130 / 184
オメガの告解
4
しおりを挟む
ユリウスの言葉は、嘘だった。
新聞には、ハーゼのハの字も書かれていない。
二年前の教皇ヨハネスの逮捕で、デァモント教団が解体に追い込まれたという事実は記されていたが、記事に綴られたのは主に、そこから派生する難民についてであった。
諸外国の関心は、教団を失った信者たちを自国で受け入れるかどうかであって、デァモントの信仰の内容ではなかった。
そして、信者たちは信仰の要であるハーゼの存在を口外しない。教団を失ってもなお、ハーゼを崇めんとするその意思は揺らがなかった。
だから当然、新聞にはデァモント教についての委細は載っていない。
ユリウスがいま、さも紙面に書かれているかのように告げた言葉は、ただのでっち上げであった。
リヒトの識字の習得がもっと進んでいたなら、こんな手は通用しなかっただろう。
タイミングとしては、ギリギリだったと言える。
新聞は難しいもの、というリヒトの認識も、ユリウスのこの嘘に大いに加担してくれた。
始めにユリウスが硬い言い回しをしたことで、リヒトは恐らく、文字が読めたところで内容の把握は難しい、と感じたはずだ。
彼の金色の瞳は紙面にこそ向けられていたが、意識の大半はユリウスの話す声に集中していることが、ユリウスにはわかっていた。
リヒトがなぜ、突然に、自分がハーゼだったと打ち明けたのかはわからない。
それでも、ハーゼであったという事実が、リヒトのかなしみの匂いの原因のひとつになっていることは、本能的に察知することができた。
ならばユリウスは、なんとしてもリヒトの憂いを取り去ってやらなければならない。
おのれのオメガを。
ハーゼという枷から解放してあげなければならない。
そのためにユリウスは大胆な嘘を重ねた。
「教団内では、ハーゼは初代ハーゼの生まれ変わりであると信じられていた。けれどそれも、教皇の嘘だった。ここにそう書いてあるよ」
文字がろくに読めないのをいいことに、純真なリヒトを騙している。
口八丁で丸めこもうとしているのだから、教皇ヨハネスをペテン師だと謗れないな、とユリウスは一瞬、自重に唇を歪めた。
けれどユリウスはどんな手を使っても、リヒトの胸に刺さった杭を取り去ってやらなければならないのだ。
なぜならリヒトが、ユリウスのオメガだから。
「リヒト。きみが自分をハーゼだったというなら、きみも被害者だ。僕はこの記事を読んだときに、この教皇とやらはずいぶんとひどい男だと思ったよ。信者も、ハーゼも騙していたんだからね」
「……ぼく、僕……」
リヒトが、なにをどう言えばいいのかわからない、というように忙しないまばたきをした。
彼の手はぎゅっと握りしめられており、その形のままで震えていた。
胸を喘がせるように、はふ、と浅い息をして、リヒトがユリウスを見上げてくる。
「僕、神様の言葉が、うまく、聞こえなくて……」
「うん」
「信者のひとたちは、いつもお腹を空かせていて……」
「それはきみもそうだったんじゃないかな。山できみを見つけたとき、きみは本当に小さくて、とても痩せていたよ、リヒト」
あのときのことは忘れない。
痩せて、皮膚病と眼病に侵され、頭部には虫まで涌いていた子ども。
出会えて良かった。見つけることができて良かった。でもそれ以上に、なぜもっと早く助けてやれなかったのかとも思う。
悔恨に目を伏せて、ユリウスはリヒトのひたいにキスを落とした。
「きみは、被害者だ」
「でも、僕……僕が、僕のお祈りが、悪かったせいで、信者のひとたちが」
「リヒト」
強い声でリヒトを呼び、息継ぎが上手くできていない唇を、束の間、唇で塞いだ。
リヒトの目からぼろりと涙がこぼれた。
「なんどでも言うよ、僕のオメガ。きみがハーゼだったと言うなら、きみは被害者だ。責められるべきは教皇ヨハネスであって、きみじゃない」
「でも、でも……ゆぅりさま。僕は、ハーゼの生まれ変わりだって……僕のせいで、みんなが苦しんでるって……」
「生まれ変わりも、教皇の嘘だよ。リヒト、きみに前のハーゼの記憶があるの?」
「……いいえ」
「ほら。じゃあなんできみが前のハーゼと同じだってわかるんだろう?」
ユリウスの問いかけに、リヒトが大粒の涙をこぼしながら首を横に振った。
「リヒト。新聞にはこう書いてあるよ。ハーゼが生まれ変わりだと信じさせるための細工を、教皇が色々と施していた、と」
「じゃあ僕は、生まれ変わりじゃ、ありませんか?」
「違うね。きみは僕と出会ったときから、僕のオメガ、ただそれだけだよ。ハーゼの生まれ変わりなんかじゃない」
きっぱりと否定すると、リヒトのこぶしがゆるく開き、ユリウスのシャツをぎゅうっと握ってきた。
「ぼく、僕のせいで、信者のひとたちが救われないのも、嘘ですか?」
「まったくの嘘だね」
「僕のお祈りは」
「リヒト。きみは被害者だよ」
すがりついてくる細い体が、健気でかわいそうで可愛くて、ユリウスはリヒトの言葉を遮って、両腕でしっかりと抱擁した。
「なんどだって言うよ。きみは被害者だ。きみはなにも悪くない。なんの罪もないんだよ、僕のオメガ」
ぐす……と鼻を啜ったリヒトが、両手をユリウスの首に回して、ひしっと抱きついてきた。
ユリウスの膝の上に載っていた尻が、すこし浮いている。それぐらい強い力でしがみついてくる体を、ユリウスも同じだけの力で抱き返した。
「ゆ、ゆぅりさま……ぼく、ずっと、信者のひとたちが気になってて……」
「うん」
「僕のせいで、僕のお祈りが足りないせいで、信者のひとたちがずっとお腹を空かせてて、僕、ぼく」
「リヒトのせいじゃないって、わかっただろう?」
「ふぁい……」
泣いているせいで不明瞭になった返事が可愛くて、ユリウスは笑いながら銀糸の髪を撫でた。
涙で濡れた頬が、ユリウスの首筋にすり……と頬ずりしてくる。
「ゆぅりさま、ありがとうございます」
「僕は新聞を読んだだけだよ」
「でもユーリ様が教えてくれなかったら、僕は知らないままでした」
「うん。ハーゼだったことを、教えてくれてありがとう、リヒト」
とても勇気が要ったろうに、それを伝えてくれたことにお礼を言ったら、リヒトがますます泣き出してしまった。
時折ユリウスの肩口で涙を拭う仕草を見せるので、ユリウスはウエストコートの素材が気になって仕方ない。リヒトの目元のやわらかな皮膚が傷ついてしまうのではないか……。
チラと視線を巡らせると、テオバルドがハンカチを準備しているのが見えた。しかしそれを受け取ろうにもリヒトを抱く両手は、まだリヒトを慰めることに忙しい。
どうしようか、としばし頭を悩ませていたユリウスの耳に。
「ゆぅりさまは、まほうつかいみたいです」
と、悶えそうに可愛いリヒトの言葉が聞こえてきた。
「ええ? 僕が魔法使い?」
「はい。いつも僕に、魔法をかけてくれます」
リヒトがしがみついていた体をすこし離して、ユリウスを見つめてくる。
目が、やはり赤くなっていた。
けれど彼は、潤んだ目をじわりと撓めて、半分泣きながら、笑った。
「僕をしあわせにしてくれる、魔法を」
その笑顔が、可愛くて、可愛くて、可愛くて。リヒトの浅い呼吸が移ったのだろうか、ユリウスの息まで苦しくなるようだった。
たまらなくなって口づけをしたら、リヒトがまた微笑んだ。銀色の睫毛がふさりと動く。
「リヒト。僕が本当に魔法使いだったらいいのに」
啄むように唇に触れて、ユリウスは呟いた。
「僕に魔法が使えたら、きみの味覚と嗅覚も治してあげるのに」
そう言って、もう一度キスをする。
今度はすこし、深く唇を合わせた。やわらかな唇の感触。それに吸い付き、下唇をやわらかく噛んで、離れた。
リヒトの涙で濡れた頬を、両のてのひらで拭い、そのまま抱き寄せる。
「愛してるよ、僕のオメガ。きみのしあわせが、僕のすべてだ」
そのためならなんだってしてあげる。
胸の中で、そう呟いて。
リヒトの後頭部を掻き抱くように閉じ込めた。
リヒトの鼻先が、ユリウスの首筋に触れている。
「ゆぅりさま。僕も大好きです」
まだ涙声のリヒトがそう言って、すんと鼻を啜った。
そのとき。
腕の中で、リヒトの体がひくんと跳ね、急に全身を強張らせた……。
新聞には、ハーゼのハの字も書かれていない。
二年前の教皇ヨハネスの逮捕で、デァモント教団が解体に追い込まれたという事実は記されていたが、記事に綴られたのは主に、そこから派生する難民についてであった。
諸外国の関心は、教団を失った信者たちを自国で受け入れるかどうかであって、デァモントの信仰の内容ではなかった。
そして、信者たちは信仰の要であるハーゼの存在を口外しない。教団を失ってもなお、ハーゼを崇めんとするその意思は揺らがなかった。
だから当然、新聞にはデァモント教についての委細は載っていない。
ユリウスがいま、さも紙面に書かれているかのように告げた言葉は、ただのでっち上げであった。
リヒトの識字の習得がもっと進んでいたなら、こんな手は通用しなかっただろう。
タイミングとしては、ギリギリだったと言える。
新聞は難しいもの、というリヒトの認識も、ユリウスのこの嘘に大いに加担してくれた。
始めにユリウスが硬い言い回しをしたことで、リヒトは恐らく、文字が読めたところで内容の把握は難しい、と感じたはずだ。
彼の金色の瞳は紙面にこそ向けられていたが、意識の大半はユリウスの話す声に集中していることが、ユリウスにはわかっていた。
リヒトがなぜ、突然に、自分がハーゼだったと打ち明けたのかはわからない。
それでも、ハーゼであったという事実が、リヒトのかなしみの匂いの原因のひとつになっていることは、本能的に察知することができた。
ならばユリウスは、なんとしてもリヒトの憂いを取り去ってやらなければならない。
おのれのオメガを。
ハーゼという枷から解放してあげなければならない。
そのためにユリウスは大胆な嘘を重ねた。
「教団内では、ハーゼは初代ハーゼの生まれ変わりであると信じられていた。けれどそれも、教皇の嘘だった。ここにそう書いてあるよ」
文字がろくに読めないのをいいことに、純真なリヒトを騙している。
口八丁で丸めこもうとしているのだから、教皇ヨハネスをペテン師だと謗れないな、とユリウスは一瞬、自重に唇を歪めた。
けれどユリウスはどんな手を使っても、リヒトの胸に刺さった杭を取り去ってやらなければならないのだ。
なぜならリヒトが、ユリウスのオメガだから。
「リヒト。きみが自分をハーゼだったというなら、きみも被害者だ。僕はこの記事を読んだときに、この教皇とやらはずいぶんとひどい男だと思ったよ。信者も、ハーゼも騙していたんだからね」
「……ぼく、僕……」
リヒトが、なにをどう言えばいいのかわからない、というように忙しないまばたきをした。
彼の手はぎゅっと握りしめられており、その形のままで震えていた。
胸を喘がせるように、はふ、と浅い息をして、リヒトがユリウスを見上げてくる。
「僕、神様の言葉が、うまく、聞こえなくて……」
「うん」
「信者のひとたちは、いつもお腹を空かせていて……」
「それはきみもそうだったんじゃないかな。山できみを見つけたとき、きみは本当に小さくて、とても痩せていたよ、リヒト」
あのときのことは忘れない。
痩せて、皮膚病と眼病に侵され、頭部には虫まで涌いていた子ども。
出会えて良かった。見つけることができて良かった。でもそれ以上に、なぜもっと早く助けてやれなかったのかとも思う。
悔恨に目を伏せて、ユリウスはリヒトのひたいにキスを落とした。
「きみは、被害者だ」
「でも、僕……僕が、僕のお祈りが、悪かったせいで、信者のひとたちが」
「リヒト」
強い声でリヒトを呼び、息継ぎが上手くできていない唇を、束の間、唇で塞いだ。
リヒトの目からぼろりと涙がこぼれた。
「なんどでも言うよ、僕のオメガ。きみがハーゼだったと言うなら、きみは被害者だ。責められるべきは教皇ヨハネスであって、きみじゃない」
「でも、でも……ゆぅりさま。僕は、ハーゼの生まれ変わりだって……僕のせいで、みんなが苦しんでるって……」
「生まれ変わりも、教皇の嘘だよ。リヒト、きみに前のハーゼの記憶があるの?」
「……いいえ」
「ほら。じゃあなんできみが前のハーゼと同じだってわかるんだろう?」
ユリウスの問いかけに、リヒトが大粒の涙をこぼしながら首を横に振った。
「リヒト。新聞にはこう書いてあるよ。ハーゼが生まれ変わりだと信じさせるための細工を、教皇が色々と施していた、と」
「じゃあ僕は、生まれ変わりじゃ、ありませんか?」
「違うね。きみは僕と出会ったときから、僕のオメガ、ただそれだけだよ。ハーゼの生まれ変わりなんかじゃない」
きっぱりと否定すると、リヒトのこぶしがゆるく開き、ユリウスのシャツをぎゅうっと握ってきた。
「ぼく、僕のせいで、信者のひとたちが救われないのも、嘘ですか?」
「まったくの嘘だね」
「僕のお祈りは」
「リヒト。きみは被害者だよ」
すがりついてくる細い体が、健気でかわいそうで可愛くて、ユリウスはリヒトの言葉を遮って、両腕でしっかりと抱擁した。
「なんどだって言うよ。きみは被害者だ。きみはなにも悪くない。なんの罪もないんだよ、僕のオメガ」
ぐす……と鼻を啜ったリヒトが、両手をユリウスの首に回して、ひしっと抱きついてきた。
ユリウスの膝の上に載っていた尻が、すこし浮いている。それぐらい強い力でしがみついてくる体を、ユリウスも同じだけの力で抱き返した。
「ゆ、ゆぅりさま……ぼく、ずっと、信者のひとたちが気になってて……」
「うん」
「僕のせいで、僕のお祈りが足りないせいで、信者のひとたちがずっとお腹を空かせてて、僕、ぼく」
「リヒトのせいじゃないって、わかっただろう?」
「ふぁい……」
泣いているせいで不明瞭になった返事が可愛くて、ユリウスは笑いながら銀糸の髪を撫でた。
涙で濡れた頬が、ユリウスの首筋にすり……と頬ずりしてくる。
「ゆぅりさま、ありがとうございます」
「僕は新聞を読んだだけだよ」
「でもユーリ様が教えてくれなかったら、僕は知らないままでした」
「うん。ハーゼだったことを、教えてくれてありがとう、リヒト」
とても勇気が要ったろうに、それを伝えてくれたことにお礼を言ったら、リヒトがますます泣き出してしまった。
時折ユリウスの肩口で涙を拭う仕草を見せるので、ユリウスはウエストコートの素材が気になって仕方ない。リヒトの目元のやわらかな皮膚が傷ついてしまうのではないか……。
チラと視線を巡らせると、テオバルドがハンカチを準備しているのが見えた。しかしそれを受け取ろうにもリヒトを抱く両手は、まだリヒトを慰めることに忙しい。
どうしようか、としばし頭を悩ませていたユリウスの耳に。
「ゆぅりさまは、まほうつかいみたいです」
と、悶えそうに可愛いリヒトの言葉が聞こえてきた。
「ええ? 僕が魔法使い?」
「はい。いつも僕に、魔法をかけてくれます」
リヒトがしがみついていた体をすこし離して、ユリウスを見つめてくる。
目が、やはり赤くなっていた。
けれど彼は、潤んだ目をじわりと撓めて、半分泣きながら、笑った。
「僕をしあわせにしてくれる、魔法を」
その笑顔が、可愛くて、可愛くて、可愛くて。リヒトの浅い呼吸が移ったのだろうか、ユリウスの息まで苦しくなるようだった。
たまらなくなって口づけをしたら、リヒトがまた微笑んだ。銀色の睫毛がふさりと動く。
「リヒト。僕が本当に魔法使いだったらいいのに」
啄むように唇に触れて、ユリウスは呟いた。
「僕に魔法が使えたら、きみの味覚と嗅覚も治してあげるのに」
そう言って、もう一度キスをする。
今度はすこし、深く唇を合わせた。やわらかな唇の感触。それに吸い付き、下唇をやわらかく噛んで、離れた。
リヒトの涙で濡れた頬を、両のてのひらで拭い、そのまま抱き寄せる。
「愛してるよ、僕のオメガ。きみのしあわせが、僕のすべてだ」
そのためならなんだってしてあげる。
胸の中で、そう呟いて。
リヒトの後頭部を掻き抱くように閉じ込めた。
リヒトの鼻先が、ユリウスの首筋に触れている。
「ゆぅりさま。僕も大好きです」
まだ涙声のリヒトがそう言って、すんと鼻を啜った。
そのとき。
腕の中で、リヒトの体がひくんと跳ね、急に全身を強張らせた……。
247
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました
水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。
新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。
それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。
「お前は俺の運命の番だ」
彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。
不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
隠れオメガの整備士は自由になりたい。なのに暴走する最強騎士を身体を張って止めたら、運命の番だとバレて過保護な専属契約を結ばされました
水凪しおん
BL
※オメガバース設定。激しい戦闘描写や、執着攻めによるマーキング描写、軽度の性的な接触の描写がありますので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
汚染された惑星を浄化する生体兵器『機装(ギア)』。
その搭乗者は優れた能力を持つ『アルファ』に限られ、彼らの精神を安定させる鎮静剤として『オメガ』が存在する世界。
整備士のエリアンは、オメガであることを隠し、ベータと偽って軍の最前線で働いていた。
オメガは道具のように扱われるこの社会で、自由を守るための必死の嘘だった。
だがある日、軍最強のエリートパイロット・クレイドの機装が暴走する事故に遭遇する。
死を覚悟して止めに入ったエリアンだったが、暴走する機体はなぜか彼にだけ反応し、沈静化した。
それは、隠していたオメガのフェロモンが、クレイドと強烈な『共鳴』を起こした瞬間だった。
「見つけた。俺の対になる存在を」
正体がバレたと戦慄するエリアンに対し、冷徹なはずのクレイドが向けたのは、処罰ではなく執着に満ちた熱い視線で……?
孤独なエリート騎士×身分を隠した健気な整備士。
星の命運と本能が交錯する、近未来SFオメガバース!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる