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13. 幸せを呼ぶウェディングケーキ
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「ウェディングケーキ、ですか?」
季節は進み、すっかり木々が茜色に色付く時節となった。
栗やさつまいものケーキやクッキーがよく売れる中、夫婦で訪れた常連客の依頼内容に、わたしもアインスロッド様も目をぱちくり瞬いた。
「っ! ぜひ! 作らせてください!」
一呼吸置いてから前のめりに快諾したアインスロッド様。頬が紅潮し、目が爛々と輝いている。
「本当ですか? よかったあ……妻がここのケーキが大好きでして……実はプロポーズの日にもこちらのケーキを買って持って行ったのです」
「ふふっ。だから、絶対にウェディングケーキはこのお店にお願いしようって、夫と話していたの」
幸せそうに身を寄せ合う夫婦を前に、わたしの胸はジンと熱くなる。うちのケーキをそんな風に思ってくれているなんて、本当に嬉しい。
きっと、アインスロッド様も同じ思いでいるはず、と彼を仰ぎ見たわたしはギョッとした。
「うぐぅぅ……ありがどう、ございまず……!」
アインスロッド様は滝のような涙を流していた。
慌てて裏に戻って大きめのタオルを選び、アインスロッド様に手渡す。「すまん」と一言述べたアインスロッド様はタオルに顔を埋めて本格的に男泣きを始めてしまった。
アインスロッド様が落ち着くのを待ち、わたしたちは具体的なウェディングケーキの話を詰めることにした。アインスロッド様の目は真っ赤になってパンパンに腫れていた。
***
「さて……あとは飾り付けるだけだな」
「はい……!」
そしてあっという間に、結婚披露パーティの前日となった。
ウェディングケーキは丸いスポンジを三段重ね、中には季節のフルーツをふんだんに挟み込んでいる。甘さ控えめのクリームをたっぷり塗り込み、あとは飾り付けを残すばかりとなった。
「ミラベル、頼む」
「はい……!」
アインスロッド様が見守る中、わたしは絞り器を手に取り、クリームを絞っていく。
いつか練習していたフリルのような絞り方が役立った。ケーキは純白のウェディングドレスをイメージしていて、最上部には、イチゴやブルーベリー、クランベリーをイメージ図通りに盛り付けていく。
最後に、いつもよりも大きめのチョコレートプレートに結婚への祝辞をしたためる。
未来を誓い合う二人が、二人を見守る親族や友人たちが、みんな幸せになりますように――
強い想いを込めてケーキを仕上げた。
「できました……!」
「おう、お疲れ様。素晴らしい出来だ。ケーキが輝いて見える」
見守ってくれていたアインスロッド様は、穏やかな笑みを浮かべてわたしに歩み寄った。ポンポンッと優しく頭を撫でられて、ほわりと身体が熱くなる。
「さて、俺はこれからケーキの納品に行ってくる。ミラベルは明日に備えて準備を進めておくといい」
「ありがとうございます……!」
実はわたしたちも結婚披露パーティにお呼ばれしている。パーティに参加するのは初めてで緊張するけれど、アインスロッド様がエスコートしてくださると言うのでとても心強い。
服もルビー様にいただいたワンピースを着用するつもりだ。なんと当日の朝はルビー様がわざわざわたしのお化粧のために来店(もちろん店はお休みだ)してくれるという。本当に優しくて頼りになるマダムである。
サミュリア王国では結婚披露パーティに呼んでくれる知人も、買い物やお化粧の助言をしてくれる良き友人も――そして、側に居るだけで心を温かくしてくれる大切な人もいなかった。
わたしに居場所を作ってくれたのは、間違いなくアインスロッド様だ。
彼と過ごせる時間もあと数ヶ月――そう思うと胸が締め付けられるように苦しいけれど、せめて笑って、たくさん楽しい思い出を作りたい。
だから、明日も目一杯楽しむつもりだ。
「よし、まずは着替えて……服と持ち物の確認ね」
アインスロッド様を店の外まで見送ったあと、わたしは駆け足で自室へと戻った。
***
そして、結婚披露パーティ当日。
雲ひとつない爽やかな秋晴れの日となった。
気候も穏やかで、とても過ごしやすい。
会場入りしたわたしたちは、給仕に案内された席に座る。会場内を一瞥したアインスロッド様が、満面の笑みでとんでもないことを言った。
「ミラベル、とても似合っているぞ。ここにいる誰よりも可愛い」
確かに、ルビー様に選んでもらった優しい水色のワンピースを身に纏っていて、化粧もヘアセットもとびきりの仕上がりにしてくれた。コンプレックスだった栗色の髪もふわふわにブラッシングしてもらい、半分だけ編み込んであとは後ろに流している。この国に来てから伸ばし始めた髪は、既に腰にかかるほどにまで伸びている。
ルビー様が腕によりをかけてくれたとはいえ、アインスロッド様は褒め言葉が過ぎます……!
