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第六章 ミネルヴァ姫の呪いと邪神召喚
第98話 二人の王女
しおりを挟む「何をやられているのですか!使徒様」
そこには、笑顔と怒りの顔が混ざった
ような複雑な顔をしているアルヴィア姫が
立っていた。
「ア、ア、アルヴィア姫、こ、これは
ですね!その~あれです呪い!呪いを
解くために仕方な~く」
「何が仕方な~くですか!!呪いを
良いことにお姉様になんて事してるん
ですかーこの変態変態へんた~い」
アルヴィア姫は蒼字(そうじ)の首を
締め上げブンブンとは振り回す。
「待って下さいアルヴィア姫、
誤解誤解なんです!」
「うるさい!このド変態、お前なんて
どっかいけ~」
アルヴィア姫は蒼字(そうじ)を
ぶん回し、壁に投げ飛ばした。
「ぐへ~」壁に激突して項垂れる。
いかん!アルヴィア姫は頭に血が
登って暴走している。なんとか説得
しないと。
「アルヴィア姫、これは違うです!
決していやらしい気持ちでやった訳では
なくてですね~」
「そう!呪いを解くため集中して
確認していた!」
「お!」ここでルビーが間に入り
フォローを入れてくれた。
「鼻の下を伸ばして、しっかりと
舐め回すように見ていた。間違いない!」
ノー余計なことを言うな~
「お、お姉様を穢すとは
ゆ、ゆ、ゆるしませんわー」
アルヴィア姫は身体が震えるほど
怒りが上昇魔力が高まり攻撃態勢に入る。
「ま!?ま!?待て!こんなところで
ぶっ放すな!」
「死ね~このド変態!!」
「アルヴィア落ち着いて」
アルヴィア姫の肩にそっと手を置く
ミネルヴァ姫が居た。
「お姉様、もう大丈夫ですよ!今から
ケダモノを焼き消しますから、グルル」
いつものアルヴィア姫はどこに
行ったのだろうか?
「アルヴィア、落ち着いて私は大丈夫
だから、ね!それに今とても清々しい
のよ!こんなに身体が楽になったのは
初めてだわ」
アルヴィア姫は驚いていた。こんなに
明るいミネルヴァお姉様を見たことが
なかったからだ。それにいつも
ある呪いによる圧迫感がない。もしかして!
「蒼字(そうじ)!あなたお姉様の
呪いを解いたの!?」
「あ!?それはまだです!応急処置
みたいなもんですかね。
一応上手くいきました!」
「ほ、ほんとうですかーー」
やったーと飛び上がって喜んでいる。
これはきっと誰も見たことのない
アルヴィア姫の一面なのだろう。貴重だ。
「呪印の封印くらいは意外と出来ました。
思ったより簡単でしたね~何でだ?」
「何が何でだ?よ!」
「お!キャリーちゃんも元気だったか?」
「もちろん元気よ!それよりあんたも
大概デタラメね!呪印の封印?簡単?
バカ言うんじゃないわよ!どんだけ
魔力を使ってるのよ!」
「どうだろ~感覚的には三分の一くらいは
使ったな今溜めて使える限界だわ!」
「は~呆れるわ」
キャリーちゃんはカシャンカシャン音を
たてながらため息をつく。
「キャリーちゃん様それは
どの程度なのでしょうか?」
「百万以上よ!」
「ひゃ、百万以上!?そんなの
聖級クラスの魔法を使う時の魔力量ですよ」
「だから規格外なのよ!こいつは」
アルヴィア姫は蒼字(そうじ)と
言う人物の認識を改めた。
「それで、私はこの後どうすれば
良いのでしょうか」
蒼字(そうじ)はミネルヴァ姫を
チラチラと見て、「まずは服を着て下さい。
もう締められたくないんで」
「あら!?ごめんなさい」
ミネルヴァ姫はそそくさと服を着直す。
「オホン、気を取り直して、
まだ調査中なのでなんとも
言えないですが、あ!戻ったか」
スーッとジャンヌと風太が姿を現す。
「今戻りましたご主人様」
「戻ったぞ~」
「二人共お疲れさん、情報を
聞かせてもらおうか」
俺は二人の情報からおぼろげながら
呪いの状況と結界の構築方法が分かった。
「ん~なるほどなるほど、
大体は分かった!」
「本当ですか使徒様」
「うん、分かったから、少し離れてね~」
アルヴィア姫は急接近して来た。
どうもさっきからの行動を見ると
興奮すると暴走するタイプみたい。
「それじゃ~説明するぞ!ミネルヴァ姫に
かけられた六芒星の呪印の先端には
それぞれ黒い点そこからは糸のような物が
伸びていた。さっき風太とジャンヌに
聞いて確信した。糸の先は城内に設置
されている石碑や銅像、飾りに使われて
いる盾に繋がっており呪いの抑制する
結界を構築する為の物だった。つまり
黒い点には害はなくやはり六芒星の呪印が
問題なんだが、触れてみて分かった呪いの
原因はかなり離れた位置にあるみたいだな」
「つまりそれは呪いの原因を
突き止めないと呪いを解くことが
出来ないと言うことですね」
「そういう事です!ミネルヴァ姫、
問題はその場所が分からない事です」
「そんな!何か探す方法はありますよね!」
「落ち着きましょうか!
アルヴィア姫、ドードー」
「今のところは思いつきませんが、
方法は必ずあります
少し考える時間を下さい」
「え~もちろんです!それとお願いが
あるのですがお名前を教えては
頂けませんか!」
「ん?ミネルヴァ姫、
なんで名前なんかを?」
「命の恩人の名前を知りたいのは
それ程おかしい事ですか?」
「おかしくないですけど、まだ終わって
ないですよまたの機会にしましょう」
「ん~意外と意地悪なのですね!
そのくらい教えてくれても良いと
思いますよ」
「人には色々と事情があるんですよ。
それでは一度失礼します」
蒼字(そうじ)はそう言って
風太とジャンヌを連れて部屋を出ていった。
残されたミネルヴァ姫とアルヴィア姫は
呪いを解く為の希望を見たことで嬉しさの
あまり抱きしめ合いしばらく涙を
流していた。
「アルヴィア、あの方は本当に何者なの?
今まで聖女様達ですらこんな事は
出来なかったわ」
「すいません、お約束をしていまして
彼に関してはお話する事が出来ません」
「そうなの……残念」
「でも大丈夫てすわ!いつか必ず
表舞台に出て頂きますから」
「フフッそれは良いわね!私も協力するわ」
そこには不敵な笑みを浮かべた
二人のお姫様が居た。
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