転生している場合じゃねぇ!

E.L.L

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「何だかまた大きくなったわね」

「そうか?」

「そうよー
見てよこの袖」

確かに昨日までピッタリだったはずの袖から手首が覗いている

「魔王とか厨二病みたいなこと言い始めたから何なのかと思えば」

この世界にも厨二病ってあるんだ

「いや、それは、あの…」

これから出てくるんです~が通じる相手とは思えない

「まぁ
沢山本を読んでいるからお話と現実の見分けがつかないのかしらね」

やめて
いたたまれない
この世界では赤ん坊とはいえ、俺の心は17歳だ
ナイーブなんだよ
忘れられがちだけど
それに曲がりなりにもこの世界では息子ポジションでしょ
もっと可愛がれよ
いや、俺は正直全部本当のこと言ってる
だけど、まぁ未来のこととか言われても信じられないよな
俺が言われても
あー…うん…そっか
って返すもんな

「は、話変わるけどさ」

「何?」

「俺って何で王国軍に追われてんの?」

話せることで俺は情報収集手段が増えた
あのケチな女神(仮)にはあまり聞けないことがわかったが、他の人に関してはどうなんだろう
いや、ケチなのは世界の決まりとかいう等価交換的な仕組みなのかもしれないが、あの女神(仮)には他にもいろいろ問題がある
ところで母上よ
無視しないでよ
無言の母親を見上げると元々大きい目がさらに大きく見開かれていた

「な、何で…」

「え?」

「なんでそれを知っているの?」

「いや、2回遭遇してるし、2回目はとても記憶に新しいよ?」

「…」

ドン引きされている

何?

「…王国軍、って何で分かったの?」


確かに
それは女神(仮)からの情報だった
うっかりだぜ☆

「え、えーと…
前いたのは王都でしょ?
その、あの、あんなに大っぴらに武装して押しかけてくるなんて公的なその、隊とか
あの、そういうやつかなって…
王都っていうからには王様の隊、なのかなー、とか…
違うかな?」

もっと上手く言い訳できないものか

「そ、そう…」

母親は少し考え込むような顔をして俺を抱き上げた

「ま、ママ?」

「レオは…賢いものね…
でもあまり目立っちゃダメよ…
無理かしら…浮いているものね…」

所々酷いことをいうこの母親

「…兄弟は似るものなのかしら」

「兄弟?
俺お兄ちゃんとか弟いるの?」

「…そうよ」

会ったことないけど
まだこの(ボロ)屋敷には来ていないとか?
多分俺が追われているということは、その兄弟とやらもおわれている可能性が高い
でも、母親に慌てている様子はない

「その兄弟と追われているのって関係、あるの?」

「…そうね」

「エルザとかジャイルズが俺を様付けして呼ぶのも関係ある?」

「私たち、子供の前だからって油断して色々話しすぎたのね」

「あー
俺が賢いだけじゃないかな」

すこしすっとぼけてみる
探らなきゃならないけど、なんかグイグイ入っていくのも少し気が引ける
だってナツが何か話したくないことがある時みたいな顔をしている
ナツがいてよかった
さもなければ俺は女性の感情が全く分からない野郎になるところだった
ナツありがとう
世界で一番好きだ

「そうね
隠し事してもきっとあなたなら分かってしまうわね」

ボケ殺しかよ
そこはもーとか何とか笑うところだ
余計思いつめないでくれ
いや、話は聞きたいけどさ
やっぱり女性は分かりません
ごめんな、ナツ

「あなたのお父さんはこの国の王よ」
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