7 / 31
7
しおりを挟む
「リズ。今回のこと、お礼をさせてほしいんだ」
「お構いなく。それに……私は外から来た身、王都には長居しませんので」
「お願い! ねえ、今日明日に去るってわけじゃあないよね?」
「……数日は滞在しますが……」
「なら、明日! 少しだけでいい、お礼をさせて! どうか、お願い!」
食い下がるミケルにイライザは戸惑う。正直なところ、イライザに時間はなく、貴重な一日をミケルに費やすわけにはいかないのだ。
(明日の夜までに純潔を捨てないと……)
そこでふと、イライザの中に悪い考えが浮かぶ。ミケルが礼をしたいと言うのなら、彼に純潔を奪ってもらえば良いのでは、と。
(……だめ。それじゃあ、ラーゼル侯爵と同じじゃない)
助けた礼に体を差し出せなど、借金の方に縁談を強要しようとするラーゼル侯爵と変わらない。イライザは静かに首を横に振って断りを入れようとしたが、その前にミケルが口を開く。
そして、とてもきれいな声で、とんでもない言葉を紡いだ。
「僕……リズのこと、好きになっちゃったんだ」
あまりの言葉にイライザは思考が停止し、同時に体も停止してしまったように動きを止めた。ミケルの言葉を処理しきれず、ようやく出てきたのは言葉にならない声のみ。
「……は?」
ミケルはイライザの反応に気分を害することなく、むしろうっとりとした様子で言葉を続けた。
「もうだめだと思った時、リズが僕を助けてくれた。あの男を投げ飛ばしたリズ……すごく格好良くて、まるで騎士さまみたいだったよ」
男を投げ飛ばしたことをほめられてもうれしくはない。だが、騎士のようだという言葉は、女の身で騎士となり、これからも騎士であり続けたいと願うイライザには最高のほめ言葉だった。
「そっ、……そう……」
イライザの心が揺れ動く。そこに追撃するように、ミケルはイライザをじっと見つめながら再度乞うた。
「お願い、リズ! 僕に機会をくれないかな」
まっすぐに向けられるまなざしと言葉にイライザは迷う。短い間頭を悩ませた後、絞り出すような声で答えた。
「じゃあ……夕食くらいなら」
「ありがとう、リズ!」
イライザはミケルの押しに負け、明日の約束を交わした。ミケルはうれしそうだが、イライザはうれしいような、悩ましいような、複雑な心境であった。
ミケルが御者席側の窓からなにかを御者に話しかけると、ほどなくして宿の前にたどり着く。先に降りたミケルの手を取り、イライザは馬車を降りた。
「リズ、機会をくれてありがとう。明日、迎えにくるね」
「……わかりました。また明日」
イライザは宿に入ろうとしたが、その前にミケルが彼女の手を取る。自然な動作で指先に口づけられ、イライザは目を大きく見開いた。
「おやすみなさい、リズ。良い夢を」
そっと手が離れ、ミケルは軽く手を振って馬車に戻る。走り去る馬車を呆然と見送り、その姿が見えなくなってようやく、イライザは宿に入った。
イライザは部屋に戻り、ぼんやりとしながらも淡々と就寝の支度を進める。身を清め、硬いベッドに横たり、目を閉じたところでさきほどまでの出来事が脳裏を駆け巡り、悶えた。
「……なに。いったい、なんなの?」
イライザは一夜限りの相手を探そうと夜の街に出たはずだ。しかし相手は見つからず、たまたま出会した犯罪行為に目を瞑れず、襲われていた男を助けた。その結果、なぜかその男から告白され、デートの約束までしている。
「おかしい」
イライザは恋愛相手を探しているのではない。後腐れなく一夜を過ごせる相手を探しているはずだ。
(時間もないのに)
ラーゼル侯爵との話し合いまで、時間がない。明日までにはことを終えていなければならないのだ。
(ううん……約束してしまったのだから、仕方ない。夜にはなんとかしないと)
イライザは不安と焦りを覚えながらも、明日のために眠りについた。
◆
翌日、イライザは朝から王都を歩きまわった。端的に言えば今夜の相手を探すためだが、いままで恋愛経験などなく、そういった経験のないイライザには声をかけることすらままならず、ただむだな時間が過ぎた。
結局、なんの成果もなく日が暮れ始め、イライザは慌てて宿に戻った。ミケルとの約束の時間ぎりぎりに戻ると、宿の前にこの場には似合わない上等な馬車が停まっていることに気づく。
(……まさか)
まさかとは思いつつ、イライザが馬車の近くまで足を進めると、馬車から男が颯爽と降りてくる。
「リズ!」
明るい声と共にイライザの目に映ったのはミケルの姿だ。髪をまとめ、高級感漂う服を身に纏う姿は美しい。
「ねえ。あの人って……」
「まさか! こんなところにいるはずがないわ」
「でも、あんなにきれいな人、ほかにはいないわ」
周りの人々がどよめく中で、ミケルはまっすぐにイライザを見つめる。ミケルは満面の笑顔でイライザに手を差し伸べた。
「リズ、迎えに来たよ」
「えっ……あ……うん」
イライザは呆気にとられたまま、ミケルに促されるまま馬車に乗り込む。そのまま馬車は走り出し、イライザは車内でミケルと向かい合んだ。
「……待たせてしまって、申し訳ない」
「ううん、僕が待ちきれなくて早くきちゃっただけだから。それに、きみを待っている時間は胸がどきどきして楽しかったよ」
すらすらと出てくるミケルの甘い言葉にイライザはたじろいだ。うれしいと思うより、自分に向けられている言葉とは思えなくて困惑してしまう。
「僕たち、知り合ったばかりだものね。だから今日は、お互いのことをもっと深く知り合えたらいいなって」
ほほ笑むミケルにイライザはあいまいにうなずいた。イライザが王都にやってきたのは縁談のため、話がつけばすぐにでも戻るつもりで、王都に長居する気はなかった。
ミケルの言葉を信じるのなら、彼は純粋な好意でイライザに接している。望んでいないとはいえ縁談が持ち上がっている身、王都から去ろうとしている身で、イライザは少し後ろめたさがあった。
馬車はイライザの複雑な心境も連れて走る。しばらく走り続け、たどり着いたのはきらびやかで高級そうなレストランだ。
イライザはレストランの雰囲気に物怖じしていたが、ほかの客の目につかぬ通路から中に案内され、個室へと通された。
「ここは……」
「知り合いがオーナーの店なんだ。二人きりになりたくて、借りちゃった」
ミケルは部屋の入口で受け取ったワゴンを押して料理を運ぶ。ワインを注がれ、イライザはその様子をただ呆然と見ているしかなかった。
「僕たちの出会いに乾杯!」
「……乾杯」
グラスを鳴らし、ワインを口に運ぶ。いつも飲んでいる安物のワインとは違う豊潤な香りが口いっぱいに広がり、イライザは感嘆の息を吐いた。
「……おいしい」
「口にあって良かった」
ほほ笑むミケルを眺めながらイライザは考えこむ。高級店のオーナーに伝手があり、一室を貸しきれるなど、只者ではなさそうだ。
「ミケルは、いったい何者?」
「うーんそうだなあ……元劇団員、かな」
「劇団員……」
イライザは王都に大きな歌劇場があることを思い出した。貧乏貴族なラチェット伯爵家には縁遠かったが、彼らの公演は多くの人々を虜にし、公爵家や王族も観劇するという。
(だから、こんなにきれいなのね)
元がつくということは、いまは劇団に所属していないようだ。団員といっても様々あるが、美しく整った顔立ちだけでなくよく通る声や、細身ながらもしっかりとした体つきは、おそらく役者だったと考えられる。
「……昨日の女性は?」
「あのマダム? 彼女は僕の……ちょっと、過激なファンかな。僕が引退して、暴走しちゃったみたい」
「それは大変でしたね」
誘拐まで企てたのだから、ちょっとどころではなくかなり過激だ。それほど惜しまれた役者だったのだろう。
「でも、おかげでリズに出会えたんだ。マダムには感謝しちゃう」
うっとりとした目で見つめられ、イライザは思わず視線を落とした。グラスの中のワインを眺めながら、未だに信じられずにミケルに問う。
「私を……なんて、本気ですか?」
「本気だよ。僕、リズのことが好き」
イライザの頬がわずかに熱を帯びる。ちらりと視線を上げると、ミケルはさきほどと変わらずイライザをじっと見つめていた。
「お構いなく。それに……私は外から来た身、王都には長居しませんので」
「お願い! ねえ、今日明日に去るってわけじゃあないよね?」
「……数日は滞在しますが……」
「なら、明日! 少しだけでいい、お礼をさせて! どうか、お願い!」
食い下がるミケルにイライザは戸惑う。正直なところ、イライザに時間はなく、貴重な一日をミケルに費やすわけにはいかないのだ。
(明日の夜までに純潔を捨てないと……)
そこでふと、イライザの中に悪い考えが浮かぶ。ミケルが礼をしたいと言うのなら、彼に純潔を奪ってもらえば良いのでは、と。
(……だめ。それじゃあ、ラーゼル侯爵と同じじゃない)
助けた礼に体を差し出せなど、借金の方に縁談を強要しようとするラーゼル侯爵と変わらない。イライザは静かに首を横に振って断りを入れようとしたが、その前にミケルが口を開く。
