225 / 385
第四章 女神降臨編
商人は利益を求め、実利をもたらすもの。
しおりを挟む
夕闇が迫り、空に一等明るい星が輝き出した頃、ようやくわたし達はバンブリア邸への帰路に着いた。
中央広場に程近い場所の馬車留まりで待っていてくれた家の馬車の姿が見えたところで、ハディスがふと足を止め、手を繋いでいたわたしもそれに引っ張られる格好で立ち止まる。
繋いだ手に軽く力が込められて、何かあったのだろうかと見上げると、ハディスは今日一番の真面目な表情でこちらを見詰めていた。
「セレネ、今朝のは冗談でも何でもなくて――嫌でなければドレスを贈らせて欲しい。」
「あの真っ赤のですか?」
悪夢に出てきそうな‥‥と言うのは空気を読んで、さすがに思い留まった。
「うん。本当に気が進まなければ―――いや、それはもう、どうでも良いか‥‥。僕が君に贈ることをただ許して欲しい。イシケナルの贈った物なんて着ないで。着る機会が無くても、僕の物を持ってくれているだけで安心出来るから、僕のために、ただ贈らせて欲しい。」
ハディスの何だか色々諦めた様な、寂し気な様子に、チクチクとざわつく心臓がドキリと跳ねる。
どうしてそこまでして赤いドレスをわたしに贈ろうとしているんだろう?
言いかけて止めた。ハディスはわたしに好意を寄せてくれている。わたしは、鈍いうえにすぐに結論を避けて逃げ出してしまうくらいには意気地なしで、更に都合の悪いことは誤魔化してしまおうとする様な卑怯者だ。それなのに好意を疑い様の無いくらいの態度を示してくれているのに、聞いてどうする。
「ハディス様、わたしは将来ともにバンブリア商会を盛り立ててくれる婿を取りたいと考えているのです。」
「そうだったね。何度も聞いてるから知ってるし覚えてるよ。そして僕はセレネが学園を卒業するまでの期間限定の護衛だ。そこに今は『将来』を窺わせるものは何もないね。残念だけど。」
是とも否とも答えないわたしは相変わらず卑怯だ。
ハディスの声に含まれるのは紛れもない諦めだけれど、その上でのアプローチにどんな意味があるのかは見えてこない。応えられないわたし自身が歯痒くて仕方ないし、突き放す意気地もない。そんなこちらの気持ちを分かった上での申し出なんだろうけど。
「以前にも言いましたよね。護衛である貴方達のやる事、身の安全の責任はわたしが取るので、絶対にわたしを差し置いて厄介ごとに首を突っ込まないでください。やるなら一言言ってください。無理に止めないくらいには貴方たちを信頼しています‥‥と。今、あなたはまだわたしの護衛です。」
きょとんと目を丸くしたハディスが、一瞬おいて顔中をくしゃりと歪ませて苦笑する。
「参ったなぁー、そうだったね。報告がいるんだったっけー。」
「何があったんですか?」
護衛の期限もまだな今、突然強引に先へ手を伸ばそうとする理由を考えたら、多分ハディスの方に期限の近い不都合が現れたとしか思えない。
「うん、まだはっきりとは分からないけど‥‥さぼり続けていた仕事に、そろそろ顔を出しに行かなきゃならなくなるかも・って。」
「お仕事ですか?それって王弟の方のですか?それとも騎士の方のですか?」
「両方かな。けど決まりじゃない。それでも、遅からず行くことになりそうだから、それだけ伝えておくね。」
諦めを含んだ優しげな声に、気持ちが不快にざわつく。
わたしはキッと瞳に力を込めて、穏やかな色を湛えるハディスの黒に近い深紅の瞳を睨み付けた。
「――自分の事を忘れないでって、置き土産ですか?なら受け取れません。安心して気が抜けると云うこともあるでしょう。なら、ハディス様が戻ったときに改めて受け取ることをお約束します。」
「あ‥‥はっ、そう来たか。分かった、約束だよ?」
「はい。せいぜい、戻れない、渡せない不安感の中でもがいて頑張り続けてください。」
ハディスからは不安げで優しい諦めの色は消え去り、逆に不穏な黒い気配を漂わせてニヤリと笑う。
と、次の瞬間、ハディスはその場に跪き、未だ繋いだままだった手を、恭しく掬い取る様に持ち上げ、そして指先にそっと唇を落とした。
「僕が問題を解決して戻って来たら、君は僕の色のドレスを受け取る。約束、確かに承った。」
スッと見上げられた整った面立ちは憑き物が落ちたように晴れやかで、それはそれは美しい貴族の笑みで、けど何か良くない思惑に搦め捕られているようで気持ちが悪い。
何か失敗した!?
けどその何かが分からず、口をパクパクさせながら何も言えず、棒立ちのままひたすらぐるぐると考えを巡らせていたわたしに、馬車から降りて近付いてきていた小父さんが、感慨深そうに、すんっと鼻を鳴らす。
「いやー、お嬢さんも隅におけませんやね。」
何!?どういう意味!?
