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靴を脱ぎ捨て、ドレスの裾をつかみ、全速力で走っていたイライザは、遠目にノアの姿に声を張り上げる。
「兄さまっ!」
ノアは手を止めて後ろを振り返った。
「へっ」
ノアは間の抜けた声をもらして固まる。かけ寄ったイライザはやや乱暴にノアの手をひっつかむと、そのまま扉から引き離す。
「兄さま……話があるの!」
「な、ん、」
イライザは状況が飲み込めず混乱するノアを、引きずるように連行した。そうして店から離れた二人のもとに、少し息を切らしたミケルがかけ寄る。
「……っ、はぁ……リズ、は、足、速いね……うぅ……っ」
その場でうなだれ、息を整えるミケルの手にはイライザの靴が握られていた。
「……えっ、だれ?」
第三者のミケルの登場にノアはさらに混乱していた。
「ミケル、大丈夫……?」
「う、うん……ただ、息が上がっただけ……はぁ……」
イライザはノアの腕をしっかりつかんで離さないながらも、息を整えるミケルを気遣う。ノアが目をまんまるに見開いてミケルを凝視すると、息を整えたミケルは姿勢を正し、礼をとった。
「ノア卿、はじめまして。私はミケルと申します」
「へっ、あ、はじめまして、ミケル殿……えっ、ミケルだって……?」
握手を交わしながらノアの声がわずかに震える。ノアが目をまん丸にしてミケルを凝視しているが、ミケルは動じていなかった。
「兄さま、その……ミケルは、私の友人です」
イライザは兄と少し好い関係にある男が挨拶を交わしている様子に、少し気恥ずかしくなる。
「ノア卿、ご決断の前に私の話をお聞きいただけませんか?」
「なに……」
「イライザ嬢にとっても、あなたにとっても……善き道をご提案いたします」
ノアは驚きに目を見開き、これにはイライザも驚いたようで同じように目を見開く。二人からの強烈な視線を受けながらも、ミケルはまったく動じることなくほほ笑んでいた。
「善き道、ですか……」
ノアは戸惑いを隠せずに眉をしかめる。ノアからすれば、ミケルは突然現れた謎の男。警戒するのも無理はない。
ノアがまるで助けを求めるかのようにイライザに目を向ける。イライザはただ黙ってうなずいた。
「……わかりました。話をうかがいましょう」
ノアは小さくうなずく。すでに自分たちだけの力ではどうしようもなくなっているいま、イライザが信じる人物ならと判断したのだろう。
「ありがとうございます。では、場所を移動しましょう」
ノアがうなずくと、ミケルはすぐにイライザへと向き直った。イライザは何事かと気構えるが、ミケルはにっこりと笑って軽い口調で声をかける。
「リズ、抱き上げてもいい?」
「えっ」
「足をけがしているでしょう?」
イライザはその言葉に慌てて自分の足元を見た。ドレスの裾で足元は見えなかったが、ミケルの言う通り、靴を履かず脇目も振らずに走ったため、道に転がる石やごみで足の裏を傷つけ、痛みを覚えている。
「この程度、大丈夫」
「大丈夫じゃないよ」
「……靴をはけば、少しくらい」
「だーめ」
靴はミケルの手にあり、彼はそれをイライザの手に戻すつもりはないようだ。イライザも意地を張って裸足で歩くつもりはないが、恥ずかしさでなかなか首を縦に振れない。
(兄さまがいる前でなんて……)
イライザがノアに目を向けると、彼はその視線をどのように受け取ったのか目を輝かせた。
「リズっ、私が抱えようか!」
「兄さまには、絶対に無理でしょう」
「うぅ……」
鍛えてもいなければ健康的だとも思えないノアでは、イライザを抱き上げることなど不可能だ。抱き上げようとしたところで腰を痛めるに違いないし、仮に持ち上げられたとしても一歩も歩けまい。
反論できないノアはうなり、うなだれる。
「じゃあ、背負おうよ」
ミケルは言うやいなや、イライザの前で背を向けてしゃがみ込んだ。その背を見下ろしながら、イライザは小さな声でつぶやく。
「……私は、軽くない」
イライザは女性の中では長身であり、鍛えているため筋肉もしっかりついている。いままで体重を気にしたことはなかったが、いま、初めて不安を覚えていた。
「大丈夫。リズほどではないけれど、僕も鍛えているからね」
「それは知っているけど……」
騎士たちのような体ではなく、体を美しく保つために鍛えられたミケルの体を思い出し、イライザの顔が真っ赤に染まる。慌てて首を横に振って頭から追い出そうとしたがなかなか頭から離れず、それをごまかすようにミケルの背に身を預けた。
「できるだけ人目につかない道を選ぶよ」
「……ありがとう」
ミケルは人一人背負っていてもふらつくことなく、しっかりとした足取りで歩きはじめる。イライザは頬を赤らめながらも騒ぐことなく身を預け、ノアはそんな二人を眺めて少し不服そうにしながらその後に続いた。
ミケルの宣言通りに人目につき辛い道を進み、あるレストランにたどり着いた。いかにも高級感のある店構えにイライザとノアは尻込みするが、ミケルが店員と少し言葉を交わしただけで、三人は奥の個室へと案内される。
「ノア卿、どうぞおかけください」
「あっ、ああ……」
「ミケル、ここは?」
「僕がよく利用するお店なんだ。ここなら、だれかに話を聞かれることはないよ。さぁ、リズも座って」
背から下ろされ、促されたイライザは戸惑いながらも席につく。すると、店員から薬を受け取ったミケルがイライザの前に跪いた。
「リズ、足に触れてもいい?」
「えっ」
「手当しなきゃ」
「あ……自分で手当できる」
「僕にさせてほしい。ね、お願い」
ねだるように見上げられ、イライザは顔を赤くして視線をさまよわせる。イライザは恥ずかしくてたまらなかったが、ここで意地を張って時間をむだにするわけにはいかないと首を縦に振った。
ミケルはぬれた布でイライザの足をていねいに拭き、薬を塗布する。まるで大切なものかのように扱われ、イライザはくすぐったさを覚えていた。
「はい、終わったよ」
「……ありがとう」
「リズ、お兄さんが心配だったのはわかるけれど……あまりむちゃはしないでね」
「……次からは気をつける」
そんな二人の様子を目の当たりにしていたノアはというと。
「……私はなにを見せられているのだろう」
ノアはただ静かに待つしかなかった。そうして手当が終わり、落ち着いたところでミケルは話を切り出す。
「ノア卿、今回のことはイライザ嬢から話を伺っております。ご心労は如何ばかりかとお察しします」
その言葉にノアがイライザに目を向ける。イライザは実家の金銭事情を他人に話したことは後ろめたく、ばつが悪そうに目をそらした。
「ミケルには、縁談について話す必要があって……だから、その……」
「い、いや、いい……わかった。それ以上は言わなくていい!」
恥ずかしそうに目を伏せ、小さな声でいいわけするイライザの言葉を、ノアは声を上げて遮った。
「んんっ、……そのことなら、返済するあてがあって」
「ノア卿、あなたが頼ろうとした方とは、関わり合いにならないほうがよろしいかと」
「……なに?」
「その方は、あなた方を苦しめている相手ととても仲がよろしいですから」
「え……」
イライザは驚いて息をのんだ。兄が頼ろうとしていた相手のことはわからなかったが、自分たちを苦しめる相手のことはわかる。
ノアも驚き青い顔をしていたが、続いたミケルの言葉にさらに顔を青くした。
「それに、あの方の嗜好はあなたに耐えられるものではありません」
「なっ、そ……っ」
ノアは言葉を失い、うつむく。しばらく沈黙が流れたが、ノアが弱々しい声をもらした。
「ミケル殿は、そんなことまで……」
ミケルははっきりとは言わなかったが、すべて予想できているのだろう。
「兄さまっ!」
ノアは手を止めて後ろを振り返った。
「へっ」
ノアは間の抜けた声をもらして固まる。かけ寄ったイライザはやや乱暴にノアの手をひっつかむと、そのまま扉から引き離す。
「兄さま……話があるの!」
「な、ん、」
イライザは状況が飲み込めず混乱するノアを、引きずるように連行した。そうして店から離れた二人のもとに、少し息を切らしたミケルがかけ寄る。
「……っ、はぁ……リズ、は、足、速いね……うぅ……っ」
その場でうなだれ、息を整えるミケルの手にはイライザの靴が握られていた。
「……えっ、だれ?」
第三者のミケルの登場にノアはさらに混乱していた。
「ミケル、大丈夫……?」
「う、うん……ただ、息が上がっただけ……はぁ……」
イライザはノアの腕をしっかりつかんで離さないながらも、息を整えるミケルを気遣う。ノアが目をまんまるに見開いてミケルを凝視すると、息を整えたミケルは姿勢を正し、礼をとった。
「ノア卿、はじめまして。私はミケルと申します」
「へっ、あ、はじめまして、ミケル殿……えっ、ミケルだって……?」
握手を交わしながらノアの声がわずかに震える。ノアが目をまん丸にしてミケルを凝視しているが、ミケルは動じていなかった。
「兄さま、その……ミケルは、私の友人です」
イライザは兄と少し好い関係にある男が挨拶を交わしている様子に、少し気恥ずかしくなる。
「ノア卿、ご決断の前に私の話をお聞きいただけませんか?」
「なに……」
「イライザ嬢にとっても、あなたにとっても……善き道をご提案いたします」
ノアは驚きに目を見開き、これにはイライザも驚いたようで同じように目を見開く。二人からの強烈な視線を受けながらも、ミケルはまったく動じることなくほほ笑んでいた。
「善き道、ですか……」
ノアは戸惑いを隠せずに眉をしかめる。ノアからすれば、ミケルは突然現れた謎の男。警戒するのも無理はない。
ノアがまるで助けを求めるかのようにイライザに目を向ける。イライザはただ黙ってうなずいた。
「……わかりました。話をうかがいましょう」
ノアは小さくうなずく。すでに自分たちだけの力ではどうしようもなくなっているいま、イライザが信じる人物ならと判断したのだろう。
「ありがとうございます。では、場所を移動しましょう」
ノアがうなずくと、ミケルはすぐにイライザへと向き直った。イライザは何事かと気構えるが、ミケルはにっこりと笑って軽い口調で声をかける。
「リズ、抱き上げてもいい?」
「えっ」
「足をけがしているでしょう?」
イライザはその言葉に慌てて自分の足元を見た。ドレスの裾で足元は見えなかったが、ミケルの言う通り、靴を履かず脇目も振らずに走ったため、道に転がる石やごみで足の裏を傷つけ、痛みを覚えている。
「この程度、大丈夫」
「大丈夫じゃないよ」
「……靴をはけば、少しくらい」
「だーめ」
靴はミケルの手にあり、彼はそれをイライザの手に戻すつもりはないようだ。イライザも意地を張って裸足で歩くつもりはないが、恥ずかしさでなかなか首を縦に振れない。
(兄さまがいる前でなんて……)
イライザがノアに目を向けると、彼はその視線をどのように受け取ったのか目を輝かせた。
「リズっ、私が抱えようか!」
「兄さまには、絶対に無理でしょう」
「うぅ……」
鍛えてもいなければ健康的だとも思えないノアでは、イライザを抱き上げることなど不可能だ。抱き上げようとしたところで腰を痛めるに違いないし、仮に持ち上げられたとしても一歩も歩けまい。
反論できないノアはうなり、うなだれる。
「じゃあ、背負おうよ」
ミケルは言うやいなや、イライザの前で背を向けてしゃがみ込んだ。その背を見下ろしながら、イライザは小さな声でつぶやく。
