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第20話 婚約者との対面
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車での出社中、レイの肩を借りていた。運転席からはもちろん見えない。社長秘書補佐が社長に「補佐されている」なんて、絶対に知られたくない。そして僕はいつの間にか眠ってしまった。
「着いたよ。降りられる?」
「あ……寝ちゃってた。すみません、大丈夫です。降りられます」
運転手さんがレイのドアを開けるので、僕は反対のドアから出てレイを追いかける。社内の雰囲気が昨日と違う? 何かよくわからないけど……空気が違うような気がした。
社長室に入ると、アキトさんとキョウカさんがすでにいた。
「「おはよ~」」
二人は何事もなかったように挨拶をしてきた。レイはそのまま社長室に入っていった。
「今日は無理に来なくてもよかったのに」
すべてを知っていると言わんばかりの優しい声で、アキトさんが言った。
「あ……いえ、ログが気になって」
隣にレイの婚約者のキョウカさんがいるのが気まずくて、何も言えなかった。
「ログの件、レイにはすでに報告してあったんだけど。これ見てくれる?」
レイはもう知っていたんだ。表示されていたのは、例の「痕跡ログ」——そこに、さらに追加された不自然なアクセスライン。
「この時間帯。システム外からアクセスがあって……途中で遮断されてる。でもこの遮断、内部の誰かが意図的に行ってる」
「内部……あっ……待ってください」
「え?」
「これ……内部に見せかけて、やっぱり外からのアクセスな気がします」
「ほら、ここ」
消去されている痕跡の中から穴を見つけて、アキトさんに伝える。
「あ。ここか。ちょっとレイに伝えてくる」
アキトさんはレイに報告すると言って社長室に入って行った。そうなると当然、キョウカさんと僕が2人きりになる。気まずい……。
沈黙を破ったのはキョウカさんだった。
「今、レイの部屋にいるって聞いたよ」
「はい」
「部屋もレイと一緒に使ってるんでしょ?」
「ど……どうして知ってるんですか?」
「長い付き合いだからね~。レイってば、世話好きでしょ?」
「え……あ……」
「気になるとずっとそばに置きたくなるのよね~。レイは」
すべてを知っていてすべてを受け入れている言葉に、心がズキンとなる。
じゃ、僕とレイの関係も知ってるんですか? キョウカさんはそれでいいんですか?
質問したくてやめた。だって今の状態だと、僕は2番目で、正妻になるのはキョウカさんだからだ。
「あっ。そうそう、本当は噂が出る前に対処すべきだったのに……ごめんね。対応が遅くなって。かん口令が出されたから、会社でアオ君のことを悪く言う人はいないから」
「え……でも……。でもどうやって?」
「簡単よ。レイがルガルの能力を使ってみんなに伝えたから」
「それって……強制的に?」
「ん~。どちらかというと強力なお願いをした感じよ。まぁ、そこは気にしないで」
「わ……わかりました」
僕とレイの関係をどこまで知っているのかわからず沈む僕の心を見抜いたのか、アキトさんから調査の依頼が来た。
ログの足跡をさらに深く掘れるかという依頼だった。
今までは特に問題なくできていたけど、今回は少し厄介な気がしている。それでも僕にできることはこれしかない。
「……はい」と答え、目の前の作業に集中することにした。
「着いたよ。降りられる?」
「あ……寝ちゃってた。すみません、大丈夫です。降りられます」
運転手さんがレイのドアを開けるので、僕は反対のドアから出てレイを追いかける。社内の雰囲気が昨日と違う? 何かよくわからないけど……空気が違うような気がした。
社長室に入ると、アキトさんとキョウカさんがすでにいた。
「「おはよ~」」
二人は何事もなかったように挨拶をしてきた。レイはそのまま社長室に入っていった。
「今日は無理に来なくてもよかったのに」
すべてを知っていると言わんばかりの優しい声で、アキトさんが言った。
「あ……いえ、ログが気になって」
隣にレイの婚約者のキョウカさんがいるのが気まずくて、何も言えなかった。
「ログの件、レイにはすでに報告してあったんだけど。これ見てくれる?」
レイはもう知っていたんだ。表示されていたのは、例の「痕跡ログ」——そこに、さらに追加された不自然なアクセスライン。
「この時間帯。システム外からアクセスがあって……途中で遮断されてる。でもこの遮断、内部の誰かが意図的に行ってる」
「内部……あっ……待ってください」
「え?」
「これ……内部に見せかけて、やっぱり外からのアクセスな気がします」
「ほら、ここ」
消去されている痕跡の中から穴を見つけて、アキトさんに伝える。
「あ。ここか。ちょっとレイに伝えてくる」
アキトさんはレイに報告すると言って社長室に入って行った。そうなると当然、キョウカさんと僕が2人きりになる。気まずい……。
沈黙を破ったのはキョウカさんだった。
「今、レイの部屋にいるって聞いたよ」
「はい」
「部屋もレイと一緒に使ってるんでしょ?」
「ど……どうして知ってるんですか?」
「長い付き合いだからね~。レイってば、世話好きでしょ?」
「え……あ……」
「気になるとずっとそばに置きたくなるのよね~。レイは」
すべてを知っていてすべてを受け入れている言葉に、心がズキンとなる。
じゃ、僕とレイの関係も知ってるんですか? キョウカさんはそれでいいんですか?
質問したくてやめた。だって今の状態だと、僕は2番目で、正妻になるのはキョウカさんだからだ。
「あっ。そうそう、本当は噂が出る前に対処すべきだったのに……ごめんね。対応が遅くなって。かん口令が出されたから、会社でアオ君のことを悪く言う人はいないから」
「え……でも……。でもどうやって?」
「簡単よ。レイがルガルの能力を使ってみんなに伝えたから」
「それって……強制的に?」
「ん~。どちらかというと強力なお願いをした感じよ。まぁ、そこは気にしないで」
「わ……わかりました」
僕とレイの関係をどこまで知っているのかわからず沈む僕の心を見抜いたのか、アキトさんから調査の依頼が来た。
ログの足跡をさらに深く掘れるかという依頼だった。
今までは特に問題なくできていたけど、今回は少し厄介な気がしている。それでも僕にできることはこれしかない。
「……はい」と答え、目の前の作業に集中することにした。
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