更なる困惑を重ねたわたしの側の空間がふわりと揺らいで冷笑を浮かべたオルフェンズが現れるや否や、ハディスの首筋めがけて短剣を投擲する。
「赤いの、時間切れだ。」
舌打ちと共に手刀でそれを叩き落としたハディスを見て、ようやくわたしは再起動したらしい。
「ハディス様!?ドレスってまさか‥‥赤色のって、ハディス様の色って‥‥!?」
「ふふっ、無事帰れないかもしれない僕の代わりに自分の色のドレスを傍に置くから、僕だと思って待ち続けていて――と?無事帰った暁には婚約ですか?愛妾ですか?女々しいうえに思い上がりも甚だしい、大変愉快な出し物を観させていただきました。愉快すぎてずっと見守らせていただきましたが、そんなもの私が簡単に反故に出来てしまいますからね?しかも今日の足取りと言ったら、まず私と桜の君とのデートの2番煎じとは‥‥。それとも上書きしたいと云う嫉妬と独占欲ですか?あぁ、愉快です。」
珍しく怒涛の勢いで話し出したオルフェンズは、ハディスに掴まれたわたしの手を引っ手繰る様に奪い取り、跪いたままのハディスを見下ろすと、挑戦的な笑みを唇に刻む。
「何のしがらみも無い私は、こうしてずっと桜の君のお側に付いておりますから、貴方は何の危惧も無く離れてくださって結構ですよ?」
「僕のために働いてくれるなんて感動だなぁ。銀のならセレネを間違いなく守れるだろうしね、僕のために。」
眉を顰めたまま口元に笑みを浮かべた複雑な表情で、すっと立ち上がったハディスは息のかかりそうな至近距離でオルフェンズと微笑み合う。
どちらも譲らない姿勢で不穏極まりない様子だけれど、根本が間違っているわ。
勢い良く2人の間に割って入り、片手を腰に当てて、つんと顎を反らす。
「ただ漫然と護られる気はありません!厄介事には逃げる、戦う、自分の出来る限りは尽くして、最善を自分で手繰り寄せますからご心配なく!わたしは貪欲に実利を掴むため、全力を尽くす商会令嬢ですもの。」
言い切ると、丸く見開いた深紅とアイスブルーの2組の目が丸くなってこちらを凝視し、やがて揃って笑みを浮かべた。「それでこそセレネだ」とか「やはり桜の君は面白い」だとか「やっぱりお嬢様に浮いた話は難しいですなぁ」なんて皆口々に好きなことを言ってくれる‥‥。
まぁ、それでもいい。商人は利益を求め、実利をもたらすもの。大切な人たちの笑顔が曇らなければ満足よ。
見上げた空は、すでに夜の帳が降りていて、ぼんやりと光る星が連なり、薄く天の川を象り始めていた。
中央広場に程近い場所の馬車留まりで待っていてくれた家の馬車の姿が見えたところで、ハディスがふと足を止め、手を繋いでいたわたしもそれに引っ張られる格好で立ち止まる。
繋いだ手に軽く力が込められて、何かあったのだろうかと見上げると、ハディスは今日一番の真面目な表情でこちらを見詰めていた。
「セレネ、今朝のは冗談でも何でもなくて――嫌でなければドレスを贈らせて欲しい。」
「あの真っ赤のですか?」
悪夢に出てきそうな‥‥と言うのは空気を読んで、さすがに思い留まった。
「うん。本当に気が進まなければ―――いや、それはもう、どうでも良いか‥‥。僕が君に贈ることをただ許して欲しい。イシケナルの贈った物なんて着ないで。着る機会が無くても、僕の物を持ってくれているだけで安心出来るから、僕のために、ただ贈らせて欲しい。」
ハディスの何だか色々諦めた様な、寂し気な様子に、チクチクとざわつく心臓がドキリと跳ねる。
どうしてそこまでして赤いドレスをわたしに贈ろうとしているんだろう?
言いかけて止めた。ハディスはわたしに好意を寄せてくれている。わたしは、鈍いうえにすぐに結論を避けて逃げ出してしまうくらいには意気地なしで、更に都合の悪いことは誤魔化してしまおうとする様な卑怯者だ。それなのに好意を疑い様の無いくらいの態度を示してくれているのに、聞いてどうする。
「ハディス様、わたしは将来ともにバンブリア商会を盛り立ててくれる婿を取りたいと考えているのです。」
「そうだったね。何度も聞いてるから知ってるし覚えてるよ。そして僕はセレネが学園を卒業するまでの期間限定の護衛だ。そこに今は『将来』を窺わせるものは何もないね。残念だけど。」
是とも否とも答えないわたしは相変わらず卑怯だ。
ハディスの声に含まれるのは紛れもない諦めだけれど、その上でのアプローチにどんな意味があるのかは見えてこない。応えられないわたし自身が歯痒くて仕方ないし、突き放す意気地もない。そんなこちらの気持ちを分かった上での申し出なんだろうけど。
「以前にも言いましたよね。護衛である貴方達のやる事、身の安全の責任はわたしが取るので、絶対にわたしを差し置いて厄介ごとに首を突っ込まないでください。やるなら一言言ってください。無理に止めないくらいには貴方たちを信頼しています‥‥と。今、あなたはまだわたしの護衛です。」
きょとんと目を丸くしたハディスが、一瞬おいて顔中をくしゃりと歪ませて苦笑する。
「参ったなぁー、そうだったね。報告がいるんだったっけー。」
「何があったんですか?」
護衛の期限もまだな今、突然強引に先へ手を伸ばそうとする理由を考えたら、多分ハディスの方に期限の近い不都合が現れたとしか思えない。
「うん、まだはっきりとは分からないけど‥‥さぼり続けていた仕事に、そろそろ顔を出しに行かなきゃならなくなるかも・って。」
「お仕事ですか?それって王弟の方のですか?それとも騎士の方のですか?」
「両方かな。けど決まりじゃない。それでも、遅からず行くことになりそうだから、それだけ伝えておくね。」
諦めを含んだ優しげな声に、気持ちが不快にざわつく。
わたしはキッと瞳に力を込めて、穏やかな色を湛えるハディスの黒に近い深紅の瞳を睨み付けた。
「――自分の事を忘れないでって、置き土産ですか?なら受け取れません。安心して気が抜けると云うこともあるでしょう。なら、ハディス様が戻ったときに改めて受け取ることをお約束します。」
「あ‥‥はっ、そう来たか。分かった、約束だよ?」
「はい。せいぜい、戻れない、渡せない不安感の中でもがいて頑張り続けてください。」
ハディスからは不安げで優しい諦めの色は消え去り、逆に不穏な黒い気配を漂わせてニヤリと笑う。
と、次の瞬間、ハディスはその場に跪き、未だ繋いだままだった手を、恭しく掬い取る様に持ち上げ、そして指先にそっと唇を落とした。
「僕が問題を解決して戻って来たら、君は僕の色のドレスを受け取る。約束、確かに承った。」
スッと見上げられた整った面立ちは憑き物が落ちたように晴れやかで、それはそれは美しい貴族の笑みで、けど何か良くない思惑に搦め捕られているようで気持ちが悪い。
何か失敗した!?
けどその何かが分からず、口をパクパクさせながら何も言えず、棒立ちのままひたすらぐるぐると考えを巡らせていたわたしに、馬車から降りて近付いてきていた小父さんが、感慨深そうに、すんっと鼻を鳴らす。
「いやー、お嬢さんも隅におけませんやね。」
何!?どういう意味!?
更なる困惑を重ねたわたしの側の空間がふわりと揺らいで冷笑を浮かべたオルフェンズが現れるや否や、ハディスの首筋めがけて短剣を投擲する。
「赤いの、時間切れだ。」
舌打ちと共に手刀でそれを叩き落としたハディスを見て、ようやくわたしは再起動したらしい。
「ハディス様!?ドレスってまさか‥‥赤色のって、ハディス様の色って‥‥!?」
「ふふっ、無事帰れないかもしれない僕の代わりに自分の色のドレスを傍に置くから、僕だと思って待ち続けていて――と?無事帰った暁には婚約ですか?愛妾ですか?女々しいうえに思い上がりも甚だしい、大変愉快な出し物を観させていただきました。愉快すぎてずっと見守らせていただきましたが、そんなもの私が簡単に反故に出来てしまいますからね?しかも今日の足取りと言ったら、まず私と桜の君とのデートの2番煎じとは‥‥。それとも上書きしたいと云う嫉妬と独占欲ですか?あぁ、愉快です。」
珍しく怒涛の勢いで話し出したオルフェンズは、ハディスに掴まれたわたしの手を引っ手繰る様に奪い取り、跪いたままのハディスを見下ろすと、挑戦的な笑みを唇に刻む。
「何のしがらみも無い私は、こうしてずっと桜の君のお側に付いておりますから、貴方は何の危惧も無く離れてくださって結構ですよ?」
「僕のために働いてくれるなんて感動だなぁ。銀のならセレネを間違いなく守れるだろうしね、僕のために。」
眉を顰めたまま口元に笑みを浮かべた複雑な表情で、すっと立ち上がったハディスは息のかかりそうな至近距離でオルフェンズと微笑み合う。
どちらも譲らない姿勢で不穏極まりない様子だけれど、根本が間違っているわ。
勢い良く2人の間に割って入り、片手を腰に当てて、つんと顎を反らす。
「ただ漫然と護られる気はありません!厄介事には逃げる、戦う、自分の出来る限りは尽くして、最善を自分で手繰り寄せますからご心配なく!わたしは貪欲に実利を掴むため、全力を尽くす商会令嬢ですもの。」
言い切ると、丸く見開いた深紅とアイスブルーの2組の目が丸くなってこちらを凝視し、やがて揃って笑みを浮かべた。「それでこそセレネだ」とか「やはり桜の君は面白い」だとか「やっぱりお嬢様に浮いた話は難しいですなぁ」なんて皆口々に好きなことを言ってくれる‥‥。
まぁ、それでもいい。商人は利益を求め、実利をもたらすもの。大切な人たちの笑顔が曇らなければ満足よ。
見上げた空は、すでに夜の帳が降りていて、ぼんやりと光る星が連なり、薄く天の川を象り始めていた。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる