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3 白い結婚 ③
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「どうかなさいましたか? 二人の関係を知られたくないのでしょう? なら、私の言ったことは間違いではないはずですよ」
「そ、それはそうだが……」
「なら、私が別邸に移ることを、使用人にはどう説明するおつもりですか?」
私の問いかけに、ミミナさんが同意するように無言で何度も頷いた。
使用人に自分たちの関係を知られたくないのは、ロファー様だけじゃないってことね。
ロファー様はミミナさんの顔色を窺うように見たあと、私に視線を戻して口を開く。
「君が別邸に住みたいと言ってくれるだけでいいんだ」
「私が我儘を言っているようにしたいということですか」
「そうだ」
「どうして、私があなたたちに協力しないといけないのです? 愛し合っているというのなら、使用人を敵に回してでも愛を貫いたらいかがです?」
「敵に回したくないんです! みんな、良い人だから! でも、ロファー様と別れるのも嫌なんです!」
ミミナさんは涙目で私に訴えた。
そんなことを言われても困るわ。
「自分たちのことしか考えていないあなたたちのために、どうして私が悪役にならないといけないのかわかりません」
今日、何度目になるかわからないため息を吐いて、二人を見つめると、ロファー様が答える。
「それはそうかもしれないが、もう、君は私の妻なんだ! 言うことを聞いてくれ。私に別邸に住めと言うが、普段は本邸で仕事をしているんだぞ。仕事も別邸でやれと言うのか!」
「別邸に住むと言うのであれば、別邸に執務室を作れば良いかと思います。あ、本邸の執務室をリフォームしたらいかがです? その間、別邸で仕事をし、そのまま居つけば良いのではないでしょうか。あなたは私との不仲を使用人に知られることは嫌ではないのでしょう?」
「それも困る。使用人にも良い当主だと思われたい」
あれも嫌、これも嫌。精神が子供のまま大きくなったのね。
「不仲だということはバレたくない。でも、私と別居はしたいとおっしゃっているんですわよね」
私はそこまで言うと、座っていた安楽椅子から立ち上がり、笑みを挑戦的なものに変えて尋ねる。
「あなたは自分の言っていることが矛盾していることに気づいていらっしゃる?」
「わかっている。でも、私とミミナの幸せのためには別居することが一番良い。だから、不仲だと思われてもいいから、私が悪いのではなく、君の我儘だということにしたい」
「本当に自分とミミナ様のことしか考えていないんですのね。そんな人間が侯爵だなんて信じられませんわ。なんなら私が侯爵の仕事をしても良いんですのよ? ロファー様はミミナ様とゆっくりしたいでしょう? 領地視察でも行かれてはいかがです?」
爵位は継げなくても、彼の代わりに仕事をすることはできる。恋愛のために仕事を放り出すような責任感のない人間なのか、それともそこまでではないのか。
さあ、答えてちょうだい。
ロファー様は眉根を寄せて答える。
「ふざけたことを言わないでくれ。君はこの家を乗っ取ろうとしているのか!? 侯爵家の仕事は私の仕事だ! 君が手を付けても良いのは、母上がやっていた仕事くらいだ!」
「そういえば、先代の夫人がされていたお仕事は現在、誰がしておられるのですか?」
「……執事がやってくれている。だから、君は何もしなくてもいい」
「執事がやってくれている……ね」
ミミナさんはここで働いているメイドで、幼馴染だと言っていたわよね。なら、執事も含め使用人たちは、ロファー様とミミナさんの関係を知っているはず。
それについて、使用人たちがどう思っているかの確認をしないといけないわね。
「何か文句があるのか?」
「文句というわけでありませんけど……」
この感じだと離婚しようとしないのも、世間体を気にしているだけよね。
「ロファー様に改めて確認させてもらいます」
「……言ってみろ」
「ロファー様はミミナさんを愛している。本音を言えばミミナさんと結婚したいけれど、平民である彼女が社交界で認められないことはわかっている。ミミナさんを傷つけたくないから、彼女との関係は屋敷内でのみの関係にしたい。かといって自分が結婚しなければ縁談の話がきて面倒。なら、都合の良い誰かと結婚してしまえ、と思い始めて王命ということを理由に私と結婚した。屋敷外では私に妻としての役目を果たしてほしい。そんなところでしょうか」
別邸に住めは却下だ。彼らのために悪者になるつもりはないし、彼らを応援する気にもならない。
「ま、まあ、言い方は悪いがそういうところだ」
言い方は悪いがって、どれのことかしら。結婚してしまえ?
そんなことどうでもいいわね。
先代の陛下は本当に性格が悪いわ。普通の令嬢なら泣き寝入りしてしまう可能性があるからと、暴れ馬みたいな私を養女にしてまで、ロファー様の婚約者を準備したのね。
そういえば、ロファー様のご両親は二人の関係に気づいていたのかしら。まさか、関係を反対されて邪魔になったから殺したとかじゃないわよね?
それはさすがに考え過ぎか。先代の陛下だって、相手が人殺しかそうじゃないかくらいは、ちゃんと調べてくれているでしょう。
何でも王命にするのなら、王命で二人を別れさせれば良かったんでしょうけど、そんなことをしたら『愛し合っている二人を引き裂くなんて』ということを言い出しかねない。
本当に純愛だったとしたら二人が死を選ぶ可能性もある。
数年前に、公爵令嬢と子爵令息が交際を反対されて、海に身を投げたという話を聞いたことがある。陛下の頭にそのことがよぎったのでしょうね。
たとえロファー様たちのことを考えての王命だったとしても、自分たちのことしか見えていない二人に、周りの声なんて届くはずがない。周りの心配はロファー様たちにとっては大きなお世話だ。
そんな人たちに、私は優しくしてやれる人間でもない。
伯父様、王命としてではなく、あなたの願いを聞き入れましょう。
ロファー様を立派な侯爵にしてみせれば良いのですよね?
そのために、姪っ子はあなたの娘という肩書きを使って好きなようにやらせてもらいますわ。
「ロファー様、条件付きにはなりますが、あなたの理想の妻を演じましょう」
にこりと微笑むと、ロファー様とミミナさんは戸惑ったような表情を見せた。
「そ、それはそうだが……」
「なら、私が別邸に移ることを、使用人にはどう説明するおつもりですか?」
私の問いかけに、ミミナさんが同意するように無言で何度も頷いた。
使用人に自分たちの関係を知られたくないのは、ロファー様だけじゃないってことね。
ロファー様はミミナさんの顔色を窺うように見たあと、私に視線を戻して口を開く。
「君が別邸に住みたいと言ってくれるだけでいいんだ」
「私が我儘を言っているようにしたいということですか」
「そうだ」
「どうして、私があなたたちに協力しないといけないのです? 愛し合っているというのなら、使用人を敵に回してでも愛を貫いたらいかがです?」
「敵に回したくないんです! みんな、良い人だから! でも、ロファー様と別れるのも嫌なんです!」
ミミナさんは涙目で私に訴えた。
そんなことを言われても困るわ。
「自分たちのことしか考えていないあなたたちのために、どうして私が悪役にならないといけないのかわかりません」
今日、何度目になるかわからないため息を吐いて、二人を見つめると、ロファー様が答える。
「それはそうかもしれないが、もう、君は私の妻なんだ! 言うことを聞いてくれ。私に別邸に住めと言うが、普段は本邸で仕事をしているんだぞ。仕事も別邸でやれと言うのか!」
「別邸に住むと言うのであれば、別邸に執務室を作れば良いかと思います。あ、本邸の執務室をリフォームしたらいかがです? その間、別邸で仕事をし、そのまま居つけば良いのではないでしょうか。あなたは私との不仲を使用人に知られることは嫌ではないのでしょう?」
「それも困る。使用人にも良い当主だと思われたい」
あれも嫌、これも嫌。精神が子供のまま大きくなったのね。
「不仲だということはバレたくない。でも、私と別居はしたいとおっしゃっているんですわよね」
私はそこまで言うと、座っていた安楽椅子から立ち上がり、笑みを挑戦的なものに変えて尋ねる。
「あなたは自分の言っていることが矛盾していることに気づいていらっしゃる?」
「わかっている。でも、私とミミナの幸せのためには別居することが一番良い。だから、不仲だと思われてもいいから、私が悪いのではなく、君の我儘だということにしたい」