「……私は、軽くない」
イライザは女性の中では長身であり、鍛えているため筋肉もしっかりついている。いままで体重を気にしたことはなかったが、いま、初めて不安を覚えていた。
「大丈夫。リズほどではないけれど、僕も鍛えているからね」
「それは知っているけど……」
騎士たちのような体ではなく、体を美しく保つために鍛えられたミケルの体を思い出し、イライザの顔が真っ赤に染まる。慌てて首を横に振って頭から追い出そうとしたがなかなか頭から離れず、それをごまかすようにミケルの背に身を預けた。
「できるだけ人目につかない道を選ぶよ」
「……ありがとう」
ミケルは人一人背負っていてもふらつくことなく、しっかりとした足取りで歩きはじめる。イライザは頬を赤らめながらも騒ぐことなく身を預け、ノアはそんな二人を眺めて少し不服そうにしながらその後に続いた。
ミケルの宣言通りに人目につき辛い道を進み、あるレストランにたどり着いた。いかにも高級感のある店構えにイライザとノアは尻込みするが、ミケルが店員と少し言葉を交わしただけで、三人は奥の個室へと案内される。
「ノア卿、どうぞおかけください」
「あっ、ああ……」
「ミケル、ここは?」
「僕がよく利用するお店なんだ。ここなら、だれかに話を聞かれることはないよ。さぁ、リズも座って」
背から下ろされ、促されたイライザは戸惑いながらも席につく。すると、店員から薬を受け取ったミケルがイライザの前に跪いた。
「リズ、足に触れてもいい?」
「えっ」
「手当しなきゃ」
「あ……自分で手当できる」
「僕にさせてほしい。ね、お願い」
ねだるように見上げられ、イライザは顔を赤くして視線をさまよわせる。イライザは恥ずかしくてたまらなかったが、ここで意地を張って時間をむだにするわけにはいかないと首を縦に振った。
ミケルはぬれた布でイライザの足をていねいに拭き、薬を塗布する。まるで大切なものかのように扱われ、イライザはくすぐったさを覚えていた。
「はい、終わったよ」
「……ありがとう」
「リズ、お兄さんが心配だったのはわかるけれど……あまりむちゃはしないでね」
「……次からは気をつける」
そんな二人の様子を目の当たりにしていたノアはというと。
「……私はなにを見せられているのだろう」
ノアはただ静かに待つしかなかった。そうして手当が終わり、落ち着いたところでミケルは話を切り出す。
「ノア卿、今回のことはイライザ嬢から話を伺っております。ご心労は如何ばかりかとお察しします」
その言葉にノアがイライザに目を向ける。イライザは実家の金銭事情を他人に話したことは後ろめたく、ばつが悪そうに目をそらした。
「ミケルには、縁談について話す必要があって……だから、その……」
「い、いや、いい……わかった。それ以上は言わなくていい!」
恥ずかしそうに目を伏せ、小さな声でいいわけするイライザの言葉を、ノアは声を上げて遮った。
「んんっ、……そのことなら、返済するあてがあって」
「ノア卿、あなたが頼ろうとした方とは、関わり合いにならないほうがよろしいかと」
「……なに?」
「その方は、あなた方を苦しめている相手ととても仲がよろしいですから」
「え……」
イライザは驚いて息をのんだ。兄が頼ろうとしていた相手のことはわからなかったが、自分たちを苦しめる相手のことはわかる。
ノアも驚き青い顔をしていたが、続いたミケルの言葉にさらに顔を青くした。
「それに、あの方の嗜好はあなたに耐えられるものではありません」
「なっ、そ……っ」
ノアは言葉を失い、うつむく。しばらく沈黙が流れたが、ノアが弱々しい声をもらした。
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