77 / 184
テオバルドの奮闘
4
しおりを挟む
耳の遠いリヒトの尾行は簡単だ。
足音を忍ばせる必要もないし、大声でなければ会話をしても聞こえない。
意識がこちらに向いていないとき、彼の耳はほとんど仕事をしていないようだった。現に、ハイマンの騎乗した馬が通りの反対側を駆けぬけていったときも、まるで反応しなかった。
逆を言うと、ふだんユリウスやエミールと会話をしているときのリヒトは、声を聞こうとものすごく集中している、ということだ。
寝つきが良く、睡眠時間も長いリヒトだったが、それは日常生活を送る上で彼が常に気を張っており、それによってとても消耗しているからなのかもしれなかった。
それを痛ましく思いながらも、テオバルドは今だけはこの尾行のしやすさに感謝した。
しかし、いつこちらを振り返るか、そしていつバランスを崩して転ぶかわからないので、そこだけは警戒が必要だ。
「それで、どこに向かってるんだ?」
先ほどのやりとりを知らないザックに問われて、テオバルドはリヒトから目を逸らさずに、
「山だってさ」
と答えた。
ザックが微妙は表情になった。口にせずとも、なぜ山? と思ったことが伝わってくる。
「とりあえずハイマンには、エミール様を呼びに行ってもらった」
「大丈夫なのか?」
エミールは王弟殿下の配偶者。つまりユリウスと遜色のない身分である。そのような御方をこんな深夜に呼びに向ったハイマンに、お咎めはないのかとザックは懸念したのだ。
「多分」
テオバルドの曖昧な返答に、ザックの眉間にしわが寄った。
そうこう言い合っている内に、リヒトがついに門まで辿りついてしまった。
ザックの視線がテオバルドの横顔に突き刺さっている。
折るのか。ユリウスのステッキを。
この、芸術品ともいえる細かな細工がちりばめられた、ステッキを。
その判断を委ねられたテオバルドは、しかし決断に迷い、中々返事ができない。
無情にも、手すりが下方向へくるりとカーブを描いて、途切れた。
途端、リヒトの手が空を切った。
と思ったら膝がカクンと折れて、リヒトがバランスを崩した。
テオバルドは反射的に両手を伸ばし、その背を支えていた。
しまった。つい手が出てしまった。
これでリヒトにバレてしまう。テオバルドが彼を尾行していたことが。
どう誤魔化すか……と焦りつつ、テオバルドはザックに合図して、態勢を立て直したリヒトが後ろを振り返る直前、飛び退って距離をとり、身を低く屈めた。
リヒトが暗闇を見つめ、
「どなたか、いらっしゃいますか?」
と小さな声を放つ。
テオバルドたちは息を殺して、夜の闇に感謝しながら隠れ続けた。
リヒトはしばらく小首を傾げ、キョロキョロとしていたが、
「気のせいかな」
そう結論づけて両手を前に出して障害物がないかを確認しながら、また歩きだした。
リヒトの前には、ハイマンが出て行ったまま中途半端に開いた門扉がある。
このままいけばぶつかってしまう。テオバルドがザックに視線をやると、頷いたザックが中腰の姿勢で素早く門扉まで駆け寄り、大きな音が鳴らないよう慎重にそれを開いた。
テオバルドはリヒトのすぐ後ろに立ち、左右から彼の外套の腰の辺りを掴んだ。
先ほどのリヒトの様子から、多少彼に触れても触覚の弱いリヒトは気づかないことがわかったからだ。
テオバルドのこの作戦は大成功だった。
ユリウスのステッキを折ることなく、ステッキよりも安全にリヒトを支えることができたのだ。
テオバルドはリヒトがふらつく度に掴んだ外套を引っ張り、重心の位置を調整した。
これでひとまずのリヒトの安全が確保できたのはいいが、まさかこのまま本当にどこかの山にまで行くわけにはいかない。どこかで諦めてもらわなければ。
エミール様、早く来てください!
こころの中でエミールへと泣きついたとき、脳裏に妙案がひらめく。
一刻も早くリヒトを保護してもらうため、こちらからもクラウス邸へ近づけばいいのだ。
テオバルドは「おいっ」と吐息ほどの音でザックを呼んだ。
「エミール様のお屋敷の方へリヒト様を誘導してくれ」
「……どうやって?」
「方法は任せる! 俺はリヒト様を支えるのに忙しい」
「じゃあ代わる」
「バカ。アルファのおまえがリヒト様に触っていいのか」
ぐっ……と言葉に詰まったザックは、ユリウスのステッキを握り締め、渋々と了承した。
ザックはリヒトを追い越して走り、次の角で待機する。
リヒトは頼りない足取りでゆっくりと、それでも順調に歩を進めた。
リヒトが角へ差し掛かったとき、ザックが動いた。
「あら、あっちが山よ」
いかつい男が発した裏声に、テオバルドは思わず吹き出しそうになる。
「どっちだって?」
「こっちよ。ほら、こっちだってば」
「もう少しゆっくり歩けよ」
「でも早く山に行かないと」
おまけに、まさかの一人二役である。
声を段々と遠ざけるという演出つきだ。
リヒトは山という単語に反応して、ザックの居る方角へと足先を向けた。
「あ、あのっ、誰か居ますか? 山は、そっちにありますか?」
暗闇に向かって、リヒトが問いかける。ザックは両手で口を押えて、素知らぬ振りで巧みにリヒトの視界に入らないように立ち位置を変えていた。さすがの身のこなしである。
衛士として雇われているアルファの能力の片鱗を、テオバルドはこんな場面で実感した。
「……こっちなのかなぁ」
リヒトが小さく呟き、まんまと行ってほしい方向へと歩を進めてゆく。
自分で仕組んでおきながら、テオバルドは思わず胸の中で突っ込んだ。
それでいいのか不思議ちゃん!
簡単すぎないか!
本当に誘拐されてしまわないか心配である。
その後はザックと協力しながら、リヒトの歩く先の障害物を除去し、声色を変え、あの手この手でリヒトを誘導し続けた。
やがて道の向こうから馬車の音が聞こえてきた。
エミールだ。エミールが来てくれたのだ!
オイルランプの灯りを掲げた馬車に、ミュラー王家の紋章を見てとり、そして停車とともにワゴンから飛び降りてきたエミールの姿を見て、テオバルドは安堵のあまり、へなへなとその場にへたり込んでしまったのだった。
足音を忍ばせる必要もないし、大声でなければ会話をしても聞こえない。
意識がこちらに向いていないとき、彼の耳はほとんど仕事をしていないようだった。現に、ハイマンの騎乗した馬が通りの反対側を駆けぬけていったときも、まるで反応しなかった。
逆を言うと、ふだんユリウスやエミールと会話をしているときのリヒトは、声を聞こうとものすごく集中している、ということだ。
寝つきが良く、睡眠時間も長いリヒトだったが、それは日常生活を送る上で彼が常に気を張っており、それによってとても消耗しているからなのかもしれなかった。
それを痛ましく思いながらも、テオバルドは今だけはこの尾行のしやすさに感謝した。
しかし、いつこちらを振り返るか、そしていつバランスを崩して転ぶかわからないので、そこだけは警戒が必要だ。
「それで、どこに向かってるんだ?」
先ほどのやりとりを知らないザックに問われて、テオバルドはリヒトから目を逸らさずに、
「山だってさ」
と答えた。
ザックが微妙は表情になった。口にせずとも、なぜ山? と思ったことが伝わってくる。
「とりあえずハイマンには、エミール様を呼びに行ってもらった」
「大丈夫なのか?」
エミールは王弟殿下の配偶者。つまりユリウスと遜色のない身分である。そのような御方をこんな深夜に呼びに向ったハイマンに、お咎めはないのかとザックは懸念したのだ。
「多分」
テオバルドの曖昧な返答に、ザックの眉間にしわが寄った。
そうこう言い合っている内に、リヒトがついに門まで辿りついてしまった。
ザックの視線がテオバルドの横顔に突き刺さっている。
折るのか。ユリウスのステッキを。
この、芸術品ともいえる細かな細工がちりばめられた、ステッキを。
その判断を委ねられたテオバルドは、しかし決断に迷い、中々返事ができない。
無情にも、手すりが下方向へくるりとカーブを描いて、途切れた。
途端、リヒトの手が空を切った。
と思ったら膝がカクンと折れて、リヒトがバランスを崩した。
テオバルドは反射的に両手を伸ばし、その背を支えていた。
しまった。つい手が出てしまった。
これでリヒトにバレてしまう。テオバルドが彼を尾行していたことが。
どう誤魔化すか……と焦りつつ、テオバルドはザックに合図して、態勢を立て直したリヒトが後ろを振り返る直前、飛び退って距離をとり、身を低く屈めた。
リヒトが暗闇を見つめ、
「どなたか、いらっしゃいますか?」
と小さな声を放つ。
テオバルドたちは息を殺して、夜の闇に感謝しながら隠れ続けた。
リヒトはしばらく小首を傾げ、キョロキョロとしていたが、
「気のせいかな」
そう結論づけて両手を前に出して障害物がないかを確認しながら、また歩きだした。
リヒトの前には、ハイマンが出て行ったまま中途半端に開いた門扉がある。
このままいけばぶつかってしまう。テオバルドがザックに視線をやると、頷いたザックが中腰の姿勢で素早く門扉まで駆け寄り、大きな音が鳴らないよう慎重にそれを開いた。
テオバルドはリヒトのすぐ後ろに立ち、左右から彼の外套の腰の辺りを掴んだ。
先ほどのリヒトの様子から、多少彼に触れても触覚の弱いリヒトは気づかないことがわかったからだ。
テオバルドのこの作戦は大成功だった。
ユリウスのステッキを折ることなく、ステッキよりも安全にリヒトを支えることができたのだ。
テオバルドはリヒトがふらつく度に掴んだ外套を引っ張り、重心の位置を調整した。
これでひとまずのリヒトの安全が確保できたのはいいが、まさかこのまま本当にどこかの山にまで行くわけにはいかない。どこかで諦めてもらわなければ。
エミール様、早く来てください!
こころの中でエミールへと泣きついたとき、脳裏に妙案がひらめく。
一刻も早くリヒトを保護してもらうため、こちらからもクラウス邸へ近づけばいいのだ。
テオバルドは「おいっ」と吐息ほどの音でザックを呼んだ。
「エミール様のお屋敷の方へリヒト様を誘導してくれ」
「……どうやって?」
「方法は任せる! 俺はリヒト様を支えるのに忙しい」
「じゃあ代わる」
「バカ。アルファのおまえがリヒト様に触っていいのか」
ぐっ……と言葉に詰まったザックは、ユリウスのステッキを握り締め、渋々と了承した。
ザックはリヒトを追い越して走り、次の角で待機する。
リヒトは頼りない足取りでゆっくりと、それでも順調に歩を進めた。
リヒトが角へ差し掛かったとき、ザックが動いた。
「あら、あっちが山よ」
いかつい男が発した裏声に、テオバルドは思わず吹き出しそうになる。
「どっちだって?」
「こっちよ。ほら、こっちだってば」
「もう少しゆっくり歩けよ」
「でも早く山に行かないと」
おまけに、まさかの一人二役である。
声を段々と遠ざけるという演出つきだ。
リヒトは山という単語に反応して、ザックの居る方角へと足先を向けた。
「あ、あのっ、誰か居ますか? 山は、そっちにありますか?」
暗闇に向かって、リヒトが問いかける。ザックは両手で口を押えて、素知らぬ振りで巧みにリヒトの視界に入らないように立ち位置を変えていた。さすがの身のこなしである。
衛士として雇われているアルファの能力の片鱗を、テオバルドはこんな場面で実感した。
「……こっちなのかなぁ」
リヒトが小さく呟き、まんまと行ってほしい方向へと歩を進めてゆく。
自分で仕組んでおきながら、テオバルドは思わず胸の中で突っ込んだ。
それでいいのか不思議ちゃん!
簡単すぎないか!
本当に誘拐されてしまわないか心配である。
その後はザックと協力しながら、リヒトの歩く先の障害物を除去し、声色を変え、あの手この手でリヒトを誘導し続けた。
やがて道の向こうから馬車の音が聞こえてきた。
エミールだ。エミールが来てくれたのだ!
オイルランプの灯りを掲げた馬車に、ミュラー王家の紋章を見てとり、そして停車とともにワゴンから飛び降りてきたエミールの姿を見て、テオバルドは安堵のあまり、へなへなとその場にへたり込んでしまったのだった。
229
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました
水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。
新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。
それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。
「お前は俺の運命の番だ」
彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。
不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
隠れオメガの整備士は自由になりたい。なのに暴走する最強騎士を身体を張って止めたら、運命の番だとバレて過保護な専属契約を結ばされました
水凪しおん
BL
※オメガバース設定。激しい戦闘描写や、執着攻めによるマーキング描写、軽度の性的な接触の描写がありますので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
汚染された惑星を浄化する生体兵器『機装(ギア)』。
その搭乗者は優れた能力を持つ『アルファ』に限られ、彼らの精神を安定させる鎮静剤として『オメガ』が存在する世界。
整備士のエリアンは、オメガであることを隠し、ベータと偽って軍の最前線で働いていた。
オメガは道具のように扱われるこの社会で、自由を守るための必死の嘘だった。
だがある日、軍最強のエリートパイロット・クレイドの機装が暴走する事故に遭遇する。
死を覚悟して止めに入ったエリアンだったが、暴走する機体はなぜか彼にだけ反応し、沈静化した。
それは、隠していたオメガのフェロモンが、クレイドと強烈な『共鳴』を起こした瞬間だった。
「見つけた。俺の対になる存在を」
正体がバレたと戦慄するエリアンに対し、冷徹なはずのクレイドが向けたのは、処罰ではなく執着に満ちた熱い視線で……?
孤独なエリート騎士×身分を隠した健気な整備士。
星の命運と本能が交錯する、近未来SFオメガバース!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる