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住めば都とは言うもので、かび臭いこの場所でも慣れてしまえばそんなもんである
「ビビは?」
「御用がおありだそうです」
ビビはしょっちゅう居なくなる
俺が追われているように、ビビだって追われているはずなのにそんなにフラフラしていて大丈夫なんだろうか
「ねぇエルザ」
「なんでございましょう?」
「ビビについて行かないで大丈夫なの?」
「ええ
レオ様をお守りするように仰せつかっておりますので」
「あ、そう」
幼児だし、守ってもらえるのはありがたいけれどやはり心配だ
だって一応、母親だし
散々酷い扱いだけど
「レオ様と合流するまではおひとりで逃げていらっしゃいましたし、街には慣れていらっしゃいます
なのでレオ様よりは大丈夫だと思いますよ」
へいへい
弱くってごめんなさいね
「ビビってやっぱり王宮では浮いてたのかな」
「え?」
「なんて言うかお貴族様って感じしないし
まぁ庶民の出って言ってたけどさ」
「…」
「王から気に入られていたっぽいけどビビはあんまり好きそうじゃなかったよね
むしろ嫌いって感じだったな」
たまにポロリと溢れるようにして話に出てくる王にろくなものがない
変態とか下手とか
ビビはツンデレとかそういうのでもなさそうだし
「もう戻る気ないんだし、何とか放っておいて貰えないかな
女の人他にも沢山いるって言ってたし」
「なんと言うか…レオ様は女性の気持ちとか分からないのですねぇ…」
「え?」
王の話だろ?
女性の話とか今あった?
「奥様はあの美貌ゆえ陛下に見初められたのです」
陛下という時、一瞬鬼神のような顔をした気がする
うん、きっと気のせいだ
意外と顔に出るよね、エルザは
「レオ様が言うように王様は色事がお好きですので、それはそれは何人も側妃がいらっしゃいますが子を成されたのは正妃様と奥様のみなのですよ」
「うん」
その話は聞いた
「側妃が良い感情を持つと思いますか?」
「でもクソ野郎なんでしょ?
権力目当てに違いないよ
だったらビビ追いかけてないで自分の立場の地固めしといた方がいいんじゃないの?」
「権力争いでは子供がいるのと居ないのとでは大違いですから
母親の出自に関係なく」
「あ、そっか
俺男だし」
「それに、愛してる、いないに関係なく他の人のものになるのは気に入らないのでしょうね」
「そんなもん?」
ナツが他の男のものになるのはもう本当に本当に無理だが、友達に彼女が出来ても何とも思わなかった
だって友達の隣に立っているのはナツじゃない
「そんなものです
女性の機微を察しないと思わぬ地雷を踏みますよ
こういうことは合理性とは異なるのです
レオ様は中々デリカシーがない時があります
お優しいのですが、そのデリカシーのなさで女性を怒らせてしまうこともありますのでお気をつけくださいね」
別に他の誰にどう思われてもいいが、ナツに関しては困る
言動には気をつけよう
…もしかして今までナツを怒らせていた理由ってこれなのか?
あと冷静になると幼児にデリカシーを問うのはどうかと思う
「実家に頼るとか出来ないのかな
やっぱり王族相手だし無理か」
貴族であっても王族とは敵対したくないだろうし庶民なら尚更だろうか
「…ビビ様にはご実家はありません」
「え」
そういえば俺ビビのことほとんど知らない
「でも、でもさ
これは駆け落ちじゃないだろ
ないって…天涯孤独ってこと?」
「私の方からどれほどお話して良いやら…奥様に直接お聞きください
奥様にご興味を持たれるのは喜ばしいことです
僭越ながら本しか友達がいなかったり、たまにいきなりニヤニヤされるのは正直如何なものかと思います」
酷くね?
「え
でもさ、俺ってデリカシーないんでしょ?
ビビ傷つけちゃったらどうすんのさ
だからエルザ教えてよ」
何かバックボーン重そうだし
ナツ以外なら究極嫌われても構わないけど、別に傷つけたい訳でもない
それにあの人と話すの疲れるんだよ
とにかく俺の立ち位置は危ない!
エルザから話を聞けなくても、それだけ分かればもういいだろうか
「…情けないですね」
「こんなことではお慕いする方ができた時守れませんよ」
ナツを守れないのは困る
「…ビビに聞く」
今日ばかりはゆっくり外出を楽しんでくれることを祈りながら
「ビビは?」
「御用がおありだそうです」
ビビはしょっちゅう居なくなる
俺が追われているように、ビビだって追われているはずなのにそんなにフラフラしていて大丈夫なんだろうか
「ねぇエルザ」
「なんでございましょう?」
「ビビについて行かないで大丈夫なの?」
「ええ
レオ様をお守りするように仰せつかっておりますので」
「あ、そう」
幼児だし、守ってもらえるのはありがたいけれどやはり心配だ
だって一応、母親だし
散々酷い扱いだけど
「レオ様と合流するまではおひとりで逃げていらっしゃいましたし、街には慣れていらっしゃいます
なのでレオ様よりは大丈夫だと思いますよ」
へいへい
弱くってごめんなさいね
「ビビってやっぱり王宮では浮いてたのかな」
「え?」
「なんて言うかお貴族様って感じしないし
まぁ庶民の出って言ってたけどさ」
「…」
「王から気に入られていたっぽいけどビビはあんまり好きそうじゃなかったよね
むしろ嫌いって感じだったな」
たまにポロリと溢れるようにして話に出てくる王にろくなものがない
変態とか下手とか
ビビはツンデレとかそういうのでもなさそうだし
「もう戻る気ないんだし、何とか放っておいて貰えないかな
女の人他にも沢山いるって言ってたし」
「なんと言うか…レオ様は女性の気持ちとか分からないのですねぇ…」
「え?」
王の話だろ?
女性の話とか今あった?
「奥様はあの美貌ゆえ陛下に見初められたのです」
陛下という時、一瞬鬼神のような顔をした気がする
うん、きっと気のせいだ
意外と顔に出るよね、エルザは
「レオ様が言うように王様は色事がお好きですので、それはそれは何人も側妃がいらっしゃいますが子を成されたのは正妃様と奥様のみなのですよ」
「うん」
その話は聞いた
「側妃が良い感情を持つと思いますか?」
「でもクソ野郎なんでしょ?
権力目当てに違いないよ
だったらビビ追いかけてないで自分の立場の地固めしといた方がいいんじゃないの?」
「権力争いでは子供がいるのと居ないのとでは大違いですから
母親の出自に関係なく」
「あ、そっか
俺男だし」
「それに、愛してる、いないに関係なく他の人のものになるのは気に入らないのでしょうね」
「そんなもん?」
ナツが他の男のものになるのはもう本当に本当に無理だが、友達に彼女が出来ても何とも思わなかった
だって友達の隣に立っているのはナツじゃない
「そんなものです
女性の機微を察しないと思わぬ地雷を踏みますよ
こういうことは合理性とは異なるのです
レオ様は中々デリカシーがない時があります
お優しいのですが、そのデリカシーのなさで女性を怒らせてしまうこともありますのでお気をつけくださいね」
別に他の誰にどう思われてもいいが、ナツに関しては困る
言動には気をつけよう
…もしかして今までナツを怒らせていた理由ってこれなのか?
あと冷静になると幼児にデリカシーを問うのはどうかと思う
「実家に頼るとか出来ないのかな
やっぱり王族相手だし無理か」
貴族であっても王族とは敵対したくないだろうし庶民なら尚更だろうか
「…ビビ様にはご実家はありません」
「え」
そういえば俺ビビのことほとんど知らない
「でも、でもさ
これは駆け落ちじゃないだろ
ないって…天涯孤独ってこと?」
「私の方からどれほどお話して良いやら…奥様に直接お聞きください
奥様にご興味を持たれるのは喜ばしいことです
僭越ながら本しか友達がいなかったり、たまにいきなりニヤニヤされるのは正直如何なものかと思います」
酷くね?
「え
でもさ、俺ってデリカシーないんでしょ?
ビビ傷つけちゃったらどうすんのさ
だからエルザ教えてよ」
何かバックボーン重そうだし
ナツ以外なら究極嫌われても構わないけど、別に傷つけたい訳でもない
それにあの人と話すの疲れるんだよ
とにかく俺の立ち位置は危ない!
エルザから話を聞けなくても、それだけ分かればもういいだろうか
「…情けないですね」
「こんなことではお慕いする方ができた時守れませんよ」
ナツを守れないのは困る
「…ビビに聞く」
今日ばかりはゆっくり外出を楽しんでくれることを祈りながら
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