4 / 35
4 伯爵令嬢の謀
しおりを挟む
――ビリビリッ――
「!?」
次はダルイ乗馬の授業。乗馬服に着替え更衣室を出て少し歩いていると、イヤ~な音がした。恐る恐る開放的になったお尻に手を当てる。
(ヤバイ。キュロットのお尻が裂けている!)
この一ヶ月ちょいで、私はよりグラマラスでダイナマイトなボディーに成長していた。身体つきが少女から大人の女になってきたのだ。
しかし、溢れるセクシーさと服が破れているのは別問題。誰かに見つかる前に着替えないと。そう思って焦って更衣室へ戻っていると、モニカが先に更衣室に入って行くのを見かけた。
(これは、またもやチャンス到来じゃない!?)
私はキュロットが破れなければ、図書室に本を返そうと思っていた。よしよし、モニカを貶めついでに、この本はモニカに返させるとしよう。公爵令嬢をパシリにするなんて最高だ。
私はお尻を隠しながら、そのままモニカが更衣室から出てくるのを待った。
「ドロテアさん? 何かあったのですか?」
フフン、着替え終え私に気づいたモニカはやっぱり私に話しかけてきた。
「あのね、月のモノが来たみたい。今からまた着替えないと……。ああ、でもどうしよう。昼休みの内に、図書室に本を返さなきゃいけなかったのに……。間に合わないよー」
私は腕の中の本をモニカに見せ、「困っていたのよ」アピールをする。
「それなら、私が返しておきますよ」
「ありがとう、モニカ。じゃあ、お願い。その後は先に授業に行ってていいよ」
「分かりました」
御しやすい奴だ。まんまと引っ掛かったモニカが立ち去るのを見届け、私は急いで別の乗馬服へと着替えた。
(大きめサイズも準備しておいて良かったー。で、こっちの破れた方は――)
思い切りビリビリに破りまくって、ロッカーに仕舞っておいた。コレには後で活躍してもらう。
それから私は、急ぎ足で馬屋へと向かった。モニカより早く馬屋に着くために――
「ドロテアさん、どうしたのですか!?」
泣きながら馬屋に到着した私に、アニーとライザが声を掛けてきた。もちろん嘘泣きだ。
「モニカが読みたいって言ってた本を、私が図書室から借りて来たの。でも、さっぱり返そうとしてくれないから返却期限が来て……。――ウウッ――早く返そうよって言ったら急にヒステリーを起こして、私の乗馬服をビリビリに破いたの……。――ヒグッ――」
「そ、そんな……」
皆、驚きを隠せないくらい衝撃を受けているが、憔悴しきった感じを醸し出し畳み掛ける。
「替えがあったから、乗馬の授業を休まずに済んだけれど……。――ヒック――私がセオドア様と恋仲になってから、モニカのヒステリーが日増しに激しくなってきてぇ……。――ヒック――」
「ひ、酷いわ……。お願い、泣かないでドロテアさん」
「なんて事……。モニカ様がそんな事になっているなんて知らなかったわ……。今までよく我慢してきましたね」
アニーやライザなんか完全に騙されて、私を慰めはじめた。
「違うのぉ。――ヒック――モニカからセオドア様を奪った私が悪いのよぉ。――ヒック――」
「だ、だからって、そんな事をして良いわけじゃないのに!」
「本当に、私は大丈夫よ。――グスッ――こうして話を聞いてくれる皆がいるだけで頑張れるわ」
気丈な感じで涙を拭いて、私はニッコリ微笑んでみせた。
「だからモニカを悪く言わないで。私は本当に平気だから。私とセオドア様の思いが通じたせいで、今のモニカは少しだけ感情のコントロールが出来ないだけだと思うから」
「「ドロテアさん……」」
これでクラスメイト全員がモニカを悪者にするはずだ。そして、何も知らないモニカがやってきた。
「ドロテアさん、早かったですね。大丈夫でしたか?」
「うん……」
「よくもまあ、いけしゃあしゃあと!」
「ドロテアさんが本当にお可哀想ですわ」
アニーとライザ、グッジョブだよ。アニーなんか直情型だからすぐに怒り出すと思っていた。傍観するクラスメイトも、言動に出さないだけで心中は私の味方だろう。狼狽するモニカを見られるなんて、最高に気分が良い!
「集合~! それでは授業を始める」
クソッ。もっとゴタグチャやって欲しかったが、先生が来てしまった。残念。
授業が終わるとモニカが声を掛けてきた。ったく、皆がいるところで話しかけて来いっての。間の悪い奴。
「本当に大丈夫でしたか?」
大丈夫? 月一のアレで腹痛どころか、愉快なモノが見られてお腹がよじれそうだったって。
「うん。でも、念のため家の者を迎えに呼んだの。それまで医務室で休んでいくから、今日モニカは先に帰って」
「分かりました。それなら医務室までは一緒に行きましょうか?」
しつこい。こういう所が嫌いなんだよね。イライラする。
「仰々しいと、男子にばれてしまうから、遠慮する」
「そうですよね……。では、先に帰ります」
そうそう、とっとと帰ればいいんだ。面倒くさい。で、私はモニカが帰った後に、皆の前で涙を浮かべながらビリビリの乗馬服を鞄に詰めるんだ。あいつら馬鹿だから、それでさらにコロっと騙されるだろう。
――その翌日――
効果覿面。遠くから見ていると、アニーとライザがモニカを無視したようだ。
「おはようございます、ドロテアさん」
モニカは私を見つけると、懲りずに私にも挨拶してきた。メンタルお化けだ。よく無視されたばかりで声をかけまくれる。恐ッ。取りあえず、しおらしく返しておくか。
「おはよう……」
「ドロテアさん! 早くこちらに来て!」
アニーたちは本当にいい働きをしてくれる。私は小動物になりきって、プルプル震えながらアニーたちに返事をする。
「うん……」
そして、三人でモニカから離れるように、早足で教室へと駆け込んだ。
「あいつ、人間じゃないわ!」
「あんな事をしておいて、微笑みながら挨拶してくるなんて、異常ですわね!」
クラス中に響き渡る声でアニーたちが騒いでくれる。で、御本人登場だ。うっわー、空気が一気に悪くなる。
これでもう、私の勝ちが確定したようなものだ。
それから、モニカを避けて無視するクラスメイトがどんどん増えた。もう時間の問題。ネズミ算式にモニカを無視する者は増えるだろう。
学園内中に悪役令嬢モニカと憐れなヒロインドロテアの構図が広がるのだ。
(あ、でも先生方も抑えておきたいところよね。とどめのもうひと芝居、うっちゃいますか)
「!?」
次はダルイ乗馬の授業。乗馬服に着替え更衣室を出て少し歩いていると、イヤ~な音がした。恐る恐る開放的になったお尻に手を当てる。
(ヤバイ。キュロットのお尻が裂けている!)
この一ヶ月ちょいで、私はよりグラマラスでダイナマイトなボディーに成長していた。身体つきが少女から大人の女になってきたのだ。
しかし、溢れるセクシーさと服が破れているのは別問題。誰かに見つかる前に着替えないと。そう思って焦って更衣室へ戻っていると、モニカが先に更衣室に入って行くのを見かけた。
(これは、またもやチャンス到来じゃない!?)