「そ、そんな……! あ、アインスロッド様こそ、その……」
「ん? なんだ?」
こてんと太い首を傾げるアインスロッド様。
流石にこの場ではいつものピンクのラブリーエプロンではなく、正装をしている。
パリッとした黒のジャケットは肩幅の逞しさを際立たせているし、スラリとしたズボンからは足の長さが窺える。真っ赤な髪も後ろに撫で付け、あまりにも『アインスロッド洋菓子店の店主』と違う装いにドキドキと心臓がうるさい。
つまり、とびきりカッコいいのである。
「う……素敵すぎます」
「なんだ? 声が小さくて聞こえん」
ボソリと口から溢れでた言葉は、アインスロッド様の耳には届かなかったようだ。
けれど、ホッとしたのも束の間、アインスロッド様はズイッと顔を寄せてきたではないか!
「ひゃわっ! す、素敵ですと言いました!」
突然の至近距離に動転し、わたしは思わず叫ぶように言ってしまった。
驚いた様子で周囲の人がこちらを見ている。
中にはアインスロッド様とわたしを見比べて、合点がいったと頷いて微笑んでいる人もいる。恥ずかしすぎる。
「そうか。ミラベルに褒めてもらえると、本当に嬉しいな」
周囲の目なんて気にも留めないアインスロッド様は、ただただ嬉しそうに目を細めている。いつもわたしを見つめる優しい眼差しに、胸がキュンとする。
わたしは気を紛らわせようと周囲の参列者に視線を向けるた。
新郎新婦の両親と思しき人たちが、それぞれ涙ぐみながら挨拶を交わしている。
各テーブルでは友人たちが思い出話に花を咲かせているようだ。
「あれ、あの人は――」
そんな中、少し離れた位置に佇む一人の女性に目が向いた。サラリとした美しい白髪に、サファイアブルーの瞳。恐ろしいほどの美貌の持ち主だが、どこか近寄りがたい雰囲気を纏っている。
確か、たまにお店に来てくれるお客様だ。
品物のやり取りやお勘定でしか会話をしたことがなく、名前も知らないけれど、存在感があるためよく記憶に残っている。
「新婦様のお友達だったのかしら……世の中狭いものね」
独り言を溢したタイミングで、新郎新婦入場を知らせる音楽が鳴り響いた。
美しい純白のドレス姿の花嫁に、同じく純白のタキシード姿の花婿。二人は幸せそうに身を寄せ合いながら、各テーブルに挨拶回りをしている。一通り回り終えてから、用意されていた席へと着席した。
間も無くして、ウェディングケーキが運ばれてきた。
この国では、新郎新婦が二人でケーキに入刀したあと、ひとすくいのケーキを食べさせ合い、生涯共に寄り添うことを誓い合うらしい。とても素敵な風習だと思う。
招待客たちはみんな立ち上がって新郎新婦を囲むように円になっている。わたしとアインスロッド様もその末端に加わり、二人がリボンで彩られたナイフをウェディングケーキに差し込む様子をドキドキワクワクしながら見守る。
真っ白なクリームの海に、沈み込むようにナイフが入れられる。
その瞬間、パァッと金色の光が辺りを覆い尽くした。
季節は進み、すっかり木々が茜色に色付く時節となった。
栗やさつまいものケーキやクッキーがよく売れる中、夫婦で訪れた常連客の依頼内容に、わたしもアインスロッド様も目をぱちくり瞬いた。
「っ! ぜひ! 作らせてください!」
一呼吸置いてから前のめりに快諾したアインスロッド様。頬が紅潮し、目が爛々と輝いている。
「本当ですか? よかったあ……妻がここのケーキが大好きでして……実はプロポーズの日にもこちらのケーキを買って持って行ったのです」
「ふふっ。だから、絶対にウェディングケーキはこのお店にお願いしようって、夫と話していたの」
幸せそうに身を寄せ合う夫婦を前に、わたしの胸はジンと熱くなる。うちのケーキをそんな風に思ってくれているなんて、本当に嬉しい。
きっと、アインスロッド様も同じ思いでいるはず、と彼を仰ぎ見たわたしはギョッとした。
「うぐぅぅ……ありがどう、ございまず……!」
アインスロッド様は滝のような涙を流していた。
慌てて裏に戻って大きめのタオルを選び、アインスロッド様に手渡す。「すまん」と一言述べたアインスロッド様はタオルに顔を埋めて本格的に男泣きを始めてしまった。
アインスロッド様が落ち着くのを待ち、わたしたちは具体的なウェディングケーキの話を詰めることにした。アインスロッド様の目は真っ赤になってパンパンに腫れていた。
***
「さて……あとは飾り付けるだけだな」
「はい……!」
そしてあっという間に、結婚披露パーティの前日となった。
ウェディングケーキは丸いスポンジを三段重ね、中には季節のフルーツをふんだんに挟み込んでいる。甘さ控えめのクリームをたっぷり塗り込み、あとは飾り付けを残すばかりとなった。
「ミラベル、頼む」
「はい……!」
アインスロッド様が見守る中、わたしは絞り器を手に取り、クリームを絞っていく。
いつか練習していたフリルのような絞り方が役立った。ケーキは純白のウェディングドレスをイメージしていて、最上部には、イチゴやブルーベリー、クランベリーをイメージ図通りに盛り付けていく。
最後に、いつもよりも大きめのチョコレートプレートに結婚への祝辞をしたためる。
未来を誓い合う二人が、二人を見守る親族や友人たちが、みんな幸せになりますように――
強い想いを込めてケーキを仕上げた。
「できました……!」
「おう、お疲れ様。素晴らしい出来だ。ケーキが輝いて見える」
見守ってくれていたアインスロッド様は、穏やかな笑みを浮かべてわたしに歩み寄った。ポンポンッと優しく頭を撫でられて、ほわりと身体が熱くなる。
「さて、俺はこれからケーキの納品に行ってくる。ミラベルは明日に備えて準備を進めておくといい」
「ありがとうございます……!」
実はわたしたちも結婚披露パーティにお呼ばれしている。パーティに参加するのは初めてで緊張するけれど、アインスロッド様がエスコートしてくださると言うのでとても心強い。
服もルビー様にいただいたワンピースを着用するつもりだ。なんと当日の朝はルビー様がわざわざわたしのお化粧のために来店(もちろん店はお休みだ)してくれるという。本当に優しくて頼りになるマダムである。
サミュリア王国では結婚披露パーティに呼んでくれる知人も、買い物やお化粧の助言をしてくれる良き友人も――そして、側に居るだけで心を温かくしてくれる大切な人もいなかった。
わたしに居場所を作ってくれたのは、間違いなくアインスロッド様だ。
彼と過ごせる時間もあと数ヶ月――そう思うと胸が締め付けられるように苦しいけれど、せめて笑って、たくさん楽しい思い出を作りたい。
だから、明日も目一杯楽しむつもりだ。
「よし、まずは着替えて……服と持ち物の確認ね」
アインスロッド様を店の外まで見送ったあと、わたしは駆け足で自室へと戻った。
***
そして、結婚披露パーティ当日。
雲ひとつない爽やかな秋晴れの日となった。
気候も穏やかで、とても過ごしやすい。
会場入りしたわたしたちは、給仕に案内された席に座る。会場内を一瞥したアインスロッド様が、満面の笑みでとんでもないことを言った。
「ミラベル、とても似合っているぞ。ここにいる誰よりも可愛い」
確かに、ルビー様に選んでもらった優しい水色のワンピースを身に纏っていて、化粧もヘアセットもとびきりの仕上がりにしてくれた。コンプレックスだった栗色の髪もふわふわにブラッシングしてもらい、半分だけ編み込んであとは後ろに流している。この国に来てから伸ばし始めた髪は、既に腰にかかるほどにまで伸びている。
ルビー様が腕によりをかけてくれたとはいえ、アインスロッド様は褒め言葉が過ぎます……!
「そ、そんな……! あ、アインスロッド様こそ、その……」
「ん? なんだ?」
こてんと太い首を傾げるアインスロッド様。
流石にこの場ではいつものピンクのラブリーエプロンではなく、正装をしている。
パリッとした黒のジャケットは肩幅の逞しさを際立たせているし、スラリとしたズボンからは足の長さが窺える。真っ赤な髪も後ろに撫で付け、あまりにも『アインスロッド洋菓子店の店主』と違う装いにドキドキと心臓がうるさい。
つまり、とびきりカッコいいのである。
「う……素敵すぎます」
「なんだ? 声が小さくて聞こえん」
ボソリと口から溢れでた言葉は、アインスロッド様の耳には届かなかったようだ。
けれど、ホッとしたのも束の間、アインスロッド様はズイッと顔を寄せてきたではないか!
「ひゃわっ! す、素敵ですと言いました!」
突然の至近距離に動転し、わたしは思わず叫ぶように言ってしまった。
驚いた様子で周囲の人がこちらを見ている。
中にはアインスロッド様とわたしを見比べて、合点がいったと頷いて微笑んでいる人もいる。恥ずかしすぎる。
「そうか。ミラベルに褒めてもらえると、本当に嬉しいな」
周囲の目なんて気にも留めないアインスロッド様は、ただただ嬉しそうに目を細めている。いつもわたしを見つめる優しい眼差しに、胸がキュンとする。
わたしは気を紛らわせようと周囲の参列者に視線を向けるた。
新郎新婦の両親と思しき人たちが、それぞれ涙ぐみながら挨拶を交わしている。
各テーブルでは友人たちが思い出話に花を咲かせているようだ。
「あれ、あの人は――」
そんな中、少し離れた位置に佇む一人の女性に目が向いた。サラリとした美しい白髪に、サファイアブルーの瞳。恐ろしいほどの美貌の持ち主だが、どこか近寄りがたい雰囲気を纏っている。
確か、たまにお店に来てくれるお客様だ。
品物のやり取りやお勘定でしか会話をしたことがなく、名前も知らないけれど、存在感があるためよく記憶に残っている。
「新婦様のお友達だったのかしら……世の中狭いものね」
独り言を溢したタイミングで、新郎新婦入場を知らせる音楽が鳴り響いた。
美しい純白のドレス姿の花嫁に、同じく純白のタキシード姿の花婿。二人は幸せそうに身を寄せ合いながら、各テーブルに挨拶回りをしている。一通り回り終えてから、用意されていた席へと着席した。
間も無くして、ウェディングケーキが運ばれてきた。
この国では、新郎新婦が二人でケーキに入刀したあと、ひとすくいのケーキを食べさせ合い、生涯共に寄り添うことを誓い合うらしい。とても素敵な風習だと思う。
招待客たちはみんな立ち上がって新郎新婦を囲むように円になっている。わたしとアインスロッド様もその末端に加わり、二人がリボンで彩られたナイフをウェディングケーキに差し込む様子をドキドキワクワクしながら見守る。
真っ白なクリームの海に、沈み込むようにナイフが入れられる。
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