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「…怜央」
この声好きだなぁ
ユーリが戻ってきたのかな
「怜央」
分かった今起きるよ
「…ユー…」
「起きて!怜央!」
分かったってば
無理やりまぶたを開く
うお
眩し
「今度こそお医者さん呼ばなきゃ」
今度こそって何?
呼び損ねたの?
それともエルザに何かあった?!
俺は飛び起きようとしたが、その途端激痛に見舞われて呻いた
「何してるの?!
暴れないで」
きゅっと俺の手を温かな手が握った
「…いってー…」
声が嗄れている
俺の愛らしいヴォイスよ、どこいった
「当たり前でしょ!」
「…え」
夢だろうか
俺の最愛の彼女がいる
突然のボーナスタイムに頭が真っ白になる
えっと…なにかしたっけ?
俺、さっきユーリって呼んでしまった?
未遂だよな
未遂かも、しれない
未遂だと、信じたい
とにかくこれは現実か?
それとも夢?
目を擦りたいが手が上がらない
その時ナースコールを探そうとナツが俺の手を離そうとした
それは!!
ダメだ!
ナツから手を握ってくれるなんてもうこんなこと無いかもしれないんだぞ?!
「…待って」
「ダメ」
「なんで」
「昨日も怜央の話聞こうとしてたらお医者さん呼び損ねたの
同じ過ちは犯さないわ」
「…大丈夫、だって…」
医者よりもナツが手を握ってくれている方が治りが早い
断言出来る
だって動かないのに、温かさは感じるんだぜ?
あと柔か―
「怜央の大丈夫は私、信じてないの」
信じてくれよ
「…毎日、来てるのか?」
「そうよ」
折角の夏休みだというのに、室内で動かない俺に毎日会いに来てくれるなんて申し訳ない
「…暇なんだな」
「危なっかしくて目が離せないから仕方ないでしょ
さっきみたいに突然暴れたらどうするの」
さっきも暴れてねぇよ
起きようと思ったら思ったより動かなくてあと、ちょっと痛かっただけだ
目のふちに涙が溜まるくらい
再び俺の手を離そうとする
なんでそんなに離れたがるんだよ
「ちょっと離して」
「…無理」
手が動かないんで
とシレッとした顔をする
離したくないからな
だってね
付き合って初めてなんですよ、手を握るの
小学生の社会見学以来なんですよ、手を握るの
「夏祭り…」
「まだだけど、今のままじゃ行けないよ」
それはそうだ
「それまでに治さなかったら屋台のお好み焼き、奢ってあげないから」
別にお好み焼きはいいんだ
デートの口実だし
美味しいから好きだけどさ
あと何日あるっけ?
死ぬ気で治そう
ナツとのデートでなくなっていいものなどない
あっちの世界とこっちの世界の時間差が分からないのがネックだが、もう魔王でもなんでもさっさとぶっ倒して、アシュレイを探し出して速やかに帰還しよう
「…ナツ」
「何よ」
「ナツが無事でよかった」
「な、何を…」
だって俺は―
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「おーい
またかよ」
だが、前回と違うのは目が覚めたら目の前にユーリがいた事だった
「またって何?
すごい顔緩んでるけど
何かいやらしい夢でも見てたの?」
「ち、違う!」
この声好きだなぁ
ユーリが戻ってきたのかな
「怜央」
分かった今起きるよ
「…ユー…」
「起きて!怜央!」
分かったってば
無理やりまぶたを開く
うお
眩し
「今度こそお医者さん呼ばなきゃ」
今度こそって何?
呼び損ねたの?
それともエルザに何かあった?!
俺は飛び起きようとしたが、その途端激痛に見舞われて呻いた
「何してるの?!
暴れないで」
きゅっと俺の手を温かな手が握った
「…いってー…」
声が嗄れている
俺の愛らしいヴォイスよ、どこいった
「当たり前でしょ!」
「…え」
夢だろうか
俺の最愛の彼女がいる
突然のボーナスタイムに頭が真っ白になる
えっと…なにかしたっけ?
俺、さっきユーリって呼んでしまった?
未遂だよな
未遂かも、しれない
未遂だと、信じたい
とにかくこれは現実か?
それとも夢?
目を擦りたいが手が上がらない
その時ナースコールを探そうとナツが俺の手を離そうとした
それは!!
ダメだ!
ナツから手を握ってくれるなんてもうこんなこと無いかもしれないんだぞ?!
「…待って」
「ダメ」
「なんで」
「昨日も怜央の話聞こうとしてたらお医者さん呼び損ねたの
同じ過ちは犯さないわ」
「…大丈夫、だって…」
医者よりもナツが手を握ってくれている方が治りが早い
断言出来る
だって動かないのに、温かさは感じるんだぜ?
あと柔か―
「怜央の大丈夫は私、信じてないの」
信じてくれよ
「…毎日、来てるのか?」
「そうよ」
折角の夏休みだというのに、室内で動かない俺に毎日会いに来てくれるなんて申し訳ない
「…暇なんだな」
「危なっかしくて目が離せないから仕方ないでしょ
さっきみたいに突然暴れたらどうするの」
さっきも暴れてねぇよ
起きようと思ったら思ったより動かなくてあと、ちょっと痛かっただけだ
目のふちに涙が溜まるくらい
再び俺の手を離そうとする
なんでそんなに離れたがるんだよ
「ちょっと離して」
「…無理」
手が動かないんで
とシレッとした顔をする
離したくないからな
だってね
付き合って初めてなんですよ、手を握るの
小学生の社会見学以来なんですよ、手を握るの
「夏祭り…」
「まだだけど、今のままじゃ行けないよ」
それはそうだ
「それまでに治さなかったら屋台のお好み焼き、奢ってあげないから」
別にお好み焼きはいいんだ
デートの口実だし
美味しいから好きだけどさ
あと何日あるっけ?
死ぬ気で治そう
ナツとのデートでなくなっていいものなどない
あっちの世界とこっちの世界の時間差が分からないのがネックだが、もう魔王でもなんでもさっさとぶっ倒して、アシュレイを探し出して速やかに帰還しよう
「…ナツ」
「何よ」
「ナツが無事でよかった」
「な、何を…」
だって俺は―
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「おーい
またかよ」
だが、前回と違うのは目が覚めたら目の前にユーリがいた事だった
「またって何?
すごい顔緩んでるけど
何かいやらしい夢でも見てたの?」
「ち、違う!」
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