この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜

小屋瀬

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なんか俺の周りには変態が多い気がする。

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「ちょちょ、ちょっといいかな?」

「まぁ、はい」
(なんだ?迷子か?)

「えっと、ちょっと、こっちに来てくれないかな」

「はぁ」
(一体なんなんだ?)


そうして俺は、靴箱から少し離れたグラウンド近くの体育館裏に連れていかれた


「?」

「あ、あのねっ、」

「!!?」


体育館裏に着いた瞬間、俺はこのおっさんに、肩を両手で勢いよく掴まれた


「はぁっ、ちょっ、何してんだよ変態!!?」

「へ、変態っ!??」

「あぁそうだよ、変態野郎!」
「こんな裏まで連れて行といて、今更言い逃れできねぇからな」

「えっ、ちょっ、待っ!!」
「僕だよ僕っ!!覚えてない!?」

「?」
「何言ってんだ、変態」

「えっと、君、悠斗君だよね、青崎の」
「ほら、えっと、僕、君と一回、会ったことがあるんだ。君が中学生の時なんだけど…」

「………」
「あぁっ!」

「思い出してくれた!?」

「いいや、全然」
(いたか、こんなやつ?)

「えぇぇ、、、」
「ほら、スポーツ推薦の時の!」

「いや、スポーツ推薦って言われても、いろんなやつから貰ったからなぁ、」

「え~、ほんとに覚えてない?」

「いや、いたような、いなかったような…」

「そっかぁ、」

「で、まぁあんたと会ったことがあるって話は置いといて、何でこんなとこにいんだよ」

「いやぁ、それは、君が今どう過ごしているのかなって」

「いや、ストーカーじゃねぇか」
「やっぱ変態だったんだな、おっさん」

「違うよ!いや、違わないけど、違う!」
「僕は君が欲しいんだ!君ほどの逸材をこの学校に置いておくには惜しいんだよ!!!」

「いやぁ、そう言われてもなぁ」

「ていうか、なんでこの学校に入学したの!」
「この学校、サッカー強くないでしょ!」

「あー、近かったから?」

「そんな!ねぇ、悠斗くん、今からでも僕の学校に来てくれないかな?僕、明西高校のサッカー部の顧問をしてるんだけど…」

(明西っていうと、あのサッカー強豪のとこか)
「へぇ、そうなんすね」

「「そうなんすね」って、、、」
「ここだと君は、宝の持ち腐れだよ!!」

「いやぁ、別に今から他のとこに行くってのはちょっと、」
(サッカー部の奴らは優しいし、この学校には凌がいる。)
「俺、この学校がいいんで」

「なんだ、好きな子でもいるのか?」

「…!!」

「図星か。いいよ、その子も明西に来れるように頼んでみるよ」
「校長も、きっとOKをくれるだろう」

「はぁっ!?ちょっ、勝手に話進めんなって!!!」

「はぁ、どうしても来たくないのかい?」

「あぁ!」

「そっかぁ、まぁ、多少の脅しも必要かなっと、」

「はっ、ちょっ…!」


おっさんはそう言って、壁へとじりじりと詰め寄ってきた。


「こんの、変態が!!」

「痛っ!」

「!!」

「いったいなぁ、」
「あー、他の学校の顧問に手を出したって知ったら、君の親御さんはどう思うだろうね?」

「…!」

「きっと悲しむだろうね。あぁ、あと同じサッカー部の子達からも、距離を置かれることになるだろうね」
「そしてそのうち、好きな子にも…」

「やめろっ!!!」

「…こうならないためにはさ、やっぱり君は、明西に……」

「くっ…!」



「ちょっと待てよ、変態」

「「!!?」」

「誰だあんた!!」

「「誰」だって?」
「悠斗の事がだーい好きな兄ですけど?」

(兄さん!?)

「悠斗、ちょーっと、目ぇ瞑ってようなぁ」

「……」
(このおっさん、終わったな……)



「ふぅ、」
「……悠斗、大丈夫?」

「お、おう!」
(ふぅ、まじで助かったぁ、)

「ごめんね、悠斗。」
「僕がもっと早く来ていたら、こんな目に遭わずに済んだのに」

「いやいやいや、兄さんのせいじゃないから」

「でもっ…!」

「ていうか兄さん、どうしてここに俺がいるって分かったんだ?」

「あぁ、全部聞こえてたからな、盗聴器で。」

「盗聴器……って、やっぱあのカメラ盗聴器付きだったのか!!」

「おっ!さっすが悠斗!僕のこと分かってるね♪」

「「さっすが悠斗!」じゃねぇよ!!!」
「なんつーことしてんだ兄さん!!!」

「いっやぁ、でもまぁそのおかげで僕はこうして悠斗を助けられたんだ」
「だからぁ、今回は見逃してよぉ~」

「…っ!!」
「まぁ、今回だけな。でも帰ったら速攻取るからな。」

「うんっ!分かったよ!!」
(まだまだあるから、問題なしだね!!)

「うっ、」
(なんか嫌な予感が……)

「っていうかさ、僕聞いちゃったんだけど~」

「?」

「悠斗、好きな人いるの?」

「!!?」

「わっ、いるんだ!!?」
「誰々?僕の知ってる人?」

「うっ、うっせぇ!」
「いいから早く帰ろう!!」

「えぇぇ~、ちょっとぉ、教えてよぉ~!!!」
(僕が認められるかどうか、判断できないじゃん!!!)










【あとがき】
はい、すみません。遅れてしまいましたね、、、

でも、慣れてくださいとしか言いようがありません。ですがこうして待ってくれている方々がいるのがもうほんと、ありがとうございますですよ。
これからも引き続き、「ぼくこま」をよろしくお願いいたします。
それでは!
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