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つがい
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幾度交わって、幾度リヒトの中で果てたのか、覚えていない。
気づけばユリウスは、太い腕で羽交い締めにされていた。
「……かっ! 殿下っ! 一回休憩です!」
ロンバードのダミ声ががなり立てている。
うるさいなぁと振り払おうとしたら、
「リヒト様が脱水起こしますよ!」
と怒鳴られた。
その言葉に頬を張られたような気持で、ユリウスはまばたきをした。
ソファに組み敷いたリヒトが、甘い喘ぎを上げて両手をこちらに伸ばしてくる。
「ゆぅりさま、はなれないで……」
乞われてまたフラフラとリヒトに引き寄せられた体が、無理矢理に背後へと引っ張られた。
「ユリウス殿下! ああくそっ! 一遍殴るか!」
「父さんそれはまずいって」
「テオ、リヒト様にシーツ被せて殿下の目から隠せ」
「うひぃ」
テオバルドが嫌そうに顔を歪めつつも、両手にシーツを広げた。
ロンバードがユリウスの体を担ぐ勢いでリヒトからもぎ離した。
繋がっていた箇所からずるりとユリウスのそれが抜け落ち、リヒトが「ああっ」と腰を震わせた。
「あっ、いやっ、ゆぅりさま、ゆぅりさま」
ユリウスを追いかけようとするリヒトを、テオバルドがシーツでくるんだ。
いつの間にか運び込まれていた椅子に、ユリウスは強引に座らされ、すかさず口元にグラスを当てられた。
冷えた水が喉に流れ込んでくる。
その段でようやくユリウスは理性を取り戻した。
ロンバードの手からグラスを奪い、ひと息に飲み干す。
空になったグラスが新たな液体で満たされた。今度は緑色をした液体だ。どろりとしたそれをひと口飲むと、苦みが口いっぱいに広がった。
「うわぁ……苦い……」
顔をしかめ、うぇっと舌を出したユリウスに、ロンバードが話しかけてくる。
「正気に戻りましたか」
「うん。なんとか」
「だから言ったでしょう。俺はあんたの方が心配だって」
「うん。まんまと溺れた。すごいね、運命のつがいの発情は」
素直に頷いたユリウスは、汗で濡れた髪を掻き上げ、ふぅと大きく息を吐いた。
王族や騎士団員のアルファは、いざというときに醜態を晒さないよう、オメガの誘惑香の耐性訓練を受ける。
ユリウスも当然訓練を受けていたが、発情を迎えたリヒトの匂いでここまで理性を失うとは……自分でも驚くばかりだ。
ユリウスは改めて、意識を鮮明にしてくれたグラスの中身を見つめた。
「なんだこの飲み物は?」
「料理長特製の、栄養満点気付け薬だそうですよ」
なるほど、気付け薬か。
ユリウスは苦笑をよぎらせ、震えがくるほど苦いそれをごくごくと呷った。
ロンバードがすぐに新しいグラスを差しだしてくる。今度は薄桃色の液体だ。口直しに甘い果実水を与えられ、ユリウスはそれも勢いよく空にした。
ユリウスが水分補給をしている間に、テオバルドが湯を張った大きな盥を運んでくる。
手伝ってこようとするロンバードを制して、ユリウスは自身で体を拭った。
熱いタオルで身もこころもサッパリとする。
ユリウスが部屋着を身に着けている最中、テオバルドが別のタオルの準備をしていた。
「テオ、不用意にリヒト様に触るなよ」
ロンバードが息子へと注意を促すのと、テオバルドが湯に浸した温かいタオルでリヒトの顔を拭こうとしたのは同時だった。
ひとりでは起き上がることもできずにシーツにくるまれていたリヒトが、テオバルドの手を嫌がり、過敏なまでに身を捩って逃げた。
うぇぇ、と泣きながら、
「ゆぅりさま、ゆぅりさま」
とユリウスを呼ぶ。
「発情期のオメガはつがい以外の匂いを嫌がるから、泣かれるぞ」
「いや、注意が遅いって! ちょ、マジ泣き止んで……うわ、やべぇ、ユーリ様!」
テオバルドがおろおろと慌てふためき、最終的にユリウスに泣きついてくる。
ユリウスはくっくっと肩を揺すって笑い、ソファへと戻った。
「ゆぅりさま」
すぐに伸びてきたリヒトの腕が、ぎゅうっと抱きついてきた。
「リヒト」
いとしいつがいのひたいにキスをして、膝に抱きあげる。
「ゆぅりさま、して、してください、ぼくのなかに、ゆぅりさまをください」
リヒトが泣きながら、顔中にキスを返してくる。
可愛い可愛いユリウスのオメガ。その背を支えて、ロンバードに視線を向けると、心得た男は甘い果実水の入ったグラスを手渡してくれた。
「ほら、リヒト、飲んで」
「いやれす、ゆぅりさまがいい」
「ちょっと休憩しよう。リヒト、ほら」
グラスのふちを唇につけ、傾ける。
リヒトが嫌々をするように首を振った。
おのれの口に果実水を含み、口移しで与えると、リヒトは大人しく喉を鳴らした。
「殿下、場所は移動しますか」
ロンバードに問われ、ユリウスはすこし考えてから頷いた。
ここよりもやはり寝室の方が、籠もるにはふさわしい造りだ。この部屋にはロンバードとテオバルドしか入れることができないが、寝室なら他の使用人も仕事ができる。
ユリウスはリヒトを抱っこしたまま立ち上がり、寝室へと移動を開始する。
部屋を出る前に一度振り返り、ロンバード親子へと指示を出した。
「そのソファには触るな。僕が自分で片づけるから」
ユリウスの命令を受け、二人が顔を見合わせる。
「そりゃそうだわな。殿下がリヒト様の初発情記念を見逃すはずないわな」
「アルファってヤバいわ~。騎士団長もこんなだったんですか?」
「そういや団長も大概だったなぁ」
「うへぇ……アルファってヤバいわ~」
ひそひそと言葉を交わす父子をひと睨みして、ユリウスは腕の中のリヒトを抱えなおした。
リヒトはとろりとした目つきのまま、はふはふと息を吐いている。
発情期のオメガは、性欲以外の欲求がおろそかになる。
だから食事や睡眠の管理をしてあげなければならない。
リヒトの世話はユリウスにとっては喜びそのものだ。
五感が弱かったときのように、トイレに連れて行ってやり、汗や精液や唾液で濡れた体をきれいに拭いてやった。
服を着るのは嫌がったから、もう一度シーツでくるんで、寝台に上げる。
ユリウスの膝の上でごそごそと動いたリヒトが、ちゅ、ちゅ、とキスをしてくる。
じっとしていないリヒトを抱きしめ、よいしょと膝に座らせた。
テオバルドが氷菓子を運んでくる。
それを小さな匙ですくって、リヒトの口に持ってゆく。
「ゆぅりさまぁ、うむ……うぁ」
「リヒト、食べて。そう、上手だね、僕のオメガ」
冷たく甘い氷の感触はお気に召したようだ。サデスのことだから、食べやすく、飲み込みやすいだけでなく、栄養面も配慮されているに違いなかった。
ユリウスはリヒトにそれを食べさせながら、目でロンバードに合図する。
ロンバードが薬包をユリウスのてのひらに載せた。シモンから貰ってきた薬だ。
「取り敢えず弱いもので試してくれとのことでした」
ロンバードの言葉に、ユリウスは頷いた。
スプーンを動かして半分溶かした氷菓子に粉薬を混ぜる。
「リヒト、あ~ん」
ユリウスの声に合わせて、リヒトが口を開く。
ヒナのような仕草が可愛くて、また興奮しそうになるおのれを鎮めながら、薬をリヒトへと飲ませた。
「なんの薬です?」
テオバルドが不思議そうに首を傾げる。
「睡眠薬だ」
ロンバードがそれに答えた。
「睡眠薬?」
「リヒトは初めての発情期だから、無理やりにでも寝かせないと体力が保たない」
ユリウスはリヒトがきちんと薬を飲めたかを確かめて、残りの氷菓子も食べさせた。
眠ることすら上手くできずに体調を崩すというのは、初発情のオメガには時折あることだった。体が発情に慣れてくれば発情時でもやがて自然に眠れるようになるが、基礎体力に乏しいリヒトのことである、先手を打つに越したことはなかった。
テオバルドが胸元から手帳を取り出し、発情時の注意事項を書きつけていく。今回はロンバードの補助があったが、本来であればすべてリヒト付きのテオバルドがすべきことだ。
「ゆぅりさま、ゆぅりさま」
氷菓子がなくなり、口がさびしくなったのだろうか、リヒトがユリウスのキスを求めてくる。
ユリウスはリヒトを抱いたまま、ころりと寝転んだ。
口づけを交わしながら、銀糸の髪を指で梳く。
後頭部を撫でるように、なんどもなんどもそうしている内に、リヒトがウトウトし始めた。
テオバルドが彼にしてはそうっとした動作で布団を掛けてくれる。
ユリウスは二人へ下がっていいと指示を出して、胸元にしっかりとおのれのオメガを抱き込んだ。
ロンバードが足元灯だけを残し、灯りを消していった。
訪れた静寂とやわらかな闇の中で、リヒトの匂いだけがとろりと香っている。
「ゆぅりさま、すき」
むにゃむにゃと口を動かしたリヒトが、ほとんど夢の中のような声でそう言った。
ユリウスはなんとも言えぬ至福の中、眠りの波をリヒトとともに揺蕩った。
気づけばユリウスは、太い腕で羽交い締めにされていた。
「……かっ! 殿下っ! 一回休憩です!」
ロンバードのダミ声ががなり立てている。
うるさいなぁと振り払おうとしたら、
「リヒト様が脱水起こしますよ!」
と怒鳴られた。
その言葉に頬を張られたような気持で、ユリウスはまばたきをした。
ソファに組み敷いたリヒトが、甘い喘ぎを上げて両手をこちらに伸ばしてくる。
「ゆぅりさま、はなれないで……」
乞われてまたフラフラとリヒトに引き寄せられた体が、無理矢理に背後へと引っ張られた。
「ユリウス殿下! ああくそっ! 一遍殴るか!」
「父さんそれはまずいって」
「テオ、リヒト様にシーツ被せて殿下の目から隠せ」
「うひぃ」
テオバルドが嫌そうに顔を歪めつつも、両手にシーツを広げた。
ロンバードがユリウスの体を担ぐ勢いでリヒトからもぎ離した。
繋がっていた箇所からずるりとユリウスのそれが抜け落ち、リヒトが「ああっ」と腰を震わせた。
「あっ、いやっ、ゆぅりさま、ゆぅりさま」
ユリウスを追いかけようとするリヒトを、テオバルドがシーツでくるんだ。
いつの間にか運び込まれていた椅子に、ユリウスは強引に座らされ、すかさず口元にグラスを当てられた。
冷えた水が喉に流れ込んでくる。
その段でようやくユリウスは理性を取り戻した。
ロンバードの手からグラスを奪い、ひと息に飲み干す。
空になったグラスが新たな液体で満たされた。今度は緑色をした液体だ。どろりとしたそれをひと口飲むと、苦みが口いっぱいに広がった。
「うわぁ……苦い……」
顔をしかめ、うぇっと舌を出したユリウスに、ロンバードが話しかけてくる。
「正気に戻りましたか」
「うん。なんとか」
「だから言ったでしょう。俺はあんたの方が心配だって」
「うん。まんまと溺れた。すごいね、運命のつがいの発情は」
素直に頷いたユリウスは、汗で濡れた髪を掻き上げ、ふぅと大きく息を吐いた。
王族や騎士団員のアルファは、いざというときに醜態を晒さないよう、オメガの誘惑香の耐性訓練を受ける。
ユリウスも当然訓練を受けていたが、発情を迎えたリヒトの匂いでここまで理性を失うとは……自分でも驚くばかりだ。
ユリウスは改めて、意識を鮮明にしてくれたグラスの中身を見つめた。
「なんだこの飲み物は?」
「料理長特製の、栄養満点気付け薬だそうですよ」
なるほど、気付け薬か。
ユリウスは苦笑をよぎらせ、震えがくるほど苦いそれをごくごくと呷った。
ロンバードがすぐに新しいグラスを差しだしてくる。今度は薄桃色の液体だ。口直しに甘い果実水を与えられ、ユリウスはそれも勢いよく空にした。
ユリウスが水分補給をしている間に、テオバルドが湯を張った大きな盥を運んでくる。
手伝ってこようとするロンバードを制して、ユリウスは自身で体を拭った。
熱いタオルで身もこころもサッパリとする。
ユリウスが部屋着を身に着けている最中、テオバルドが別のタオルの準備をしていた。
「テオ、不用意にリヒト様に触るなよ」
ロンバードが息子へと注意を促すのと、テオバルドが湯に浸した温かいタオルでリヒトの顔を拭こうとしたのは同時だった。
ひとりでは起き上がることもできずにシーツにくるまれていたリヒトが、テオバルドの手を嫌がり、過敏なまでに身を捩って逃げた。
うぇぇ、と泣きながら、
「ゆぅりさま、ゆぅりさま」
とユリウスを呼ぶ。
「発情期のオメガはつがい以外の匂いを嫌がるから、泣かれるぞ」
「いや、注意が遅いって! ちょ、マジ泣き止んで……うわ、やべぇ、ユーリ様!」
テオバルドがおろおろと慌てふためき、最終的にユリウスに泣きついてくる。
ユリウスはくっくっと肩を揺すって笑い、ソファへと戻った。
「ゆぅりさま」
すぐに伸びてきたリヒトの腕が、ぎゅうっと抱きついてきた。
「リヒト」
いとしいつがいのひたいにキスをして、膝に抱きあげる。
「ゆぅりさま、して、してください、ぼくのなかに、ゆぅりさまをください」
リヒトが泣きながら、顔中にキスを返してくる。
可愛い可愛いユリウスのオメガ。その背を支えて、ロンバードに視線を向けると、心得た男は甘い果実水の入ったグラスを手渡してくれた。
「ほら、リヒト、飲んで」
「いやれす、ゆぅりさまがいい」
「ちょっと休憩しよう。リヒト、ほら」
グラスのふちを唇につけ、傾ける。
リヒトが嫌々をするように首を振った。
おのれの口に果実水を含み、口移しで与えると、リヒトは大人しく喉を鳴らした。
「殿下、場所は移動しますか」
ロンバードに問われ、ユリウスはすこし考えてから頷いた。
ここよりもやはり寝室の方が、籠もるにはふさわしい造りだ。この部屋にはロンバードとテオバルドしか入れることができないが、寝室なら他の使用人も仕事ができる。
ユリウスはリヒトを抱っこしたまま立ち上がり、寝室へと移動を開始する。
部屋を出る前に一度振り返り、ロンバード親子へと指示を出した。
「そのソファには触るな。僕が自分で片づけるから」
ユリウスの命令を受け、二人が顔を見合わせる。
「そりゃそうだわな。殿下がリヒト様の初発情記念を見逃すはずないわな」
「アルファってヤバいわ~。騎士団長もこんなだったんですか?」
「そういや団長も大概だったなぁ」
「うへぇ……アルファってヤバいわ~」
ひそひそと言葉を交わす父子をひと睨みして、ユリウスは腕の中のリヒトを抱えなおした。
リヒトはとろりとした目つきのまま、はふはふと息を吐いている。
発情期のオメガは、性欲以外の欲求がおろそかになる。
だから食事や睡眠の管理をしてあげなければならない。
リヒトの世話はユリウスにとっては喜びそのものだ。
五感が弱かったときのように、トイレに連れて行ってやり、汗や精液や唾液で濡れた体をきれいに拭いてやった。
服を着るのは嫌がったから、もう一度シーツでくるんで、寝台に上げる。
ユリウスの膝の上でごそごそと動いたリヒトが、ちゅ、ちゅ、とキスをしてくる。
じっとしていないリヒトを抱きしめ、よいしょと膝に座らせた。
テオバルドが氷菓子を運んでくる。
それを小さな匙ですくって、リヒトの口に持ってゆく。
「ゆぅりさまぁ、うむ……うぁ」
「リヒト、食べて。そう、上手だね、僕のオメガ」
冷たく甘い氷の感触はお気に召したようだ。サデスのことだから、食べやすく、飲み込みやすいだけでなく、栄養面も配慮されているに違いなかった。
ユリウスはリヒトにそれを食べさせながら、目でロンバードに合図する。
ロンバードが薬包をユリウスのてのひらに載せた。シモンから貰ってきた薬だ。
「取り敢えず弱いもので試してくれとのことでした」
ロンバードの言葉に、ユリウスは頷いた。
スプーンを動かして半分溶かした氷菓子に粉薬を混ぜる。
「リヒト、あ~ん」
ユリウスの声に合わせて、リヒトが口を開く。
ヒナのような仕草が可愛くて、また興奮しそうになるおのれを鎮めながら、薬をリヒトへと飲ませた。
「なんの薬です?」
テオバルドが不思議そうに首を傾げる。
「睡眠薬だ」
ロンバードがそれに答えた。
「睡眠薬?」
「リヒトは初めての発情期だから、無理やりにでも寝かせないと体力が保たない」
ユリウスはリヒトがきちんと薬を飲めたかを確かめて、残りの氷菓子も食べさせた。
眠ることすら上手くできずに体調を崩すというのは、初発情のオメガには時折あることだった。体が発情に慣れてくれば発情時でもやがて自然に眠れるようになるが、基礎体力に乏しいリヒトのことである、先手を打つに越したことはなかった。
テオバルドが胸元から手帳を取り出し、発情時の注意事項を書きつけていく。今回はロンバードの補助があったが、本来であればすべてリヒト付きのテオバルドがすべきことだ。
「ゆぅりさま、ゆぅりさま」
氷菓子がなくなり、口がさびしくなったのだろうか、リヒトがユリウスのキスを求めてくる。
ユリウスはリヒトを抱いたまま、ころりと寝転んだ。
口づけを交わしながら、銀糸の髪を指で梳く。
後頭部を撫でるように、なんどもなんどもそうしている内に、リヒトがウトウトし始めた。
テオバルドが彼にしてはそうっとした動作で布団を掛けてくれる。
ユリウスは二人へ下がっていいと指示を出して、胸元にしっかりとおのれのオメガを抱き込んだ。
ロンバードが足元灯だけを残し、灯りを消していった。
訪れた静寂とやわらかな闇の中で、リヒトの匂いだけがとろりと香っている。
「ゆぅりさま、すき」
むにゃむにゃと口を動かしたリヒトが、ほとんど夢の中のような声でそう言った。
ユリウスはなんとも言えぬ至福の中、眠りの波をリヒトとともに揺蕩った。
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