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「リズ、準備できたよ」
「ありがとう」
「それじゃあ、行こうか」
「え?」
ミケルはにこりとほほ笑むと、イライザをさっと抱き上げた。そのままイライザが呆気にとられている内に、彼女を抱いて浴室へと向かう。
「ミケル、ここまでしなくても」
「愛し合った後の妻の体をいたわるのは、夫の特権じゃない?」
イライザは顔を真っ赤にし、なにも言えなくなって黙り込む。まだ夫婦ではないと想いながらも、このように大切に扱われることがうれしくて、言葉が出なかった。
浴室には大きなバスタブがあり、そこにはたっぷりの湯が張られている。水面にはいくつもの薔薇の花びらが散り、イライザはその中で身を委ねた。
そのそばでミケルは楽しそうにイライザの体をいたわる。ていねいに髪を梳かれ、イライザは心地よさにうっとりと目を細めた。
「リズの髪は真っすぐで、さらさらしていて……とてもきれいな色。僕の好きな、夜の色だ」
「……そんなこと言われたのは、初めて」
母親譲りのイライザの黒髪はこの国ではめずらしい。そのめずしさ故に、彼女を快く思わない者からの嘲笑の対象となった。
イライザは烏のようだと揶揄され、まったく気にならなかった、というわけはなかった。心無い言葉に傷つき、それはやがて劣等感となった。
(夜の色、だなんて)
そんな黒髪をほめられ、イライザはうれしかった。その言葉を疑心暗鬼になることなくそのまま受け取れるのは、ミケルだからだろうか。
「本当? ふふ、また僕がリズの初めてをもらっちゃったね」
ミケルはイライザの顔を覗き込み、唇にそっと口づける。イライザはそれを甘受し、心も体もあたたかくなっていた。
「……ミケルは入らないの?」
「え?」
「このバスタブ、大きいから」
バスタブは二人が入れるほど大きく、むしろ一人では大きすぎるくらいだ。おそらくはそういった意図で作られたのだろう。
イライザはそれ以上なにも言うことはなく、ただミケルをじっと見上げる。ミケルはその言葉と視線に含まれる意図をすぐに理解し、くすりと笑った。
「じゃあ、一緒に入ってもいい?」
「……うん」
イライザがうなずくと、ミケルはガウンを脱ぐ。その体から目をそらしつつ、イライザが後ろに場所を空けると、ミケルがそこに入り込んだ。
バスタブから湯があふれ、薔薇の花びらとともに流れていく。それを眺めるイライザをミケルが後ろから抱きしめた。
「だれかと一緒になんて、初めて」
一人では大きすぎるバスタブも、二人なら狭くなる。イライザは触れ合う肌を意識して少し気恥ずかしく思いながらも、この状況が嫌だとは思わなかった。
「うれしいな。これからもたくさん、リズの初めてを二人で経験していこうね」
イライザはこれからによろこびを覚えたが、小さな不安が胸によぎる。
(……私の初めて)
イライザにとっては初めてのことでも、ミケルにとっては初めてのことではなかもしれない。
「これからは」
「うん?」
イライザはうつむき、小さな声を絞り出す。ミケルがそれが聞き取れずに後ろから顔を近づけると、イライザは再び口を開いた。
「私だけにしてほしい」
初めてではないことも、これからは自分だけにしてほしい。それはイライザが初めて表したミケルへの想いだ。
ミケルはその言葉に驚いたように固まったが、口元が緩んで笑みを描く。
「もちろん。僕は、リズだけのものだよ」
「……うん」
「リズも、これからは僕だけにしてね」
「……そもそも、私を相手にする男なんていない」
イライザは自分に否定的だ。これまでの経験から、女としての自分に自信がないのだ。
「リズのことが大好きな僕がいるでしょう?」
イライザはミケルの言葉に目を丸くする。ややあってほほ笑むと、小さくうなずいた。
「ミケルがいてくれたら、それでいい」
イライザの言葉にミケルは満足げに笑った。
その後、入浴を終え、着替えたイライザはミケルと朝食を共にすることになった。いつの間にか用意されていた朝食を囲みながら、これからのことを話し合う。
「リズはいつ頃、公爵領に戻るの?」
ミケルの言葉にイライザは手を止めた。口を開いたものの、迷いから言葉を出させずに口を閉じる。
ラーゼル侯爵と話をつけば、すぐに公爵領に戻るつもりであった。休暇もさほど長くは取っておらず、このまま王都に長居するわけにもいかない。
ミケルに公爵領に一緒に来てほしいと大告白したイライザだが、彼の出立の準備を待つ時間の余裕はなかった。
「僕のことは気にせずに、教えて」
ミケルはなにもかもを見透かしているかのようにほほ笑む。イライザはしばらく悩んだが、正直に話すべきだと判断し、ゆっくりと口を開いた。
「二日後までには、王都を出ようと思っていたの。それほど長く滞在する予定ではなかったから……」
いまから出立の準備をするにしても、二日はあまりにも短い。となれば、イライザは一度はミケルを置いて去るしかない。申し訳なさに暗い表情を浮かべるイライザに対し、ミケルは明るい笑顔で口を開く。
「じゃあ、僕も公爵領について行ってもいいかな?」
「もちろん来てほしい。私は先に戻ることになるけど、後日かならず迎えに……」
「そうじゃなくて、リズが戻るときに、一緒にね」
「え?」
イライザは思ってもみなかったミケルの言葉に目を丸くし、驚きに声をもらす。そんなイライザの反応を楽しげに眺めながら、ミケルは言葉を続けた。
「僕は元々、仕事を辞めて王都を離れるつもりだったんだ」
「それは聞いていた、けど……」
「ちょっと有名になりすぎて、住みづらいんだよね。マダムのこともあったし」
イライザは初めてミケルと出会った時のことを思い出す。過激なファンだというマダムに誘拐までされそうになっていたのだ。あそこまではそうないだろうが、ほかにも問題があったのだろう。
「ここは管理者をつけて残しておくけれど、ほかは全部片づけてある。だからすぐに出ていける準備は済ませてあるんだ。むしろ、まだ王都に残っている方が、想定外なくらい」
くすくすと笑うミケルにイライザは唖然とする。その決断の早さや行動力には感服するしかなかった。
(私が迷ってどうするの!)
ここは自分も覚悟を決めなければと、イライザは力強くうなずく。ミケルの目をしっかりと見据えると、神妙な面持ちで口を開いた。
「なら、私と一緒に来てほしい」
「もちろん! ふふ、楽しみだなあ」
ミケルは迷うことなくうなずき、うっとりと目を細めて笑みを浮かべる。それから二人でしっかりと今後の予定を話し合った。その内にイライザの迷いも消え、二人の出立の日が決まった。
◆
二日後、ミケルは旅支度を整え、馬を用意してイライザとの約束の場所に現れた。
二人はノアにあいさつをしてから公爵領へと旅立った。旅路は順調なもので、なにも問題が起こることもなく、無事にサフィール公爵領に足を踏み入れた。
日が傾き、空が茜色に染まる頃、公爵領にあるイライザの邸宅前たどり着く。ミケルは目を輝かせて邸宅を眺めているが、対してイライザは少し気まずげだ。
「ここがリズの家?」
「うん……そんなに、立派なものではないけど……」
公爵家に仕える騎士として、なにも恥じることのない立派な邸宅だ。だ。しかし、イライザは王都で見たミケルの部屋に比べると貧相に思え、後ろめたさを感じている。
「ええっ、すごく立派じゃない! 庭の花、とってもきれいだね!」
ミケルは笑顔で明るい声を上げ、うれしそうに邸宅を見回した。華美ではないものの、しっかりと手入れが行き届いており、庭には美しい花々が咲き誇っている。
「そう……気に入ってくれた?」
「うん、とても!」
ほほ笑むミケルにイライザはほっと胸をなで下ろした。ミケルが質素な邸宅を気に入らず、婚約を反故にしてしまったらと気が気でなかったが、ただの取り越し苦労だった。
「ミケル、疲れたでしょう? 客室があるから……」
「リズー!」
安心したイライザがミケルを中へ案内しようとしたところで、だれかが彼女の名を呼ぶ声が聞こえる。イライザが驚いてその声の方へと目を向けると、一人の女性が馬でかけてくる姿が見えた。
「ありがとう」
「それじゃあ、行こうか」
「え?」
ミケルはにこりとほほ笑むと、イライザをさっと抱き上げた。そのままイライザが呆気にとられている内に、彼女を抱いて浴室へと向かう。
「ミケル、ここまでしなくても」
「愛し合った後の妻の体をいたわるのは、夫の特権じゃない?」
イライザは顔を真っ赤にし、なにも言えなくなって黙り込む。まだ夫婦ではないと想いながらも、このように大切に扱われることがうれしくて、言葉が出なかった。
浴室には大きなバスタブがあり、そこにはたっぷりの湯が張られている。水面にはいくつもの薔薇の花びらが散り、イライザはその中で身を委ねた。
そのそばでミケルは楽しそうにイライザの体をいたわる。ていねいに髪を梳かれ、イライザは心地よさにうっとりと目を細めた。
「リズの髪は真っすぐで、さらさらしていて……とてもきれいな色。僕の好きな、夜の色だ」
「……そんなこと言われたのは、初めて」
母親譲りのイライザの黒髪はこの国ではめずらしい。そのめずしさ故に、彼女を快く思わない者からの嘲笑の対象となった。
イライザは烏のようだと揶揄され、まったく気にならなかった、というわけはなかった。心無い言葉に傷つき、それはやがて劣等感となった。
(夜の色、だなんて)
そんな黒髪をほめられ、イライザはうれしかった。その言葉を疑心暗鬼になることなくそのまま受け取れるのは、ミケルだからだろうか。
「本当? ふふ、また僕がリズの初めてをもらっちゃったね」
ミケルはイライザの顔を覗き込み、唇にそっと口づける。イライザはそれを甘受し、心も体もあたたかくなっていた。
「……ミケルは入らないの?」
「え?」
「このバスタブ、大きいから」
バスタブは二人が入れるほど大きく、むしろ一人では大きすぎるくらいだ。おそらくはそういった意図で作られたのだろう。
イライザはそれ以上なにも言うことはなく、ただミケルをじっと見上げる。ミケルはその言葉と視線に含まれる意図をすぐに理解し、くすりと笑った。
「じゃあ、一緒に入ってもいい?」
「……うん」
イライザがうなずくと、ミケルはガウンを脱ぐ。その体から目をそらしつつ、イライザが後ろに場所を空けると、ミケルがそこに入り込んだ。
バスタブから湯があふれ、薔薇の花びらとともに流れていく。それを眺めるイライザをミケルが後ろから抱きしめた。
「だれかと一緒になんて、初めて」
一人では大きすぎるバスタブも、二人なら狭くなる。イライザは触れ合う肌を意識して少し気恥ずかしく思いながらも、この状況が嫌だとは思わなかった。
「うれしいな。これからもたくさん、リズの初めてを二人で経験していこうね」
イライザはこれからによろこびを覚えたが、小さな不安が胸によぎる。
(……私の初めて)
イライザにとっては初めてのことでも、ミケルにとっては初めてのことではなかもしれない。
「これからは」
「うん?」
イライザはうつむき、小さな声を絞り出す。ミケルがそれが聞き取れずに後ろから顔を近づけると、イライザは再び口を開いた。
「私だけにしてほしい」
初めてではないことも、これからは自分だけにしてほしい。それはイライザが初めて表したミケルへの想いだ。
ミケルはその言葉に驚いたように固まったが、口元が緩んで笑みを描く。
「もちろん。僕は、リズだけのものだよ」
「……うん」
「リズも、これからは僕だけにしてね」
「……そもそも、私を相手にする男なんていない」
イライザは自分に否定的だ。これまでの経験から、女としての自分に自信がないのだ。
「リズのことが大好きな僕がいるでしょう?」
イライザはミケルの言葉に目を丸くする。ややあってほほ笑むと、小さくうなずいた。
「ミケルがいてくれたら、それでいい」
イライザの言葉にミケルは満足げに笑った。
その後、入浴を終え、着替えたイライザはミケルと朝食を共にすることになった。いつの間にか用意されていた朝食を囲みながら、これからのことを話し合う。
「リズはいつ頃、公爵領に戻るの?」
ミケルの言葉にイライザは手を止めた。口を開いたものの、迷いから言葉を出させずに口を閉じる。
ラーゼル侯爵と話をつけば、すぐに公爵領に戻るつもりであった。休暇もさほど長くは取っておらず、このまま王都に長居するわけにもいかない。
ミケルに公爵領に一緒に来てほしいと大告白したイライザだが、彼の出立の準備を待つ時間の余裕はなかった。
「僕のことは気にせずに、教えて」
ミケルはなにもかもを見透かしているかのようにほほ笑む。イライザはしばらく悩んだが、正直に話すべきだと判断し、ゆっくりと口を開いた。
「二日後までには、王都を出ようと思っていたの。それほど長く滞在する予定ではなかったから……」
いまから出立の準備をするにしても、二日はあまりにも短い。となれば、イライザは一度はミケルを置いて去るしかない。申し訳なさに暗い表情を浮かべるイライザに対し、ミケルは明るい笑顔で口を開く。
「じゃあ、僕も公爵領について行ってもいいかな?」
「もちろん来てほしい。私は先に戻ることになるけど、後日かならず迎えに……」
「そうじゃなくて、リズが戻るときに、一緒にね」
「え?」
イライザは思ってもみなかったミケルの言葉に目を丸くし、驚きに声をもらす。そんなイライザの反応を楽しげに眺めながら、ミケルは言葉を続けた。
「僕は元々、仕事を辞めて王都を離れるつもりだったんだ」
「それは聞いていた、けど……」
「ちょっと有名になりすぎて、住みづらいんだよね。マダムのこともあったし」
イライザは初めてミケルと出会った時のことを思い出す。過激なファンだというマダムに誘拐までされそうになっていたのだ。あそこまではそうないだろうが、ほかにも問題があったのだろう。
「ここは管理者をつけて残しておくけれど、ほかは全部片づけてある。だからすぐに出ていける準備は済ませてあるんだ。むしろ、まだ王都に残っている方が、想定外なくらい」
くすくすと笑うミケルにイライザは唖然とする。その決断の早さや行動力には感服するしかなかった。
(私が迷ってどうするの!)
ここは自分も覚悟を決めなければと、イライザは力強くうなずく。ミケルの目をしっかりと見据えると、神妙な面持ちで口を開いた。
「なら、私と一緒に来てほしい」
「もちろん! ふふ、楽しみだなあ」
ミケルは迷うことなくうなずき、うっとりと目を細めて笑みを浮かべる。それから二人でしっかりと今後の予定を話し合った。その内にイライザの迷いも消え、二人の出立の日が決まった。
◆
二日後、ミケルは旅支度を整え、馬を用意してイライザとの約束の場所に現れた。
二人はノアにあいさつをしてから公爵領へと旅立った。旅路は順調なもので、なにも問題が起こることもなく、無事にサフィール公爵領に足を踏み入れた。
日が傾き、空が茜色に染まる頃、公爵領にあるイライザの邸宅前たどり着く。ミケルは目を輝かせて邸宅を眺めているが、対してイライザは少し気まずげだ。
「ここがリズの家?」
「うん……そんなに、立派なものではないけど……」
公爵家に仕える騎士として、なにも恥じることのない立派な邸宅だ。だ。しかし、イライザは王都で見たミケルの部屋に比べると貧相に思え、後ろめたさを感じている。
「ええっ、すごく立派じゃない! 庭の花、とってもきれいだね!」
ミケルは笑顔で明るい声を上げ、うれしそうに邸宅を見回した。華美ではないものの、しっかりと手入れが行き届いており、庭には美しい花々が咲き誇っている。
「そう……気に入ってくれた?」
「うん、とても!」
ほほ笑むミケルにイライザはほっと胸をなで下ろした。ミケルが質素な邸宅を気に入らず、婚約を反故にしてしまったらと気が気でなかったが、ただの取り越し苦労だった。
「ミケル、疲れたでしょう? 客室があるから……」
「リズー!」
安心したイライザがミケルを中へ案内しようとしたところで、だれかが彼女の名を呼ぶ声が聞こえる。イライザが驚いてその声の方へと目を向けると、一人の女性が馬でかけてくる姿が見えた。
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