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45 アスラン王太子殿下との再会
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そして、不安を抱えたまま、その日はやって来た。
朝からリアとラス様は二人で色々と打ち合わせらしきものをしていて、邪魔するわけにもいかず、一人、不安な気持ちを抱えている間に時間になり、指定の場所へと向かう事になった。
集まるように言われたのは、マヌグリラにある闘技場の一つ。
リアとラス様とは入り口で別れて、私とユウヤくんとユウマくんとは別行動になった。
三人で中に入ってみると、言わずもがな真ん中は闘技するための平地になっていて、それを囲むように観客席があり、見渡すと、すでに貴族らしき今日の観客がちらほら入り始めていた。
証人のために、と多くの貴族が呼ばれているみたいだけど、闘技場が広いので、人で埋め尽くされるなんて事はさずかになさそう。
観客席の後ろには大きな四角いスクリーンが4つほど等間隔に置かれてあって、どうやら、観客席から様子が見れるように魔石か何かで映像を映し出せるようだった。
「ドキドキしてきた」
胸に手を当てて呟くと、聞こえていたのか、ユウヤくんが抱き寄せてくれる。
「大丈夫だって。リアちゃんとラスが負けるわけねぇだろ」
「でも、あんな事言われてたし」
アンジャベル王太子殿下の話は、ラス様にも伝えたから、直接聞いていたリアと一緒に二人共ちゃんと警戒はしていると思う。
勝負に勝てる自信はあるみたいだけど、ラナンさんもダグラスさんも強いって話だし、心配なのに変わりはない。
そういえば、実際、ラス様って強いのかな?
「ユウヤくんとユウマくんとラス様だと、誰が一番強いの?」
「あー。まあ、総合的にいえばラスかもしんねぇけど、剣と体術で言えばオレだし、攻撃魔法だとユウヤかな」
「えと、よくわかんないけど、それなのに総合的にはラス様なの?」
答えてくれたユウマくんに聞き返す。
「あいつ、補助魔法を上手く使うからな」
「?」
それでも意味がわからなくて不思議な顔をすると、今度はユウヤくんが答えてくれた。
「身体強化とかの魔法が使えるから、それを使われると、さすがにオレらもちょっと厳しい」
「じゃあ、普通にしてたら、ラス様はあんまり強くないってこと?」
「いや。騎士団の幹部クラスほどの実力はあるぞ」
ユウマくんはけろりとした顔で答えてくれたけど、そうなると、ユウマくんとユウヤくんは騎士団の幹部以上に強いってこと?
そりゃあ、マヌグリラ側は二人に出てほしくないよね。
私達の席はあらかじめ決められていて、マヌグリラの王族は雨風が関係ない室内で、私達は屋根はあるけれど外の観客席だった。
普通は自分達の方が良い席に座るなんて、と思うのが普通なんだろうけど、そう思わないマヌグリラの王族は、私にしてみれば、やっぱりおかしい。
一応、他の客席よりかは豪華な仕様になっていて、座るところはふかふかだし、くつろげるようにクッションも置かれていた。
呑気に見るつもりはないけど、普通は他国の王族をもっと優遇するのが普通じゃないんだろうか。
やっぱり、王様に意見を言える人がいないのだろうな。
飲み物や軽食も用意されていたけど、何が入っているかわからないから、持参した飲み物を飲んだりして、大人しく座って待っていると、アスラン王太子殿下が現れた。
「久しいな! 元気にしておったか?」
挨拶を済ませると、アスラン王太子殿下は親しげに話しかけてきた。
「おかげさまで、健康面では特に変わったことはございません」
「そうか。まあ、それ以外は大変そうだが、身体が何よりだ。ユーニ殿は特に子を産まねばならぬしな」
「えっ?!」
アスラン王太子殿下に思わず大きな声を上げてしまうと、異国の地でも肌を出し惜しみすることない服装と変わらない、あけっぴろげな調子で笑われてしまう。
「そうか。まだそんな関係ではないのだな! いや、ユウヤ殿もラス殿もよく我慢できるものだ!」
「アスラン様、からかうのも程々にしてあげて下さいぃ。ユーニ様もぉユウヤ殿下もぉ、困っていらっしゃいますよぉ」
王太子殿下の背中の後ろから顔を出したのは、以前、お世話になった中の一人のミズリー様だった。
「ミズリー様、ご無沙汰しております」
「うふふ。ユーニ様がお元気そうで良かったですぅ。せっかくですしぃ、女性同士でお話しましょうよぉ」
そう言ったかと思うと、口調からは考えられないほどの速さで、王太子殿下の後ろから私の元へやって来て、私を自分の席まで引っ張っていくと、開始時間近くまで、ずっと話し相手になってくれたのだった。
「良かったな」
開始時間が近づき、ミズリー様と別れて、自分の席に戻ってくると、ユウヤくんが笑ってくれた。
たぶん、ミズリー様は私の緊張した顔に気が付いて声を掛けてくれただけでなく、ずっと話し相手をしてくれていたんだと思う。
そんな気のつかえる女性が一緒にいるくらいなのだから、やっぱりアスラン王太子殿下は良い人なんだろうな。
だけど、リアもラス様もあげる気はないけどね!