そして、とてもきれいな声で、とんでもない言葉を紡いだ。
「僕……リズのこと、好きになっちゃったんだ」
あまりの言葉にイライザは思考が停止し、同時に体も停止してしまったように動きを止めた。ミケルの言葉を処理しきれず、ようやく出てきたのは言葉にならない声のみ。
「……は?」
ミケルはイライザの反応に気分を害することなく、むしろうっとりとした様子で言葉を続けた。
「もうだめだと思った時、リズが僕を助けてくれた。あの男を投げ飛ばしたリズ……すごく格好良くて、まるで騎士さまみたいだったよ」
男を投げ飛ばしたことをほめられてもうれしくはない。だが、騎士のようだという言葉は、女の身で騎士となり、これからも騎士であり続けたいと願うイライザには最高のほめ言葉だった。
「そっ、……そう……」
イライザの心が揺れ動く。そこに追撃するように、ミケルはイライザをじっと見つめながら再度乞うた。
「お願い、リズ! 僕に機会をくれないかな」
まっすぐに向けられるまなざしと言葉にイライザは迷う。短い間頭を悩ませた後、絞り出すような声で答えた。
「じゃあ……夕食くらいなら」
「ありがとう、リズ!」
イライザはミケルの押しに負け、明日の約束を交わした。ミケルはうれしそうだが、イライザはうれしいような、悩ましいような、複雑な心境であった。
ミケルが御者席側の窓からなにかを御者に話しかけると、ほどなくして宿の前にたどり着く。先に降りたミケルの手を取り、イライザは馬車を降りた。
「リズ、機会をくれてありがとう。明日、迎えにくるね」
「……わかりました。また明日」
イライザは宿に入ろうとしたが、その前にミケルが彼女の手を取る。自然な動作で指先に口づけられ、イライザは目を大きく見開いた。
「おやすみなさい、リズ。良い夢を」
そっと手が離れ、ミケルは軽く手を振って馬車に戻る。走り去る馬車を呆然と見送り、その姿が見えなくなってようやく、イライザは宿に入った。
イライザは部屋に戻り、ぼんやりとしながらも淡々と就寝の支度を進める。身を清め、硬いベッドに横たり、目を閉じたところでさきほどまでの出来事が脳裏を駆け巡り、悶えた。
「……なに。いったい、なんなの?」
イライザは一夜限りの相手を探そうと夜の街に出たはずだ。しかし相手は見つからず、たまたま出会した犯罪行為に目を瞑れず、襲われていた男を助けた。その結果、なぜかその男から告白され、デートの約束までしている。
「おかしい」
イライザは恋愛相手を探しているのではない。後腐れなく一夜を過ごせる相手を探しているはずだ。
(時間もないのに)
ラーゼル侯爵との話し合いまで、時間がない。明日までにはことを終えていなければならないのだ。
(ううん……約束してしまったのだから、仕方ない。夜にはなんとかしないと)
イライザは不安と焦りを覚えながらも、明日のために眠りについた。
◆
翌日、イライザは朝から王都を歩きまわった。端的に言えば今夜の相手を探すためだが、いままで恋愛経験などなく、そういった経験のないイライザには声をかけることすらままならず、ただむだな時間が過ぎた。
結局、なんの成果もなく日が暮れ始め、イライザは慌てて宿に戻った。ミケルとの約束の時間ぎりぎりに戻ると、宿の前にこの場には似合わない上等な馬車が停まっていることに気づく。
(……まさか)
まさかとは思いつつ、イライザが馬車の近くまで足を進めると、馬車から男が颯爽と降りてくる。
「リズ!」
明るい声と共にイライザの目に映ったのはミケルの姿だ。髪をまとめ、高級感漂う服を身に纏う姿は美しい。
「ねえ。あの人って……」
「まさか! こんなところにいるはずがないわ」
「でも、あんなにきれいな人、ほかにはいないわ」
周りの人々がどよめく中で、ミケルはまっすぐにイライザを見つめる。ミケルは満面の笑顔でイライザに手を差し伸べた。
「リズ、迎えに来たよ」
「えっ……あ……うん」
イライザは呆気にとられたまま、ミケルに促されるまま馬車に乗り込む。そのまま馬車は走り出し、イライザは車内でミケルと向かい合んだ。
「……待たせてしまって、申し訳ない」
「ううん、僕が待ちきれなくて早くきちゃっただけだから。それに、きみを待っている時間は胸がどきどきして楽しかったよ」
すらすらと出てくるミケルの甘い言葉にイライザはたじろいだ。うれしいと思うより、自分に向けられている言葉とは思えなくて困惑してしまう。
「僕たち、知り合ったばかりだものね。だから今日は、お互いのことをもっと深く知り合えたらいいなって」
ほほ笑むミケルにイライザはあいまいにうなずいた。イライザが王都にやってきたのは縁談のため、話がつけばすぐにでも戻るつもりで、王都に長居する気はなかった。
ミケルの言葉を信じるのなら、彼は純粋な好意でイライザに接している。望んでいないとはいえ縁談が持ち上がっている身、王都から去ろうとしている身で、イライザは少し後ろめたさがあった。
馬車はイライザの複雑な心境も連れて走る。しばらく走り続け、たどり着いたのはきらびやかで高級そうなレストランだ。
イライザはレストランの雰囲気に物怖じしていたが、ほかの客の目につかぬ通路から中に案内され、個室へと通された。
「ここは……」
「知り合いがオーナーの店なんだ。二人きりになりたくて、借りちゃった」
ミケルは部屋の入口で受け取ったワゴンを押して料理を運ぶ。ワインを注がれ、イライザはその様子をただ呆然と見ているしかなかった。
「僕たちの出会いに乾杯!」
「……乾杯」
グラスを鳴らし、ワインを口に運ぶ。いつも飲んでいる安物のワインとは違う豊潤な香りが口いっぱいに広がり、イライザは感嘆の息を吐いた。
「……おいしい」
「口にあって良かった」
ほほ笑むミケルを眺めながらイライザは考えこむ。高級店のオーナーに伝手があり、一室を貸しきれるなど、只者ではなさそうだ。
「ミケルは、いったい何者?」
「うーんそうだなあ……元劇団員、かな」
「劇団員……」
イライザは王都に大きな歌劇場があることを思い出した。貧乏貴族なラチェット伯爵家には縁遠かったが、彼らの公演は多くの人々を虜にし、公爵家や王族も観劇するという。
(だから、こんなにきれいなのね)
元がつくということは、いまは劇団に所属していないようだ。団員といっても様々あるが、美しく整った顔立ちだけでなくよく通る声や、細身ながらもしっかりとした体つきは、おそらく役者だったと考えられる。
「……昨日の女性は?」
「あのマダム? 彼女は僕の……ちょっと、過激なファンかな。僕が引退して、暴走しちゃったみたい」
「それは大変でしたね」
誘拐まで企てたのだから、ちょっとどころではなくかなり過激だ。それほど惜しまれた役者だったのだろう。
「でも、おかげでリズに出会えたんだ。マダムには感謝しちゃう」
うっとりとした目で見つめられ、イライザは思わず視線を落とした。グラスの中のワインを眺めながら、未だに信じられずにミケルに問う。
「私を……なんて、本気ですか?」
「本気だよ。僕、リズのことが好き」
イライザの頬がわずかに熱を帯びる。ちらりと視線を上げると、ミケルはさきほどと変わらずイライザをじっと見つめていた。
67
あなたにおすすめの小説
洞窟ダンジョン体験ツアー案内人役のイケメン冒険者に、ラッキースケベを連発してしまった私が患う恋の病。
待鳥園子
恋愛
人気のダンジョン冒険ツアーに参加してきたけど、案内人のイケメン冒険者にラッキースケベを連発してしまった。けど、もう一度彼に会いたいと冒険者ギルド前で待ち伏せしたら、思いもよらぬことになった話。
美醜逆転の世界で騎士団長の娘はウサギ公爵様に恋をする
ゆな
恋愛
糸のような目、小さな鼻と口をした、なんとも地味な顔が美しいとされる美醜逆転の世界。ベルリナ・クラレンスはこの世界では絶世の美少女だが、美の感覚が他の人とズレていた。
結婚適齢期にも関わらず、どの令嬢からも忌避される容姿の公爵様が美形にしか見えず、歳の差を乗り越え、二人が幸せになるまでのお話。
🔳男女両視点でかいています。
場面が重複する場合があります。
🔳"美醜逆転の世界で純情騎士団長を愛でる"のスピンオフとなります。本作を読んでいなくてもお楽しみいただける内容となっています。
🔳R18は後半 ※を付けますので、苦手な方はご注意ください
勘違い妻は騎士隊長に愛される。
更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。
ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ――
あれ?何か怒ってる?
私が一体何をした…っ!?なお話。
有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。
※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。
【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました
えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。
同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。
聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。
ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。
相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。
けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。
女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。
いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。
――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。
彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。
元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。
ドルイデスは忌み子将軍に溺愛される
毒島醜女
恋愛
母の死後引き取られた叔父一家から召使として搾取され、手込めにされそうになった少女、羽村愛梨。
馴染みの場所であった神社に逃げると、異世界にいた。「神樹により導かれたのね」とドルイデスと呼ばれる魔女が愛梨を拾った。異世界に救われ、ドルイデスから魔法を教わりながら田舎で過ごしていく。現世では味わえなかった温かな人の温もりに、もう何も望むまいと思っていた。
先代のドルイデス=先生が亡くなり、村の外れで静かに暮らすアイリ。
そんな彼女の元に、魔獣討伐で負傷した将軍、ウルリクが訪ねてくる。
離れで彼を看病していくうちに、不器用で、それでいて真っすぐな彼に惹かれていくアイリ。
こんな想いを抱く事はないと、思っていたのに。
自分の想いに嘘がつけず、アイリはウルリクに縋りつく。
だがそれは、ウルリクにとって願ってもない頼みであり、もう決して逃れる事の出来ない溺愛の始まりであった…
鉄壁騎士様は奥様が好きすぎる~彼の素顔は元聖女候補のガチファンでした~
二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
令嬢エミリアは、王太子の花嫁選び━━通称聖女選びに敗れた後、家族の勧めにより王立騎士団長ヴァルタと結婚することとなる。しかし、エミリアは無愛想でどこか冷たい彼のことが苦手であった。結婚後の初夜も呆気なく終わってしまう。
ヴァルタは仕事面では優秀であるものの、縁談を断り続けていたが故、陰で''鉄壁''と呼ばれ女嫌いとすら噂されていた。
しかし彼は、戦争の最中エミリアに助けられており、再会すべく彼女を探していた不器用なただの追っかけだったのだ。内心気にかけていた存在である''彼''がヴァルタだと知り、エミリアは彼との再会を喜ぶ。
そして互いに想いが通じ合った二人は、''三度目''の夜を共にするのだった……。
初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~
如月あこ
恋愛
宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。
ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。
懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。
メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。
騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)
ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。
※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる