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第七章 師弟の絆
第160話 お疲れ蒼字の休暇の過ごし方
しおりを挟む突然城から呼び出しをされた。
しかし、面倒そうなので行かな~い。
一通り城のゴタゴタは解決しているはず、
もう俺が行く必要はない。流石に無視は
まずいので使者に手紙を渡して届けて貰う。
それにまず俺がしなければならない事が
二つある。
まず一つ目は休息だ!ここ最近は戦闘を
し過ぎた!心と身体を休めたい。
なんの考えもなく中央区の広場に向かう。
「はぁー平和だね~天気はポカポカと
暖かくて風も気持ち」
俺は傍の屋台で買ったカステラの様な
丸いお菓子を食べながら椅子に座って
ボーッとする。
人によるだろうがこの頭を空っぽに
する時間が意外と重要、身体の休息を
取りつつもリラックス効果が出来る。
「あ~泥棒だ~誰かそいつを
掴まいてくれー」
どうやら八百屋の野菜が取られたようだ。
野菜を抱えて走る泥棒を八百屋の
おっちやんが追いかける。
仕方ないな~『墨帯』
シュルシュルーと帯が伸び泥棒の足に
絡まり転倒させる。その隙に近くにいる
住民が一斉に飛びかかり抑え込んだ。
「捕まったか、異世界も世知辛い
世の中なんだね~」
俺はぱくりとお菓子を食べ目を瞑る。
「あ~私のバック返してー」
あ?……またか!この場所は泥棒が
多いのか?
俺は再び『墨帯』で泥棒を転倒させる。
見るとその泥棒はまだ十歳くらいの
子供だった。悪い事をしたので捕まるのは
仕方ないと思いつつ後味が悪く
気分が滅入る。
「はぁ~気分転換に来たのに~
こんなんじゃ~
ストレスになっちゃうよ。あ~寝よっと!」
俺は持っていたタオルを顔にかけ、
寝ることにした。
「うぁー泥棒だーー」
俺はムカッとした!
どうやら俺をゆっくりさせて
くれないようだな~
タオルをバッと投げ捨て、
「今度はどいつだー全員捕まえてやる~
………はぁ?」
俺は勢い良く立ち上がり泥棒を
捕まえてやろうと気合をいれたにも
関わらず、目の前の光景に驚愕する。
「なんだこりゃ~泥棒だらけ?」
見渡せば泥棒泥棒泥棒、あっちで
取られこっちで取られと被害者が続出、
意味が分からん!しかし放っでおく事は
出来ない。
俺は墨帯を複数飛ばし捕まえるが
らちが明かない。
「どんだけだよ~
『点撃 散らし墨』+『影縛り』」
筆を振りかぶり上空に向かって墨飛ばし~
飛び散った墨は泥棒達の影に
落ちるとピキーン!
「あ!」「え!」「お?」
「あ~」「はぁ!?」
そこら中から困惑の声が聞こえる。
なぜなら身体がまったく動かないからだ!
しばらくすると衛兵達が到着。
「おう!なんだ久し振りじゃないか
蒼字(そうじ)、こんな
ところで何やってるんだ」
「サクさんお勤めですか、お疲れ様です」
「ま~な、ほんと休ませてほしいよ」
サクさんはずいぶんとお疲れのようだ、
目の下にくままで作って、治安を守る
兵士の仕事は大変飲んたな~
「サクさん無理し過ぎないで下さいよ!
それじゃ~お仕事頑張って下さい」
「おう」
サクさんは手を上げ見送ろうとした時、
後ろから兵士が走ってやって来た。
耳元でゴソゴソとなにか言っている。
それを聞いたサクさんの目つきが変わる。
「や~や~蒼字(そうじ)
ちょっと時間ある?」
「いえ、超忙しいです!」即座に断る。
「そっか~実は俺も超忙しいんだわ!
素直について来て
くれると嬉しいな~」
「はぁい!分かりました………」
サクさんの目が充血しまくって
怖かったので断れませんでした!
…………………▽
「なるほど流石だな!ざっと四十人
近くいるんだかな~」
俺はサクさんの尋問を何事もなく終え、
泥棒達が拘留されている牢屋の前にいる。
「子供ですか……」声のトーンが一段落ちた。
「あ~子供だ!下は十歳から上は
十五歳だそうだ、嘘をついてなければな!」
「孤児ですか……」
「こいつらに親はいない。理由は様々
だが養う事が出来なくなった者、女や男が
出来て捨てた者、盗賊や魔物に襲われ
亡くなった者、こいつらは普通にして
いたら生きていけない。
だから盗みを働くんだ!」
サクさんはやるせない気持ちから拳を強く
握り締めていた。
「難しい問題ですね」
俺は牢屋にいる子供たちが気になり
質問をする。
「君達なんで盗みをしたんだい?」
「うっせい!おっさんは黙ってろ」
「…………」
かわいくない!まだオッサンなんて
呼ばれる歳じゃないぞ!ま~十歳くらいの
彼からすればだいぶ年上
かもしれないけど。
「う~ん、分かったよ君はいいよ。
他に教えてくれる人いるかな~」
「…………………」
しーん、みんな急黙ってしまった。
これは何も喋らない
と言う意思表示だな。
「はぁー分かったよ!俺になにか出来る事が
ないかと思ったけど、どうやらなさそうだな」
「ちょっと待ってお兄さん!」
「ん?」
ここには用がなさそうなので帰ろうとした時、
牢屋の中にいる十二歳くらいの女の子が声をかけてきた。
「オジサンじゃなくてお兄さんの
俺が答えよう」
「気にしてたんだ……ごめんなさい」
女の子が謝るが君がそんな事は
しても困る。
「いや、それは良いよ。何か俺に用が
あるの?」
「仲間をツグハを助けて欲しんです!」
少女は必死に助けを求め。その周りに
いる子ども達の目もそれを訴えていた。
「ツグハって人の名前だよね!その子が
どうかしたの?」
「怪我をしたの~お外で遊んでたら
動物に噛まれたって言ってた。
噛まれたって言っても大した傷じゃ
なかったけどだんだん腫れて傷口が開いて、
ツグハ…凄い熱が出て、それで…んっ…
死んじゃいそうなの~え~ん」
女の子は説明をしながらその子の事を
思い出し心配になり泣いてしまった。
「そっか、それは心配だね!良いよ多分
なんとかなるから俺に任しとけ~」
こうして休暇の予定が大きく
狂いスラム街へと
足を踏み入れる事になった。
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