まあ、リアの場合はリアにもメリットはあるのかもしれないけど・・・。
ざわり、と観客の声が大きくなり、顔を上げると、4つのスクリーンに映像が映し出されていた。
今は参加する全員がスタート地点にいるから、同じ映像が4箇所に映し出されていた。
思ったよりも参加人数が多くて、50組くらいは参加しているように思える。
自然にというよりか当たり前なのかもしれないけど、映像の中からリアとラス様の姿を探す。
二人は人のかたまりの端の方にいたから、すぐに見つけ出せた。
画面に映し出されている映像は斜め上から撮られているから、二人が横を向くと表情が見える。
リアもラス様もリラックスしている感じで和やかに会話をしているように見えた。
「あの二人恋人同士かしら? 美男美女でお似合いね!」
「どのペア?」
「ほら、あの端の方にいる、紺色の長い髪の男性と黒髪のポニーテールの女性」
美男美女で、その髪といえば、私に思い浮かぶのはリアとラス様だけなのだけど。
他にもいるかな。
いや、いなさそう。
「ほんと、もっと大きく映してくれないかしら」
「女性も本当に可愛らしいわね。婚約者同士なのかしら。羨ましい!」
周りの貴婦人や御令嬢方がきゃあきゃあと騒ぎ立てると、それが聞こえたのか、ユウマくんの眉間のシワが深くなった。
何かフォローをいれないと、と思った時、甲高い声が響いたと思い、画面に目をやると、ラス様が自分のリボンをとり、リアのポニーテールの髪紐の上に蝶々結びをしていた。
そっか。
ラス様のリボンはお祖母様の形見で、厄災から守ってくれる魔法がかけてあるって言ってたもんね。
ある一件で先が焦げてしまったけど、ここからはそんな様子はわからないから、上手く修復できたのかな?
というか、リボンを貸してもらえるなんて、なんか羨ましいような。
「ラスの奴、あんなんしたらリアが」
「ん?」
ユウマくんが隣でブツブツ呟くから、画面のリアを見てみると、それはもう照れた笑みを浮かべていた。
そりゃそうかも。
ラス様にとって、本当に大事なリボンってわかってるだけに、自分に預けてもらったら、私だってキュンとしちゃう。
ってああ!
リアとラス様にときめいてどうするの!
リアにはユウマくんがいるんだから!
「どうした?」
無言でユウヤくんの手を握ったからか、不思議そうに顔をのぞき込んできた。
やっぱり、ドキドキする。
ユウヤくんか好きな気持ちは変わってない。
でも、ラス様を気にしてしまうのは、どうしてなんだろう。
「なんでもない。なんだか落ち着かなくて」
「そりゃそうだよな。リアちゃんとラスがあそこにいるもんな」
ユウヤくんがポンポンと優しく頭を撫でてくれた。
「これから簡単なルールを説明します」
映像が切り替わり、自分をマヌグリラの宰相と名乗る人から、これから行われるゲームのルールが発表される事になった。
「森の奥深くにある薬草をとって、今のスタート地点に一番早く戻ってきたものの勝ちである。薬草の量は関係なく、取ってこなければいけない薬草はそれぞれ、参加者に渡した紙に書かれている。次に、魔石は使ってはいけない。夜を明かす必要があるため、何個か小屋を用意しているが、参加者分はないため、小屋に入れなかったペアは野宿を強いられる」
野宿のくだりでは、やはり観客席がざわついた。
魔物のいる森の中での野宿なんて、貴族には経験したことがない人もいるからだろう。
ちなみに夜間は魔物の動きが活発化するから、出歩かないようにという注意だけあったけど、野宿してる人はどうすればいいのか、と思ってしまう。
「大丈夫かな。夜を明かすなんて・・・」
「リアちゃんとラスだから間違いが起きることはねぇだろうけど」
「当たり前だろ」
ユウマくんがユウヤくんにきっぱりと告げたその時、とうとうゲーム開始の鐘が鳴った。
朝からリアとラス様は二人で色々と打ち合わせらしきものをしていて、邪魔するわけにもいかず、一人、不安な気持ちを抱えている間に時間になり、指定の場所へと向かう事になった。
集まるように言われたのは、マヌグリラにある闘技場の一つ。
リアとラス様とは入り口で別れて、私とユウヤくんとユウマくんとは別行動になった。
三人で中に入ってみると、言わずもがな真ん中は闘技するための平地になっていて、それを囲むように観客席があり、見渡すと、すでに貴族らしき今日の観客がちらほら入り始めていた。
証人のために、と多くの貴族が呼ばれているみたいだけど、闘技場が広いので、人で埋め尽くされるなんて事はさずかになさそう。
観客席の後ろには大きな四角いスクリーンが4つほど等間隔に置かれてあって、どうやら、観客席から様子が見れるように魔石か何かで映像を映し出せるようだった。
「ドキドキしてきた」
胸に手を当てて呟くと、聞こえていたのか、ユウヤくんが抱き寄せてくれる。
「大丈夫だって。リアちゃんとラスが負けるわけねぇだろ」
「でも、あんな事言われてたし」
アンジャベル王太子殿下の話は、ラス様にも伝えたから、直接聞いていたリアと一緒に二人共ちゃんと警戒はしていると思う。
勝負に勝てる自信はあるみたいだけど、ラナンさんもダグラスさんも強いって話だし、心配なのに変わりはない。
そういえば、実際、ラス様って強いのかな?
「ユウヤくんとユウマくんとラス様だと、誰が一番強いの?」
「あー。まあ、総合的にいえばラスかもしんねぇけど、剣と体術で言えばオレだし、攻撃魔法だとユウヤかな」
「えと、よくわかんないけど、それなのに総合的にはラス様なの?」
答えてくれたユウマくんに聞き返す。
「あいつ、補助魔法を上手く使うからな」
「?」
それでも意味がわからなくて不思議な顔をすると、今度はユウヤくんが答えてくれた。
「身体強化とかの魔法が使えるから、それを使われると、さすがにオレらもちょっと厳しい」
「じゃあ、普通にしてたら、ラス様はあんまり強くないってこと?」
「いや。騎士団の幹部クラスほどの実力はあるぞ」
ユウマくんはけろりとした顔で答えてくれたけど、そうなると、ユウマくんとユウヤくんは騎士団の幹部以上に強いってこと?
そりゃあ、マヌグリラ側は二人に出てほしくないよね。
私達の席はあらかじめ決められていて、マヌグリラの王族は雨風が関係ない室内で、私達は屋根はあるけれど外の観客席だった。
普通は自分達の方が良い席に座るなんて、と思うのが普通なんだろうけど、そう思わないマヌグリラの王族は、私にしてみれば、やっぱりおかしい。
一応、他の客席よりかは豪華な仕様になっていて、座るところはふかふかだし、くつろげるようにクッションも置かれていた。
呑気に見るつもりはないけど、普通は他国の王族をもっと優遇するのが普通じゃないんだろうか。
やっぱり、王様に意見を言える人がいないのだろうな。
飲み物や軽食も用意されていたけど、何が入っているかわからないから、持参した飲み物を飲んだりして、大人しく座って待っていると、アスラン王太子殿下が現れた。
「久しいな! 元気にしておったか?」
挨拶を済ませると、アスラン王太子殿下は親しげに話しかけてきた。
「おかげさまで、健康面では特に変わったことはございません」
「そうか。まあ、それ以外は大変そうだが、身体が何よりだ。ユーニ殿は特に子を産まねばならぬしな」
「えっ?!」
アスラン王太子殿下に思わず大きな声を上げてしまうと、異国の地でも肌を出し惜しみすることない服装と変わらない、あけっぴろげな調子で笑われてしまう。
「そうか。まだそんな関係ではないのだな! いや、ユウヤ殿もラス殿もよく我慢できるものだ!」
「アスラン様、からかうのも程々にしてあげて下さいぃ。ユーニ様もぉユウヤ殿下もぉ、困っていらっしゃいますよぉ」
王太子殿下の背中の後ろから顔を出したのは、以前、お世話になった中の一人のミズリー様だった。
「ミズリー様、ご無沙汰しております」
「うふふ。ユーニ様がお元気そうで良かったですぅ。せっかくですしぃ、女性同士でお話しましょうよぉ」
そう言ったかと思うと、口調からは考えられないほどの速さで、王太子殿下の後ろから私の元へやって来て、私を自分の席まで引っ張っていくと、開始時間近くまで、ずっと話し相手になってくれたのだった。
「良かったな」
開始時間が近づき、ミズリー様と別れて、自分の席に戻ってくると、ユウヤくんが笑ってくれた。
たぶん、ミズリー様は私の緊張した顔に気が付いて声を掛けてくれただけでなく、ずっと話し相手をしてくれていたんだと思う。
そんな気のつかえる女性が一緒にいるくらいなのだから、やっぱりアスラン王太子殿下は良い人なんだろうな。
だけど、リアもラス様もあげる気はないけどね!
まあ、リアの場合はリアにもメリットはあるのかもしれないけど・・・。
ざわり、と観客の声が大きくなり、顔を上げると、4つのスクリーンに映像が映し出されていた。
今は参加する全員がスタート地点にいるから、同じ映像が4箇所に映し出されていた。
思ったよりも参加人数が多くて、50組くらいは参加しているように思える。
自然にというよりか当たり前なのかもしれないけど、映像の中からリアとラス様の姿を探す。
二人は人のかたまりの端の方にいたから、すぐに見つけ出せた。
画面に映し出されている映像は斜め上から撮られているから、二人が横を向くと表情が見える。
リアもラス様もリラックスしている感じで和やかに会話をしているように見えた。
「あの二人恋人同士かしら? 美男美女でお似合いね!」
「どのペア?」
「ほら、あの端の方にいる、紺色の長い髪の男性と黒髪のポニーテールの女性」
美男美女で、その髪といえば、私に思い浮かぶのはリアとラス様だけなのだけど。
他にもいるかな。
いや、いなさそう。
「ほんと、もっと大きく映してくれないかしら」
「女性も本当に可愛らしいわね。婚約者同士なのかしら。羨ましい!」
周りの貴婦人や御令嬢方がきゃあきゃあと騒ぎ立てると、それが聞こえたのか、ユウマくんの眉間のシワが深くなった。
何かフォローをいれないと、と思った時、甲高い声が響いたと思い、画面に目をやると、ラス様が自分のリボンをとり、リアのポニーテールの髪紐の上に蝶々結びをしていた。
そっか。
ラス様のリボンはお祖母様の形見で、厄災から守ってくれる魔法がかけてあるって言ってたもんね。
ある一件で先が焦げてしまったけど、ここからはそんな様子はわからないから、上手く修復できたのかな?
というか、リボンを貸してもらえるなんて、なんか羨ましいような。
「ラスの奴、あんなんしたらリアが」
「ん?」
ユウマくんが隣でブツブツ呟くから、画面のリアを見てみると、それはもう照れた笑みを浮かべていた。
そりゃそうかも。
ラス様にとって、本当に大事なリボンってわかってるだけに、自分に預けてもらったら、私だってキュンとしちゃう。
ってああ!
リアとラス様にときめいてどうするの!
リアにはユウマくんがいるんだから!
「どうした?」
無言でユウヤくんの手を握ったからか、不思議そうに顔をのぞき込んできた。
やっぱり、ドキドキする。
ユウヤくんか好きな気持ちは変わってない。
でも、ラス様を気にしてしまうのは、どうしてなんだろう。
「なんでもない。なんだか落ち着かなくて」
「そりゃそうだよな。リアちゃんとラスがあそこにいるもんな」
ユウヤくんがポンポンと優しく頭を撫でてくれた。
「これから簡単なルールを説明します」
映像が切り替わり、自分をマヌグリラの宰相と名乗る人から、これから行われるゲームのルールが発表される事になった。
「森の奥深くにある薬草をとって、今のスタート地点に一番早く戻ってきたものの勝ちである。薬草の量は関係なく、取ってこなければいけない薬草はそれぞれ、参加者に渡した紙に書かれている。次に、魔石は使ってはいけない。夜を明かす必要があるため、何個か小屋を用意しているが、参加者分はないため、小屋に入れなかったペアは野宿を強いられる」
野宿のくだりでは、やはり観客席がざわついた。
魔物のいる森の中での野宿なんて、貴族には経験したことがない人もいるからだろう。
ちなみに夜間は魔物の動きが活発化するから、出歩かないようにという注意だけあったけど、野宿してる人はどうすればいいのか、と思ってしまう。
「大丈夫かな。夜を明かすなんて・・・」
「リアちゃんとラスだから間違いが起きることはねぇだろうけど」
「当たり前だろ」
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