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第17話 昼前の修羅場
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ジェリー様には1人で大丈夫かと、かなり心配されたけれど、私はジェリー様よりも大人だし、私とビューホ様との間の話だから、ビューホ様を外に呼び出して話し合いをする事に決めた。
その際、話し合いの時間と場所だけを教えてくれと言われたので、それについては素直に教える事にした。
そして、その日の内に、私はビューホ様に話がしたいという旨の手紙を送った。
居場所を知られては困るので、ただ、その日のその時間に待つという事だけ書いておいた。
なぜなら、彼は仕事らしい仕事をしているわけではないので、時間に自由がきくからだ。
ビューホ様は、指定した時間よりも少し早い時間にカフェにやって来た。
昼前のカフェには人が少なく、あまり人に聞かれたくない事でもあった為、ちょうど人のいないテラスで話す事にして、店の人にお金を渡し、テラスには他の客を近付けない様にお願いしていた。
頼んだお茶が運ばれてきたので、私の方から口を開く。
「ビューホ様、今日は突然の申し出にも関わらず、お越しいただき、ありがとうございます」
「かまわないが、いい話なんだろうな? 俺だって仕事があるんだ。大体、君は昨日、仕事をしに来なかったが何を考えてるんだ」
「シェーラ様以外にも身の危険がある事を感じましたので、トライト邸に近付く気になれませんでした」
どくどくと心臓の音が、耳のすぐ近くにあるのかと思うくらいに大きく聞こえた。
緊張して、気持ちが高ぶっている。
こんな時は冷静な判断が出来なくなるので、何とか気持ちを落ち着かせる為に、何度か深呼吸していると、ビューホ様は表情を歪めて言う。
「正直に言う。このままでは慰謝料でトライト家は潰れてしまう。だから、君の実家に支援してほしい。君はお飾りの妻のままでいいから戻ってきてくれ」
「私への情はないとはっきり仰られるんですね?」
「援助してくれたら、情もわいてくるかもしれないが」
「結構ですわ。情なんてわいてくださらなくてかまいません」
そう答えてから、私とビューホ様の間にある木の丸テーブルの上に、白い紙とペンを置いた。
離婚届だった。
これも、ジェリー様がもらってきてくれていた。
呑気にしていたから、用意するのはもう少し先でも良いと思っていたから、私自身はまだ準備が出来ていなかった。
「離婚して下さい」
「俺の話を聞いていたのか?」
「あなたの自分勝手な言い分に付き合う必要はありません」
店の中が騒がしくなった様な気がしたけれど、今は目をそらすわけにはいかない。
私を睨んでくるビューホ様を睨み返すと、ビューホ様は離婚届を手に取ろうとしたけれど、サインをしてくれる雰囲気には思えなかったので、すかさず私の方に戻した。
「破ろうとしましたわね? 紳士のやる事だとは思えませんわ」
「俺は紳士じゃない! お前だってわかっているだろう!」
「紳士じゃないから離婚しないと仰るんですか?」
「そうだ! 俺がお前の気持ちなんて考える必要はないだろ! お前は俺がいなければ、ただの平民だ! その辺をウロウロしているクズと一緒なんだよ!」
「あなたが愛していたフィナさんもクズだったという事ですか?」
「フィナは…、平民でも、クズじゃない」
まだ、未練があるようで、ビューホ様はトーンダウンして悲しげに目を伏せた。
彼が悲しんでいようがどうだっていい。
だって、彼は私が悲しんでいたら心配するどころか、きっとほくそ笑むのだろうから。
「ビューホ様、素直にサインをしていただけないというのであれば、私も奥の手を使うしかありません」
「裏の手…?」
「イシュル公爵夫人に頼みます」
「な!? なんだって!? どうして公爵夫人が出てくるんだ!?」
「イシュル公爵夫人はあなたに対して、とても怒っておられます。そしてあなたと私の離婚についても応援してくださっているのです」
