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第七章 師弟の絆
第178話 人は死ぬと変わるかも?
しおりを挟む「申し訳ありません。サリー様は先客の
対応中になりまして、恐らく1時間ほど
かかるかと……」
受付にサリーさんを尋ねると
今は無理のようだ、ま~いきなり来て
副ギルドマスターが今まで対応して
くれた方が珍しかった事だろう。待つか!
待つこと1時間、打ち合わせが押して
いるようでまだ連絡が貰えない。
待つのも結構しんどいな~
「お~大商人サドラー様だ珍しい。
ギルドに自ら足を運ぶなど、何かあった
のか?」
「ホントだな~俺は初めて見たけど、
結構がっちりした体形なんだな、
大体の商人は上手く言ってるやつ
ほど肥えて太っていくもんなんだけどな」
「私も初めて見たけど、顔とか
チョーイケメンじゃん
イケオジよ!私とかダメかな~」
「いや、お前自分の顔見てから言えよ」
「なんですって!あんたに言われたく
ないわよ」
俺と同じく何かしらの受け付けで
待っている人が今出てきた商人の事で
話をしている。どうもかなりの
大物みたいだ。確かに見てみると
すごく仕事が出来そう。
それに確かにカッコいい。
「蒼字(そうじ)様お待たせしました。
こちらへどうぞ」
受付嬢に案内され応接室に入る。
「随分と早いお帰りだね~
見つからなかったかい」
茶をすすり落ち着いて話をする
サリーさん。
「いーえ、見つかりましたよ!
メッチャ大変でした。
まったくサリーさんはいつもいつも」
「へっへへへ、そうだろうね。
スティンはいつも自分勝手な事を
要求してくるから私も面倒だから
お前さんに任せたわけだし」
「まったく悪びれも無く言うんですね!
これじゃ何言っても嫌味にもなりま
せんか、まったくやって
らんないですよ」
ヒッヒヒと笑うサリーさんは何故か
機嫌が良さそう。
「サリーさん約束は忘れてないですよね!」
ドンッ席につきやや機嫌が悪そうな
アピールをする。しかしサリーさんは
変わらず笑っていた。
「フッ分かっているよ!商人ってのは
取り引きで嘘はつかないものさ、
確かに今顧客がどんな物を求めているかの
助言が欲しかった。それで良かったね」
「はい、そうです新しい商品を
仕入れるか作るかの
参考にしようと思って」
「よし分かったリルの為だ!
特別に教えてやろう」
いや、俺が働いた報酬じゃないの?
ま~情報が手に入れば良いけど……
やや不満ではあるがサリーさんの
機嫌を損ねると
面倒そうなので黙っている。
「この王都で必要とされている物
……それは……
…………綺麗な水だよ」
「へぇ?…水ですか、そんなのその辺の
井戸から汲めばいいんじゃないですか」
「そう思っている奴は多い、だがね~
どうやら井戸の水が枯渇している。
調べた結果、ここ最近で全体の
二割の井戸が死んでいる。これは
この後も広がるかもしれないよ。
つまりこれから高く売れそして多く
必要になるのは水なのさ」
「ん~そうですか~でも困りましたね~
そんなに大量の水をどうすれば持って
これるのやら」
「それを考えるのはお前さんさ、
ま~多少はさっき宛が出来たから
当面はいい気もするが」
「ん?もしかしてさっき部屋から
出て来たサドラーって人が水源を
確保したとかですか?」
「おっと口がすべってしまったね~
ついつい悩みが解消して気分が良くなっち
まったかね~あんまり言いふらすん
じゃないよ」
「別に言いふらしはしないですけど、
そっちで水の用意が出来るんなら
売れないんじゃないですか?」
「そこまで簡単な話じゃない。
用意出来る水には限りがある。
それに高い水を買う客がそんなにいると
思うかい。サドラーがやれるのは
今後の問題の緩和策、国だって
どれくらい買ってくれるのやら」
あ~そっか水を買うのは国、
それはそうか水を買う住民なんていない。
それでも放っておけば水の取り合い。
つまり暴動が起きる。それは国としては
放ってはおけない。だから国は
水を買う事になるわけか。
突然の扉が開きでけぇばあさんが
入ってくる。
「ちょっと邪魔するよ!」
「いい加減覚えてくれないかスティン、
せめてノックするくらいの礼儀もない
のかい。
スティンさんは取り敢えずと
言わんばかりに扉を叩き、
サリーさんはため息をする。
「なんだい、お前さんはここに用が
あったのかい?それなら飯を食って
からこれば良かっただろうに」
スティンさんは俺の隣にドスッと座る。
「で!何しに来たんだい!」
サリーさんはムスッとした顔で対応、
スティンさんは逆に笑顔で話をする。
「何言ってるんだい。報告に来て
やったんだよ!世話になったんでね。
気になるだろ!」
「………ほぉーどう言う風に吹き
回しかね~、今まで一度として報告に
来たことなんてなかったのに」
「フンッなんとでも良いな~」
「それじゃ~話を聞こうじゃないか」
それからスティンさんと俺で事の
顛末を説明した。
「はぁーそうかい……まったく
困った奴らだね。アビスいつに
なったら居なくなってくれるのやら」
スティンさんは立ち上がり、
「サリー、私は行くよ!息子に謝りに
行かないとね。今回も取り逃がしち
まったが収穫はあった。次こそは
捕まえてやるよ~」
そう言ってドアに手をかけ、
「あ!そうだ、サリー先日は息子の
見舞いに来てくれ
たんだってね~ありがとよ!」
スティンが出て行こうとすると、
サリーさんが立ち上がり、
「ちょっと待ちな!なんか調子狂うね~
お前さんが礼を言うなんて、
死ななきゃ治らないって言うが、
人って死んで生き返ると人格まで
変わるのかね~」
「なんだいサリー?まだ言いたいことでも」
「あ~一つだけ、治して貰ったらどうだい」
「はぁ?何をだい!」
「息子のラーゲンをだよ!
蒼字(そうじ)、お前なら治せるだろ?」
「え!!オマエナオセルノカーイ」
「うぁー化け物」
スティンさんが凄まじい形相で
飛びかかって来た。
治すから勘弁して(((;ꏿ_ꏿ;)))
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