「本当に自分とミミナ様のことしか考えていないんですのね。そんな人間が侯爵だなんて信じられませんわ。なんなら私が侯爵の仕事をしても良いんですのよ? ロファー様はミミナ様とゆっくりしたいでしょう? 領地視察でも行かれてはいかがです?」
爵位は継げなくても、彼の代わりに仕事をすることはできる。恋愛のために仕事を放り出すような責任感のない人間なのか、それともそこまでではないのか。
さあ、答えてちょうだい。
ロファー様は眉根を寄せて答える。
「ふざけたことを言わないでくれ。君はこの家を乗っ取ろうとしているのか!? 侯爵家の仕事は私の仕事だ! 君が手を付けても良いのは、母上がやっていた仕事くらいだ!」
「そういえば、先代の夫人がされていたお仕事は現在、誰がしておられるのですか?」
「……執事がやってくれている。だから、君は何もしなくてもいい」
「執事がやってくれている……ね」
ミミナさんはここで働いているメイドで、幼馴染だと言っていたわよね。なら、執事も含め使用人たちは、ロファー様とミミナさんの関係を知っているはず。
それについて、使用人たちがどう思っているかの確認をしないといけないわね。
「何か文句があるのか?」
「文句というわけでありませんけど……」
この感じだと離婚しようとしないのも、世間体を気にしているだけよね。
「ロファー様に改めて確認させてもらいます」
「……言ってみろ」
「ロファー様はミミナさんを愛している。本音を言えばミミナさんと結婚したいけれど、平民である彼女が社交界で認められないことはわかっている。ミミナさんを傷つけたくないから、彼女との関係は屋敷内でのみの関係にしたい。かといって自分が結婚しなければ縁談の話がきて面倒。なら、都合の良い誰かと結婚してしまえ、と思い始めて王命ということを理由に私と結婚した。屋敷外では私に妻としての役目を果たしてほしい。そんなところでしょうか」
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「ま、まあ、言い方は悪いがそういうところだ」
言い方は悪いがって、どれのことかしら。結婚してしまえ?
そんなことどうでもいいわね。
先代の陛下は本当に性格が悪いわ。普通の令嬢なら泣き寝入りしてしまう可能性があるからと、暴れ馬みたいな私を養女にしてまで、ロファー様の婚約者を準備したのね。
そういえば、ロファー様のご両親は二人の関係に気づいていたのかしら。まさか、関係を反対されて邪魔になったから殺したとかじゃないわよね?
それはさすがに考え過ぎか。先代の陛下だって、相手が人殺しかそうじゃないかくらいは、ちゃんと調べてくれているでしょう。
何でも王命にするのなら、王命で二人を別れさせれば良かったんでしょうけど、そんなことをしたら『愛し合っている二人を引き裂くなんて』ということを言い出しかねない。
本当に純愛だったとしたら二人が死を選ぶ可能性もある。
数年前に、公爵令嬢と子爵令息が交際を反対されて、海に身を投げたという話を聞いたことがある。陛下の頭にそのことがよぎったのでしょうね。
たとえロファー様たちのことを考えての王命だったとしても、自分たちのことしか見えていない二人に、周りの声なんて届くはずがない。周りの心配はロファー様たちにとっては大きなお世話だ。
そんな人たちに、私は優しくしてやれる人間でもない。
伯父様、王命としてではなく、あなたの願いを聞き入れましょう。
ロファー様を立派な侯爵にしてみせれば良いのですよね?
そのために、姪っ子はあなたの娘という肩書きを使って好きなようにやらせてもらいますわ。
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