ジェリー様のお母様であるイシュル公爵夫人が出てくるという事は、イシュル公爵が関与してくるものと同じ様なものだとわかったビューホ様は表情を強張らせて懇願してくる。
「なあ、頼むよ。心が通じ合ってないとはいえ、俺達は夫婦なんだ。助け合わなければいけないだろう!?」
「助け合う気がなくなったから別れると言っているのです」
「なんて冷たい女なんだ! いくら俺への愛情がないといっても、同情はすべきだろう!」
「同情してさしあげられる様な人でしたら、同情していたでしょう。ですが、あなたはそれに値しません」
だって、この人は自分の事しか考えていない。
私の事だって、単なるお金を用意する人間とくらいにしか考えていないんだもの。
「うるさい! こっちが下手に出てりゃ、調子に乗りやがって!」
そう言って、ビューホ様は立ち上がると、彼の目の前に置かれていたカップを手に取ると、中の紅茶をかけてきた。
離婚届はポーチの中に一度戻していたから汚れはしなかったけれど、ポタポタと私の髪から落ちる雫が服や顔に落ちてきた。
「お前みたいな女を相手にしてやろうとしてやってんのに、何だよ、その言い草は!」
この時の私は、紅茶をかけられたという事で頭に血が上ってしまった。
だから、お店の方の迷惑になる事なんて頭から抜けてしまい、立ち上がると、ビューホ様に向かって、一口も飲んでいなかった紅茶を彼の顔にめがけてかけた。
「な、何するんだ!」
「お返しです」
「俺にやり返すだなんて自分が何をしたかわかってるのか!」
ビューホ様が私の方へ向かって歩いてこようとした時だった。
テラスと店内をつなぐ扉が開き、多くの女性がテラスへと出て来た。
そして、その女性達の顔を見て驚く。
全て、ビューホ様と交友があったと思われる令嬢だったからだ。
「ビューホ様がそんな人だったなんて…!」
「女性には優しいと思っていたらそうじゃなかったのね!」
女性達は口々にそう叫び、ビューホ様に詰め寄る人と、私を心配してくれる人に分かれた。
「大丈夫ですか? タオルをもらってきますわね」
「一度、濡れたタオルで拭いた方がいいかもしれませんわね」
体を洗わないとベタベタするかもしれないという事で、応急処置として濡れたタオルで拭こうと言ってくれ、店の中に何人かが戻っていく。
呆然としている私に1人の女性が言った。
「私はどうかしていましたわ。奥様がいるのに私のような他の女性と遊ぶ様な方ですもの。碌な人間ではないですわよね。申し訳ございませんでした。中には拒否する人間もいるかもしれませんが、私は奥様への慰謝料はお支払い致しますので請求してくださいませ」
そんな風に気遣ってくれる人達がいる中、残りの人達はビューホ様に罵声を浴びせていた。
「私以外に愛している女性はいないって言ったじゃないの! このクズ男」
「私にも同じ事を言ったわ! あなたは何人の人に言ったのよ!?」
「い、いや、そんな、覚えられるわけが…」
ビューホ様の言葉は彼女達の火に油を注いだ。
「覚えられないほど言ったってことね!?」
「い…、いや、その」
すると、その中の1人の女性が店の中に戻っていったかと思うと、護衛騎士らしき屈強な男性を連れてきた。
「暴力は良くないとはわかっているけれど、たくさんの女性の心を傷つけたんだから、少しくらいはいいはずよ! 私の代わりに、あの男を殴ってちょうだい!」
「わたくしも護衛を連れてきますわ!」
女性達はテラスから次々と中に戻っていき、自分の家の騎士を連れてくると、殴る順番を待たせる様に列を作らせていく。
「そ、そんな…、死んでしまう…!」
ビューホ様は叫んだけれど、一人目の男性に顔を思い切り殴られ、床に倒れ込んだ。
大変だわ。
このままだとお店の備品が壊れてしまうかもしれない。
どうしたら良いか考えている間に、ビューホ様はまた別の男性に殴られる。
「助けて…っ!」
悲鳴を上げるビューホ様を見て、私は叫んだ。
