けになっていて、室内に誰が居るのか確認することすら忘れていた。
クラウスの私室には、リヒトとエミール、それからエミール付きの近侍と、リヒト付きのテオバルドの姿があった。
ユリウスがエミールに礼を言おうとしたとき、エミールはちょうどクラウスに駆け寄ったところであった。
クラウスは飛びついてきたつがいをしっかりと両腕で受け止めて、熱い抱擁を交わし始める。
ユリウスはそれを邪魔しないようエミールへ一礼だけをして、兄のラブシーンから目を逸らし、どうやら夢でも幻でもない本物のリヒトへと両手を広げた。
「リヒト。来てくれたんだ」
「ユーリ様」
おずおずとリヒトが指先を伸ばしてくる。
それをこちらから握りに行って、華奢な肩を抱き寄せた。
甘いリヒトの香りが、鼻先にふわりと立ち上った。
そうか、とユリウスは先ほどのクラウスの指摘を思い出す。
強い抑制剤を飲んでいるんだな、と兄が言ったのは、ユリウスがリヒトの香りに気づかなかったからか。ドア一枚隔てたぐらいでおのれのオメガの匂いに気づかないなんて、アルファとしては失格だ。
現にクラウスは扉を開ける前からエミールが中に居ると確信していた。
リヒトの手が、ユリウスの服の胸元をぎゅっと握り締めてくる。そのこぶしに、ユリウスは自分のてのひらを重ねた。
「リヒト」
名を呼ぶと、金色の瞳がユリウスの顔を映して瞬いた。
その目に不安の色を見つけて、ユリウスは彼の白い頬を撫でた。
いくらエミールに誘われたからといっても、慣れない外出はリヒトの神経をすり減らしたことだろう。
それでも頑張って王城まで来てくれたリヒトに、いとしさが募った。
「リヒト。来てくれて嬉しいよ。きみに会いたかった」
今朝別れたばかりなのに、これからしばらく顔が見れないかと思うとものすごくさびしくなって、胸が締め付けられる。
任務をべつの誰かに任せて、ずっとリヒトの傍に居たい。
そんな衝動が体の中で暴れ回っている。
しかしこの任務は、誰にも任せられない。
必ず自分が、他の誰でもなくユリウス自身が行わなければならない。
サーリーク王国のアルファたる者、おのれのオメガをおのれの手でまもることが、生きる理由そのものなのだから。
「リヒト。エミール殿から、話は聞いてる?」
「……はい」
「僕は仕事で、これから数日家に帰ることができなくなった」
「はい」
「僕が戻るまでリヒトは、ご飯をしっかり食べて、夜はしっかり眠って、元気に過ごすんだよ」
「…………」
リヒトの唇が震えた。
かわいそうに、彼の顔は蒼白だった。
リヒトの不安が、触れ合っている場所から流れ込んでくるかのようだ。
リヒトを拾ってから十二年。一日も顔を見なかった日などない。
「ゆぅり様」
昔のように、すこし覚束ない口調でリヒトがユリウスを呼んだ。
「遠くに、行かれるのですか?」
頼りない声で問われ、ユリウスは咄嗟にどこにも行かないよと答えそうになった。
それをなんとか飲み込み、
「少し遠いかな」
と曖昧に答える。
本当のことは言えない。デァモントの名は、リヒトには聞かせたくない。
「危ないですか?」
重ねて問われた。
よく見えない目を凝らしてユリウスを見つめてくる、リヒトの大きな瞳。それが可愛くてかわいそうで、ユリウスは持てる限りのやさしさを込めて、いとしい名を口にした。
「リヒト、リヒト。大丈夫。なにも危険などないよ」
「……本当ですか?」
「うん。ちゃんと元気に帰ってくる。約束するよ」
「いつ……。いいえ。僕、待ってます」
リヒトが無理やりに頬をゆるめて、笑顔を作った。
ユリウスには、彼が言わなかった言葉の続きが聞こえた気がした。
いつ戻ってきますか。
いつ帰ってきますか。
リヒトはそれが、聞きたかったのだろう。
今回の遠征が、いつ終わるのか、ユリウスにもわからない。だから答えられない。たとえば十日後と告げたとして、そのときまでに戻ってこられなければ、この子をさらにさびしくさせてしまうだろうことがわかっているから、適当な約束はできなかった。
ユリウスはリヒトをかき抱いた。後頭部に潜り込ませた手の小指が、彼の装着している首輪に触れる。
その下にある、やわらかなうなじ。
そこからオメガの匂いが漏れている。
抑制剤は、昨夜飲んだのが最後だ。今朝は口にしていない。
だからだろうか。もう効果が薄れてしまったのか。
それとも、しばらく会えないかもしれないというこの状況で、アルファの本能が頭をもたげたのか。
いますぐつがいにしてしまいたい、という欲求が、抗いがたいほど強烈にユリウスの体の中心から噴出しそうになっていた。
まずい、ヤバい、これはダメだ。
理性はまだ仕事をしてくれている。
頑張れ、僕の理性!
