書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第六章 ミネルヴァ姫の呪いと邪神召喚

第115話 圧倒的!デーモンロードの恐怖

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◆さくらの視点

「誰だ貴様はうるさい黙れー
………ウガガガ」
 苦しむペトロスの身体が徐々に崩れ、
そしてペトロスの口から別の声が
聞こえてきた。

「もう十分楽しんだであろう、
なかなか欲深い男よ!お前の心を読み取る
までにずいぶんと時間がかかったよ」

 朽ちる身体から流れる血は広がり
シューと煙をあげ熱を帯びる。

 そして声が再び声がペトロスに変わり、

「ぐぁー熱い熱い~た、助けてくれ、
やめてくれ~」
 苦痛の叫びが助けを求めるペトロス、

「沸き立つ血の血族、灼熱で灰燼とかす、
現れよ!悪魔の侯爵『ブラッドムーン』」
 ペトロスがたどだとしく無理やり
詠唱をさせられる。

 ペトロスの身体は完全に崩れ、
血が宙に舞い、中空に五つの魔法陣を
形成した。中心に徐々に赤い光が
集まり現れたのは、シルクハットと
外套、燕尾服、ベストといった衣装、
全体的に黒い服装に褐色の肌を
している悪魔が現れた。

「あれはデーモンロード」
 僅かにアルヴィア姫から声が漏れる。

 私と陽菜乃(ひなの)はそれを聞き、
悪魔の最上位にあたる化け物と認識、
吹き荒れる瘴気、禍々しい魔力が
それを物語っていた。

 私達は全員魔力を高め戦闘態勢に入る。

「う~ん少し胃もたれしました!欲深い
のも困りものですね。
ま~扱いやすくて良くもありますが」
 
 中空に浮いている悪魔はこちらを
ギロリと見て、

「うむ!なかなか美味そうな物を
用意してくれたようだな!
口直しといこうか」

 凄まじい速さで移動さくら達の
目の前に降り立つ、

「ふむふむ、まずはどれにしましょうか、
さっぱりしたいので、そちらのメガネの
お嬢さんにしましょう」
 腕をグワッと伸ばし陽菜乃
(ひなの)の首を掴もうとするが、
さくらが槍でその手を止める。悪魔は
さくらに手刀で腕を切断しようと動かす、
それを一花(いちか)が念動力で止める。

「鬱陶しいですね。食事はお静かにと
習わなかったのですか?」

「カチャ」陽菜乃(ひなの)は銃を
悪魔の顔に向けて、

「鉛玉でも食っとけ」
銃のトリガーを引く。

 シューと悪魔の顔から煙がたち、

「こんな不味いものを食わせるとは
なかなかいい度胸をしておいでだ」
 悪魔は弾丸を歯で止め噛み砕く。

 悪魔は指先をなぞるように動かす。
 あまりの速さに気づく事すら
出来なかった。
 
 陽菜乃(ひなの)が切られている事に、

 口から血を吐きゆっくりと倒れる。

「ひなちゃん!!」
 一花(いちか)さんが咄嗟にカバー、
陽菜乃(ひなの)を引き寄せ悪魔と
距離を取る。

「陽菜乃(ひなの)に何をするのよー」
 私は陽菜乃(ひなの)が倒れる姿を
見て激昂、魔力を高め
『流星槍(りゅうせいそう)』を放つ。

「No、NO、いけませんよ
野蛮な行為は」
 
 槍を止められた。

 しかも放つ前に、

 圧倒的な速さで接近し柄を
掴まれている。

 この事実から導くき出されるのは『死』

 ゆっくりと悪魔の腕があがり、
陽菜乃(ひなの)と同じように
切られる。

 しかし恐怖は訪れなかった。

「そこまでにして貰おう!悪魔よ」

「アルバート団長!?」
 私を襲う斬撃をアルバートが
弾いていた。

「下がれ勇者さくら、こいつは
私が相手をする」

 私は指示に従い、陽菜乃(ひなの)の
もとへと向かう。

 悪魔とアルバートの高速の攻防が
繰り広げられた。


………………▽

「お母さん、陽菜乃(ひなの)は」

「ひなちゃんは………」

 陽菜乃(ひなの)の服はバッサリと
裂け、そこから止めどなく血が流れて
いる。ひと目で分かる。
重傷を追い命に関わる事が。

「陽菜乃(ひなの)頑張って!
すぐに助けるから」
 アルヴィア姫が回復魔法を
かけているが間に合っていない。
このままじゃ駄目、私は回復術師を
連れてこようと振り向くと、
悪魔の火属性の攻撃魔法(上級)を
アルバート団長が防いでいた。

「ダメ……ここからは動けない」
 悪魔は私達がいる場所に攻撃を
している。これは明らかに意図的に
やっている。アルバート団長は
私達がいるから動けないんだ、
もしも私がここを離れたら
悪魔はきっと私に攻撃をする。
そうすればアルバート団長の
守る対象が増えて隙が出来て
しまうかも知れない。

「でも、このままだと陽菜乃
(ひなの)が」
 私は歯を食いしばり耐えた。
自分の無力さに、それでも親友の
苦しむ姿には耐えられなかった。
私は動こうと一歩踏み出した瞬間。

「さくら待ちなさい!」
 母の声に私は振り返る。

「大丈夫だから、呼べは必ず助けに
来てくれるからなんたって地獄から
だって聞こえたんだからね!」
 
「お母さん………」
 私は言っている意味が分から
なかったけど、母の顔が真剣で
そして信用が出来たから私は頷いた。

 お母さんは大きく息を吸って、

「助けてーーソウぐっ」
 真っ白な服装をした人が降り立った。
 
「遅くなりました!呼ばなくても
来ましたよ!」
 何故かお母さんの口を抑えて
いるのは使徒様!
私はすぐに使徒様に声をかける。

「使徒様お願い陽菜乃(ひなの)を
助けて!」

「もちろん言われるまでもない!」
 使徒様はそくざに回復魔法を
陽菜乃(ひなの)にかける。
傷口がみるみると塞がり治ってしまった。
その時私は陽菜乃(ひなの)が
助かったと安堵し、ふと思った。
懐かしいと、何故そう思ったのか
分からないけどすごく安心できた。

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