「皆様に慰謝料を請求するつもりでしたが、やめにいたします! その代わり、暴力はやめて、私と彼の離婚に協力して下さい!」
離婚届にどうやってサインをしてもらうか悩んでいたけれど、良い方法が見つかった。
女性達の護衛騎士が脅してくれた事もあり、ビューホ様は離婚届にサインをしてくださったのだった。
その際、話し合いの時間と場所だけを教えてくれと言われたので、それについては素直に教える事にした。
そして、その日の内に、私はビューホ様に話がしたいという旨の手紙を送った。
居場所を知られては困るので、ただ、その日のその時間に待つという事だけ書いておいた。
なぜなら、彼は仕事らしい仕事をしているわけではないので、時間に自由がきくからだ。
ビューホ様は、指定した時間よりも少し早い時間にカフェにやって来た。
昼前のカフェには人が少なく、あまり人に聞かれたくない事でもあった為、ちょうど人のいないテラスで話す事にして、店の人にお金を渡し、テラスには他の客を近付けない様にお願いしていた。
頼んだお茶が運ばれてきたので、私の方から口を開く。
「ビューホ様、今日は突然の申し出にも関わらず、お越しいただき、ありがとうございます」
「かまわないが、いい話なんだろうな? 俺だって仕事があるんだ。大体、君は昨日、仕事をしに来なかったが何を考えてるんだ」
「シェーラ様以外にも身の危険がある事を感じましたので、トライト邸に近付く気になれませんでした」
どくどくと心臓の音が、耳のすぐ近くにあるのかと思うくらいに大きく聞こえた。
緊張して、気持ちが高ぶっている。
こんな時は冷静な判断が出来なくなるので、何とか気持ちを落ち着かせる為に、何度か深呼吸していると、ビューホ様は表情を歪めて言う。
「正直に言う。このままでは慰謝料でトライト家は潰れてしまう。だから、君の実家に支援してほしい。君はお飾りの妻のままでいいから戻ってきてくれ」
「私への情はないとはっきり仰られるんですね?」
「援助してくれたら、情もわいてくるかもしれないが」
「結構ですわ。情なんてわいてくださらなくてかまいません」
そう答えてから、私とビューホ様の間にある木の丸テーブルの上に、白い紙とペンを置いた。
離婚届だった。
これも、ジェリー様がもらってきてくれていた。
呑気にしていたから、用意するのはもう少し先でも良いと思っていたから、私自身はまだ準備が出来ていなかった。
「離婚して下さい」
「俺の話を聞いていたのか?」
「あなたの自分勝手な言い分に付き合う必要はありません」
店の中が騒がしくなった様な気がしたけれど、今は目をそらすわけにはいかない。
私を睨んでくるビューホ様を睨み返すと、ビューホ様は離婚届を手に取ろうとしたけれど、サインをしてくれる雰囲気には思えなかったので、すかさず私の方に戻した。
「破ろうとしましたわね? 紳士のやる事だとは思えませんわ」
「俺は紳士じゃない! お前だってわかっているだろう!」
「紳士じゃないから離婚しないと仰るんですか?」
「そうだ! 俺がお前の気持ちなんて考える必要はないだろ! お前は俺がいなければ、ただの平民だ! その辺をウロウロしているクズと一緒なんだよ!」
「あなたが愛していたフィナさんもクズだったという事ですか?」
「フィナは…、平民でも、クズじゃない」
まだ、未練があるようで、ビューホ様はトーンダウンして悲しげに目を伏せた。
彼が悲しんでいようがどうだっていい。
だって、彼は私が悲しんでいたら心配するどころか、きっとほくそ笑むのだろうから。
「ビューホ様、素直にサインをしていただけないというのであれば、私も奥の手を使うしかありません」
「裏の手…?」
「イシュル公爵夫人に頼みます」
「な!? なんだって!? どうして公爵夫人が出てくるんだ!?」
「イシュル公爵夫人はあなたに対して、とても怒っておられます。そしてあなたと私の離婚についても応援してくださっているのです」
ジェリー様のお母様であるイシュル公爵夫人が出てくるという事は、イシュル公爵が関与してくるものと同じ様なものだとわかったビューホ様は表情を強張らせて懇願してくる。
「なあ、頼むよ。心が通じ合ってないとはいえ、俺達は夫婦なんだ。助け合わなければいけないだろう!?」
「助け合う気がなくなったから別れると言っているのです」
「なんて冷たい女なんだ! いくら俺への愛情がないといっても、同情はすべきだろう!」
「同情してさしあげられる様な人でしたら、同情していたでしょう。ですが、あなたはそれに値しません」
だって、この人は自分の事しか考えていない。
私の事だって、単なるお金を用意する人間とくらいにしか考えていないんだもの。
「うるさい! こっちが下手に出てりゃ、調子に乗りやがって!」
そう言って、ビューホ様は立ち上がると、彼の目の前に置かれていたカップを手に取ると、中の紅茶をかけてきた。
離婚届はポーチの中に一度戻していたから汚れはしなかったけれど、ポタポタと私の髪から落ちる雫が服や顔に落ちてきた。
「お前みたいな女を相手にしてやろうとしてやってんのに、何だよ、その言い草は!」
この時の私は、紅茶をかけられたという事で頭に血が上ってしまった。
だから、お店の方の迷惑になる事なんて頭から抜けてしまい、立ち上がると、ビューホ様に向かって、一口も飲んでいなかった紅茶を彼の顔にめがけてかけた。
「な、何するんだ!」
「お返しです」
「俺にやり返すだなんて自分が何をしたかわかってるのか!」
ビューホ様が私の方へ向かって歩いてこようとした時だった。
テラスと店内をつなぐ扉が開き、多くの女性がテラスへと出て来た。
そして、その女性達の顔を見て驚く。
全て、ビューホ様と交友があったと思われる令嬢だったからだ。
「ビューホ様がそんな人だったなんて…!」
「女性には優しいと思っていたらそうじゃなかったのね!」
女性達は口々にそう叫び、ビューホ様に詰め寄る人と、私を心配してくれる人に分かれた。
「大丈夫ですか? タオルをもらってきますわね」
「一度、濡れたタオルで拭いた方がいいかもしれませんわね」
体を洗わないとベタベタするかもしれないという事で、応急処置として濡れたタオルで拭こうと言ってくれ、店の中に何人かが戻っていく。
呆然としている私に1人の女性が言った。
「私はどうかしていましたわ。奥様がいるのに私のような他の女性と遊ぶ様な方ですもの。碌な人間ではないですわよね。申し訳ございませんでした。中には拒否する人間もいるかもしれませんが、私は奥様への慰謝料はお支払い致しますので請求してくださいませ」
そんな風に気遣ってくれる人達がいる中、残りの人達はビューホ様に罵声を浴びせていた。
「私以外に愛している女性はいないって言ったじゃないの! このクズ男」
「私にも同じ事を言ったわ! あなたは何人の人に言ったのよ!?」
「い、いや、そんな、覚えられるわけが…」
ビューホ様の言葉は彼女達の火に油を注いだ。
「覚えられないほど言ったってことね!?」
「い…、いや、その」
すると、その中の1人の女性が店の中に戻っていったかと思うと、護衛騎士らしき屈強な男性を連れてきた。
「暴力は良くないとはわかっているけれど、たくさんの女性の心を傷つけたんだから、少しくらいはいいはずよ! 私の代わりに、あの男を殴ってちょうだい!」
「わたくしも護衛を連れてきますわ!」
女性達はテラスから次々と中に戻っていき、自分の家の騎士を連れてくると、殴る順番を待たせる様に列を作らせていく。
「そ、そんな…、死んでしまう…!」
ビューホ様は叫んだけれど、一人目の男性に顔を思い切り殴られ、床に倒れ込んだ。
大変だわ。
このままだとお店の備品が壊れてしまうかもしれない。
どうしたら良いか考えている間に、ビューホ様はまた別の男性に殴られる。
「助けて…っ!」
悲鳴を上げるビューホ様を見て、私は叫んだ。
「皆様に慰謝料を請求するつもりでしたが、やめにいたします! その代わり、暴力はやめて、私と彼の離婚に協力して下さい!」
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