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第八章 リルとの別れ……魔王ガルドとの戦い
第211話 蒼字とチーちゃんの気持ち!
しおりを挟む「と言うのは冗談だ!話が出来るように
整えてやった今なら話せるはずだ。
リルをどこにやった!」
俺はコウリョウ師父に詰め寄る。
「なるほど、スキルを消す能力がある
小童なら呪いを解くのも容易いと言う事か」
「正確には解いてはいないが、その首輪で
呪いを阻害している。今なら話せる。
コウリョウ師父話せ」
四醒獣の四人はコウリョウ師父を見つめ、
その中でコウリョウ師父は自ら口を開いた。
「リルは我ら竜人族の国、王都ドライグに
連れて行った。魔王ガルドの命令に
よってな」
「なぜリルを連れて行った。娘だからか?」
「それもあるだろうが、リルの力が欲し
かったのだ」
「確かにリルも強くはなったが、
あんた達程ではなかったはず、各国に
戦争を仕掛けているあんた達が
欲する程ではないと思うんだが」
「リルは竜神様に選ばれし者なのだ、
ユニークスキルに神の名を冠しておる。
これの意味が分かるか、それは神の力を
有しているに他ならない。まだリルは幼く
稚拙であるが、その力をいずれ扱える
ようになるであろう。その絶大な力を
欲しない者などおらん、ましてや
魔王が欲しない理由がない」
「なるほど分かった!それならやっぱり
連れ戻す必要があるな、リルを娘と
して連れ戻すならまだしも、兵器と
して扱うなら断固反対だ!抗議にして
リルを連れ戻してやる」
「そうか、好きにするが良い。
一つだけアドバイスだ!出来る限り
早く助けに行け、リルが魔王のもとに
辿り着けば、リルはお前の敵に
なる。そうなりたくなければ急げ!」
「…………そうかアイツが言っていた意味
……分かったありがとうなコウリョウ師父、
早いところ向かうぜ!」
俺はテントの出口を出ようとすると、
「待ちなさい!どちらに行くのですか!」
俺の止めたのはアルヴィア姫、
言いたい事はなんとなく分かる。
勝手に動かれたら困るだろう。
「アルヴィア姫、悪いが俺はドライグに
向かう。リルを助けにいかないと
いけないからな」
「ダメです!相手は国です。勝手に
動かれるのは困ります。それにあなたの
怪我が治っておりません
まずは安静にしてお休みなさい」
「悪いですが、こっちはリルの件で
いてもたってもいられないんです。
休んでいる暇はない!俺は先行して
リルの救出に向かう」
「なりません!蒼字(そうじ)の強さは
存じていますが相手は国なのです!
どれほどの戦力を相手にするのか
分かっているのですか?」
「ん~………いや分からんけど行かないと
言う選択肢はないかなら~ま~分かり
ました取り敢えず休むよ!
確かに疲れたからな~帰らせてもらう。
じゃ~な」
俺はテントを出る。
「蒼字(そうじ)待ちなさい!
まずは城で治療を受けなさい」
テントの中からアルヴィア姫が
走ってくる足音が聞こえたが無視
して家に戻る。
……………▽
俺か家に帰るとレイチェル、
チーちゃん、ルビーみんなが席に
ついて待っていた。そこに俺と風太
そしてジャンヌが座る。
「あの~蒼字(そうじ)さん、朝から
リルを見かけないんですけど知りませんか」
チーちゃんがすごく心配そうな顔で
問いかける。恐らく王都襲撃の情報は
耳に入っている。きっとそこに
巻き込まれたのではないかと心配している。
実際そうな理由だしまずは話をしないと。
「チーちゃんまずは落ち着いてくれ。
今から大事な話をする。みんなも良いか!」
それぞれ空気を察してか無言で頷く。
「まずはリルについてだが、攫われた。
攫ったのは今この国に戦争を仕掛けている
竜人族の国だ!」
チーちゃんが両手をテーブルに
起き立ち上がる。
「なんでリルが攫われないといけないん
ですか!う~んとにかくそんな事は
良い蒼字(そうじ)さん助けに
行きましょ」
「あ~もちろんだ!リルを助けに行く」
レイチェルが軽く手を上げ、
「ね~ちょっと良いかな、なんでリルが
攫われたのリルが竜人族だから、
戦争に巻き込まないため?」
「いや、少し違う。さっきの話に
少し戻るが、この国は戦争を仕掛けら
れている。どうやら王は魔王になって
しまった。そしてリルはその娘らしい」
「リルは王女様だったんだ」
レイチェルは少し考えて、
「それで他には?」
「俺もまだ良く分かってないんだけど、
リルはすごいユニークスキルを持ちらしい。
神の名を冠しているとかなんとか」
「そっか、なるほど~リルがね~
それじゃ~リルは戦力として連れて
行かれたわけか」
「そう言うことだ、それで問題は……」
「血族の縛りだね!早く助けにいかないと」
「流石はレイチェル知っていたか、
早く助けにいかないとリルが操られる」
「蒼字(そうじ)さん、まだ良く分から
ないですけどリルを早く助けに
行きましょう」
チーちゃんは俺に詰め寄る。でも……
「チーちゃん、君は待っていてくれ」
「え!?何でですか!」
驚きそしてすぐに反論する。
「嫌です!リルを私も助けに行かせて
下さい。お願いします」
頭を下げ、必死にお願いするチーちゃんに
俺はなんて言えば良いのか…
「チーちゃん、分かるだろ。今回はかなり
危険なんだ命を失うかもしれない」
「それでも……それでも行かせて下さい!
私が足手まといなのは分かっています。
でも、いてもたってもいられません。
なんでもしますから連れて行って下さい」
「ん………」
チーちゃんの気持ちはすごく分かる。
まさに今の俺の気持ちと一緒だ。
でもチーちゃんに危険が及ぶのは
看過できない。あ~でもチーちゃんの
気持ちも分かるしどうしょう」
俺が頭を悩ませていると、
そこでルビーが声を上げた。
「チーちゃんは私が守るので連れて
いきましょう」
「ルビーさん良いんてすか?」
「当然なのです。リルを迎えに行くなら
家族で行くべきです」
「お~!」
ルビーからの意外な言葉にやや感動
しつつも、これでチーちゃんを連れて
行かないと理由には行かないか、
よ~し行くぞ!
「みんな準備を急いでしてくれ、
リルを助けに行くぞ!」
「おー」と掛け声で気合を入れ、
それぞれ準備を始める。
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