ユリウスはおのれを鼓舞して、離れがたいと訴える体を無理やりに動かした。
リヒトの両肩に手を置いて、そっと、距離をとる。
リヒトがこちらを見上げていた。それに微笑みを返して、銀糸の髪を撫でる。
抱きしめたい。力いっぱい抱きしめて、うなじを噛んでしまいたい。
リヒトの可愛い顔を見ていたら我慢できる自信がなくなって、ユリウスはさりげなく視線を横に流した。
そうしたら、思いきり抱擁し合いながらキスを交わしている次兄ふうふが目に入った。
クソっ。僕の気も知らずに! 羨ましいじゃないかっ!
こころの中でクラウスとエミールを罵って、ユリウスは大きく息をついた。
空気を吸い込むとリヒトの匂いが鼻腔にこびりついて我慢ができなくなるので、吸うのは控えめに。そして、煩悩と一緒に腹の奥の熱を勢いよく吐き出す。
それを二回繰り返して、ユリウスはリヒトの手を握った。
「リヒト。出発までこうしていよう。僕はいまから着替えたり準備をしたりしないといけないけど、それ以外はずっときみと手を繋いでたい」
ユリウスの要望に、リヒトがこくりと頷くことで同意してくれた。
ユリウスは自分より二回りは小さなオメガの手に指を絡めて、しっかりと握りしめた。
目がリヒトに釘付けになっていて、室内に誰が居るのか確認することすら忘れていた。
クラウスの私室には、リヒトとエミール、それからエミール付きの近侍と、リヒト付きのテオバルドの姿があった。
ユリウスがエミールに礼を言おうとしたとき、エミールはちょうどクラウスに駆け寄ったところであった。
クラウスは飛びついてきたつがいをしっかりと両腕で受け止めて、熱い抱擁を交わし始める。
ユリウスはそれを邪魔しないようエミールへ一礼だけをして、兄のラブシーンから目を逸らし、どうやら夢でも幻でもない本物のリヒトへと両手を広げた。
「リヒト。来てくれたんだ」
「ユーリ様」
おずおずとリヒトが指先を伸ばしてくる。
それをこちらから握りに行って、華奢な肩を抱き寄せた。
甘いリヒトの香りが、鼻先にふわりと立ち上った。
そうか、とユリウスは先ほどのクラウスの指摘を思い出す。
強い抑制剤を飲んでいるんだな、と兄が言ったのは、ユリウスがリヒトの香りに気づかなかったからか。ドア一枚隔てたぐらいでおのれのオメガの匂いに気づかないなんて、アルファとしては失格だ。
現にクラウスは扉を開ける前からエミールが中に居ると確信していた。
リヒトの手が、ユリウスの服の胸元をぎゅっと握り締めてくる。そのこぶしに、ユリウスは自分のてのひらを重ねた。
「リヒト」
名を呼ぶと、金色の瞳がユリウスの顔を映して瞬いた。
その目に不安の色を見つけて、ユリウスは彼の白い頬を撫でた。
いくらエミールに誘われたからといっても、慣れない外出はリヒトの神経をすり減らしたことだろう。
それでも頑張って王城まで来てくれたリヒトに、いとしさが募った。
「リヒト。来てくれて嬉しいよ。きみに会いたかった」
今朝別れたばかりなのに、これからしばらく顔が見れないかと思うとものすごくさびしくなって、胸が締め付けられる。
任務をべつの誰かに任せて、ずっとリヒトの傍に居たい。
そんな衝動が体の中で暴れ回っている。
しかしこの任務は、誰にも任せられない。
必ず自分が、他の誰でもなくユリウス自身が行わなければならない。
サーリーク王国のアルファたる者、おのれのオメガをおのれの手でまもることが、生きる理由そのものなのだから。
「リヒト。エミール殿から、話は聞いてる?」
「……はい」
「僕は仕事で、これから数日家に帰ることができなくなった」
「はい」
「僕が戻るまでリヒトは、ご飯をしっかり食べて、夜はしっかり眠って、元気に過ごすんだよ」
「…………」
リヒトの唇が震えた。
かわいそうに、彼の顔は蒼白だった。
リヒトの不安が、触れ合っている場所から流れ込んでくるかのようだ。
リヒトを拾ってから十二年。一日も顔を見なかった日などない。
「ゆぅり様」
昔のように、すこし覚束ない口調でリヒトがユリウスを呼んだ。
「遠くに、行かれるのですか?」
頼りない声で問われ、ユリウスは咄嗟にどこにも行かないよと答えそうになった。
それをなんとか飲み込み、
「少し遠いかな」
と曖昧に答える。
本当のことは言えない。デァモントの名は、リヒトには聞かせたくない。
「危ないですか?」
重ねて問われた。
よく見えない目を凝らしてユリウスを見つめてくる、リヒトの大きな瞳。それが可愛くてかわいそうで、ユリウスは持てる限りのやさしさを込めて、いとしい名を口にした。
「リヒト、リヒト。大丈夫。なにも危険などないよ」
「……本当ですか?」
「うん。ちゃんと元気に帰ってくる。約束するよ」
「いつ……。いいえ。僕、待ってます」
リヒトが無理やりに頬をゆるめて、笑顔を作った。
ユリウスには、彼が言わなかった言葉の続きが聞こえた気がした。
いつ戻ってきますか。
いつ帰ってきますか。
リヒトはそれが、聞きたかったのだろう。
今回の遠征が、いつ終わるのか、ユリウスにもわからない。だから答えられない。たとえば十日後と告げたとして、そのときまでに戻ってこられなければ、この子をさらにさびしくさせてしまうだろうことがわかっているから、適当な約束はできなかった。
ユリウスはリヒトをかき抱いた。後頭部に潜り込ませた手の小指が、彼の装着している首輪に触れる。
その下にある、やわらかなうなじ。
そこからオメガの匂いが漏れている。
抑制剤は、昨夜飲んだのが最後だ。今朝は口にしていない。
だからだろうか。もう効果が薄れてしまったのか。
それとも、しばらく会えないかもしれないというこの状況で、アルファの本能が頭をもたげたのか。
いますぐつがいにしてしまいたい、という欲求が、抗いがたいほど強烈にユリウスの体の中心から噴出しそうになっていた。
まずい、ヤバい、これはダメだ。
理性はまだ仕事をしてくれている。
頑張れ、僕の理性!
ユリウスはおのれを鼓舞して、離れがたいと訴える体を無理やりに動かした。
リヒトの両肩に手を置いて、そっと、距離をとる。
リヒトがこちらを見上げていた。それに微笑みを返して、銀糸の髪を撫でる。
抱きしめたい。力いっぱい抱きしめて、うなじを噛んでしまいたい。
リヒトの可愛い顔を見ていたら我慢できる自信がなくなって、ユリウスはさりげなく視線を横に流した。
そうしたら、思いきり抱擁し合いながらキスを交わしている次兄ふうふが目に入った。
クソっ。僕の気も知らずに! 羨ましいじゃないかっ!
こころの中でクラウスとエミールを罵って、ユリウスは大きく息をついた。
空気を吸い込むとリヒトの匂いが鼻腔にこびりついて我慢ができなくなるので、吸うのは控えめに。そして、煩悩と一緒に腹の奥の熱を勢いよく吐き出す。
それを二回繰り返して、ユリウスはリヒトの手を握った。
「リヒト。出発までこうしていよう。僕はいまから着替えたり準備をしたりしないといけないけど、それ以外はずっときみと手を繋いでたい」
ユリウスの要望に、リヒトがこくりと頷くことで同意してくれた。
ユリウスは自分より二回りは小さなオメガの手に指を絡めて、しっかりと握りしめた。
213
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました
水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。
新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。
それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。
「お前は俺の運命の番だ」
彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。
不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
隠れオメガの整備士は自由になりたい。なのに暴走する最強騎士を身体を張って止めたら、運命の番だとバレて過保護な専属契約を結ばされました
水凪しおん
BL
※オメガバース設定。激しい戦闘描写や、執着攻めによるマーキング描写、軽度の性的な接触の描写がありますので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
汚染された惑星を浄化する生体兵器『機装(ギア)』。
その搭乗者は優れた能力を持つ『アルファ』に限られ、彼らの精神を安定させる鎮静剤として『オメガ』が存在する世界。
整備士のエリアンは、オメガであることを隠し、ベータと偽って軍の最前線で働いていた。
オメガは道具のように扱われるこの社会で、自由を守るための必死の嘘だった。
だがある日、軍最強のエリートパイロット・クレイドの機装が暴走する事故に遭遇する。
死を覚悟して止めに入ったエリアンだったが、暴走する機体はなぜか彼にだけ反応し、沈静化した。
それは、隠していたオメガのフェロモンが、クレイドと強烈な『共鳴』を起こした瞬間だった。
「見つけた。俺の対になる存在を」
正体がバレたと戦慄するエリアンに対し、冷徹なはずのクレイドが向けたのは、処罰ではなく執着に満ちた熱い視線で……?
孤独なエリート騎士×身分を隠した健気な整備士。
星の命運と本能が交錯する、近未来SFオメガバース!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる