108 / 118
(番外編)ともに、歩く。
2
しおりを挟む
当日、王城の一室が控室としてリヒトに宛がわれた。
戸籍局の式場は、廊下を挟んですぐ向かいにある。
レースがふんだんに使われた真っ白な衣装に、テオバルドの手を借りつつ、リヒトは袖を通した。
背中側にあるリボンは、やはりテオバルドの手によってひとつひとつ結ばれてゆく。
リヒトは彼に言われるがままに立ったり座ったり、靴を履かせてもらったり、着せ替え人形のようになっていた。
膝下のキュロットの形を整えながら、テオバルドが呆れ口調の声をこぼした。
「よくぞまぁ採寸もせずに、こんなにぴったりの服を準備できたものですねぇ」
ひとり言めいた言葉に応えたのは、甘い甘い声だった。
「この僕を誰だと思ってる」
「はぁ。ユリウス殿下ですが」
「僕はリヒトのアルファだ。つがいの体のサイズぐらい、すべて把握済だよ」
それを聞いてリヒトは、ソファに座ったままユリウスを見上げた。
今日のユリウスは、リヒト同様真っ白な服を着ている。
使われている素材はすべて同じものなのに、襟の形やベストのデザインが違うだけでまったく違う印象になるから不思議だった。
今日のユーリ様も格好いいなぁ、とリヒトはぼうっと見惚れてしまう。
ユリウスの新緑色の瞳がこちらを向いて、やわらかく細められた。
「ねぇ、僕のオメガ」
話を振られて、リヒトは曖昧に首を動かした。
「でも僕はユーリ様のお洋服のサイズを知りません」
物を知らない自分が恥ずかしくなってそう言ったら、
「知らなくて当然なんですよ、リヒト様」
とテオバルドが口を挟んできた。
「これは感心するところではなく、怖がるところです。あのひと、リヒト様専用のトルソとか作っちゃってるんですよ」
ヒソヒソと囁かれて、リヒトはことんと首を傾げる。
トルソ。聞き覚えのある単語だ。
記憶を手繰ってみると、エミールのお屋敷でそれを見たことを思い出す。
そうだ、あのときは仕立て屋がトルソに、新たに仕立てたというユリウスのための服を着つけていってたのだ。
とすると、ユリウスはリヒトの体型とぴったり同じトルソを作ったというのだろうか。
袖の長さや、ウエストのサイズまでこんなにぴったりに。
「ユーリ様はすごいです」
ほぅ、と吐息しながらユリウスのすごさを実感したリヒトに、テオバルドが半眼になった。
「だから感心するとこじゃねぇって言ってんだろ」
この不思議ちゃんが、と口の中でもごもごと続けられた声は、リヒトの耳には届かなかった。代わりのように、くっくっと笑うユリウスの声が聞こえてくる。
「僕は毎日きみを抱っこしてるからね。リヒト」
「じゃあ僕もユーリ様を抱っこしたら、ユーリ様のサイズがわかりますか?」
「きみが僕を? 僕のオメガはいつからそんな力持ちになったんだろう」
明るい笑い声とともに、歩み寄ってきたユリウスがリヒトをひょいと抱き上げる。
「あっ」
テオバルドが焦ったように叫んだ。
「殿下っ! 着付けが崩れますから!」
「崩れたらまた直せばいい」
「ひぇ~。やべぇ。本職じゃない俺がそんな手早くできるわけないでしょ!」
「僕はできないことをやれとは言わない」
ユリウスが怖いほどにうつくしい流し目でテオバルドを見た。
テオバルドが絶句した後、「ひぇ~」と悲鳴を上げた。
「さぁリヒト、僕のオメガ、後の仕上げはテオにしてもらうんだよ」
「……ふぁい」
こめかみにちゅっとキスを落とされて、リヒトは不明瞭な返事を口にした。
ユリウスが新緑色の瞳を丸くして、もう一度キスをくれる。
「もしかして緊張してる? 大丈夫だよ。内輪だけの式だから、そんなに硬くならなくても」
「でも……ぼく」
「リヒト。婚姻の儀はただの形式だ。でも戸籍局で証明書に名前が載れば、リヒトが僕の伴侶だって証拠になる。リヒト。きみが僕のオメガで、僕がきみのアルファだってことが、ちゃんと書類で証明できるってことなんだよ」
婚姻の儀、という初めての経験に気を張り詰めていたリヒトの中に、ユリウスの発する言葉が沁み込んでゆく。
「ゆぅりさまが、ぼくのあるふぁ」
「そう。僕の名前とリヒトの名前を並べて書くんだ。素敵だよね」
ユリウスがきれいな微笑を浮かべた。
その笑みに勇気づけられて、リヒトも笑った。
「はい。僕、頑張って名前書きます」
「うん。歩く練習も、たくさん練習したんだろう?」
「テオさんが、教えてくれて」
「頑張ったね、僕のオメガ。今日が本番だ。僕と一緒に歩こうね」
三度目のキスは、唇の上に落ちてきた。
リヒトは目を閉じてユリウスの唇を受け入れ、自分からもキスをした。
ユリウスが名残惜しそうな仕草でリヒトの体をソファに下ろしてくれる。それから、テーブルの上に置いてあった花の髪飾りをリヒトの耳の横にそっと差し込んだ。
「うん、可愛い」
髪飾りに使われている青と白の花は、ユリウスの屋敷の温室で咲いたものだ。
リヒトが毎日世話をして、今年もきれいな花がついた。
花の香りがリヒトの誘惑香と似ている、とユリウスは言っていたが、自分ではよくわからない。けれど甘くてとてもいい匂いだと思った。
「じゃあリヒト、また後で」
ユリウスが優雅な一礼をして、先に部屋を出て行く。
「そんなさびしがらなくても、またすぐ会えますよ」
テオバルドがすこし呆れたように、リヒトを慰めてくれた。
「それよか、立ってください。ほらもう~殿下が抱っこしたせいで形が崩れてる!」
急かすようにリヒトを立たせたテオバルドが、キュロットの裾のレースを整え、最後の仕上げとばかりに真っ白なウエストコートを着せかけてきた。
たっぷりのひだとレースのついたテール部分は後ろに長く伸び、ふわりと絨毯の上に広がった。
それをテオバルドが両手で恭しく持ち上げる。
「リヒト様、時間です。行きましょう」
壁掛け時計に目をやったテオバルドに促され、リヒトはこくりと唾を飲み込んだ。
「大丈夫です。先日エミール様も仰っていたでしょう。ユリウス殿下が居ます」
「……はい」
「一の扉はひとりで歩かなければなりませんが、二の扉からは殿下が一緒です」
「はい。……あの、テオさん」
「なんでしょう」
「今日まで色々教えてくれて、ありがとうございました」
リヒトはここ数日ずっとお作法を教えてくれていたテオバルドを振り向いて、改めてお礼を言った。
テオバルドが忙しないまばたきをする。その茶色の瞳がなんだかうるうるしているように見えたけれど、リヒトの気のせいだったのかもしれない。
戸籍局の式場は、廊下を挟んですぐ向かいにある。
レースがふんだんに使われた真っ白な衣装に、テオバルドの手を借りつつ、リヒトは袖を通した。
背中側にあるリボンは、やはりテオバルドの手によってひとつひとつ結ばれてゆく。
リヒトは彼に言われるがままに立ったり座ったり、靴を履かせてもらったり、着せ替え人形のようになっていた。
膝下のキュロットの形を整えながら、テオバルドが呆れ口調の声をこぼした。
「よくぞまぁ採寸もせずに、こんなにぴったりの服を準備できたものですねぇ」
ひとり言めいた言葉に応えたのは、甘い甘い声だった。
「この僕を誰だと思ってる」
「はぁ。ユリウス殿下ですが」
「僕はリヒトのアルファだ。つがいの体のサイズぐらい、すべて把握済だよ」
それを聞いてリヒトは、ソファに座ったままユリウスを見上げた。
今日のユリウスは、リヒト同様真っ白な服を着ている。
使われている素材はすべて同じものなのに、襟の形やベストのデザインが違うだけでまったく違う印象になるから不思議だった。
今日のユーリ様も格好いいなぁ、とリヒトはぼうっと見惚れてしまう。
ユリウスの新緑色の瞳がこちらを向いて、やわらかく細められた。
「ねぇ、僕のオメガ」
話を振られて、リヒトは曖昧に首を動かした。
「でも僕はユーリ様のお洋服のサイズを知りません」
物を知らない自分が恥ずかしくなってそう言ったら、
「知らなくて当然なんですよ、リヒト様」
とテオバルドが口を挟んできた。
「これは感心するところではなく、怖がるところです。あのひと、リヒト様専用のトルソとか作っちゃってるんですよ」
ヒソヒソと囁かれて、リヒトはことんと首を傾げる。
トルソ。聞き覚えのある単語だ。
記憶を手繰ってみると、エミールのお屋敷でそれを見たことを思い出す。
そうだ、あのときは仕立て屋がトルソに、新たに仕立てたというユリウスのための服を着つけていってたのだ。
とすると、ユリウスはリヒトの体型とぴったり同じトルソを作ったというのだろうか。
袖の長さや、ウエストのサイズまでこんなにぴったりに。
「ユーリ様はすごいです」
ほぅ、と吐息しながらユリウスのすごさを実感したリヒトに、テオバルドが半眼になった。
「だから感心するとこじゃねぇって言ってんだろ」
この不思議ちゃんが、と口の中でもごもごと続けられた声は、リヒトの耳には届かなかった。代わりのように、くっくっと笑うユリウスの声が聞こえてくる。
「僕は毎日きみを抱っこしてるからね。リヒト」
「じゃあ僕もユーリ様を抱っこしたら、ユーリ様のサイズがわかりますか?」
「きみが僕を? 僕のオメガはいつからそんな力持ちになったんだろう」
明るい笑い声とともに、歩み寄ってきたユリウスがリヒトをひょいと抱き上げる。
「あっ」
テオバルドが焦ったように叫んだ。
「殿下っ! 着付けが崩れますから!」
「崩れたらまた直せばいい」
「ひぇ~。やべぇ。本職じゃない俺がそんな手早くできるわけないでしょ!」
「僕はできないことをやれとは言わない」
ユリウスが怖いほどにうつくしい流し目でテオバルドを見た。
テオバルドが絶句した後、「ひぇ~」と悲鳴を上げた。
「さぁリヒト、僕のオメガ、後の仕上げはテオにしてもらうんだよ」
「……ふぁい」
こめかみにちゅっとキスを落とされて、リヒトは不明瞭な返事を口にした。
ユリウスが新緑色の瞳を丸くして、もう一度キスをくれる。
「もしかして緊張してる? 大丈夫だよ。内輪だけの式だから、そんなに硬くならなくても」
「でも……ぼく」
「リヒト。婚姻の儀はただの形式だ。でも戸籍局で証明書に名前が載れば、リヒトが僕の伴侶だって証拠になる。リヒト。きみが僕のオメガで、僕がきみのアルファだってことが、ちゃんと書類で証明できるってことなんだよ」
婚姻の儀、という初めての経験に気を張り詰めていたリヒトの中に、ユリウスの発する言葉が沁み込んでゆく。
「ゆぅりさまが、ぼくのあるふぁ」
「そう。僕の名前とリヒトの名前を並べて書くんだ。素敵だよね」
ユリウスがきれいな微笑を浮かべた。
その笑みに勇気づけられて、リヒトも笑った。
「はい。僕、頑張って名前書きます」
「うん。歩く練習も、たくさん練習したんだろう?」
「テオさんが、教えてくれて」
「頑張ったね、僕のオメガ。今日が本番だ。僕と一緒に歩こうね」
三度目のキスは、唇の上に落ちてきた。
リヒトは目を閉じてユリウスの唇を受け入れ、自分からもキスをした。
ユリウスが名残惜しそうな仕草でリヒトの体をソファに下ろしてくれる。それから、テーブルの上に置いてあった花の髪飾りをリヒトの耳の横にそっと差し込んだ。
「うん、可愛い」
髪飾りに使われている青と白の花は、ユリウスの屋敷の温室で咲いたものだ。
リヒトが毎日世話をして、今年もきれいな花がついた。
花の香りがリヒトの誘惑香と似ている、とユリウスは言っていたが、自分ではよくわからない。けれど甘くてとてもいい匂いだと思った。
「じゃあリヒト、また後で」
ユリウスが優雅な一礼をして、先に部屋を出て行く。
「そんなさびしがらなくても、またすぐ会えますよ」
テオバルドがすこし呆れたように、リヒトを慰めてくれた。
「それよか、立ってください。ほらもう~殿下が抱っこしたせいで形が崩れてる!」
急かすようにリヒトを立たせたテオバルドが、キュロットの裾のレースを整え、最後の仕上げとばかりに真っ白なウエストコートを着せかけてきた。
たっぷりのひだとレースのついたテール部分は後ろに長く伸び、ふわりと絨毯の上に広がった。
それをテオバルドが両手で恭しく持ち上げる。
「リヒト様、時間です。行きましょう」
壁掛け時計に目をやったテオバルドに促され、リヒトはこくりと唾を飲み込んだ。
「大丈夫です。先日エミール様も仰っていたでしょう。ユリウス殿下が居ます」
「……はい」
「一の扉はひとりで歩かなければなりませんが、二の扉からは殿下が一緒です」
「はい。……あの、テオさん」
「なんでしょう」
「今日まで色々教えてくれて、ありがとうございました」
リヒトはここ数日ずっとお作法を教えてくれていたテオバルドを振り向いて、改めてお礼を言った。
テオバルドが忙しないまばたきをする。その茶色の瞳がなんだかうるうるしているように見えたけれど、リヒトの気のせいだったのかもしれない。
416
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
偽りベータの宮廷薬師は、氷の宰相に匂いを嗅がれ溺愛される
水凪しおん
BL
「お前の匂いがないと、私は息ができない」
宮廷薬師のルチアーノは、オメガであることを隠し、自作の抑制薬でベータと偽って生きてきた。
しかしある日、冷徹無比と恐れられる「氷の宰相」アレクセイにその秘密がバレてしまう。
処刑を覚悟したルチアーノだったが、アレクセイが求めたのは、ルチアーノの身体から香る「匂い」だった!?
強すぎる能力ゆえに感覚過敏に苦しむ宰相と、彼の唯一の安らぎとなった薬師。
秘密の共有から始まる、契約と執着のオメガバース・ロマンス!
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。