書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第七章 師弟の絆

第175話 スティン……死す

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◆スティンの視点

 バイモンは心臓を撃ち抜かれても
死なず、更にしばらくすれば再生して
しまう。今も身体中に穴が空いているにも
関わらず慌てる様子はない。でもそこに
違和感を感じる。頭には一切傷がない。
もしかしたら、いや、むしろそれしかない!
ヤツを倒すには頭部を破壊すればいいの
だと。

 しかし、それゆえに頭部の守りが固い、
やってみないと分からないが、あの強固な
結界は私の攻撃では貫く事は出来ない
だろう。ただしそれはを遠距離での
話、接近すればやれる事はまだある。

 問題はどう接近するかだが、私は機動力に
は自信はない、それならいっそゆっくりと
話しながら近づけばいいさね~

私は歩きながらバイモンに話しかける。

「バイモン、あんたは一体何がしたいのさ~
実験好きなのはわかるけど、どうにも目的、
目標そんな物がみえないね~」

「ん?それは私にとっても難しい質問かも
しれません。先程も言いましたが今の課題は
人と悪魔の融合ですが!それで終わりでは
ありません」

「ほ~う、じゃあ~なんだい?」

「私自身何を求めているのか、それは
様々な知識得たいと言う知識良くと思って
いますが………私は最終的に
は神になりたいのかもしれません」

「神だって……ずいぶんと大それた事を
考えているもんだ、呆れてものも
言えないよ」

「いや~お恥ずかしいかぎりですね。
夢を語っているようです。神!それは
すべてを知りどんな物でも生み出す存在、
命さえも生み出す事が出来る。今私が
やっている事を振り返るとそこに行き
着くのです。……スティンさんありがとう
ございます。話している間に目標が明確に
なってやる気が出てきました」

「それは良かったさ~」

………バイモンまでの距離五メートル
……この距離ならやれるだろう。

 魔術ではなく私のスキル
『スティンガーショット』

 スティンはその大きな手を伸ばし
バイモンの頭を掴もうとする。しかし結界に
阻まれ攻撃は当たらずもしろスティンの
手が結界の効果で皮膚が裂け、血が腕に
滴る。それでもバイモンの頭を放そうと
はしない。その手は徐々に結界を貫いて
いく。

「スティン……そんなに僕を殺したいの
ですか?」

「当たり前だよ!息子の敵は取らせて
もらうさ~」

「そう、分かったよ」
 バイモンはスティンの腹部に触れる。

「ししょ~離れて!」
 陽菜乃(ひなの)が叫ぶように声を
かけるが、耳を貸す様子はなかった。

「スティンさようなら、君が教えてくれた
すべてを僕は忘れないよ」

 バイモンの手が赤く光ると溶けるように
スティンの土手っ腹を貫いた。

「ししょ~!!」
 陽菜乃(ひなの)の悲痛な叫び声が
木霊する。

「ん!?」
 バイモンはほんの少し目を大きく
開き驚く。なぜならスティンの手が
離れずそれどころかさらに
その力を増していたからだ!

「あんたは……殺すって……決めた…から…ね」
 スティンの手は結界を突き破り指が
バイモンの首に当たった瞬間、

「ガハッ……アアアッ」
 バイモンは刺した腕を横に薙倒し、
スティンの腹を引きちぎった。

 立つことが出来なくなったスティンは
折れ曲がる様に倒れ無惨な姿に………

「わぁゎゎわーーししょ~」
 魔力量等一切気にせず魔弾を連射しながら
陽菜乃(ひなの)はスティンの下へと走る。

「ししょ~、ししょ~ううっ死なないでー」

「ゴホッ…すまない……さ~…ヒナでも
バイモンを……た…お…さ…ないと、
私は…自分を許せない」
 
 死にかけているにも関わらず、
一切気迫が衰える
様子はなくバイモンを見続ける。

「スティンあ…き…らめ…かんじ…んだ?」
 バイモンはたどたどしい喋り方になり、
自身の異変に気がつく。

「ふん!ワタシは…だだじゃ~起きない
…おんなさ~」

「ナニを…したん…です…」

「ワタシの…スキル…は…ユビさき
……からドク…をセイセイする…そろ…そろ…
頭に…回ったんじゃないかい……ばーん
ってさ~」

 バイモンの頭の色が紫に変わり
肥大化して…………破裂した。

 頭部を失った身体はドンッと勢い
良く倒れた。

「へっ…やってやった………………………」
「へぇ!?……ししょ~…ね~ししょ~」
 目を開けた状態で身体全体をダランっと
させて動かなくなった。

「ししょ~目を開けて下さいよ~」
 涙を流し叫ぶ陽菜乃(ひなの)

 すまないね~ヒナ……もうワタシは
喋れないようさ~
……もう少し真面目に色々と教えて
やれば良かったと今は後悔しているよ
……ワタシの
初めての弟子……ヒナ……ありがとうさ~


「わぁーーー待て待て待て~待って~」


 その時、ホワイトと犬が降ってきた。
 
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