私はキュロットが破れなければ、図書室に本を返そうと思っていた。よしよし、モニカを貶めついでに、この本はモニカに返させるとしよう。公爵令嬢をパシリにするなんて最高だ。
私はお尻を隠しながら、そのままモニカが更衣室から出てくるのを待った。
「ドロテアさん? 何かあったのですか?」
フフン、着替え終え私に気づいたモニカはやっぱり私に話しかけてきた。
「あのね、月のモノが来たみたい。今からまた着替えないと……。ああ、でもどうしよう。昼休みの内に、図書室に本を返さなきゃいけなかったのに……。間に合わないよー」
私は腕の中の本をモニカに見せ、「困っていたのよ」アピールをする。
「それなら、私が返しておきますよ」
「ありがとう、モニカ。じゃあ、お願い。その後は先に授業に行ってていいよ」
「分かりました」
御しやすい奴だ。まんまと引っ掛かったモニカが立ち去るのを見届け、私は急いで別の乗馬服へと着替えた。
(大きめサイズも準備しておいて良かったー。で、こっちの破れた方は――)
思い切りビリビリに破りまくって、ロッカーに仕舞っておいた。コレには後で活躍してもらう。
それから私は、急ぎ足で馬屋へと向かった。モニカより早く馬屋に着くために――
「ドロテアさん、どうしたのですか!?」
泣きながら馬屋に到着した私に、アニーとライザが声を掛けてきた。もちろん嘘泣きだ。
「モニカが読みたいって言ってた本を、私が図書室から借りて来たの。でも、さっぱり返そうとしてくれないから返却期限が来て……。――ウウッ――早く返そうよって言ったら急にヒステリーを起こして、私の乗馬服をビリビリに破いたの……。――ヒグッ――」
「そ、そんな……」
皆、驚きを隠せないくらい衝撃を受けているが、憔悴しきった感じを醸し出し畳み掛ける。
「替えがあったから、乗馬の授業を休まずに済んだけれど……。――ヒック――私がセオドア様と恋仲になってから、モニカのヒステリーが日増しに激しくなってきてぇ……。――ヒック――」
「ひ、酷いわ……。お願い、泣かないでドロテアさん」
「なんて事……。モニカ様がそんな事になっているなんて知らなかったわ……。今までよく我慢してきましたね」
アニーやライザなんか完全に騙されて、私を慰めはじめた。
「違うのぉ。――ヒック――モニカからセオドア様を奪った私が悪いのよぉ。――ヒック――」
「だ、だからって、そんな事をして良いわけじゃないのに!」
「本当に、私は大丈夫よ。――グスッ――こうして話を聞いてくれる皆がいるだけで頑張れるわ」
気丈な感じで涙を拭いて、私はニッコリ微笑んでみせた。
「だからモニカを悪く言わないで。私は本当に平気だから。私とセオドア様の思いが通じたせいで、今のモニカは少しだけ感情のコントロールが出来ないだけだと思うから」
「「ドロテアさん……」」
これでクラスメイト全員がモニカを悪者にするはずだ。そして、何も知らないモニカがやってきた。
「ドロテアさん、早かったですね。大丈夫でしたか?」
「うん……」
「よくもまあ、いけしゃあしゃあと!」
「ドロテアさんが本当にお可哀想ですわ」
アニーとライザ、グッジョブだよ。アニーなんか直情型だからすぐに怒り出すと思っていた。傍観するクラスメイトも、言動に出さないだけで心中は私の味方だろう。狼狽するモニカを見られるなんて、最高に気分が良い!
「集合~! それでは授業を始める」
クソッ。もっとゴタグチャやって欲しかったが、先生が来てしまった。残念。
授業が終わるとモニカが声を掛けてきた。ったく、皆がいるところで話しかけて来いっての。間の悪い奴。
「本当に大丈夫でしたか?」
大丈夫? 月一のアレで腹痛どころか、愉快なモノが見られてお腹がよじれそうだったって。
「うん。でも、念のため家の者を迎えに呼んだの。それまで医務室で休んでいくから、今日モニカは先に帰って」
「分かりました。それなら医務室までは一緒に行きましょうか?」
しつこい。こういう所が嫌いなんだよね。イライラする。
「仰々しいと、男子にばれてしまうから、遠慮する」
「そうですよね……。では、先に帰ります」
そうそう、とっとと帰ればいいんだ。面倒くさい。で、私はモニカが帰った後に、皆の前で涙を浮かべながらビリビリの乗馬服を鞄に詰めるんだ。あいつら馬鹿だから、それでさらにコロっと騙されるだろう。
――その翌日――
効果覿面。遠くから見ていると、アニーとライザがモニカを無視したようだ。
「おはようございます、ドロテアさん」
モニカは私を見つけると、懲りずに私にも挨拶してきた。メンタルお化けだ。よく無視されたばかりで声をかけまくれる。恐ッ。取りあえず、しおらしく返しておくか。
「おはよう……」
「ドロテアさん! 早くこちらに来て!」
アニーたちは本当にいい働きをしてくれる。私は小動物になりきって、プルプル震えながらアニーたちに返事をする。
「うん……」
そして、三人でモニカから離れるように、早足で教室へと駆け込んだ。
「あいつ、人間じゃないわ!」
「あんな事をしておいて、微笑みながら挨拶してくるなんて、異常ですわね!」
クラス中に響き渡る声でアニーたちが騒いでくれる。で、御本人登場だ。うっわー、空気が一気に悪くなる。
これでもう、私の勝ちが確定したようなものだ。
それから、モニカを避けて無視するクラスメイトがどんどん増えた。もう時間の問題。ネズミ算式にモニカを無視する者は増えるだろう。
学園内中に悪役令嬢モニカと憐れなヒロインドロテアの構図が広がるのだ。
(あ、でも先生方も抑えておきたいところよね。とどめのもうひと芝居、うっちゃいますか)
38
あなたにおすすめの小説
転生先は推しの婚約者のご令嬢でした
真咲
恋愛
馬に蹴られた私エイミー・シュタットフェルトは前世の記憶を取り戻し、大好きな乙女ゲームの最推し第二王子のリチャード様の婚約者に転生したことに気が付いた。
ライバルキャラではあるけれど悪役令嬢ではない。
ざまぁもないし、行きつく先は円満な婚約解消。
推しが尊い。だからこそ幸せになってほしい。
ヒロインと恋をして幸せになるならその時は身を引く覚悟はできている。
けれども婚約解消のその時までは、推しの隣にいる事をどうか許してほしいのです。
※「小説家になろう」にも掲載中です
【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。
【完結】仕事のための結婚だと聞きましたが?~貧乏令嬢は次期宰相候補に求められる
仙桜可律
恋愛
「もったいないわね……」それがフローラ・ホトレイク伯爵令嬢の口癖だった。社交界では皆が華やかさを競うなかで、彼女の考え方は異端だった。嘲笑されることも多い。
清貧、質素、堅実なんていうのはまだ良いほうで、陰では貧乏くさい、地味だと言われていることもある。
でも、違う見方をすれば合理的で革新的。
彼女の経済観念に興味を示したのは次期宰相候補として名高いラルフ・バリーヤ侯爵令息。王太子の側近でもある。
「まるで雷に打たれたような」と彼は後に語る。
「フローラ嬢と話すとグラッ(価値観)ときてビーン!ときて(閃き)ゾクゾク湧くんです(政策が)」
「当代随一の頭脳を誇るラルフ様、どうなさったのですか(語彙力どうされたのかしら)もったいない……」
仕事のことしか頭にない冷徹眼鏡と無駄使いをすると体調が悪くなる病気(メイド談)にかかった令嬢の話。
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
【長編版】孤独な少女が異世界転生した結果
下菊みこと
恋愛
身体は大人、頭脳は子供になっちゃった元悪役令嬢のお話の長編版です。
一話は短編そのまんまです。二話目から新しいお話が始まります。
純粋無垢な主人公テレーズが、年上の旦那様ボーモンと無自覚にイチャイチャしたり様々な問題を解決して活躍したりするお話です。
小説家になろう様でも投稿しています。
家族から邪魔者扱いされた私が契約婚した宰相閣下、実は完璧すぎるスパダリでした。仕事も家事も甘やかしも全部こなしてきます
さら
恋愛
家族から「邪魔者」扱いされ、行き場を失った伯爵令嬢レイナ。
望まぬ結婚から逃げ出したはずの彼女が出会ったのは――冷徹無比と恐れられる宰相閣下アルベルト。
「契約でいい。君を妻として迎える」
そう告げられ始まった仮初めの結婚生活。
けれど、彼は噂とはまるで違っていた。
政務を完璧にこなし、家事も器用に手伝い、そして――妻をとことん甘やかす完璧なスパダリだったのだ。
「君はもう“邪魔者”ではない。私の誇りだ」
契約から始まった関係は、やがて真実の絆へ。
陰謀や噂に立ち向かいながら、互いを支え合う二人は、次第に心から惹かれ合っていく。
これは、冷徹宰相×追放令嬢の“契約婚”からはじまる、甘々すぎる愛の物語。
指輪に誓う未来は――永遠の「夫婦」。
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる